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いくら仲良しでも適度な距離は必要です。
いくら仲を深めると言っても同意の上でないといけません⑤
しおりを挟む小さい時から見慣れてた裸だけど大事な部分は見慣れるほど見た事もなかったし、俺より背の高い晴人が制服のシャツを着てる時よりずっと肩幅もしっかりしてて男らしい体つきになってるのを初めて知った。
って言っても眼鏡外してるからあんまりちゃんと見えなくて良かったと思ったのに、気を利かせて晴人が眼鏡を手渡してくれる。
気がつけばパンツと部屋着の白いTシャツを着た晴人がベットに戻って来て隣に座っていた。
眼鏡を掛けながら、サイドテーブルにある自分のスマホを触っても反応がなくて電源が落ちてるのに気がついた。
「なんで俺のスマホの電源切れてるんだろ…」
「あぁ、悪い。さっきからめちゃくちゃ鳴るから悠太起こされそうだったし、邪魔されたくなくて切っといた」
「え?大事な用事だったら…」
「大丈夫、ほぼ姉貴だったから大体想像ついてるし…」
晴人の姉の真由香姉ちゃんは、何故か実の弟の晴人より俺の事を可愛がってくれて、連絡もよく来るし仲良くさせてもらってる。
気になったから電源を入れようとしたら、晴人にスマホを取り上げられてまたサイドテーブルに置かれた。
「そのシャツ大きかったな、悠太は華奢だしな」
晴人より全体的に身体が小さい俺が晴人のシャツを着るとやっぱり大きかったのかダボダボで、晴人が目の端で笑ってるのがわかって悔しかった。
「…で?考えてくれた?」
俺の顔を覗き込んだ晴人は、俺の頭をぽんぽんと右手で叩いてするりと頬を撫でる。
何を考えるんだっけ?
あっそうか、付き合ってる事にしようってやつ?
返事はさっきしたのに、なんでこんな流れになったんだかさっぱりわからなくて、目の前にいる晴人の気持ちも全然わかんなくて、急に悲しくなって来た。
いつもの金曜日の放課後だったし、いつも通りに2人で帰ろうとしてただけだったのに。
「……え、なんで泣きそうなんだよ」
困ったような声が聞こえて抱きしめられて背中を撫でられる。
まるで子供をあやすような優しい声と温もりが心地良くて、目を瞑って涙を堪える俺を落ち着かせるように晴人はずっと抱きしめてくれた。
「…ごめん。そんなに嫌だったのか?同意は得られたと思ったんだけど」
「ちがっ…嫌だったんじゃ…ない」
晴人に何されても全く嫌じゃない自分と、もっとこうやって触れてたいって思ってる自分に戸惑ってる。
「嫌ではない?俺とこうするの」
「当たり前じゃん…幼なじみだし、ずっと一緒にいたし…これからも友達だと思って…」
「……ずっとそばにいたいとは思ってるよ?でも俺はもう友達は嫌だけど」
「え?そうなの?お、俺の事嫌いになったの?」
「あぁ?なんでそうなるんだよ。極端か」
意味がわからなくて眉間に皺を寄せて考えてると、後頭部を抱えられてキスされる。
「んん…っ!?ふ…」
口移しで水を飲まされてると気づいた時には、飲み込みきれなかった水が口の端から溢れてシャツを濡らしてしまう。
そのまま晴人の冷たい舌が割り込んで来て、何度も歯列を舐められて音をたてて唇を吸われてまたベットに押し倒された。
「はる…と、さっき…!冗談だって言ったろ…!」
唇が離れた瞬間に水を飲ませられた事に抗議すると、晴人はしれっと呟いた。
「悪い。俺の冗談は限りなく本気だから」
少し怒ってるみたいな様子の晴人に少し怯えながら見上げると、耳に吹き込まれるように晴人が顔を近づけて囁いた。
「俺がどうしてこんなことするのか全然わかんないんなら…」
「…あっ!?晴人…?」
さっき出したばかりなのに緩く勃ち上がった晴人のモノが太ももに触れて、Tシャツの濡れた部分から透ける乳首を摘まれて身体がビクついた。
「もう少し先に進んでみる…?そしたらわかるかも知れないよ?」
もう少し先ってどこなんだ!?
進まなくて俺大丈夫なんだけど!?
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