夢のゆめ

飛朔 凛

文字の大きさ
上 下
10 / 12
第二章 起源

第二章 起源(病院)

しおりを挟む
「よし!私がいっちば~ん」 

あの後も人生ゲームは進んでいき、最初にゴールしたのはヘルだった。

「えっと…1番にゴールしたプレイヤーには10万Gをプレゼントだってよ」

これでヘルの所持金は33万8000Gになって上がりだな。

「くっそ~ 俺もあとちょっとで上がりだったのに先を越された」

そう、最初のゴール争いはヘルとレンのふたりで、レンの方がゴールに近かったのだが、最後の最後でヘルが先にゴールした。

これで現在のトップはヘルになった訳だが、まだ勝敗はわからない。

その理由は後半でヘルがマイナス効果のマスを踏みまくって所持金が少なくなっていたからだ。

その後は、レン、俺、シュウ、ユイ、シフォンの順番でゴールをし、人生ゲーム(異世界バージョン)は終了した。

因みにゴールしたプレイヤーに送られる賞金は1位が100000G、2位が50000G3位が30000G、4位が20000G、5位が10000Gになっていて、それ以降のプレイヤーは5000Gが送られる。

「じゃあゲームも終了したことだし総資産の確認とみんなの順位を確認するぞ」

ゲームを終了するを選択すると目の前に皆の順位と総資産が表示された。

総資産とはゲーム終了時に持っていた所持金とは別にゲーム内での手に入れた家やアイテムなどの価値を計算してたした物だ。

ゲームが終了したから全てのアイテムを売ったと考えて総資産の金額で順位が決まる。

1ユウ 386000G
2ユウヤ 369000G
3ヘル 338000G
4シュウ 335000G
5ユイ 329000G
6シフォン 323000G
7レン 320000G

皆の総資産と順位はこんな感じだ。

俺の順位は2位、ゴールした順番で勝敗が別れた感じだな。

3位のヘルからは前後の総資産の差は少なく、あと少し違っただけでも順位は変わっていた事だろう。

「いや~楽しかったね!」

「ああ、楽しかったな」

やはりこういうゲームは皆でやると楽しいな、普段はやらないし、設定が異世界風なのでマスに書いてある設定も面白かった。

「次は何をしますか?」

「そうだな~よし!王様ゲームなんてどうだ?勿論過度な命令は無しにするが」

皆で次にやる遊びを考えていたらユウが王様ゲームをしようと提案をする。

「いいじゃん!パーティーぽいし、それに楽しそう」

「じゃあ決定ですね、割りばし持っている人居ます?」

シュウが皆に聞くが返事はない。

どうやら皆持ってないみたいだな。

「皆持ってないんだったら今作るぞ、勿論細工が出来ない様にシステムでの製作だが」

「じゃあユウヤさん、よろしくお願いいたしますわ」

という事でストレージからトレントの木材を取り出し細工スキルを使用して割りばしを作成する。

そして割りばしに1~6の番号を書いていき、最後の一本先端を赤く色付けをしていく。

「さて、完成したぞ!」

皆の元に向かうと皆は雑談しながらお菓子を食べていた。

因みにこの世界ではプレイヤーが作ったりするお菓子の他にNPC等から買うことが出来るケーキ類の他にショップで現実に売っているお菓子も買うことができる。

勿論支払いはGだぞ、まぁ食感や味を再現したお菓子って感じだ。

これは月毎に売れた商品の数に応じてお菓子会社にお金を支払っているらしい。

こう皆で遊んでいる時にアイテムが無かったりしたら困るよな、と考えた所で1つ良い考えを思い付いた。

前回のコロシアムイベントの時のオリジナルスキル作成権を使っていなかったので、何処からでもショップに接続出来るスキルを作ってくれる様に申請すれば良いと。

これが通れば欲しいアイテムが簡単に手に入れる事が出来るしな。

という事でメニューからオリジナルスキルを申請しておく。

そして王様ゲームを開始する

「じゃあ王様ゲームを始めるぞ」

皆で割りばしを引き、せーので皆でかけ声を言う。

「王様だーれだ!」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【1/23取り下げ予定】愛されない妃ですので。

ごろごろみかん。
恋愛
王妃になんて、望んでなったわけではない。 国王夫妻のリュシアンとミレーゼの関係は冷えきっていた。 「僕はきみを愛していない」 はっきりそう告げた彼は、ミレーゼ以外の女性を抱き、愛を囁いた。 『お飾り王妃』の名を戴くミレーゼだが、ある日彼女は側妃たちの諍いに巻き込まれ、命を落としてしまう。 (ああ、私の人生ってなんだったんだろう──?) そう思って人生に終止符を打ったミレーゼだったが、気がつくと結婚前に戻っていた。 しかも、別の人間になっている? なぜか見知らぬ伯爵令嬢になってしまったミレーゼだが、彼女は決意する。新たな人生、今度はリュシアンに関わることなく、平凡で優しい幸せを掴もう、と。 *年齢制限を18→15に変更しました。

【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?

冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。 オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・ 「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」 「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」

5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?

gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。 そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて 「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」 もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね? 3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。 4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。 1章が書籍になりました。

どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします

文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。 夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。 エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。 「ゲルハルトさま、愛しています」 ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。 「エレーヌ、俺はあなたが憎い」 エレーヌは凍り付いた。

夫が寵姫に夢中ですので、私は離宮で気ままに暮らします

希猫 ゆうみ
恋愛
王妃フランチェスカは見切りをつけた。 国王である夫ゴドウィンは踊り子上がりの寵姫マルベルに夢中で、先に男児を産ませて寵姫の子を王太子にするとまで嘯いている。 隣国王女であったフランチェスカの莫大な持参金と、結婚による同盟が国を支えてるというのに、恩知らずも甚だしい。 「勝手にやってください。私は離宮で気ままに暮らしますので」

婚約者の幼馴染?それが何か?

仏白目
恋愛
タバサは学園で婚約者のリカルドと食堂で昼食をとっていた 「あ〜、リカルドここにいたの?もう、待っててっていったのにぃ〜」 目の前にいる私の事はガン無視である 「マリサ・・・これからはタバサと昼食は一緒にとるから、君は遠慮してくれないか?」 リカルドにそう言われたマリサは 「酷いわ!リカルド!私達あんなに愛し合っていたのに、私を捨てるの?」 ん?愛し合っていた?今聞き捨てならない言葉が・・・ 「マリサ!誤解を招くような言い方はやめてくれ!僕たちは幼馴染ってだけだろう?」 「そんな!リカルド酷い!」 マリサはテーブルに突っ伏してワアワア泣き出した、およそ貴族令嬢とは思えない姿を晒している  この騒ぎ自体 とんだ恥晒しだわ タバサは席を立ち 冷めた目でリカルドを見ると、「この事は父に相談します、お先に失礼しますわ」 「まってくれタバサ!誤解なんだ」 リカルドを置いて、タバサは席を立った

〖完結〗その子は私の子ではありません。どうぞ、平民の愛人とお幸せに。

藍川みいな
恋愛
愛する人と結婚した…はずだった…… 結婚式を終えて帰る途中、見知らぬ男達に襲われた。 ジュラン様を庇い、顔に傷痕が残ってしまった私を、彼は醜いと言い放った。それだけではなく、彼の子を身篭った愛人を連れて来て、彼女が産む子を私達の子として育てると言い出した。 愛していた彼の本性を知った私は、復讐する決意をする。決してあなたの思い通りになんてさせない。 *設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。 *全16話で完結になります。 *番外編、追加しました。

私はいけにえ

七辻ゆゆ
ファンタジー
「ねえ姉さん、どうせ生贄になって死ぬのに、どうしてご飯なんて食べるの? そんな良いものを食べたってどうせ無駄じゃない。ねえ、どうして食べてるの?」  ねっとりと息苦しくなるような声で妹が言う。  私はそうして、一緒に泣いてくれた妹がもう存在しないことを知ったのだ。 ****リハビリに書いたのですがダークすぎる感じになってしまって、暗いのが好きな方いらっしゃったらどうぞ。

処理中です...