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生方蒼甫の譚
質問タイム
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腹も膨れ、酔いも回り、ずいぶん奴らも饒舌になってきた。
「ルークスさんよ!なんだあのサトシってのは?ちょっとヒステリックすぎやしねぇか!?」
「まあ、思うところがあったんだと思うぜ。ヒステリックって言うより冷徹だろうな。正直俺もあそこまで冷徹な奴だとは思ってなかったよ」
「サトシさんの所で働いてた時は、すごく感じのいい人だったんですけど」
「ああ、もっと優しい人だと思ってたんだけどな」
しみじみとそういうのは、足をへし折られたジョリーだ。あれは恐怖だろうな。表情一つ変えず足を握りつぶされるんだもの。俺なら耐えられないね。
「で、お前らテンスから強要されてサトシの農場偵察してたんじゃないのか?」
「違いますよ!強要なんてされてません!まあ、お金で動いたのは事実ですけど。テンスさんはお金には厳しいですけど、私たちには優しくしてくれますし」
「ティックとアンはクビになったって言ってたけど?」
「ああ、あの二人は役に立たなかったからな。経営するには非情さも必要だ。慈善事業でやってるわけじゃねぇんだよ。役に立たないなら解雇するしかねぇだろう?」
「まあ、それもそうか」
サトシがパラメータを弄ったから今は戦力だが、以前は役立たずだったかもな。経営判断としては妥当かもしれんな。
どうやらテンスは従業員からの受けも良いようで、ずいぶんと信頼されていた。意外だな。
「で、なんでサトシの商売を邪魔しようと思ったんだ?」
「だからさっきも言ったろ!お前らが先に俺の商売を邪魔してきたんじゃねぇか」
「まあ、そうと言えなくもないが。でもいい商品が売れるのは当たり前のことじゃないのか?」
「別にそこは否定しねぇよ。だからこそ、こっちは相手がどんな方法でその野菜を作ってるのか調査しただけじゃねぇか」
「問題はそっからだな。作り方がわからなかったから実力行使に出たんだろ?」
「……それはそうだが」
気持ちはわからなくも無いがな。やることが直球すぎたな。ただの農家だったらそれで終わりだっただろうけど、相手が悪かった。
「テンスよ。お前さん自分の能力過信しすぎだな」
テンスは図星を突かれて口ごもる。
「……そうかもしれねぇな。魔力持ちだってことでいい気になってたのかもしれねぇ」
「魔力持ち?」
「ああ。子供のころから魔術が使えたからな。周りからちやほやされて……それで自分の力を過信してたのかもしれねぇ」
「その魔力持ちってのは一体なんだ?」
「お前魔力持ちを知らねぇのか?大体お前も魔力持ちじゃねぇか!」
ああ、MP持ってるやつは魔力持ちなのね。
「あんまりほかのやつのことを知らなくてな」
「まあ、そんなもんか。俺の周りには結構魔力持ちがいたからな。その中でも俺は魔力が強い方だった」
へぇ。あれでね。まあ、農業主であれは確かに強い方か。Aランク冒険者のゴードンであれだしな。農業主だとレベルも上がらんだろうし、いや、上がるのか?どちらにしてもちやほやされたことは確実だろうな。
「周りにも結構いたのか?魔力持ち」
「ああ、俺の周りにいたガキどもはほとんどが魔力持ちだったな。」
「町の子供がみんな魔力持ちだったのか?」
「いや、俺は小せぇ頃孤児院で育ったんだ。まあ、実際は違ったんだけどな」
「どういうことだよ」
「当時は孤児院なんて言葉も知らなかったけどよ。身寄りのねぇ子供たちばっかり集められた施設で生活してたんだ。仕事に就ける年になって稼ぎ始めた時に周りから、お前は孤児院出身だと教えられたから、そうなんだろうとおもってたんだけどな」
「実際は何だったんだ?」
「人買いさ」
「人買い?」
「ああ、ウルサンには人身売買する組織があるんだ。周囲の町から子供をさらっては金持ちの家に売りつけるんだ。奴隷や下働きとしてな。だいたいは小さいうちに売られるんだが、俺は魔力が強かったから結構重宝がられてな。そこそこ大きくなるまで子供たちの世話をしながらそこで生活してたんだよ。で、最終的に農場主の用心棒として売られたんだよ。そこで人買いだってことを初めて知ったんだ」
「確かに魔法が使えるガキは役には立つか」
「魔法?ああ、魔術の事か」
こだわるね。そこ。
「ああ、魔術が使えるといろいろと便利だからな。で、俺はここの農場主に結構気に入られてな。ここの農場主は気の良い人だったんだが、経営はからっきしでな。親の代から受け継いだ財産をほとんど食いつぶしてたからな。見るに見かねて経営に口出ししたら、意外にそれが当たってよ。いつの間にやら先代はとっとと隠居して、俺にこの農場全部を任せてくれたのさ。うれしかったね。信頼されたってことがさ。で、先代が逝っちまった後も俺が守っていこうと決めたんだよ」
ん~。こいつがプレーヤーだとして、ゲームとしてプレイするにはずいぶんマニアックな設定だな。まったくない話ではないだろうけど。
それにさっきからNPCと自然に話してるのも気になる。会話が成り立ってるようで微妙なところで食い違ってるんだけど、テンスの奴気付いてないのかなぁ。まあ、ウチの学部生もいまひとつ話噛みあわないしなぁ。それから思えばこのNPCのAIは随分頑張っているとは思う。
それに無生物相手に会話する癖(へき)を持ってるという可能性も否定できない。かく言う俺もぬいぐるみ相手に2時間ほど会話した経験があるから何とも言えんが……
酔ってるようではあるし、単刀直入に聞いてみるか。
「なあ、テンスよ」
「ん?なんだ」
「お前いつからこの世界にログインしてる?」
「ろぐ……ん?なんだって?」
「だからログインだ。この世界に」
「この世界にって……言ってる意味がよくわからんが、どういうことだ。ちゃんと説明してくれ」
ん~。嘘を言ってるようには見えないんだよなぁ。どう判断すればいいんだろう。
「いや、すまん。酔ったみたいだ。忘れてくれ」
「なんだ?お前そんなに飲んでないだろうに……」
そう言いかけてテンスが急に押し黙る。
「ん~。なんだっけなぁ。お前のその物言い。言葉は違うと思うんだが、そんな感じの事をずっと昔に聞かれた気がするんだよなぁ」
「どういうことだ?」
「いや、はっきりとは覚えてねぇんだけどよ。なんだったかなぁ」
「誰かに同じような質問されたのか?」
「あ~。同じかどうかもよくわかんねぇけどよ……あ!思い出した。
『この世界に来る前の記憶はあるか?』って聞かれたんだ」
「ルークスさんよ!なんだあのサトシってのは?ちょっとヒステリックすぎやしねぇか!?」
「まあ、思うところがあったんだと思うぜ。ヒステリックって言うより冷徹だろうな。正直俺もあそこまで冷徹な奴だとは思ってなかったよ」
「サトシさんの所で働いてた時は、すごく感じのいい人だったんですけど」
「ああ、もっと優しい人だと思ってたんだけどな」
しみじみとそういうのは、足をへし折られたジョリーだ。あれは恐怖だろうな。表情一つ変えず足を握りつぶされるんだもの。俺なら耐えられないね。
「で、お前らテンスから強要されてサトシの農場偵察してたんじゃないのか?」
「違いますよ!強要なんてされてません!まあ、お金で動いたのは事実ですけど。テンスさんはお金には厳しいですけど、私たちには優しくしてくれますし」
「ティックとアンはクビになったって言ってたけど?」
「ああ、あの二人は役に立たなかったからな。経営するには非情さも必要だ。慈善事業でやってるわけじゃねぇんだよ。役に立たないなら解雇するしかねぇだろう?」
「まあ、それもそうか」
サトシがパラメータを弄ったから今は戦力だが、以前は役立たずだったかもな。経営判断としては妥当かもしれんな。
どうやらテンスは従業員からの受けも良いようで、ずいぶんと信頼されていた。意外だな。
「で、なんでサトシの商売を邪魔しようと思ったんだ?」
「だからさっきも言ったろ!お前らが先に俺の商売を邪魔してきたんじゃねぇか」
「まあ、そうと言えなくもないが。でもいい商品が売れるのは当たり前のことじゃないのか?」
「別にそこは否定しねぇよ。だからこそ、こっちは相手がどんな方法でその野菜を作ってるのか調査しただけじゃねぇか」
「問題はそっからだな。作り方がわからなかったから実力行使に出たんだろ?」
「……それはそうだが」
気持ちはわからなくも無いがな。やることが直球すぎたな。ただの農家だったらそれで終わりだっただろうけど、相手が悪かった。
「テンスよ。お前さん自分の能力過信しすぎだな」
テンスは図星を突かれて口ごもる。
「……そうかもしれねぇな。魔力持ちだってことでいい気になってたのかもしれねぇ」
「魔力持ち?」
「ああ。子供のころから魔術が使えたからな。周りからちやほやされて……それで自分の力を過信してたのかもしれねぇ」
「その魔力持ちってのは一体なんだ?」
「お前魔力持ちを知らねぇのか?大体お前も魔力持ちじゃねぇか!」
ああ、MP持ってるやつは魔力持ちなのね。
「あんまりほかのやつのことを知らなくてな」
「まあ、そんなもんか。俺の周りには結構魔力持ちがいたからな。その中でも俺は魔力が強い方だった」
へぇ。あれでね。まあ、農業主であれは確かに強い方か。Aランク冒険者のゴードンであれだしな。農業主だとレベルも上がらんだろうし、いや、上がるのか?どちらにしてもちやほやされたことは確実だろうな。
「周りにも結構いたのか?魔力持ち」
「ああ、俺の周りにいたガキどもはほとんどが魔力持ちだったな。」
「町の子供がみんな魔力持ちだったのか?」
「いや、俺は小せぇ頃孤児院で育ったんだ。まあ、実際は違ったんだけどな」
「どういうことだよ」
「当時は孤児院なんて言葉も知らなかったけどよ。身寄りのねぇ子供たちばっかり集められた施設で生活してたんだ。仕事に就ける年になって稼ぎ始めた時に周りから、お前は孤児院出身だと教えられたから、そうなんだろうとおもってたんだけどな」
「実際は何だったんだ?」
「人買いさ」
「人買い?」
「ああ、ウルサンには人身売買する組織があるんだ。周囲の町から子供をさらっては金持ちの家に売りつけるんだ。奴隷や下働きとしてな。だいたいは小さいうちに売られるんだが、俺は魔力が強かったから結構重宝がられてな。そこそこ大きくなるまで子供たちの世話をしながらそこで生活してたんだよ。で、最終的に農場主の用心棒として売られたんだよ。そこで人買いだってことを初めて知ったんだ」
「確かに魔法が使えるガキは役には立つか」
「魔法?ああ、魔術の事か」
こだわるね。そこ。
「ああ、魔術が使えるといろいろと便利だからな。で、俺はここの農場主に結構気に入られてな。ここの農場主は気の良い人だったんだが、経営はからっきしでな。親の代から受け継いだ財産をほとんど食いつぶしてたからな。見るに見かねて経営に口出ししたら、意外にそれが当たってよ。いつの間にやら先代はとっとと隠居して、俺にこの農場全部を任せてくれたのさ。うれしかったね。信頼されたってことがさ。で、先代が逝っちまった後も俺が守っていこうと決めたんだよ」
ん~。こいつがプレーヤーだとして、ゲームとしてプレイするにはずいぶんマニアックな設定だな。まったくない話ではないだろうけど。
それにさっきからNPCと自然に話してるのも気になる。会話が成り立ってるようで微妙なところで食い違ってるんだけど、テンスの奴気付いてないのかなぁ。まあ、ウチの学部生もいまひとつ話噛みあわないしなぁ。それから思えばこのNPCのAIは随分頑張っているとは思う。
それに無生物相手に会話する癖(へき)を持ってるという可能性も否定できない。かく言う俺もぬいぐるみ相手に2時間ほど会話した経験があるから何とも言えんが……
酔ってるようではあるし、単刀直入に聞いてみるか。
「なあ、テンスよ」
「ん?なんだ」
「お前いつからこの世界にログインしてる?」
「ろぐ……ん?なんだって?」
「だからログインだ。この世界に」
「この世界にって……言ってる意味がよくわからんが、どういうことだ。ちゃんと説明してくれ」
ん~。嘘を言ってるようには見えないんだよなぁ。どう判断すればいいんだろう。
「いや、すまん。酔ったみたいだ。忘れてくれ」
「なんだ?お前そんなに飲んでないだろうに……」
そう言いかけてテンスが急に押し黙る。
「ん~。なんだっけなぁ。お前のその物言い。言葉は違うと思うんだが、そんな感じの事をずっと昔に聞かれた気がするんだよなぁ」
「どういうことだ?」
「いや、はっきりとは覚えてねぇんだけどよ。なんだったかなぁ」
「誰かに同じような質問されたのか?」
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