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第12章 神の使者、エルフの国に降臨
第134の宴 恐怖の創造神と怒れるレナに怯える寿司の使者達
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『全然捕れなかった・・・。』
落ち込む三人・・・。
「まあ、釣り以外にも取る方法はある。
落ち込むな。
それよりも、次は魚を捌くぞ。
見てろよ・・・。」
俺達は調理場に移動する。
「三枚卸にして中骨をとり、皮を引くんだ。
今見本を見せてやる。」
ハルトはスキルの力を借りて魚を捌き始める。
そして、あっという間に柵の状態になる!
「おお!魚が釣るより簡単そうですね!」
ジークがまたも軽率な言葉を言い出す。
「簡単?
じゃあやってみろ・・・。」
「任せてくださいよ!!」
包丁を持ち、見様見真似で卸し始めるジーク。
しかし・・・
「あれ?なんでだ?
ぐちゃぐちゃになったぞ!?」
「策士様!
魚が可愛そうな感じになってますよ!!」
「骨の方に身が沢山ついてるぞ!」
「うるさいなぁ!
意外と難しいんですよ!」
「ああん!?うるさいだと!?」
「あ!ごめんなさい!!」
「どうした?簡単じゃなかったのか?」
「うう・・・見るのとやるのでは・・・全然・・・」
ジークが卸したものは身はぐちゃぐちゃ、骨は残り、皮はうまく引けずと見るも無惨なものとなっていた・・・。
「取り敢えず、魚に謝ろうか・・・。」
「・・・はい・・・申し訳御座いませんでした!」
卸した魚に土下座するジーク。
仕方なく、ハルトが卸したものを切っていく。
ハルトが切ったものは厚さ、大きさ全てが揃っていた。
しかし、ジークが切ったものは厚さ、大きさ全てがバラバラ・・・。
「お前、ホントに下手くそだな・・・。」
「うるさい!」
「てめぇ・・・また煩いと・・・」
「そんなに言うならオルフェノス様切ってみてくださいよ!!」
「うう・・・!」
「そうですよ!
オルフェノス殿!早く!」
渋々切り出すオルフェノス・・・。
しかし・・・
「ププッ!下手くそとか言いながら、自分はもっと下手くそじゃないですか!!」
「人のこと言えませんね・・・。」
「う、煩い!!」
ジークが切るより無惨なものになってしまい、顔を赤くするオルフェノス・・・。
「まあ、初めからうまく切れるとは思ってない・・・。
ただ、魚には謝れよ?
さて、次は握りだ。見てろよ?」
そういうと、寿司を握り始めるハルト。
因みに酢飯はソフィーナが炊いておいてくれた!
「ほら、出来たぞ。
お前たちもやってみろ。」
「ただ握るだけなら俺だって・・・!」
またも簡単そうに見えたのか、見様見真似で握るジーク!
オルフェノスとサブリナもジークと同じく見様見真似でやってみる。
しかし・・・
「神の使者様が作ったものと全く違うモノができてしまった・・・。」
「こんなはずでは・・・」
「これなら出来ると思ったのに!!」
出来上がったものは最早寿司とは程遠い無惨なものとなってしまった・・・。
「あははははは!
これでは寿司の使者とは言えないわね!!」
「もう食べ物じゃないね!!」
「寿司の使者失格ですぅ!!」
「食べ物を粗末にしちゃって・・・」
「にゃんにゃのにゃ!これは!!
寿司と魚に謝るにゃん!!」
「寿司の使者が寿司作れないなんて最早生きる価値ないじゃん☆」
トドメを刺すハルトガールズ!
『生きる価値無し・・・』
落ち込む3人・・・。
「おい、言い過ぎだぞ?
全く・・・。
まあ、気持ちが籠もっていれば創造神だって許してくれんだろ。
今、像を出すから献上してみろ。」
ハルトがアイテムボックスから創造神の像を取り出す。
3人は像の前に自分達が作った寿司みたいなモノを差し出す。
「創造神様・・・お受け取り下さい・・・。」
「見た目はぐちゃぐちゃだけど、味は大丈夫かと・・・。」
その時だった・・・。
チュドォォォォォォォォン!!!
突如、空から閃光が落ちてきて、三人が作った寿司らしきモノを消し炭にする!!
『ギャァァァァァァァァァァァァァァァ!!!』
叫ぶ3人!
やべえ!創造神キレたのか!?
そして、ひらひらと一枚の紙が落ちてくる。
創造神からか・・・?
〈寿司・・・舐めんなよ・・・?
一族丸ごと消すぞ・・・?〉
『ひぃぃぃぃぃぃ!!ごめんなさァァァァァァァい!!!』
像の前で土下座する3人・・・。
メチャクチャキレてるぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!
寿司のことになると見境ねえな!!
このままだとマジでエルフ族が滅ぶ!!
なんとかしないと!!
そして、また紙が降ってくる。
今度はなんだ?
ハルトはその紙を読む・・・。
〈神の使者、タナトス(笑)よ・・・。
貴方に新たな使命を与えます・・・。
このクズの一族が立派な寿司の使者になれるよう指導しなさい・・・。
特別に無償でスキルを与えます・・・
このスキルを使い、そのクズ共を調教しなさい・・・
一人前の寿司の使者にするまで、その島から出ることは許しません・・・。
使命を放棄した場合・・・
殺す・・・〉
・・・これマジのやつだ・・・。
クズの一族って・・・
創造神も寿司の使者とか呼んでるし・・・
えー・・・まじかよ・・・
もう船創って次の国に行きたかったのに・・・
いや、これ無視したら確実に殺されるしな・・・
仕方ない・・・
そういえば、スキルくれるって・・・
ちょっとステータス調べてみよう・・・
あ、増えてる!
なんだこれ?〈神の指導者〉??
一体どんなスキルなんだ?
〈神の指導者〉(強制覚醒)
ユニークスキル
全ての職業(スポーツ含む)に対して知識が無くとも完璧な指導、コーチを完璧に熟すことが出来るスキル。
どんなクズでもプロになれる。
世界でタナトス(笑)しか持っていない。
・・・マジか・・・
いや、いくら寿司が好きだからってユニークスキルまで創っちまうのか!?
強制覚醒って!!
しかも、またクズって!!
なんだよ、このスキル!
最強じゃねえか!!すげー使えるし!!
くっ、創造神め・・・
我儘言いやがって・・・
一つお前に言ってやる・・・!!
素晴らしいスキルありがとうございます!!!!
〈お礼はいいから、早く指導しろよ・・・?〉
あ、はい、すいません。・・・くっ!
俺が指導をしようと3人に声を掛けようとしたとき・・・
「師匠ォォォォォ!!!
俺に寿司を教えてくだせぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
俺に泣きついてくるジーク!!
「このままじゃ一族が滅亡しちゃいますよぉぉぉぉぉ!!
しかも俺のせいでぇぇぇぇぇぇぇ!!
どうか俺を立派な寿司の使者にしてくだせぇぇぇぇぇぇぇ!!
師匠ぉぉぉぉぉ!!」
すがりつくジーク!
ええい!うっとおしい!
離れろ!!
「とりあえず、3人ともそこに座れ・・・。」
『はい!!』
素直にそこで正座する3人。
オルフェノスも余程、創造神が怖かったのか、素直に言うことを聞く。
「我は創造神から新たな使命を受けた・・・
このクズの一族を立派な寿司の使者にしろと・・・。
だから、貴様らに俺が寿司と船造りを指導する。
全ては創造神・・・そして、貴様ら一族の今後の発展の為だ・・・。
死んでも覚えろ・・・いいな?」
『はい!!クズの一族から寿司の使者になれるよう、誠心誠意努力いたします!!』
お、クズの一族と認めたな。
素直でいいな。
「先ずは寿司を作る者、船を造る者で分かれよう。
船造りは職人は全員参加。
力がある者もだ。
寿司作りは女性は全員参加。
船造りをしない男も強制参加だ・・・。
エルフ、ダークエルフは今丁度、全員エルフ城にいる。
今すぐ戻って始めるぞ・・・。
じゃないと・・・
船が沈む!!!!」
『えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?!?』
その言葉に全員が驚く!!
「さっきの創造神の裁きで甲板が弱って穴が空いた!!
ほら見ろ!
水が溢れ出してきてる!!
ミーナ!!
船を捨てて空間移動だ!!早く!!」
「わ、わかったですぅ!!」
ミーナが空間魔法を展開する!
「皆、早く入れ!!」
慌てて空間の中に入る俺達!
何とか難は逃れた!!
「おお!帰ってきたんじゃな!!
山はどうだったんじゃ?
