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サトシの譚
変わる未来
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農作業をしながらサトシは作戦を練っていた。
『ある程度収穫出来たら、父さんたちはウルサンに行くはずだ。なら、収穫が早く終われば、必然的に早く帰ってくるだろう。そうすれば十分準備ができるはずだ。』
サトシの考えた作戦はこうだ。
ジルと留守番しているときに畑の向こうにゴブリンを数匹召喚する。それを見て『ゴブリンが来たから逃げよう』とジルを廃村まで連れて行く。両親はウルサンの帰り廃村の前を通るので、そこで合流しゴブリンの襲撃をやり過ごそうと考えていた。最悪本当にゴブリンが廃村までやってきたとしても守り切ることができると考えていた。
『そうと決まれば、収穫を急がないとな。』
サトシにとって芋の収穫には勝算があった。この芋は確率で発生する。そう、掘り出すのではなく引き抜いたときに発生するのだ。なら、観念動力で毎回大きく複数の芋が収穫できるように念じればいい。そう考えていた。
そして、その考えは正しかった。
「いぇーい。デカいの二つゲット」
丸々と育った大きな芋が、二つ掘り出される。
「すごい!こんなに大きいのはじめて見た!」
ジルは芋の大きさに目を丸くしている。それを横目にサトシはどんどん収穫してゆく。前回の収穫ではトータルで7割ほどは外れだったが、今回は100パーセントの確率で収穫ができる。加えて、前回はやせ細った朝鮮ニンジンの様な芋だったが、今回の芋は子供の頭ほどの大きさがある。一度に2~3個収穫できることもあり、初めて1時間もたたないうちに前回の2倍以上収穫できた。サトシは掘り出すのをやめ、ジルと一緒に箱に詰めてゆく。
詰め終わったところで、サトシは両親の元へ駆けよる。
「父さん!もう十分収穫できたよ。ウルサンに持っていったら?」
サトシが声をかけると、思ってもみない答えが返ってくる。
「今日はウルサンにはいかないぞ。」
「へ?なんで」
「いや、明日行くことになってるからな。だから、ちょっと多めに収穫しておいてくれ。」
『どういうことだ?なんで変わったんだ?』
サトシは困惑する。確かに前回とは行動が違っている。サトシも強くなっているし、多少未来が変わることは予想していたが、こんな変わり方は想定していなかった。
「だから、明日はお前たちにもウルサンに一緒に行ってもらおうと思ってな。」
「あ、ああ。わかったよ。」
サトシはそう言いながらも上の空だった。頭の中では新たな作戦を必死に考えていたからだ。
『どうやって廃村まで連れて行くか……』
サトシは父の横で芋を掘り始める。
「おい、サトシ、あっちで掘ってく……うわぁ。なんだその芋!」
「ああ、なんか今日は大きいのが取れるんだよね。」
「本当か?父さんが掘った奴は細いのばっかりだぞ?」
「あれ、そうだね。なんでだろうね。」
サトシはすっとぼけながら、収穫を続ける。そして作戦を考えていた。
「ねえ父さん。今朝散歩してたら街道沿いに結構きれいな家が並んでたんだけど、あれは誰も住んでないの?」
「あそこに行ってたのか?……あそこはヨウトだよ。今はだれも住んでないな。」
心なしか父親の言葉は暗い。
「父さんたちも昔はあそこに住んでたんだけどな。」
「そうなの?」
それは初耳だ。サトシの異世界での記憶にもそれは無い。
「どうしてここに住むようになったの?」
「ヨウトは頻繁に魔獣に襲われるんだ。だから近づかない方がいい。」
「でもそんなに荒らされてるような様子はなかったけど。」
「建物の近くまで行ったのか?……そうだな、お前も知っておいた方がいいだろうな。」
「?」
父親は芋を収穫しながら、話を続ける。
「あそこに住んでたのは、父さんと母さんがまだ子供の頃だ。父さんの爺さん。サトシからすればひい爺さんがまだ生きてた頃だ。父さんが小さいときは、街もきれいで住んでいる人も多かった。このあたりでは一番栄えた村だった。」
「へぇ。」
「でもある時から、畑を魔獣に荒らされるようになってな。最初のうちは、爺さんたちが自警団を組んで追い払ってたんだ。」
父親はサトシが収穫した芋をまじまじと見ながら土を落とし、箱に詰めてゆく。
「だが、ある時、夜回り担当だった若い衆が魔獣に襲われて亡くなったんだ。まあ、自警団員が怪我をすることも多かったし。その時は残念な事故という雰囲気だったらしいが」
「が?」
「ああ、葬儀が終わって数日してからだ。みんなが寝静まった夜の村をその死んだ男が歩き回ってるって噂が流れてな。」
「!」
サトシはピンときた。
「最初はただのうわさ話だったよ。俺も夜遊びしないように親父や爺さんによく言われたもんさ『夜で歩いてると死人に連れていかれるぞ!』ってな。だから、誰も真に受けてなかったんだ。でも、それは事実だった。実際にその死んだ男が寝静まった村を徘徊してたんだ。生ける屍だよ。次の犠牲者は確か、飲み屋で酔いつぶれて店の前に放り出されてた酔っぱらいだったな。そうしてるうちに、被害者がどんどん増えて行った。夜戸締りを忘れて家の中で襲われた家族も居たよ。そっからはネズミ算式だ。町の住民の半数以上がアンデッドになっちまった。昼間はただの死体なんだけどな。夜になると動き出すんだよ。生き残った住民は皆出て行った。ほとんどは北にあるウルサンに行ったけどな。ウルサンは土地が枯れてるから畑が持てない。で、爺さんたちはこの集落に来たってわけだ。まさか、今度はゴブリンに襲われるとは思ってなかったけどな。」
最後は自嘲気味だった。
「で、サトシ。」
父親はサトシに向き直る。
「なんで、あの村に行ってたんだ?」
「いや、散歩してたらたどり着いただけだよ。」
「そうか」
父親の目はまっすぐサトシを見ていたが、サトシは目をそらす。
『この話を聞いた後だと、あの村に皆を誘うのは無理があるな。』
サトシは『住むのに良い村がある。』と皆を誘って連れて行くつもりだったが、当てが外れた。両親はスケルトンが発生することを知っていると言う事だ。そんな状態であの村に行くとは思えない。サトシは芋を収穫しながら次の作戦を考える。
……
考えがまとまらないまま収穫は続く。今日一日収穫になったことで、すでに陽が傾きかけている。もう時間がない。サトシはかなり焦っていた。ヨウトに逃げ込むことを前提に装備は向こうに置いてきた。この村でゴブリンを迎え撃つとなると、鉈くらいしか武器がない。かなり分が悪くなる。
収穫を終え、芋の詰まった木箱を小屋へと運ぶ。運ぶ道すがらも周りにゴブリンの気配に注意を払う。前回襲われたのはこのくらいの時間だったはずだ。
父親と言葉を交わしながら芋を運ぶが、父親も何かが気にかかっているようだった。
小屋の中では、ジルと母親が食事の準備をしている。もうすぐだ。
サトシは小屋の奥に行くと鉈を手に取る。するとあの音が響いてきた。
ドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッ
ドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッ
ドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッ
『今度こそ』
鉈を握る手に力が入る。
『ある程度収穫出来たら、父さんたちはウルサンに行くはずだ。なら、収穫が早く終われば、必然的に早く帰ってくるだろう。そうすれば十分準備ができるはずだ。』
サトシの考えた作戦はこうだ。
ジルと留守番しているときに畑の向こうにゴブリンを数匹召喚する。それを見て『ゴブリンが来たから逃げよう』とジルを廃村まで連れて行く。両親はウルサンの帰り廃村の前を通るので、そこで合流しゴブリンの襲撃をやり過ごそうと考えていた。最悪本当にゴブリンが廃村までやってきたとしても守り切ることができると考えていた。
『そうと決まれば、収穫を急がないとな。』
サトシにとって芋の収穫には勝算があった。この芋は確率で発生する。そう、掘り出すのではなく引き抜いたときに発生するのだ。なら、観念動力で毎回大きく複数の芋が収穫できるように念じればいい。そう考えていた。
そして、その考えは正しかった。
「いぇーい。デカいの二つゲット」
丸々と育った大きな芋が、二つ掘り出される。
「すごい!こんなに大きいのはじめて見た!」
ジルは芋の大きさに目を丸くしている。それを横目にサトシはどんどん収穫してゆく。前回の収穫ではトータルで7割ほどは外れだったが、今回は100パーセントの確率で収穫ができる。加えて、前回はやせ細った朝鮮ニンジンの様な芋だったが、今回の芋は子供の頭ほどの大きさがある。一度に2~3個収穫できることもあり、初めて1時間もたたないうちに前回の2倍以上収穫できた。サトシは掘り出すのをやめ、ジルと一緒に箱に詰めてゆく。
詰め終わったところで、サトシは両親の元へ駆けよる。
「父さん!もう十分収穫できたよ。ウルサンに持っていったら?」
サトシが声をかけると、思ってもみない答えが返ってくる。
「今日はウルサンにはいかないぞ。」
「へ?なんで」
「いや、明日行くことになってるからな。だから、ちょっと多めに収穫しておいてくれ。」
『どういうことだ?なんで変わったんだ?』
