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第8話 脱出

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俺はクリスティーナに付いていくことを決めた。
会ったばかりだけど、この人なら信用出来そうだからだ。
出かける前に先ずは5人の死体を運ぶ。
このままにして置くのは失礼だからな。
5人の死体を森に埋め、部屋の掃除。
〈おい!また掃除かよ!!〉
「当たり前だろ!!
2年もここを使わせて貰ったんだ!
綺麗にして返すのが礼儀だ!」
〈全くてめえはいつも礼儀礼儀って!〉
「俺は礼儀がなってないやつは嫌いなの!」
掃除をしながら首切丸と喧嘩。
「あのー、一体誰と話してるんですか・・・?」
しまった!
いつもの調子で喧嘩してしまった!!
「・・・笑わない?」
「え?笑いませんが・・・?」
「・・・この刀と喧嘩してた・・・。」
「へ!?刀と!?」
「うん・・・。」
「レンは刀とお話できるんですか!?」
「うん・・・この刀だけだけどね。」
「す、凄いです!!
羨ましいです!!
私もこの子とお話出来たらどんだけ嬉しいか!!」
クリスティーナの足元には先程テイムしたキラーウルフ。
因みに俺に殴られたことを覚えているらしく、俺には敵意剥き出しだ!

「ただ煩いだけだよ。」
〈煩いとはなんだ!てめえ!!
俺が話しかけてやってんのに!!〉
「そういう所が煩いの!!」
「ふふふ。
楽しそうでいいですね!」
「楽しくないよ!!」

掃除も終わり、俺は墓の前に行く。

「2年間、ありがとうございました・・・。
貴方の宝は必ず爺やに渡します・・・。
どうか安らかに・・・。」
手を合わせお辞儀をするレン。
言葉だけでは伝わらないかもなので、墓に文字を刻む。

「じゃあ行こう!
クリスティーナ、これから宜しくね!」
「こちらこそです。」

俺達は洞窟を出る。
クリスティーナを守りながら森を進む。
「そういえば、ここまでどうやって来たの?」
「勿論、飛空艇ですよ。
船の旅は危ないですからね。
飛空艇に運転手の執事を待たせています。」
「飛空艇!?そんなものが!?
あ・・・あの5人のことはなんて言うの?」
「ありのままを話します。
うちの商会では珍しいことではありませんし。」
「え!?よくあることなの!?」
「・・・そうですね。
うちは世界一の大金持ち・・・。
うちのお金を狙って働きにくる輩も珍しくありません。
あの5人は信頼に置けると思ったのですが・・・
私もまだまだ人を見る目が足りませんね。」
「・・・裏切られて辛くないのか・・・?」
「勿論辛いです・・・。
でも、慣れてしまったといのも事実です。
お金があるというのは良いことなのかもしれませんが、有り過ぎるのも問題なのかもしれませんね・・・。」
寂しそうな顔のクリスティーナ。
金持ちには金持ちの悩みがあるんだな。

森を抜け、少し歩くと大きな羽の生えた船が見える!
「すげぇ!!FFみてぇ!!」
「えふえふ?」
「いや、なんでもない!!
これ、ほんとに空飛ぶの!?」
「ええ!
飛翔石という魔石で空を飛ぶのですよ。」
「まさにファンタジー!!」
「ふぁんたじー??」
「いや、気にしないで!!」
「はあ、レンは面白いことを言うのですね。」
「そ、それより、早く乗ろうよ!」
「ふふふ、あんなに強くてもまだ子供ですね。
さあ、乗りましょう。」

そして、俺達は飛空艇に乗り込む。
するとスーツを着た若いイケメンが立っている。
「お嬢様、おかえりなさいま・・・
た、誰ですか!!その小僧は!!
私と言う者がありながら、まさかそんな小僧とイチャイチャと・・・!?」
「何を言ってるのですか!!
この子は私を助けてくれた命の恩人です!!」
「お、お嬢様が命を・・・!?
そ、そいつはどこの輩じゃァァァァ!!
ぶっ殺してやるぅぅぅぅぅ!!」
怒り狂うイケメン!
なんて残念なイケメンなんだ!!
「落ち着きなさい!ルミリオ!
この子が助けてくれたので大丈夫です。」
「そ、そうか・・・
良くやったぞ、小僧。
後でお菓子をやろう。」
おい、命を助けたのにお菓子で済ますとは何事だ!
子供の遣いか!
あ、俺子供だった!
くそ、子供だからって舐めやがって!
「それで、他の5人は・・・。」
「・・・あの者達は死にました・・・。」
「な、なんだと・・・!?
何があったのですか!!」

クリスティーナはあったことを全てルミリオに話す・・・。

「そ、そんなことが・・・!
やはり私が行くべきだった・・・。」
「ルミリオは飛空艇の補強や修理があったでしょう?
それに裏切られるのはもうなれています。
それにこの子にも会えました。
ルミリオ。この子を妹のローズマリーの執事兼ボディガードを任せます。」
「はあ!?こんな子供に!?」
「子供だからって侮ってはいけません。
多分、貴方よりも強いですよ?」
「な、なんだと!?この小僧が!?」
「ええ。
ここにいたキラーウルフ八体を瞬殺したのですから!」
「キラーウルフを・・・瞬殺・・・!?」
「ええ、まあ、最後の一体は私の為に殺さずに倒してくれましたけどね。」
クリスティーナは横にいたキラーウルフを撫でる。
「お嬢様!テイムしたのですね! 
・・・しかし、この小僧は一体何者なのですか・・・?」
「・・・正義の味方です!!
この子は将来、大物になります!」
「・・・はあ?
なんすか、それ?」
「いいのです!!
さあ、うちに帰りますよ!!
ルミリオ!発信させてください!!」
「わかりましたよ!」
ルミリオは操縦席に向かう。

正義の味方か・・・。
死刑執行者が正義の味方とか矛盾しかしてねえな。
・・・俺の正体を隠してくれたんだな。
ありがとう・・・。

そして、俺はついにこの島から脱出した・・・。

長いようで短い2年だった・・・。


飛空艇はぐんぐん進んでゆく。
これが飛空艇!!
凄え!!
カッコいい!!
ゲームやってて乗ってみたかったんだ!!
流石は異世界!!
控えめに言って最高じゃねえか!!

「うふふ、凄い嬉しそうね?」
「そりゃ、昔から夢見てたからな!」
「昔から?」
「いや、小さい頃見た飛空艇だよ!
憧れてたんだ!!」
「そうでしたか!
飛空艇は私の家のロザリーヌ商会が作ったんですよ。」
「えぇぇぇぇぇ!そうなの!?」
「ええ。
そして、ロザリーヌ商会は大商会になりました。
そして、私達はお金と命を日々狙われるようになったのです・・・。」
「お金持ちになった代償か・・・。」
「そうですね。
でも、嫌なことばかりではありませんよ?」
「へ?」
「お金があるから私は色んな研究が出来のです。
私は商会で商品開発に携わってるのですよ。」
「え!?クリスティーナが!?」
「ええ。私の生きがいでもあります。
いつかはあの洞窟に住んでいたマリス様が発見したという伝説の魔道具を作ってみたいものですね!」
楽しそうな表情で話すクリスティーナ。
余程、開発が好きなんだな。

ん?マリスが手に入れた魔道具?

「ねえ、魔道具ってこんなやつ?」
レンがアイテムボックスからマリスの武器庫にあった謎の道具を取り出す。
「こ、これは!?」
「あの洞窟の地下に置いてあった物だよ。
弟子のロナウドに渡すって書いてあったから、持ってきたんだ。」
「ま、正しく伝説の魔道具!!
凄いです!!
まさか本物に巡り会えるとは!」
目が輝きまくっているクリスティーナ。
「レン様!!」
「様!?」
「どうか私めにこの魔道具をお貸しくださいませ!!
決して、壊したり、盗んだり等はしませんので!!」
土下座をするクリスティーナ。
さっきまでの聡明なお嬢様のイメージが台無しだ!!
「ちょっと頭を上げてよ!!
これ借りてどうするの?」
「勿論・・・こちらを解体してどんな構造になっているかを調べるのですよぉぉぉ!!」
キャラが一気に崩壊してるんですけど、この人!!
なんかハァハァ言ってるし!!
好きなものを目の前にしたオタクみたいだ!!
「解体って・・・!直せるの!?」
「大丈夫だよ。
こう見えてもお嬢様は国一番のメカニックだから!
どんな機械も直せるから安心しろ!」
「スキルが無くてもメカニックになれるの?」
「お嬢様はスキルを持ってるぞ?」
「へ!?クリスティーナはテイムのスキルじゃなかった?」
「確かにお嬢様のスキルは〈パーフェクトテイム〉だが、普通のスキルは努力すれば手に入ることだってあるんだ。
お嬢様は小さくて可愛い時から毎日機械をイジってたからな。
その努力が実を結んで、〈メカニック〉のスキルを手に入れたんだ。
今では〈メカニックlv8〉だ!」
「ええ!?スキルレベルって敵を倒さないと貰えないんじゃないの?」
「それは戦闘スキルだろ?
それ以外の常用スキルは使うことによってレベルが上がるんだよ。
お前、ホントに何も知らないんだな。」
2年間、森にいたからね!
そんなこと知るか!
「そんなことより!!
どうか、少しの間お貸しくださいませぇぇぇぇぇぇぇ!!
お菓子あげるからァァァァァ!!」
お菓子なんかで釣られるか!!
子供扱いしやがって!!
子供だけどな!!
「わかったよ!絶対に乱暴に扱ったり、壊したりするなよ!!」
「誰が乱暴に扱ったりするもんですか!!
こ、これで私の研究にも拍車がかかりますぅぅぅ!!」
これ以上拍車がかかったらヤバい気がするな・・・。
ルミリオもこんな人のどこがいいんだ?
涙流しながら喜んでるクリスティーナをうっとりした顔で見やがって・・・。

そして、飛空艇に乗って2時間後、クリスティーナの住む街に辿り着いた・・・。

「さあ、着きましたよ!
では、私は早速研究室へ・・・」
「おい、その前にやることあるだろ!」
「でも、私はこの魔道具ちゃん達の研究を・・・!」
「クリスティーナ・・・
あの島に何しに行ったの・・・?
それに妹も紹介してもらわないと。」
「あ!!そうでした!!」
いや、忘れんなよ!!
母親や妹より研究の方が大事なのかよ!!
魔道具出すんじゃなかったな・・・。

そして、先ずは両親の元へ。
「只今戻りました。お父様、お母様。」
「クリスティーナ!!
一体何処に行ってたんだ!!」
「心配したのですよ!」
「ごめんなさい・・・。
お母様を喜ばせたくて、例の孤島に・・・。」
「あの魔獣の島か!?
一体何故そんな危険な場所に!!」
「この子です・・・。」
クリスティーナはテイムしたキラーウルフを見せる。
「え!?ウルル!?」
母親がいち早く反応する!
「ウルルが亡くなって、お母様の元気がないのを見てたら居ても立っても居られなくなって・・・
ルミリオに無理を言って・・・」
「貴女は!!
だからと言ってあんな危ない場所に!!
・・・貴女まで居なくなったらどうするんですか・・・!」
涙ながら話す母親。
「申し訳ありません・・・。」
「でも・・・ありがとう・・・
私の為に・・・この子を大切にするわ・・・!」
母親はキラーウルフを抱きしめる。
キラーウルフも母親を舐め回す!
くっ!俺には威嚇しかしない癖に・・・!
「もう、勝手なことをするんじゃないぞ!!
で、その子は・・・?」
「はい、あの島で私を助けてくれたレンです!」
「助けてくれた・・・?あの島で・・・!?」
「はい!この子は訳あってあの島に捨てられたのです・・・。
そして、私がキラーウルフ8体に囲まれたとき、この子が8体全てを一瞬で倒してくれたのです!!」
『キラーウルフを一瞬で・・・!?』
「ええ!
そして、私が付いてきてくれた者達に裏切られた時も助けてくれました!」
「裏切られた・・・?」
「はい・・・。
これはここだけの秘密にしてほしいのですが・・・
この子が住んでいた場所はかの有名なマリス様の住処だったのです・・・。」
「ま、マリス様って・・・あのマリス・サラマンダー様か・・・!?」
「はい。
そのマリス様がお作りになられた薬草を巡ってトラブルに・・・。」
「またか・・・。
少年よ・・・娘を救ってくれて本当にありがとう・・・。
心から礼をいう・・・。」
「私からも・・・ありがとうございます!!」
「いえ、大したことない雑魚だったので。」
「うちの兵士を雑魚と言うとは・・・
本当に強いようだね・・・。
ところで、本当に君はマリス様の住処に住んでいたのかい・・・?」
「多分、そうだと思う。
サインもあったし。」
「・・・凄い・・・世紀の大発見じゃないか!!
これを知ったら世界は騒然とするぞ・・・!」
「・・・あそこを荒らすのか・・・
殺すぞ・・・?」
レンは父親の首元に刀をつきたてる!!
「ヒィィィ!!なんだこの子は!!」
「やめてください!!レン!!」
「あそこは俺にとって大事な場所だ・・・
公表するならお前らを皆殺しにする・・・。
俺は例えこの国の王であろうと、あそこを荒らすものは殺す・・・。」
〈いいじゃねえか!!
皆殺し大賛成だぜ!!〉
「お前は黙ってろ!!
で、公表して死ぬのか?
それともこのことを墓場まで持っていくのか・・・?」
「うう・・・!」
「お父様!!
これはここだけの秘密と言いましたよね?
それにこの子は私にあのマリス様が手に入れた魔道具を貸してくれたのですよ!!」
「マリス様の魔道具だと!?」
「そうです!!
もし、お父様が公表したら、この子によってロザリーヌ家は壊滅!
しかし、黙っていれば、魔道具の研究も出来、ロザリーヌ家でまた新たな魔道具を作れるかもしれません!!
大商人のお父様ならどうすればいいのかなんてすぐわかりますよね!?」
「・・・確かにそうか・・・。
少年よ・・・済まない・・・。
このことは誰にも言わない・・・。
約束する・・・。」
「わかればいい・・・。」
レンは刀をしまう。
〈ちっ、折角のご馳走が・・・。〉
「ありがとうございます。
そして、もう一つ、お願いがあります。」
「お願い・・・?」
「はい!
この子をローズマリーの執事にしてください!!」
『えぇぇぇぇぇぇぇぇ!?!?』

続く・・・
  
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