10 / 33
1章『自分の姿決め編』
『模擬戦5』
しおりを挟む
ブラストバーンを、魔法を極限まで凝縮した物、名付けて『超凝縮魔法』。
これは、魔法に込めた魔力の四倍程の魔力で包み込み、更に5倍ほどの圧力で凝縮しないとできない。
「あらよっと」
俺は今、副団長さん?のために、複製で『超凝縮魔法』を増やし、様々な属性を混ぜ、いろんな角度から打ち込んでいる。
いつの間にか団長さんも乱入して避け始めているが、剣や鎧は完全に溶解しており、なかなか際どい姿となっている。
「うーん、風と水と火と土は余裕で出来るんだけど・・・光と闇は攻撃力が無いし、呪は操作不能だし・・・」
まぁ呪いなんだから、呪いたい人を意識しないといけないのかもしれない。
「雷は?どうやって作るんだ?竜は身体強化専用っぽいな」
ヒョイっと、今持ってる属性を全て混ぜると、白と黒の稲妻が混ざっている様な球体ができたが、もはや近づくことも出来なくなっていた。
「おいおい、自動迎撃システムでもあんのか?あっ、魔導銃とか作ってこれを弾にしたら強くね?」
戦闘中にも関わらず、様々な事を試し、思案し、開発する俺。
周りはそんな俺に対し、恐れ驚き呆れていた。
「なるほど、混ぜる順番を変えれば違う物に変わったり、相殺されて消える属性もあるのか」
あれ?俺ってこんなキャラだっけ?いやだ!眼鏡白衣系根暗はいやだ!
「っと、大丈夫?もう辞める?」
「ま・・・まい・・・った・・・」
『副団長ダウーン!!!またも勝者はスライム君だ!!!次の試合は鷹の刻からとなりまーす!!!』
んんん?鷹の刻?後でルーディに聞いてみるか・・・
「えっ?刻を教えて欲しい?」
と言うことで聞いてみたら、そんなことも知らないの?と言われてしまった。目じゃなくて口でね!・・・そろそろ沈むよ?精神が闇に飲まれるよ?
「ごめんって、えっと、刻だったね?えっと、刻は4個あって、一日の最初が虎の刻、太陽が上がってきたら、猫の刻、太陽が真上に来たら鷲の刻、で、太陽が下がりきったら鷹の刻」
なるほど、午前が虎と猫、午後が鷲と鷹か。
(この世界にも猫がいるのか?)
「なあ、その刻の由来ってわかるか?」
「んー、色々あるけど、大体『異世界人』が伝えたって言われてるよ?」
異世界人・・・まぁそうだよな・・・でも、地球があった世界以外にも、世界があってもおかしくないよな・・・
「そう言えば、俺は結界が張ってある地下から出てきたわけだけど、なにか閉じ込めてたのか?」
そこでルーディは、考えるような素振りを見せ、たっぷり熟考した後、真剣味を帯びた目で話し始めた。
「君は、4大悪魔ってしってるかい?」
これは、魔法に込めた魔力の四倍程の魔力で包み込み、更に5倍ほどの圧力で凝縮しないとできない。
「あらよっと」
俺は今、副団長さん?のために、複製で『超凝縮魔法』を増やし、様々な属性を混ぜ、いろんな角度から打ち込んでいる。
いつの間にか団長さんも乱入して避け始めているが、剣や鎧は完全に溶解しており、なかなか際どい姿となっている。
「うーん、風と水と火と土は余裕で出来るんだけど・・・光と闇は攻撃力が無いし、呪は操作不能だし・・・」
まぁ呪いなんだから、呪いたい人を意識しないといけないのかもしれない。
「雷は?どうやって作るんだ?竜は身体強化専用っぽいな」
ヒョイっと、今持ってる属性を全て混ぜると、白と黒の稲妻が混ざっている様な球体ができたが、もはや近づくことも出来なくなっていた。
「おいおい、自動迎撃システムでもあんのか?あっ、魔導銃とか作ってこれを弾にしたら強くね?」
戦闘中にも関わらず、様々な事を試し、思案し、開発する俺。
周りはそんな俺に対し、恐れ驚き呆れていた。
「なるほど、混ぜる順番を変えれば違う物に変わったり、相殺されて消える属性もあるのか」
あれ?俺ってこんなキャラだっけ?いやだ!眼鏡白衣系根暗はいやだ!
「っと、大丈夫?もう辞める?」
「ま・・・まい・・・った・・・」
『副団長ダウーン!!!またも勝者はスライム君だ!!!次の試合は鷹の刻からとなりまーす!!!』
んんん?鷹の刻?後でルーディに聞いてみるか・・・
「えっ?刻を教えて欲しい?」
と言うことで聞いてみたら、そんなことも知らないの?と言われてしまった。目じゃなくて口でね!・・・そろそろ沈むよ?精神が闇に飲まれるよ?
「ごめんって、えっと、刻だったね?えっと、刻は4個あって、一日の最初が虎の刻、太陽が上がってきたら、猫の刻、太陽が真上に来たら鷲の刻、で、太陽が下がりきったら鷹の刻」
なるほど、午前が虎と猫、午後が鷲と鷹か。
(この世界にも猫がいるのか?)
「なあ、その刻の由来ってわかるか?」
「んー、色々あるけど、大体『異世界人』が伝えたって言われてるよ?」
異世界人・・・まぁそうだよな・・・でも、地球があった世界以外にも、世界があってもおかしくないよな・・・
「そう言えば、俺は結界が張ってある地下から出てきたわけだけど、なにか閉じ込めてたのか?」
そこでルーディは、考えるような素振りを見せ、たっぷり熟考した後、真剣味を帯びた目で話し始めた。
「君は、4大悪魔ってしってるかい?」
0
お気に入りに追加
1,224
あなたにおすすめの小説
うちの娘が悪役令嬢って、どういうことですか?
プラネットプラント
ファンタジー
全寮制の高等教育機関で行われている卒業式で、ある令嬢が糾弾されていた。そこに令嬢の父親が割り込んできて・・・。乙女ゲームの強制力に抗う令嬢の父親(前世、彼女いない歴=年齢のフリーター)と従者(身内には優しい鬼畜)と異母兄(当て馬/噛ませ犬な攻略対象)。2016.09.08 07:00に完結します。
小説家になろうでも公開している短編集です。
ダイスの神様の言うとおり!
gagaga
ファンタジー
突如めまいに襲われたその男は、気が付けば一枚の紙を握りしめ、草原に倒れていた。
その男は周囲を見渡し、今までアパートにいたはずなのにと首をかしげる。そしてわけも分からないこの状況の打開、そのヒントを求めて手に握った紙を広げてみた。
古く、茶ぼけたボロボロの紙はもろく、今にも崩れ落ちそうで、当然、中に書いている文字もわずかにしか読み取れなかった。
苦心しながらも、どこか見覚えのあるその紙面から男が読み取った情報は
「これは・・・、テーブルトークRPGの自キャラのステータス表か」
学生時代、男が熱心に取り組んでいた活動対面の会話式ロールプレイングゲーム、TRPGで愛用していた自分のキャラクターの名前がそこには掲載されていた。
「アーノルド。これまた懐かしい名前だ。職業は、第一が聖騎士で・・・、後は全く読めないな」
そうやって自分の状況を把握しようとしてた彼の脳内に、何かが転がる音が響いた。
それが二度起こり、静まった所で彼は立ち上がる。
「よく分からん。だが、前に進むべきだろう。前は、きっとこっちだ」
まるで何者かに背中を後押しされたように、その男、アーノルドは目印のない草原を歩き出す。
さて、彼の行く末はいかに。
余命宣告を受けたので私を顧みない家族と婚約者に執着するのをやめることにしました
結城芙由奈
恋愛
【余命半年―未練を残さず生きようと決めた。】
私には血の繋がらない父と母に妹、そして婚約者がいる。しかしあの人達は私の存在を無視し、空気の様に扱う。唯一の希望であるはずの婚約者も愛らしい妹と恋愛関係にあった。皆に気に入られる為に努力し続けたが、誰も私を気に掛けてはくれない。そんな時、突然下された余命宣告。全てを諦めた私は穏やかな死を迎える為に、家族と婚約者に執着するのをやめる事にした―。
2021年9月26日:小説部門、HOTランキング部門1位になりました。ありがとうございます
*「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
※2023年8月 書籍化
【完結】転生少女は異世界でお店を始めたい
梅丸
ファンタジー