サトシは困惑する。確かに前回とは行動が違っている。サトシも強くなっているし、多少未来が変わることは予想していたが、こんな変わり方は想定していなかった。
「だから、明日はお前たちにもウルサンに一緒に行ってもらおうと思ってな。」
「あ、ああ。わかったよ。」
サトシはそう言いながらも上の空だった。頭の中では新たな作戦を必死に考えていたからだ。
『どうやって廃村まで連れて行くか……』
サトシは父の横で芋を掘り始める。
「おい、サトシ、あっちで掘ってく……うわぁ。なんだその芋!」
「ああ、なんか今日は大きいのが取れるんだよね。」
「本当か?父さんが掘った奴は細いのばっかりだぞ?」
「あれ、そうだね。なんでだろうね。」
サトシはすっとぼけながら、収穫を続ける。そして作戦を考えていた。
「ねえ父さん。今朝散歩してたら街道沿いに結構きれいな家が並んでたんだけど、あれは誰も住んでないの?」
「あそこに行ってたのか?……あそこはヨウトだよ。今はだれも住んでないな。」
心なしか父親の言葉は暗い。
「父さんたちも昔はあそこに住んでたんだけどな。」
「そうなの?」
それは初耳だ。サトシの異世界での記憶にもそれは無い。
「どうしてここに住むようになったの?」
「ヨウトは頻繁に魔獣に襲われるんだ。だから近づかない方がいい。」
「でもそんなに荒らされてるような様子はなかったけど。」
「建物の近くまで行ったのか?……そうだな、お前も知っておいた方がいいだろうな。」
「?」
父親は芋を収穫しながら、話を続ける。
「あそこに住んでたのは、父さんと母さんがまだ子供の頃だ。父さんの爺さん。サトシからすればひい爺さんがまだ生きてた頃だ。父さんが小さいときは、街もきれいで住んでいる人も多かった。このあたりでは一番栄えた村だった。」
「へぇ。」
「でもある時から、畑を魔獣に荒らされるようになってな。最初のうちは、爺さんたちが自警団を組んで追い払ってたんだ。」
父親はサトシが収穫した芋をまじまじと見ながら土を落とし、箱に詰めてゆく。
「だが、ある時、夜回り担当だった若い衆が魔獣に襲われて亡くなったんだ。まあ、自警団員が怪我をすることも多かったし。その時は残念な事故という雰囲気だったらしいが」
「が?」
「ああ、葬儀が終わって数日してからだ。みんなが寝静まった夜の村をその死んだ男が歩き回ってるって噂が流れてな。」
「!」
サトシはピンときた。
「最初はただのうわさ話だったよ。俺も夜遊びしないように親父や爺さんによく言われたもんさ『夜で歩いてると死人に連れていかれるぞ!』ってな。だから、誰も真に受けてなかったんだ。でも、それは事実だった。実際にその死んだ男が寝静まった村を徘徊してたんだ。生ける屍だよ。次の犠牲者は確か、飲み屋で酔いつぶれて店の前に放り出されてた酔っぱらいだったな。そうしてるうちに、被害者がどんどん増えて行った。夜戸締りを忘れて家の中で襲われた家族も居たよ。そっからはネズミ算式だ。町の住民の半数以上がアンデッドになっちまった。昼間はただの死体なんだけどな。夜になると動き出すんだよ。生き残った住民は皆出て行った。ほとんどは北にあるウルサンに行ったけどな。ウルサンは土地が枯れてるから畑が持てない。で、爺さんたちはこの集落に来たってわけだ。まさか、今度はゴブリンに襲われるとは思ってなかったけどな。」
最後は自嘲気味だった。
「で、サトシ。」
父親はサトシに向き直る。
「なんで、あの村に行ってたんだ?」
「いや、散歩してたらたどり着いただけだよ。」
「そうか」
父親の目はまっすぐサトシを見ていたが、サトシは目をそらす。
『この話を聞いた後だと、あの村に皆を誘うのは無理があるな。』
サトシは『住むのに良い村がある。』と皆を誘って連れて行くつもりだったが、当てが外れた。両親はスケルトンが発生することを知っていると言う事だ。そんな状態であの村に行くとは思えない。サトシは芋を収穫しながら次の作戦を考える。
……
考えがまとまらないまま収穫は続く。今日一日収穫になったことで、すでに陽が傾きかけている。もう時間がない。サトシはかなり焦っていた。ヨウトに逃げ込むことを前提に装備は向こうに置いてきた。この村でゴブリンを迎え撃つとなると、鉈くらいしか武器がない。かなり分が悪くなる。
収穫を終え、芋の詰まった木箱を小屋へと運ぶ。運ぶ道すがらも周りにゴブリンの気配に注意を払う。前回襲われたのはこのくらいの時間だったはずだ。
父親と言葉を交わしながら芋を運ぶが、父親も何かが気にかかっているようだった。
小屋の中では、ジルと母親が食事の準備をしている。もうすぐだ。
サトシは小屋の奥に行くと鉈を手に取る。するとあの音が響いてきた。
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