お目当ての物は手に入ったのか?」
俺たちが移動した先はエルフ城の王の間。
そこではルミリアンがルーンとケリーに指導を受けていたところだった。
「ルミリアン!!
それどころじゃないぞ!!
このままだと一族が滅亡する!!」
「へ!?滅亡!?
どういうことじゃ!?」
「一体何があったのですかな?
そんなに慌てて・・・。」
「ジーク、何があったのよ!」
「・・・創造神様を怒らせちまった・・・。」
『へ?』
「だから、俺たちが創造神様を怒らせちまったんだよ!!
このままだとエルフ族は創造神様の力により滅亡する!!」
『えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?!?』
「どういうことじゃ!!
ちゃんと説明せい!!」
サブリナが3人に今までのことを話す。
「・・・そんな・・・私達が生まれてきた理由って・・・」
「私達はそんな理由で・・・」
「・・・じゃあ妾は寿司の女王になるのか・・・?」
『あーはっはっはっはっはっ!!』
「寿司の女王とかウケるー!!」
「ルミちゃん上手いこと言うねー!!」
「この城も寿司城に名前変えるですぅ!!」
「じゃあ、オルフェノスは寿司王になるのねー!!」
「寿司城!お寿司がいっぱい食べられそうにゃーん!!」
「もうエルフ族じゃなくて寿司族ねー☆」
『あーはっはっはっはっはっ!!!!』
爆笑のハルトガールズ!
こいつら凄いトドメを刺すな・・・。
ハルトガールズの爆笑に落ち込むエルフ達・・・。
「貴様ら・・・落ち込んでる場合ではない。
さっさと寿司作りを覚えろ・・・。
このままだと貴様らは滅亡する。
・・・そして、俺も・・・。」
『えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!??』
「何でご主人様も!?」
「・・・これは創造神の勅命だ・・・。
この使命をクリアできなかった場合・・・
俺も殺される・・・。」
「な、な、なんですってぇぇぇぇぇぇぇ!!
おい、てめぇぇぇぇぇぇらァァァァァ!!!
さっさと動きやがれぇぇぇぇぇぇぇ!!!
さもないと、今すぐ滅亡させんぞぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
レナの後ろに風魔法で出来た龍が君臨する!!
『ギャァァァァァァァァァァァ!!!』
「さ、さっさと皆を集めるのじゃ!!」
「ダークエルフもだ!!はやくしろ!!
死にたいのか!!」
『は、はい!!』
慌ただしく動くエルフ達。
直様、寿司班と船班に分かれる。
「寿司作りはこの城で。
船造りは海の近くに造船所を建てる。
船が無いと寿司は作れない。
船班は一刻も早く船を作れるようになれ!」
「一刻も早くって、そんなの・・・」
「ああん!?
てめぇぇぇ!何か言ったか!?」
「いえ、何でもありません!!」
「てめぇらぁぁぁ!!
1秒でも早く造れるようになれぇぇぇぇ!!
ご主人様の命がかかってるんじゃァァァァァ!!
死んでもやれぇぇぇぇ!!!」
『ひぃぃぃぃぃぃぃぃ!!了解しましたァァァァァァァ!!』
怒れるレナにビビりまくるエルフ達・・・。
そして寿司班・・・
「お前たちにはこの寿司というものを作ってもらう。
これを創造神に献上するのがお前たちの使命だ。
毎日同じでは飽きてしまう。
だから、色んな寿司を作れるようになってもらうぞ?」
するとジークの横にいたダークエルフ達が発言する。
「あんなの簡単じゃね?」
「適当に卸してご飯に乗せればいいんだろ?」
「楽勝じゃねえか!」
「ば、馬鹿!寿司作りを舐めたら・・・」
その時だった・・・。
王の間に飾られた最初に創った創造神の像から邪悪な波動が先程寿司作りを舐めていた者たちに発動される!!
その波動を受けた者は泡を吹いて倒れてしまう!!
ま、まさか、覇王○の覇気なのか・・・!?
『ギャァァァァァァァァァァァ!!創造神様の像から邪悪な波動がァァァァァァァ!!!』
そして、一枚の紙が降ってくる。
〈寿司作り舐めるんじゃねえ・・・
死ぬ気でやれ・・・消すぞ・・・?〉
『ヒィィィィィィィィィィィィィィィ!!
創造神様がお怒りだァァァァァァァ!!!』
創造神の像に土下座するエルフ達!