せっかく40代目前にして夢だった喫茶店オープンに漕ぎ着けたと言うのに事故に遭い呆気なく命を落としてしまった私。女神様が管理する異世界に転生させてもらい夢を実現するために奮闘するのだが、この世界には無いものが多すぎる! 創造魔法と言う女神様から授かった恩寵と前世の料理レシピを駆使して色々作りながら頑張る私だった。
独自ダンジョン攻略
sasina
ファンタジー
世界中に突如、ダンジョンと呼ばれる地下空間が現れた。
佐々木 光輝はダンジョンとは知らずに入ってしまった洞窟で、木の宝箱を見つける。
その宝箱には、スクロールが一つ入っていて、スキル【鑑定Ⅰ】を手に入れ、この洞窟がダンジョンだと知るが、誰にも教えず独自の考えで個人ダンジョンにして一人ダンジョン攻略に始める。
なろうにも掲載中
拝啓、お父様お母様 勇者パーティをクビになりました。
ちくわ feat. 亜鳳
ファンタジー
弱い、使えないと勇者パーティをクビになった
16歳の少年【カン】
しかし彼は転生者であり、勇者パーティに配属される前は【無冠の帝王】とまで謳われた最強の武・剣道者だ
これで魔導まで極めているのだが
王国より勇者の尊厳とレベルが上がるまではその実力を隠せと言われ
渋々それに付き合っていた…
だが、勘違いした勇者にパーティを追い出されてしまう
この物語はそんな最強の少年【カン】が「もう知るか!王命何かくそ食らえ!!」と実力解放して好き勝手に過ごすだけのストーリーである
※タイトルは思い付かなかったので適当です
※5話【ギルド長との対談】を持って前書きを廃止致しました
以降はあとがきに変更になります
※現在執筆に集中させて頂くべく
必要最低限の感想しか返信できません、ご理解のほどよろしくお願いいたします
※現在書き溜め中、もうしばらくお待ちください
【完結】伝説の悪役令嬢らしいので本編には出ないことにしました~執着も溺愛も婚約破棄も全部お断りします!~
イトカワジンカイ
恋愛
「目には目をおおおお!歯には歯をおおおお!」
どごおおおぉっ!!
5歳の時、イリア・トリステンは虐められていた少年をかばい、いじめっ子をぶっ飛ばした結果、少年からとある書物を渡され(以下、悪役令嬢テンプレなので略)
ということで、自分は伝説の悪役令嬢であり、攻略対象の王太子と婚約すると断罪→死刑となることを知ったイリアは、「なら本編にでなやきゃいいじゃん!」的思考で、王家と関わらないことを決意する。
…だが何故か突然王家から婚約の決定通知がきてしまい、イリアは侯爵家からとんずらして辺境の魔術師ディボに押しかけて弟子になることにした。
それから12年…チートの魔力を持つイリアはその魔法と、トリステン家に伝わる気功を駆使して診療所を開き、平穏に暮らしていた。そこに王家からの使いが来て「不治の病に倒れた王太子の病気を治せ」との命令が下る。
泣く泣く王都へ戻ることになったイリアと旅に出たのは、幼馴染で兄弟子のカインと、王の使いで来たアイザック、女騎士のミレーヌ、そして以前イリアを助けてくれた騎士のリオ…
旅の途中では色々なトラブルに見舞われるがイリアはそれを拳で解決していく。一方で何故かリオから熱烈な求愛を受けて困惑するイリアだったが、果たしてリオの思惑とは?
更には何故か第一王子から執着され、なぜか溺愛され、さらには婚約破棄まで!?
ジェットコースター人生のイリアは持ち前のチート魔力と前世での知識を用いてこの苦境から立ち直り、自分を断罪した人間に逆襲できるのか?
困難を力でねじ伏せるパワフル悪役令嬢の物語!
※地学の知識を織り交ぜますが若干正確ではなかったりもしますが多めに見てください…
※ゆるゆる設定ですがファンタジーということでご了承ください…
※小説家になろう様でも掲載しております
※イラストは湶リク様に描いていただきました
私を裏切った相手とは関わるつもりはありません
みちこ
ファンタジー
幼なじみに嵌められて処刑された主人公、気が付いたら8年前に戻っていた。
未来を変えるために行動をする
1度裏切った相手とは関わらないように過ごす
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる