55 / 74
第二部
54 本物認定されました
しおりを挟む
影法師たちは列を作り、俺たちを墜落したアメノトリフネのところまで案内した。
『鬼、船まで連れて行ってやるから、食い残した人間、オレたちに分けてくれ』
「だからー、俺は鬼じゃないって言ってんのに」
影法師たちは、俺が船を襲って人間を殺戮すると思ってるらしい。
どんな残虐な怪物なんだ。
『……』
「お姉ちゃんが飴をあげようか?」
『……!』
咲良は、小さな子供の影法師に、手ずから飴をやっている。
実に微笑ましい光景だ。
眺めていると、上着のポケットに入れてある端末が振動した。
ヤハタを操縦している小坂さんとは、すぐに連絡が取れるように常時回線を繋げている。
『久我さん、このまま影法師たちを連れて船を取り囲んだら、敵だと誤解されませんか?』
「それな」
小坂さんの指摘通り、影法師と一緒に移動している俺たちは、見るからに怪しい人間だ。敵視されても文句は言えない。
『あれ、落ちた船』
「お。もう到着か」
森の木々がなぎ倒された中央に、ドンと白い船が横たわっている。
俺は事前に教えてもらった番号に連絡した。
「もしもーし」
『うわぁ! 化け物があんなに沢山! もう終わりだーー!』
アメノトリフネの中の人たちは大混乱で、俺の声が聞こえていない。
まずったな。
「味方だと伝える方法はないかな。影法師の皆さんに、キタキタ踊りでも踊ってもらうか」
「逆効果だと思うよ、響矢」
咲良が呆れた顔でつっこんでくる。
なぜか最近ツッコミを受けることが多い。
『久我さん、私に任せてください!』
「何か策があるの、小坂さん?」
『はい!』
小坂さんはヤハタを動かし、背中に背負っているコンテナを片手で持ち上げた。コンテナの中には船の修理に使う素材と、非常用食料が入っている。
ヤハタはポージングしながら、大音量を出した。
『アメノトリフネの皆さん、こんにちわ! 江戸前寿司の配達に来ました!!』
小坂さん……?!
ひゅるるるー、と冷たい風が吹き、大混乱だったアメノトリフネも、騒いでいた影法師たちも鎮まり返る。
『あれ? 滑りましたかね?』
「いや……小坂さんは勇者だよ」
俺は慈愛の微笑みで小坂さんをねぎらった。
後はこちらの仕事だ。
もう一回、呼び掛けると、今度は普通に返事がかえってきた。
「あー、すみません。恵里菜さんに言われて、船の修理に来ました。寿司は持ってきてないけど、出前みたいなもんです」
『は、はい……でも、その亡霊の群れは?』
「背景です。気にしないで下さい」
強引に押しとおった。
アメノトリフネの中に入れてもらって、対面でこれからのことを打ち合わせようと話がまとまる。
『鬼。人間食わない? なんで人間と仲良く話してる?』
影法師たちが不思議そうにしている。
だから鬼じゃないって、何度言ったら通じるのだろうか。
そういえば、こいつらは、生きた人間を捕まえて入れ替わらないと、この森の外に出られないんだっけ。
少し、可哀想だと思った。
「お前ら、元は地上にいたんだろ。もう一度、お日さまが見たくないか」
俺は影法師たちに向き直って尋ねる。
影法師たちは、ざわめいた。
『おひさま……太陽……!』
「俺が、お前らが帰る道を探してやるよ。だから今は協力してほしい」
頼むと、影法師たちは黙りこんだ。
『……鬼の言うこと、信じる』
「おう」
これで隠れ鬼の森の住民は、味方になった。
船の周囲でたむろっている影法師たちに手を振り、アメノトリフネの開かれたハッチに向かう。
歩きながら俺は拳を強く握る。
約束を、してしまった。
「……私も一緒に解決方法を探すよ。だから響矢、そんなに気負わなくて大丈夫だよ」
咲良が小走りで近付いてきて、俺の手を握る。
見栄を張ったのを彼女に気付かれるなんて恥ずかしいな。だけど俺は、もともと大人しくて消極的な性格だ。
異世界に来てから、好戦的に変わっていく自分自身と、元の世界にいた頃の自分との間で、戸惑っていた。
どちらも知っている咲良が、二つの自分をつないでくれる。
「ありがとう、咲良」
「どういたしまして」
一人で進まなくていいという事は、こんなにも心強いものだと、初めて知った気がする。
船内に入ると、艦長らしき制服を着た中年の男性が出迎えてくれた。
彼は、俺を穴が開くほどジロジロ凝視する。
なんだか気まずいんですが。
「何か?」
「……いえ。本当に本物の、久我響矢様なのかと思いまして」
またそれか。
本物か偽物かなんて、どっちでも良いじゃないか。
いや偽物だと決め付けられるのも困るけど。
『久我さん久我さん』
まだ船の外でヤハタに乗っている小坂さんから通信だ。
『手首の帯を外して、彼らに見せてあげて下さい』
「? 神璽《しんじ》がどうかしたの?」
自分の手首を隠しているリストバンドをずらした。
そこには勾玉の形をした神璽《しんじ》がある。
印はうっすら青く発光していた。
「光ってる! なんで?!」
『咲良さんの手首が発光していたので、久我さんも同じかと思いましたが、当たっていましたね。おそらく森の亡霊から、あなた方を守る神のご加護でしょう。久我さんと咲良さんがいなければ、私なんてヤハタから引きずり下ろされてお陀仏ですよ』
この光にそんな効果があるのだろうか。
科学の世界で生まれ育った俺はいささか懐疑的だったが、手首から視線を上げると艦長が手を合わせて拝んでいたのでギョッとした。
「神の御印とは、なんと有難いことだ!」
「南無阿弥陀仏……」
「太郎さん、それは仏式ですよ。神式にのっとって柏手を打ちましょう」
アメノトリフネの乗員が遠巻きに俺たちを拝んでいる。
「ちょ、止めて!」
『艦長、久我さんが本物だと理解しましたか?』
「はい、十分です!」
『ですよね。彫り物や肌に描いてある塗り絵では、このように光りませんから』
不本意ながら俺は本物認定された。
というか神璽があったら誰でも良かったのでは。この人たちにとって「久我響矢」は名前じゃなくて記号なんだな。
しかし、エンジニアとして付いてきてもらったのに、交渉にパフォーマンスに、今回は小坂さん大活躍だ。
「そろそろ拝むのを止めて、話をさせてくれませんか」
「あ、はい! 失礼しました!」
船の頭にあたる指令室に移動し、俺たちは打ち合わせをした。
まず船の修理について。
小坂さんがアメノトリフネの損傷を目視で調査した結果、飛翔するためのエンジンを修復するには、一週間掛かることが分かったそうだ。
「一週間も掛かるのかー」
『長いですよね。時空転移装置であれば、軽く調整すれば動きそうなんですが』
「時空転移か……」
森の外に出るには、機体を空へ上昇させるしかないとばかり思っていたけれど。
「もしかして、そのまま地上に出られたりするのか?」
これは盲点だ。
試してみる価値はあるかもしれない。
『鬼、船まで連れて行ってやるから、食い残した人間、オレたちに分けてくれ』
「だからー、俺は鬼じゃないって言ってんのに」
影法師たちは、俺が船を襲って人間を殺戮すると思ってるらしい。
どんな残虐な怪物なんだ。
『……』
「お姉ちゃんが飴をあげようか?」
『……!』
咲良は、小さな子供の影法師に、手ずから飴をやっている。
実に微笑ましい光景だ。
眺めていると、上着のポケットに入れてある端末が振動した。
ヤハタを操縦している小坂さんとは、すぐに連絡が取れるように常時回線を繋げている。
『久我さん、このまま影法師たちを連れて船を取り囲んだら、敵だと誤解されませんか?』
「それな」
小坂さんの指摘通り、影法師と一緒に移動している俺たちは、見るからに怪しい人間だ。敵視されても文句は言えない。
『あれ、落ちた船』
「お。もう到着か」
森の木々がなぎ倒された中央に、ドンと白い船が横たわっている。
俺は事前に教えてもらった番号に連絡した。
「もしもーし」
『うわぁ! 化け物があんなに沢山! もう終わりだーー!』
アメノトリフネの中の人たちは大混乱で、俺の声が聞こえていない。
まずったな。
「味方だと伝える方法はないかな。影法師の皆さんに、キタキタ踊りでも踊ってもらうか」
「逆効果だと思うよ、響矢」
咲良が呆れた顔でつっこんでくる。
なぜか最近ツッコミを受けることが多い。
『久我さん、私に任せてください!』
「何か策があるの、小坂さん?」
『はい!』
小坂さんはヤハタを動かし、背中に背負っているコンテナを片手で持ち上げた。コンテナの中には船の修理に使う素材と、非常用食料が入っている。
ヤハタはポージングしながら、大音量を出した。
『アメノトリフネの皆さん、こんにちわ! 江戸前寿司の配達に来ました!!』
小坂さん……?!
ひゅるるるー、と冷たい風が吹き、大混乱だったアメノトリフネも、騒いでいた影法師たちも鎮まり返る。
『あれ? 滑りましたかね?』
「いや……小坂さんは勇者だよ」
俺は慈愛の微笑みで小坂さんをねぎらった。
後はこちらの仕事だ。
もう一回、呼び掛けると、今度は普通に返事がかえってきた。
「あー、すみません。恵里菜さんに言われて、船の修理に来ました。寿司は持ってきてないけど、出前みたいなもんです」
『は、はい……でも、その亡霊の群れは?』
「背景です。気にしないで下さい」
強引に押しとおった。
アメノトリフネの中に入れてもらって、対面でこれからのことを打ち合わせようと話がまとまる。
『鬼。人間食わない? なんで人間と仲良く話してる?』
影法師たちが不思議そうにしている。
だから鬼じゃないって、何度言ったら通じるのだろうか。
そういえば、こいつらは、生きた人間を捕まえて入れ替わらないと、この森の外に出られないんだっけ。
少し、可哀想だと思った。
「お前ら、元は地上にいたんだろ。もう一度、お日さまが見たくないか」
俺は影法師たちに向き直って尋ねる。
影法師たちは、ざわめいた。
『おひさま……太陽……!』
「俺が、お前らが帰る道を探してやるよ。だから今は協力してほしい」
頼むと、影法師たちは黙りこんだ。
『……鬼の言うこと、信じる』
「おう」
これで隠れ鬼の森の住民は、味方になった。
船の周囲でたむろっている影法師たちに手を振り、アメノトリフネの開かれたハッチに向かう。
歩きながら俺は拳を強く握る。
約束を、してしまった。
「……私も一緒に解決方法を探すよ。だから響矢、そんなに気負わなくて大丈夫だよ」
咲良が小走りで近付いてきて、俺の手を握る。
見栄を張ったのを彼女に気付かれるなんて恥ずかしいな。だけど俺は、もともと大人しくて消極的な性格だ。
異世界に来てから、好戦的に変わっていく自分自身と、元の世界にいた頃の自分との間で、戸惑っていた。
どちらも知っている咲良が、二つの自分をつないでくれる。
「ありがとう、咲良」
「どういたしまして」
一人で進まなくていいという事は、こんなにも心強いものだと、初めて知った気がする。
船内に入ると、艦長らしき制服を着た中年の男性が出迎えてくれた。
彼は、俺を穴が開くほどジロジロ凝視する。
なんだか気まずいんですが。
「何か?」
「……いえ。本当に本物の、久我響矢様なのかと思いまして」
またそれか。
本物か偽物かなんて、どっちでも良いじゃないか。
いや偽物だと決め付けられるのも困るけど。
『久我さん久我さん』
まだ船の外でヤハタに乗っている小坂さんから通信だ。
『手首の帯を外して、彼らに見せてあげて下さい』
「? 神璽《しんじ》がどうかしたの?」
自分の手首を隠しているリストバンドをずらした。
そこには勾玉の形をした神璽《しんじ》がある。
印はうっすら青く発光していた。
「光ってる! なんで?!」
『咲良さんの手首が発光していたので、久我さんも同じかと思いましたが、当たっていましたね。おそらく森の亡霊から、あなた方を守る神のご加護でしょう。久我さんと咲良さんがいなければ、私なんてヤハタから引きずり下ろされてお陀仏ですよ』
この光にそんな効果があるのだろうか。
科学の世界で生まれ育った俺はいささか懐疑的だったが、手首から視線を上げると艦長が手を合わせて拝んでいたのでギョッとした。
「神の御印とは、なんと有難いことだ!」
「南無阿弥陀仏……」
「太郎さん、それは仏式ですよ。神式にのっとって柏手を打ちましょう」
アメノトリフネの乗員が遠巻きに俺たちを拝んでいる。
「ちょ、止めて!」
『艦長、久我さんが本物だと理解しましたか?』
「はい、十分です!」
『ですよね。彫り物や肌に描いてある塗り絵では、このように光りませんから』
不本意ながら俺は本物認定された。
というか神璽があったら誰でも良かったのでは。この人たちにとって「久我響矢」は名前じゃなくて記号なんだな。
しかし、エンジニアとして付いてきてもらったのに、交渉にパフォーマンスに、今回は小坂さん大活躍だ。
「そろそろ拝むのを止めて、話をさせてくれませんか」
「あ、はい! 失礼しました!」
船の頭にあたる指令室に移動し、俺たちは打ち合わせをした。
まず船の修理について。
小坂さんがアメノトリフネの損傷を目視で調査した結果、飛翔するためのエンジンを修復するには、一週間掛かることが分かったそうだ。
「一週間も掛かるのかー」
『長いですよね。時空転移装置であれば、軽く調整すれば動きそうなんですが』
「時空転移か……」
森の外に出るには、機体を空へ上昇させるしかないとばかり思っていたけれど。
「もしかして、そのまま地上に出られたりするのか?」
これは盲点だ。
試してみる価値はあるかもしれない。
0
お気に入りに追加
236
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
フェンリルさんちの末っ子は人間でした ~神獣に転生した少年の雪原を駆ける狼スローライフ~
空色蜻蛉
ファンタジー
真白山脈に棲むフェンリル三兄弟、末っ子ゼフィリアは元人間である。
どうでもいいことで山が消し飛ぶ大喧嘩を始める兄二匹を「兄たん大好き!」幼児メロメロ作戦で仲裁したり、たまに襲撃してくる神獣ハンターは、人間時代につちかった得意の剣舞で撃退したり。
そう、最強は末っ子ゼフィなのであった。知らないのは本狼ばかりなり。
ブラコンの兄に溺愛され、自由気ままに雪原を駆ける日々を過ごす中、ゼフィは人間時代に負った心の傷を少しずつ癒していく。
スノードームを覗きこむような輝く氷雪の物語をお届けします。
※今回はバトル成分やシリアスは少なめ。ほのぼの明るい話で、主人公がひたすら可愛いです!
レベルを上げて通販で殴る~囮にされて落とし穴に落とされたが大幅レベルアップしてざまぁする。危険な封印ダンジョンも俺にかかればちょろいもんさ~
喰寝丸太
ファンタジー
異世界に転移した山田(やまだ) 無二(むに)はポーターの仕事をして早6年。
おっさんになってからも、冒険者になれずくすぶっていた。
ある日、モンスター無限増殖装置を誤って作動させたパーティは無二を囮にして逃げ出す。
落とし穴にも落とされ絶体絶命の無二。
機転を利かせ助かるも、そこはダンジョンボスの扉の前。
覚悟を決めてボスに挑む無二。
通販能力でからくも勝利する。
そして、ダンジョンコアの魔力を吸出し大幅レベルアップ。
アンデッドには聖水代わりに殺菌剤、光魔法代わりに紫外線ライト。
霧のモンスターには掃除機が大活躍。
異世界モンスターを現代製品の通販で殴る快進撃が始まった。
カクヨム、小説家になろう、アルファポリスに掲載しております。
私の召喚獣が、どう考えてもファンタジーじゃないんですけど? 〜もふもふ? いいえ……カッチカチです!〜
空クジラ
SF
愛犬の死をキッカケに、最新VRMMOをはじめた女子高生 犬飼 鈴 (いぬかい すず)は、ゲーム内でも最弱お荷物と名高い不遇職『召喚士』を選んでしまった。
右も左も分からぬまま、始まるチュートリアル……だが戦いの最中、召喚スキルを使った鈴に奇跡が起こる。
ご主人様のピンチに、死んだはずの愛犬コタロウが召喚されたのだ!
「この声? まさかコタロウ! ……なの?」
「ワン」
召喚された愛犬は、明らかにファンタジーをぶっちぎる姿に変わり果てていた。
これはどこからどう見ても犬ではないが、ご主人様を守るために転生した犬(?)と、お荷物職業とバカにされながらも、いつの間にか世界を救っていた主人公との、愛と笑いとツッコミの……ほのぼの物語である。
注意:この物語にモフモフ要素はありません。カッチカチ要素満載です! 口に物を入れながらお読みにならないよう、ご注意ください。
この小説は『小説家になろう』『カクヨム』にも投稿しています。
魔力なしの嫌われ者の俺が、なぜか冷徹王子に溺愛される
ぶんぐ
BL
社畜リーマンは、階段から落ちたと思ったら…なんと異世界に転移していた!みんな魔法が使える世界で、俺だけ全く魔法が使えず、おまけにみんなには避けられてしまう。それでも頑張るぞ!って思ってたら、なぜか冷徹王子から口説かれてるんだけど?──
嫌われ→愛され 不憫受け 美形×平凡 要素があります。
※溺愛までが長いです。
※総愛され気味の描写が出てきますが、CPは1つだけです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
目が覚めたら異世界でした!~病弱だけど、心優しい人達に出会えました。なので現代の知識で恩返ししながら元気に頑張って生きていきます!〜
楠ノ木雫
恋愛
病院に入院中だった私、奥村菖は知らず知らずに異世界へ続く穴に落っこちていたらしく、目が覚めたら知らない屋敷のベッドにいた。倒れていた菖を保護してくれたのはこの国の公爵家。彼女達からは、地球には帰れないと言われてしまった。
病気を患っている私はこのままでは死んでしまうのではないだろうかと悟ってしまったその時、いきなり目の前に〝妖精〟が現れた。その妖精達が持っていたものは幻の薬草と呼ばれるもので、自分の病気が治る事が発覚。治療を始めてどんどん元気になった。
元気になり、この国の公爵家にも歓迎されて。だから、恩返しの為に現代の知識をフル活用して頑張って元気に生きたいと思います!
でも、あれ? この世界には私の知る食材はないはずなのに、どうして食事にこの四角くて白い〝コレ〟が出てきたの……!?
※他の投稿サイトにも掲載しています。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる