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第三部 魔界探索
93 盾運魔法式、起動
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心菜はショックを受けていた。
枢の目線が彼女の上を通りすぎる。何事も無かったかのように。
「枢たんが私を見ないなんて……」
まるで出会った頃に戻ってしまったようだ。
呆然とした心菜の脇を、魔族の戦士が駆けて行く。
「本当に光の七神か、確かめてやるぜ!」
枢は一対一の戦いではなく、無差別な混戦を望んだ。魔族たちは武器を持たない枢を大勢で取り囲もうとしている。
殺気だつ彼らを涼しい表情で見ながら、枢は何か呟いた。
「……増幅魔法、連結。盾運魔法式、起動」
高位の魔法使いは、予め呪文を詠唱した魔法をストックする。通常は長々と詠唱が必要な、強力な威力の魔法を、用意さえしておけばノータイムで撃ちだせるのだ。
枢が使ったのは、ストックした魔法だった。
異世界にいた頃の心菜は、戦場で魔法使いと戦う時に、相手が魔法をストックしているか注意していた。逆に言えばストックが無い魔法使いは恐れるに足りない。
枢ほどの魔法使いなら、魔法をストックできても不思議ではない。
だが心菜は今まで、枢がストックした魔法を使っているところを見た事が無かった。
「うわあ、カナメがあの魔法式を起動するの、500年ぶりに見たよ」
「リーシャン」
いつの間にか、心菜の隣の空中に、竜神リーシャンが移動してきていた。
「カナメは呪文を省略しても十分な威力の魔法を使えるから、魔法をストックする必要が無いんだ。いざって時のために、あの魔法式だけをストックしてるんだよ」
「枢たんは何をするつもりなのですか……?」
「見ていれば分かるよ」
枢の足元から青い炎が立ち上がる。左右の空中に、鬼火のようにとどまった炎から、青い菱形の結晶が二つ現れた。
結晶はゆるやかに回転しながら、枢の周囲を飛び回る。
「光盾×100」
枢が唱えると、空中に無数の光でできた六角形の盾が現れた。
光盾は立体的にバラバラの位置に浮かび、しかも二つの結晶を中心にして飛び回っている。
「なんだあ?」
「ハッタリだ! 突っ込め!」
攻撃をしかけた魔族は、光盾にはじかれる。
別方向から飛来した光盾が、後から来た魔族を吹っ飛ばした。
枢を囲んだ魔族たちは、次々に、飛び回る光盾の餌食になっていく。
「すごい……!」
光盾はそれ自体が生き物のように空中を飛んで、敵を沈める。魔法攻撃は鏡のように反射し、物理攻撃は簡単にしのぐ。しかも光盾は100枚もある。魔族の挑戦者が全滅するのに、5分と掛からなかった。
死屍累々の魔族たちの中央に、ひとり平然と佇む枢だけが残る。
「まさにラスボスな存在感……あれが枢たん……心菜が好きになった人です」
目をハートにする心菜。
「よく分かんないけど、今のってそういうシーンだった?」
リーシャンは首をかしげた。
「全力で追いかける……今までも、これからも」
心菜は少しだけ目を閉じて深呼吸する。
中腰になって、召喚した日本刀を鞘から抜いた。役目を終えた鞘は光になって消える。
「鳳心菜……いざ参る!」
刀を下段に構えて走り出す。
進路に立ちふさがる光盾は、時閃跳躍で飛び越えた。
驚いた表情の枢と、目が合う。
倒れた魔族たちの体を踏み越え、距離を詰めてきたのは、魔族ではない人間の少女だった。
柔らかそうな栗色の髪と細い手足。
しかし、たおやかな見た目からは信じられないほどの裂帛の気合を放っている。
少女の持つ日本刀が目に入った。
おそらく彼女が俺の……。
「っつ!」
盾運魔法式が危機を察知して、自動で動く。
光盾の何枚かが彼女に殺到する。
断頭台の刃に似た光盾の攻撃を、彼女は瞬間転移と思われるスキルで華麗に避けた。
俺は密かに安堵する。
たぶん自分の恋人と思われる少女を、傷つけなくて良かった、と。
この魔法、盾運魔法式は、俺の代わりに光盾を制御する大地の精霊を二体召喚する。一体につき四十枚の光盾の制御を委任し、俺自身は残り二十枚の光盾の制御に集中する。青い菱形の結晶に宿った大地の精霊は、基本的に俺の意思を尊重しながらも自由に動くので、間違って味方に攻撃してしまう可能性も低くない。
また、盾運魔法式の使用中は、他の魔法を使えない。
そのため仲間と一緒に戦っている時は、この魔法は使いにくい。間違って仲間を攻撃する可能性があるし、仲間に治癒や援護魔法を使いたくても使えなくなるからだ。
それにしても、ここまで接近を許したのは何百年ぶりだろうか。
「……魔法式を終了する」
盾運魔法式を解除。
光盾を消し、聖晶神の杖を召喚して、少女の鼻先を水平に薙ぎ払った。
「吹雪風」
同時に水氷属性の魔法を発動する。
吹雪風を恐れたのか、少女は大きく後ろに飛んで距離を取った。
「枢たん……!」
「……」
俺は無言を返す。
今はまだ、彼女と再会すべき時ではない。
「他に挑戦者はいないのか? じゃあ決勝戦は終了ということで、最後に俺からここの魔族と人間たちにプレゼントがある」
「……カナメ様?」
闘技場の隅で様子を見ていたソーマが怪訝そうな声を出す。
俺は口の端に不敵な笑みを浮かべ、吹雪風を拡大していく。
熱した大地が凍り付き、マグマが冷えた岩に変わるまで。
「いったい何をするつもりだ?!」
異変を感じたソーマが慌てだしても、もう遅い。
俺が放った水氷属性の魔法は、地下の闘技場の隅々まで溢れ、全てを凍結していった。
枢の目線が彼女の上を通りすぎる。何事も無かったかのように。
「枢たんが私を見ないなんて……」
まるで出会った頃に戻ってしまったようだ。
呆然とした心菜の脇を、魔族の戦士が駆けて行く。
「本当に光の七神か、確かめてやるぜ!」
枢は一対一の戦いではなく、無差別な混戦を望んだ。魔族たちは武器を持たない枢を大勢で取り囲もうとしている。
殺気だつ彼らを涼しい表情で見ながら、枢は何か呟いた。
「……増幅魔法、連結。盾運魔法式、起動」
高位の魔法使いは、予め呪文を詠唱した魔法をストックする。通常は長々と詠唱が必要な、強力な威力の魔法を、用意さえしておけばノータイムで撃ちだせるのだ。
枢が使ったのは、ストックした魔法だった。
異世界にいた頃の心菜は、戦場で魔法使いと戦う時に、相手が魔法をストックしているか注意していた。逆に言えばストックが無い魔法使いは恐れるに足りない。
枢ほどの魔法使いなら、魔法をストックできても不思議ではない。
だが心菜は今まで、枢がストックした魔法を使っているところを見た事が無かった。
「うわあ、カナメがあの魔法式を起動するの、500年ぶりに見たよ」
「リーシャン」
いつの間にか、心菜の隣の空中に、竜神リーシャンが移動してきていた。
「カナメは呪文を省略しても十分な威力の魔法を使えるから、魔法をストックする必要が無いんだ。いざって時のために、あの魔法式だけをストックしてるんだよ」
「枢たんは何をするつもりなのですか……?」
「見ていれば分かるよ」
枢の足元から青い炎が立ち上がる。左右の空中に、鬼火のようにとどまった炎から、青い菱形の結晶が二つ現れた。
結晶はゆるやかに回転しながら、枢の周囲を飛び回る。
「光盾×100」
枢が唱えると、空中に無数の光でできた六角形の盾が現れた。
光盾は立体的にバラバラの位置に浮かび、しかも二つの結晶を中心にして飛び回っている。
「なんだあ?」
「ハッタリだ! 突っ込め!」
攻撃をしかけた魔族は、光盾にはじかれる。
別方向から飛来した光盾が、後から来た魔族を吹っ飛ばした。
枢を囲んだ魔族たちは、次々に、飛び回る光盾の餌食になっていく。
「すごい……!」
光盾はそれ自体が生き物のように空中を飛んで、敵を沈める。魔法攻撃は鏡のように反射し、物理攻撃は簡単にしのぐ。しかも光盾は100枚もある。魔族の挑戦者が全滅するのに、5分と掛からなかった。
死屍累々の魔族たちの中央に、ひとり平然と佇む枢だけが残る。
「まさにラスボスな存在感……あれが枢たん……心菜が好きになった人です」
目をハートにする心菜。
「よく分かんないけど、今のってそういうシーンだった?」
リーシャンは首をかしげた。
「全力で追いかける……今までも、これからも」
心菜は少しだけ目を閉じて深呼吸する。
中腰になって、召喚した日本刀を鞘から抜いた。役目を終えた鞘は光になって消える。
「鳳心菜……いざ参る!」
刀を下段に構えて走り出す。
進路に立ちふさがる光盾は、時閃跳躍で飛び越えた。
驚いた表情の枢と、目が合う。
倒れた魔族たちの体を踏み越え、距離を詰めてきたのは、魔族ではない人間の少女だった。
柔らかそうな栗色の髪と細い手足。
しかし、たおやかな見た目からは信じられないほどの裂帛の気合を放っている。
少女の持つ日本刀が目に入った。
おそらく彼女が俺の……。
「っつ!」
盾運魔法式が危機を察知して、自動で動く。
光盾の何枚かが彼女に殺到する。
断頭台の刃に似た光盾の攻撃を、彼女は瞬間転移と思われるスキルで華麗に避けた。
俺は密かに安堵する。
たぶん自分の恋人と思われる少女を、傷つけなくて良かった、と。
この魔法、盾運魔法式は、俺の代わりに光盾を制御する大地の精霊を二体召喚する。一体につき四十枚の光盾の制御を委任し、俺自身は残り二十枚の光盾の制御に集中する。青い菱形の結晶に宿った大地の精霊は、基本的に俺の意思を尊重しながらも自由に動くので、間違って味方に攻撃してしまう可能性も低くない。
また、盾運魔法式の使用中は、他の魔法を使えない。
そのため仲間と一緒に戦っている時は、この魔法は使いにくい。間違って仲間を攻撃する可能性があるし、仲間に治癒や援護魔法を使いたくても使えなくなるからだ。
それにしても、ここまで接近を許したのは何百年ぶりだろうか。
「……魔法式を終了する」
盾運魔法式を解除。
光盾を消し、聖晶神の杖を召喚して、少女の鼻先を水平に薙ぎ払った。
「吹雪風」
同時に水氷属性の魔法を発動する。
吹雪風を恐れたのか、少女は大きく後ろに飛んで距離を取った。
「枢たん……!」
「……」
俺は無言を返す。
今はまだ、彼女と再会すべき時ではない。
「他に挑戦者はいないのか? じゃあ決勝戦は終了ということで、最後に俺からここの魔族と人間たちにプレゼントがある」
「……カナメ様?」
闘技場の隅で様子を見ていたソーマが怪訝そうな声を出す。
俺は口の端に不敵な笑みを浮かべ、吹雪風を拡大していく。
熱した大地が凍り付き、マグマが冷えた岩に変わるまで。
「いったい何をするつもりだ?!」
異変を感じたソーマが慌てだしても、もう遅い。
俺が放った水氷属性の魔法は、地下の闘技場の隅々まで溢れ、全てを凍結していった。
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