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生方蒼甫の譚
想定外
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まあ、確かに薄々感じてたよ。
ユーザーが意外に多いなぁって。エンドゥでさえが数人居るし。
ウルサンなら、いろんなところから人買いが集めてきてるから結構集まってんじゃないかとは思ってたんだけど。
500と来たか。
そのうちの33……いや、サトシはここに居ないから32か。
32人が被験者のデータだとしても、残り468。
ハルマンのあの言い方だともっといるな。
どう判断するか。
NPCとは違う「何か」。
いや、ゲーム自体がトンデモ仕様だからな。もしかしたら特別製AIを「ユーザー」扱いしてるのかも!
なんてことないよな。たぶん。
それは俺が一番理解してる。
こいつら「ユーザー」と話していると「違和感」が無い。
サトシとの会話に近い。明らかにNPCとは違う自然な会話だ。
このゲームにおいてはNPCもかなり頑張っている。たぶん1対1の会話だけで考えれば人間との会話と遜色ない。
でも違うんだ。サトシやゴードン、テンスにハルマンの会話とは根本的に。
どう理解すればいい?この世界にユーザーが多数存在する。彼らにこの世界の記憶しかないとなれば、彼らは何処から来た?
わからないことだらけだ。
「なあ」
俺はハルマンに問いかける。
「ん?」
「お前も聞かれたって言ったよな?」
「何をだ?」
「生まれる前の記憶」
「ああ、その事か」
「誰に聞かれたんだ?」
ハルマンは何処を見るでもなく視線をうろつかせながら考え込んでいた。
「良くは覚えてないんだが、確か俺よりは少し年上の子供だったように思うな」
「で、お前はなんて答えたんだ?」
「あの頃は質問の意味が解らなくてな」
「今は判るってことだよな?さっき異世界人って言ってたし」
「やっぱりお前異世界人なのか?」
「いや、まあ、そう言われればそうかもしれんが。よくわからん。で、俺の質問に答えてくれるよな?」
ハルマンはやれやれと言った様子で肩をすくめながら答える。
「まあ、さっきの契約もあるしな。敵対しないだけで答える価値はある。お前が納得する答えかどうかはわからんが」
「で、どうなんだ?」
「まだ俺が若い時だったが、異世界人らしき奴らと会ったことがある」
「そいつらは結構いるのか?」
「いや、二人だな」
「どんな奴らだ?二人で行動してるのか?」
「俺が出会った時は別々だったが、まあ、知り合いの可能性はあるな。あんな魔力の奴らがゴロゴロそこいらじゅうに居ちゃぁ堪ったモンじゃない」
「そんなにか?」
「ああ、気を悪くするなよ?あんたの魔力がかすんで見えるほどだ。俺たちからしたらあんたも十分バケモンだが、あの二人は別次元だ。とてもじゃないが近づく気持ちにすりゃならねぇよ。あれが魔王だろうな」
魔王と来たか。
「なんでそんなのに出会ったんだ?」
「仕方ねぇだろ。出会いたくなくても嵐の方が寄ってくることもあらぁな」
「向こうから寄ってきたって言うのか?」
「ああ、最初に出会った奴は俺のスキルに興味があったみたいだな」
「魔力感知か」
「!?……なんでそれを」
あ、やべ。つい言っちゃった。笑ってごまかすか。
「ふ。やっぱり化け物だな。まあ、隠し事しても仕方なさそうだな。そうだ。どうやらそのスキルに興味があったらしい」
「仕事を依頼されたのか?」
「いや、たぶんお前と一緒だろう。奴も人のスキルがわかるらしくてな。俺に出会ったとたんに「面白いスキル持ってるな。ちょっとそのままじっとしててくれ」ってよ。こっちは金縛りにあったみてぇに動けなくなったよ。モノの数秒だったんだろうが、俺には何時間にも感じるほどの恐怖だったよ」
「で、解剖でもされたのか?」
「いや、俺には指一本触れなかったよ。ずっと顎に手を当てて、俺を眺めてただけだ。しばらくしたら「ありがとう」って去って行ったよ」
「それで良く異世界人ってわかったな」
「いや、その時は異世界人だとは思わなかったよ。だがそれからしばらくして知り合いから聞いたんだよ。「魔王は異世界人らしい」って」
「どういうことだ?」
「この世界にはない物をバンバン生み出すらしい。西の果てにある魔都じゃあ俺たちが見たことも無い機械を使って便利な生活を送ってるってな」
あちゃぁ。異世界科学無双か。もうやってる奴いるんだな……
って、異世界じゃねえし。この世界。仮想空間だろ!?なんで人が居る!?誰かハッキングしてんのか?
俺が考え込んでいたが、そんなことお構いなしにハルマンは続ける。
「もう一人は王都に住んでる鍛冶屋だって名乗ってたがな。魔力的には最初にあった魔王よりよっぽど魔王らしかったぜ」
鍛冶屋が?
「どうやら偽装してるっぽかったけどな。最初出会ったときはただの鍛冶屋だと思ってたんだ。だが、そいつが町の外れで暴漢に襲われたみたいでな。たぶん周りに暴漢以外誰もいなかったから偽装を解いたんだろう、ありゃとんでもなかったな。俺はこの部屋にいたが、町の外れに居たあいつの殺気と魔力がここまで届いたよ。いや、心底震えたね、バケモンだったよ」
「そっちはなんで異世界人だとおもった?魔王っぽかったからか」
「それもあるが、そいつと取引してる道具屋からいろいろ話を聞いてな。かなりでたらめな武器や防具を作るって話だったからな」
「でたらめな?」
「ああ、あいつの作る装備品は普通じゃ考えられないような品質らしいからな。全部が伝説(レジェンダリー)級以上だって話だ。そんなもん王国の国王すら僅かしか持ってねぇからな」
なんか、Wikiにも書いてあったな、武器防具のランク。サトシが作るのもかなりのもんだと思うがな。まだ上があるってことか。そういやサトシも王都の鍛冶屋に習ったって言ってたな。
「で、その鍛冶屋は今も王都に居るのか?」
「いや、殺されたって話だ」
「殺された?」
「ああ、正直信じられなかったけどな。あんな化け物どうやって殺すんだと思ったよ」
まじか。俺たち以上のステータスがあっても殺される可能性があるってこと?
ちょっと認識を改めないとな。
「そうか。貴重な情報助かった。ありがとよ」
「ま、契約だからな。敵対しねぇように頼むぜ」
「ああ、じゃあ、俺はこの辺でお暇するよ」
そう言うと、俺はこの屋敷を後にする。できれば一度頭の中を整理したい。いったんログアウトするか。
そのためには、ヨウトよりはエンドゥが良いな。あの宿屋は使い勝手が良かった。まあ、ヨウトの俺の部屋はタダだから良いんだけど、いつサトシたちが部屋に来るかわからんからな。あいつらを動かしたままログアウトしてたら、俺は死んだように止まってるしな。あらぬ疑いを掛けられかねん。ま、あらぬわけじゃないんだが。
というわけで、エンドゥに向かおう。町の外れまで華麗に人込みを避けながら歩いて行く。
はあ。なんなんだこのゲーム。わからんことが多すぎる。
ユーザーが意外に多いなぁって。エンドゥでさえが数人居るし。
ウルサンなら、いろんなところから人買いが集めてきてるから結構集まってんじゃないかとは思ってたんだけど。
500と来たか。
そのうちの33……いや、サトシはここに居ないから32か。
32人が被験者のデータだとしても、残り468。
ハルマンのあの言い方だともっといるな。
どう判断するか。
NPCとは違う「何か」。
いや、ゲーム自体がトンデモ仕様だからな。もしかしたら特別製AIを「ユーザー」扱いしてるのかも!
なんてことないよな。たぶん。
それは俺が一番理解してる。
こいつら「ユーザー」と話していると「違和感」が無い。
サトシとの会話に近い。明らかにNPCとは違う自然な会話だ。
このゲームにおいてはNPCもかなり頑張っている。たぶん1対1の会話だけで考えれば人間との会話と遜色ない。
でも違うんだ。サトシやゴードン、テンスにハルマンの会話とは根本的に。
どう理解すればいい?この世界にユーザーが多数存在する。彼らにこの世界の記憶しかないとなれば、彼らは何処から来た?
わからないことだらけだ。
「なあ」
俺はハルマンに問いかける。
「ん?」
「お前も聞かれたって言ったよな?」
「何をだ?」
「生まれる前の記憶」
「ああ、その事か」
「誰に聞かれたんだ?」
ハルマンは何処を見るでもなく視線をうろつかせながら考え込んでいた。
「良くは覚えてないんだが、確か俺よりは少し年上の子供だったように思うな」
「で、お前はなんて答えたんだ?」
「あの頃は質問の意味が解らなくてな」
「今は判るってことだよな?さっき異世界人って言ってたし」
「やっぱりお前異世界人なのか?」
「いや、まあ、そう言われればそうかもしれんが。よくわからん。で、俺の質問に答えてくれるよな?」
ハルマンはやれやれと言った様子で肩をすくめながら答える。
「まあ、さっきの契約もあるしな。敵対しないだけで答える価値はある。お前が納得する答えかどうかはわからんが」
「で、どうなんだ?」
「まだ俺が若い時だったが、異世界人らしき奴らと会ったことがある」
「そいつらは結構いるのか?」
「いや、二人だな」
「どんな奴らだ?二人で行動してるのか?」
「俺が出会った時は別々だったが、まあ、知り合いの可能性はあるな。あんな魔力の奴らがゴロゴロそこいらじゅうに居ちゃぁ堪ったモンじゃない」
「そんなにか?」
「ああ、気を悪くするなよ?あんたの魔力がかすんで見えるほどだ。俺たちからしたらあんたも十分バケモンだが、あの二人は別次元だ。とてもじゃないが近づく気持ちにすりゃならねぇよ。あれが魔王だろうな」
魔王と来たか。
「なんでそんなのに出会ったんだ?」
「仕方ねぇだろ。出会いたくなくても嵐の方が寄ってくることもあらぁな」
「向こうから寄ってきたって言うのか?」
「ああ、最初に出会った奴は俺のスキルに興味があったみたいだな」
「魔力感知か」
「!?……なんでそれを」
あ、やべ。つい言っちゃった。笑ってごまかすか。
「ふ。やっぱり化け物だな。まあ、隠し事しても仕方なさそうだな。そうだ。どうやらそのスキルに興味があったらしい」
「仕事を依頼されたのか?」
「いや、たぶんお前と一緒だろう。奴も人のスキルがわかるらしくてな。俺に出会ったとたんに「面白いスキル持ってるな。ちょっとそのままじっとしててくれ」ってよ。こっちは金縛りにあったみてぇに動けなくなったよ。モノの数秒だったんだろうが、俺には何時間にも感じるほどの恐怖だったよ」
「で、解剖でもされたのか?」
「いや、俺には指一本触れなかったよ。ずっと顎に手を当てて、俺を眺めてただけだ。しばらくしたら「ありがとう」って去って行ったよ」
「それで良く異世界人ってわかったな」
「いや、その時は異世界人だとは思わなかったよ。だがそれからしばらくして知り合いから聞いたんだよ。「魔王は異世界人らしい」って」
「どういうことだ?」
「この世界にはない物をバンバン生み出すらしい。西の果てにある魔都じゃあ俺たちが見たことも無い機械を使って便利な生活を送ってるってな」
あちゃぁ。異世界科学無双か。もうやってる奴いるんだな……
って、異世界じゃねえし。この世界。仮想空間だろ!?なんで人が居る!?誰かハッキングしてんのか?
俺が考え込んでいたが、そんなことお構いなしにハルマンは続ける。
「もう一人は王都に住んでる鍛冶屋だって名乗ってたがな。魔力的には最初にあった魔王よりよっぽど魔王らしかったぜ」
鍛冶屋が?
「どうやら偽装してるっぽかったけどな。最初出会ったときはただの鍛冶屋だと思ってたんだ。だが、そいつが町の外れで暴漢に襲われたみたいでな。たぶん周りに暴漢以外誰もいなかったから偽装を解いたんだろう、ありゃとんでもなかったな。俺はこの部屋にいたが、町の外れに居たあいつの殺気と魔力がここまで届いたよ。いや、心底震えたね、バケモンだったよ」
「そっちはなんで異世界人だとおもった?魔王っぽかったからか」
「それもあるが、そいつと取引してる道具屋からいろいろ話を聞いてな。かなりでたらめな武器や防具を作るって話だったからな」
「でたらめな?」
「ああ、あいつの作る装備品は普通じゃ考えられないような品質らしいからな。全部が伝説(レジェンダリー)級以上だって話だ。そんなもん王国の国王すら僅かしか持ってねぇからな」
なんか、Wikiにも書いてあったな、武器防具のランク。サトシが作るのもかなりのもんだと思うがな。まだ上があるってことか。そういやサトシも王都の鍛冶屋に習ったって言ってたな。
「で、その鍛冶屋は今も王都に居るのか?」
「いや、殺されたって話だ」
「殺された?」
「ああ、正直信じられなかったけどな。あんな化け物どうやって殺すんだと思ったよ」
まじか。俺たち以上のステータスがあっても殺される可能性があるってこと?
ちょっと認識を改めないとな。
「そうか。貴重な情報助かった。ありがとよ」
「ま、契約だからな。敵対しねぇように頼むぜ」
「ああ、じゃあ、俺はこの辺でお暇するよ」
そう言うと、俺はこの屋敷を後にする。できれば一度頭の中を整理したい。いったんログアウトするか。
そのためには、ヨウトよりはエンドゥが良いな。あの宿屋は使い勝手が良かった。まあ、ヨウトの俺の部屋はタダだから良いんだけど、いつサトシたちが部屋に来るかわからんからな。あいつらを動かしたままログアウトしてたら、俺は死んだように止まってるしな。あらぬ疑いを掛けられかねん。ま、あらぬわけじゃないんだが。
というわけで、エンドゥに向かおう。町の外れまで華麗に人込みを避けながら歩いて行く。
はあ。なんなんだこのゲーム。わからんことが多すぎる。
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