創造神に怒れるレナ。
その恐怖に怯え、寿司作りと船造りの指導を受けることになったエルフ達・・・。
そして、一週間が経った・・・。
落ち込む三人・・・。
「まあ、釣り以外にも取る方法はある。
落ち込むな。
それよりも、次は魚を捌くぞ。
見てろよ・・・。」
俺達は調理場に移動する。
「三枚卸にして中骨をとり、皮を引くんだ。
今見本を見せてやる。」
ハルトはスキルの力を借りて魚を捌き始める。
そして、あっという間に柵の状態になる!
「おお!魚が釣るより簡単そうですね!」
ジークがまたも軽率な言葉を言い出す。
「簡単?
じゃあやってみろ・・・。」
「任せてくださいよ!!」
包丁を持ち、見様見真似で卸し始めるジーク。
しかし・・・
「あれ?なんでだ?
ぐちゃぐちゃになったぞ!?」
「策士様!
魚が可愛そうな感じになってますよ!!」
「骨の方に身が沢山ついてるぞ!」
「うるさいなぁ!
意外と難しいんですよ!」
「ああん!?うるさいだと!?」
「あ!ごめんなさい!!」
「どうした?簡単じゃなかったのか?」
「うう・・・見るのとやるのでは・・・全然・・・」
ジークが卸したものは身はぐちゃぐちゃ、骨は残り、皮はうまく引けずと見るも無惨なものとなっていた・・・。
「取り敢えず、魚に謝ろうか・・・。」
「・・・はい・・・申し訳御座いませんでした!」
卸した魚に土下座するジーク。
仕方なく、ハルトが卸したものを切っていく。
ハルトが切ったものは厚さ、大きさ全てが揃っていた。
しかし、ジークが切ったものは厚さ、大きさ全てがバラバラ・・・。
「お前、ホントに下手くそだな・・・。」
「うるさい!」
「てめぇ・・・また煩いと・・・」
「そんなに言うならオルフェノス様切ってみてくださいよ!!」
「うう・・・!」
「そうですよ!
オルフェノス殿!早く!」
渋々切り出すオルフェノス・・・。
しかし・・・
「ププッ!下手くそとか言いながら、自分はもっと下手くそじゃないですか!!」
「人のこと言えませんね・・・。」
「う、煩い!!」
ジークが切るより無惨なものになってしまい、顔を赤くするオルフェノス・・・。
「まあ、初めからうまく切れるとは思ってない・・・。
ただ、魚には謝れよ?
さて、次は握りだ。見てろよ?」
そういうと、寿司を握り始めるハルト。
因みに酢飯はソフィーナが炊いておいてくれた!
「ほら、出来たぞ。
お前たちもやってみろ。」
「ただ握るだけなら俺だって・・・!」
またも簡単そうに見えたのか、見様見真似で握るジーク!
オルフェノスとサブリナもジークと同じく見様見真似でやってみる。
しかし・・・
「神の使者様が作ったものと全く違うモノができてしまった・・・。」
「こんなはずでは・・・」
「これなら出来ると思ったのに!!」
出来上がったものは最早寿司とは程遠い無惨なものとなってしまった・・・。
「あははははは!
これでは寿司の使者とは言えないわね!!」
「もう食べ物じゃないね!!」
「寿司の使者失格ですぅ!!」
「食べ物を粗末にしちゃって・・・」
「にゃんにゃのにゃ!これは!!
寿司と魚に謝るにゃん!!」
「寿司の使者が寿司作れないなんて最早生きる価値ないじゃん☆」
トドメを刺すハルトガールズ!
『生きる価値無し・・・』
落ち込む3人・・・。
「おい、言い過ぎだぞ?
全く・・・。
まあ、気持ちが籠もっていれば創造神だって許してくれんだろ。
今、像を出すから献上してみろ。」
ハルトがアイテムボックスから創造神の像を取り出す。
3人は像の前に自分達が作った寿司みたいなモノを差し出す。
「創造神様・・・お受け取り下さい・・・。」
「見た目はぐちゃぐちゃだけど、味は大丈夫かと・・・。」
その時だった・・・。
チュドォォォォォォォォン!!!
突如、空から閃光が落ちてきて、三人が作った寿司らしきモノを消し炭にする!!
『ギャァァァァァァァァァァァァァァァ!!!』
叫ぶ3人!
やべえ!創造神キレたのか!?
そして、ひらひらと一枚の紙が落ちてくる。
創造神からか・・・?
〈寿司・・・舐めんなよ・・・?
一族丸ごと消すぞ・・・?〉
『ひぃぃぃぃぃぃ!!ごめんなさァァァァァァァい!!!』
像の前で土下座する3人・・・。
メチャクチャキレてるぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!
寿司のことになると見境ねえな!!
このままだとマジでエルフ族が滅ぶ!!
なんとかしないと!!
そして、また紙が降ってくる。
今度はなんだ?
ハルトはその紙を読む・・・。
〈神の使者、タナトス(笑)よ・・・。
貴方に新たな使命を与えます・・・。
このクズの一族が立派な寿司の使者になれるよう指導しなさい・・・。
特別に無償でスキルを与えます・・・
このスキルを使い、そのクズ共を調教しなさい・・・
一人前の寿司の使者にするまで、その島から出ることは許しません・・・。
使命を放棄した場合・・・
殺す・・・〉
・・・これマジのやつだ・・・。
クズの一族って・・・
創造神も寿司の使者とか呼んでるし・・・
えー・・・まじかよ・・・
もう船創って次の国に行きたかったのに・・・
いや、これ無視したら確実に殺されるしな・・・
仕方ない・・・
そういえば、スキルくれるって・・・
ちょっとステータス調べてみよう・・・
あ、増えてる!
なんだこれ?〈神の指導者〉??
一体どんなスキルなんだ?
〈神の指導者〉(強制覚醒)
ユニークスキル
全ての職業(スポーツ含む)に対して知識が無くとも完璧な指導、コーチを完璧に熟すことが出来るスキル。
どんなクズでもプロになれる。
世界でタナトス(笑)しか持っていない。
・・・マジか・・・
いや、いくら寿司が好きだからってユニークスキルまで創っちまうのか!?
強制覚醒って!!
しかも、またクズって!!
なんだよ、このスキル!
最強じゃねえか!!すげー使えるし!!
くっ、創造神め・・・
我儘言いやがって・・・
一つお前に言ってやる・・・!!
素晴らしいスキルありがとうございます!!!!
〈お礼はいいから、早く指導しろよ・・・?〉
あ、はい、すいません。・・・くっ!
俺が指導をしようと3人に声を掛けようとしたとき・・・
「師匠ォォォォォ!!!
俺に寿司を教えてくだせぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
俺に泣きついてくるジーク!!
「このままじゃ一族が滅亡しちゃいますよぉぉぉぉぉ!!
しかも俺のせいでぇぇぇぇぇぇぇ!!
どうか俺を立派な寿司の使者にしてくだせぇぇぇぇぇぇぇ!!
師匠ぉぉぉぉぉ!!」
すがりつくジーク!
ええい!うっとおしい!
離れろ!!
「とりあえず、3人ともそこに座れ・・・。」
『はい!!』
素直にそこで正座する3人。
オルフェノスも余程、創造神が怖かったのか、素直に言うことを聞く。
「我は創造神から新たな使命を受けた・・・
このクズの一族を立派な寿司の使者にしろと・・・。
だから、貴様らに俺が寿司と船造りを指導する。
全ては創造神・・・そして、貴様ら一族の今後の発展の為だ・・・。
死んでも覚えろ・・・いいな?」
『はい!!クズの一族から寿司の使者になれるよう、誠心誠意努力いたします!!』
お、クズの一族と認めたな。
素直でいいな。
「先ずは寿司を作る者、船を造る者で分かれよう。
船造りは職人は全員参加。
力がある者もだ。
寿司作りは女性は全員参加。
船造りをしない男も強制参加だ・・・。
エルフ、ダークエルフは今丁度、全員エルフ城にいる。
今すぐ戻って始めるぞ・・・。
じゃないと・・・
船が沈む!!!!」
『えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?!?』
その言葉に全員が驚く!!
「さっきの創造神の裁きで甲板が弱って穴が空いた!!
ほら見ろ!
水が溢れ出してきてる!!
ミーナ!!
船を捨てて空間移動だ!!早く!!」
「わ、わかったですぅ!!」
ミーナが空間魔法を展開する!
「皆、早く入れ!!」
慌てて空間の中に入る俺達!
何とか難は逃れた!!
「おお!帰ってきたんじゃな!!
山はどうだったんじゃ?
お目当ての物は手に入ったのか?」
俺たちが移動した先はエルフ城の王の間。
そこではルミリアンがルーンとケリーに指導を受けていたところだった。
「ルミリアン!!
それどころじゃないぞ!!
このままだと一族が滅亡する!!」
「へ!?滅亡!?
どういうことじゃ!?」
「一体何があったのですかな?
そんなに慌てて・・・。」
「ジーク、何があったのよ!」
「・・・創造神様を怒らせちまった・・・。」
『へ?』
「だから、俺たちが創造神様を怒らせちまったんだよ!!
このままだとエルフ族は創造神様の力により滅亡する!!」
『えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?!?』
「どういうことじゃ!!
ちゃんと説明せい!!」
サブリナが3人に今までのことを話す。
「・・・そんな・・・私達が生まれてきた理由って・・・」
「私達はそんな理由で・・・」
「・・・じゃあ妾は寿司の女王になるのか・・・?」
『あーはっはっはっはっはっ!!』
「寿司の女王とかウケるー!!」
「ルミちゃん上手いこと言うねー!!」
「この城も寿司城に名前変えるですぅ!!」
「じゃあ、オルフェノスは寿司王になるのねー!!」
「寿司城!お寿司がいっぱい食べられそうにゃーん!!」
「もうエルフ族じゃなくて寿司族ねー☆」
『あーはっはっはっはっはっ!!!!』
爆笑のハルトガールズ!
こいつら凄いトドメを刺すな・・・。
ハルトガールズの爆笑に落ち込むエルフ達・・・。
「貴様ら・・・落ち込んでる場合ではない。
さっさと寿司作りを覚えろ・・・。
このままだと貴様らは滅亡する。
・・・そして、俺も・・・。」
『えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!??』
「何でご主人様も!?」
「・・・これは創造神の勅命だ・・・。
この使命をクリアできなかった場合・・・
俺も殺される・・・。」
「な、な、なんですってぇぇぇぇぇぇぇ!!
おい、てめぇぇぇぇぇぇらァァァァァ!!!
さっさと動きやがれぇぇぇぇぇぇぇ!!!
さもないと、今すぐ滅亡させんぞぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
レナの後ろに風魔法で出来た龍が君臨する!!
『ギャァァァァァァァァァァァ!!!』
「さ、さっさと皆を集めるのじゃ!!」
「ダークエルフもだ!!はやくしろ!!
死にたいのか!!」
『は、はい!!』
慌ただしく動くエルフ達。
直様、寿司班と船班に分かれる。
「寿司作りはこの城で。
船造りは海の近くに造船所を建てる。
船が無いと寿司は作れない。
船班は一刻も早く船を作れるようになれ!」
「一刻も早くって、そんなの・・・」
「ああん!?
てめぇぇぇ!何か言ったか!?」
「いえ、何でもありません!!」
「てめぇらぁぁぁ!!
1秒でも早く造れるようになれぇぇぇぇ!!
ご主人様の命がかかってるんじゃァァァァァ!!
死んでもやれぇぇぇぇ!!!」
『ひぃぃぃぃぃぃぃぃ!!了解しましたァァァァァァァ!!』
怒れるレナにビビりまくるエルフ達・・・。
そして寿司班・・・
「お前たちにはこの寿司というものを作ってもらう。
これを創造神に献上するのがお前たちの使命だ。
毎日同じでは飽きてしまう。
だから、色んな寿司を作れるようになってもらうぞ?」
するとジークの横にいたダークエルフ達が発言する。
「あんなの簡単じゃね?」
「適当に卸してご飯に乗せればいいんだろ?」
「楽勝じゃねえか!」
「ば、馬鹿!寿司作りを舐めたら・・・」
その時だった・・・。
王の間に飾られた最初に創った創造神の像から邪悪な波動が先程寿司作りを舐めていた者たちに発動される!!
その波動を受けた者は泡を吹いて倒れてしまう!!
ま、まさか、覇王○の覇気なのか・・・!?
『ギャァァァァァァァァァァァ!!創造神様の像から邪悪な波動がァァァァァァァ!!!』
そして、一枚の紙が降ってくる。
〈寿司作り舐めるんじゃねえ・・・
死ぬ気でやれ・・・消すぞ・・・?〉
『ヒィィィィィィィィィィィィィィィ!!
創造神様がお怒りだァァァァァァァ!!!』
創造神の像に土下座するエルフ達!
創造神に怒れるレナ。
その恐怖に怯え、寿司作りと船造りの指導を受けることになったエルフ達・・・。
そして、一週間が経った・・・。
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