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第9章 神の使者、獣人界に降臨(獣人界改革編)
第77の宴 ハルトを待ちわびる人々
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「先ずは街の中を見てくれ。」
俺はこれから働く職人と作業員達に商業施設の案内をする。
「ここは工房だ。
ここで剣や鎧、アクセサリーを作る。」
『すげぇぇぇ!!』
「こんな工房初めてだガウ!」
「なんて使いやすそうな工房だわん!!」
職人たちはひと目で気に入ったらしい。
目が輝いている!
そして、次に洋服を作る作業場に向かう。
中には沢山のミシン。
パターンを取る部屋や材料保管室、出来上がった服を保管する部屋を用意した。
『わぁぁぁぁぁぁ!』
「凄いわ!ミシンがたくさんだみゃー!」
「凄い設備だぴょん!」
作業員の方も気に入ってくれたみたいだ。
「あと、共有の休憩室、食堂がある。
基本、食堂はタダにするが、バカみたいに食うなよ?
特に男共!」
『えぇ!?』
「おかわりは一杯まで!
それ以降は有料だからな!」
『は~い・・・。』
タダと聞いて一瞬喜んだが、余り食べられないと聞いてがっかりする男達。
おかわり自由にしたら破産してしまいそうだからな。
我慢しろ。
「あと、お前達専用の温泉を創った。
仕事終わりに入るがいい。」
『温泉・・・?』
あ、そうか。
こいつらは知らないんだった。
「レルミー、説明を。」
「ふふ、任せて。
温泉は簡単に言うと大きなお風呂のことよ。
ただ、ご主人様が出す温泉は普通のお風呂とは全然違うわ。
肌はツルツル、スベスベ♡若返り効果もあるわよ♡」
「シャンプーとリンスを使えば髪はサラサラだよ!
ほら!」
ルナは自分の髪をサラリンと見せつける!
「しかもぉ、入ったら直ぐに疲れもとれるんですぅ!!
他にもぉ色んな病気に効くんですぅ!!」
『えぇぇぇぇぇぇぇ!!!』
「是非入りたいぴょん!!」
「そのサラ髪羨ましいメェー!!」
「あ、シャンプーとリンスには育毛効果もあるぞ。
人間界では今、ハゲ率が低下してるぞ。」
『何だってぇ!?』
男たちが奮い立つ。
獣人にもハゲいるもんな。
「是非そのシャンプーとリンスとやらを使わせてくれガウ!!」
「俺も使いたいギャン!俺の青春が蘇るギャン!!」
「ただし、ちゃんと仕事しろよ?
温泉は仕事が終わってから。
ノルマを達成出来なかった者は温泉なし!!」
『えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!』
「当たり前だろ?
温泉は頑張った者へのご褒美だ。
適当に仕事やって温泉入りますなんて許されるわけない・・・。」
「うう・・・!じゃあやるしかないわメェー!!」
「温泉の為に頑張るぴょん!!」
あ、動機が不純になった・・・。
まあ、やる気出してるからいいか。
「あとは講師だな。
俺達は今から人間界に戻る。
それまで特別に温泉を使うことを許可しよう。」
『わぁぁぁぁぁぁぁぁい!!!』
そして、獣人たちが温泉に行っている間、俺達は人間界に戻る。
ミミも人間界に行きたいというので連れて行く。
レオンは留守番させた。
あんな、そのまんまライオンみたいな奴を人間界に行かすわけにいかないからな。
ティナとミミは女の子に猫耳と尻尾があるだけだからいいがな。
ミーナの空間魔法で王都に向かう。
先ずはシルビアの店の作業所に向かった。
「シルビアはいるか?」
『あ~~~~~!!』
俺を見るなり、作業員全員が俺に向かってくる!
「タナトス!!会いたかったですわ!!」
レジーナが1番に俺の元に来て抱きしめてくる。
こいつ、見かけによらずいいおっぱいしてるんだよな。
もっと押し付けていいぞ!
「なんだ、寂しかったのか?」
俺はレジーナの頭を撫でながら問う。
「ワタクシの髪の毛も変えて頂戴!!」
「・・・は?」
「貴方なんでしょう?
第2王女の髪の色変えたの!!
現にレルミー達の色も違うわ!!」
「くっ、アリスめ・・・!
余計な事を・・・!
そんなことより、お前たちにお願いがあって来たんだ!」
「は?嫌よ。」
「は?まだ何も・・・」
「タナトス・・・貴方、ワタクシ達のお願いも聞かないのに、自分のお願いだけ聞いてもらえると思って?」
「くっ!ムカつくが一理あるな・・・。」
「でしょう?
ワタクシは赤にしてほしいの!!
ミーナより少し暗めの!
ワインレッドよ!!」
「私は・・・薄い紫がいい・・・。」
さり気なくギュッとしてくるコリン。
Cカップのおっぱいが俺の肘にあたる!!
柔らかい!!
「タナトス様、すいません!!
皆、第2王女様の髪の毛を見て、あれは絶対にタナトス様がやったに違いないと言い出して・・・ずっとタナトス様の帰りを待っていたんです・・・。」
「そうか。余り帰ってこれなくて済まなかったな、アイル。」
「いえ、タナトス様に会えて嬉しいです・・・♡
そして出来れば、私の髪もオレンジにしてくれたら・・・。」
お前もかよ!!
全く・・・。
これは全員変えないと話が進まなそうだ。
《偽りの色彩!!》
ハルトがスキルを発動すると、レジーナはワインレッド。
コリンは薄い紫。
アイルは明るいオレンジになる!
『わぁぁぁぁぁぁぁ!!』
作業員全員の目が輝く!
「ほら!やっぱりタナトスだったのよ!!
みて、ワタクシの髪!!
とても素敵だわ♡」
髪が変わった瞬間、離れて行くレジーナ。
くっ、もう少し柔らかい感触を味わいたかったのに!!
因みにコリンは髪が変わっても俺の側にいた。
可愛い奴め。
「わあ!タナトス様ありがとうございます!!
憧れの髪色です!!嬉しいです♡」
「3人だけずるい!!
タナトス様!私にも!!」
「私は白がいいです!!」
「私は黒になりたい!!」
俺を囲む従業員達!
みんなのおっぱいが柔らかい!
もう少し焦らしてやろうかな?
いや、コリンが膨れてるからやめておこう。
ヤキモチ妬いて可愛い奴め!
「分かった!順番だ!並べ!!」
ハルトがそう言うと一瞬で列が出来る。
髪色変えるためなら従順になるんだな・・・。
そして、皆の髪色を変えているとシルビアがヒョコッと現れる。
「あらあら、騒がしいと思ったらタナトスさんじゃないですか!
あら?みんな髪の色が・・・。」
「タナトスに変えてもらったのよ!!」
「シルビアも変えるか?」
「いえ、私はいいです!
そんなことより、今新作のデザインを考えているんですが、中々良いデザインが浮かばなくて・・・。」
そういえば、シルビアはおしゃれよりデザインだったな。
そして、全ての髪の色を変える。
「新しいデザインか・・・。
じゃあ、こんなのはどうだ?」
《クリエイトアイテム!》
目の前に出てきたのはメイドロリータにミミと尻尾、猫の手の形の手袋がついた獣人界とコラボした衣装。
「こ、これは・・・!!」
まあ、冗談で出したからな。
採用はされないだろう!!
「た・・・滾る!!
アイデアがどんどん溢れ出てきますよぉぉぉぉ!!」
「え!?」
「流石はタナトスさん!
実はお客様の要望で、夜にこの衣装を着て行為に及ぶ方が増えているのですが、男の人をもっと喜ばせる衣装はないかと言われてまして!!
これなら世の男性もメロメロです!!」
まさかのクリティカルヒット!!?
「早速デザインを書いてきます!!」
「あ、ちょっと待て!」
「へ?なんですか?
私はデザインを・・・!」
「獣人界にこの店の二号店を作ることになった。」
「ええ!?私の店の二号店!?
はぁ・・・!遂に私もお店を2店舗もつ店長に!!」
「それで、少しの間、シルビアとこの三人を借りたい。」
『え!?』
シルビアと3人は驚く。
「む、無理に決まってるでしょ!!
貴方、今の状況知らないでしょう!?
一人減っただけでもやばいのに、3人と店長が居なくなったらこの店は大変なことになるわ!!」
「レジーナの言うとおりです!!
タナトス様が王子スタイルを提案してから更に需要が増え、今ではギリギリの状態なんです!!」
あれ?俺のせいになってね?
「本当は・・・こうやって・・・話してる暇もない・・・。」
その割には俺から離れないな。
更におっぱいを密着させてるし。
いいぞ!
「私もデザインを書きたいので、行ってる暇なんてないですよ!!」
くっ!俺の才能が裏目に出たな・・・。
結局、作業所から追い出されてしまう。
コリンは名残惜しそうだったな・・・。
可愛い奴め。
「ご主人様、どうするの?」
「この調子だと、ボルトンのおじさまも無理じゃないかしら?」
「絶対絶命ですぅ!!」
くっ、そうだよな・・・。
よくよく考えれば、あいつらにそんな暇はないよな・・・。
人間界で1番売れてる服屋出しな・・・。
さあ、どうする・・・。
「タナトス様!
あのお店がこの洋服を売ってるお店なんだね!!
とても可愛い服がいっぱいだったね!!」
「そうだ。
獣人界にも同じような店を作ろうと思ってるんだけどな・・・。
教える人間がいないんだよな・・・。」
その時だった・・・。
「お兄ちゃん!!」
声のする方に振り向くとリリが手を降っている!
「お兄ちゃん!久しぶり!!
王都に来てたんだね!!」
「おお、リリか!店の方はどうだ?」
「うん!お兄ちゃんのお陰で今は新しいお店を作ってる所だよ!!
って、あれ?その子は・・・?」
「ああ。獣人界で知り合ったミミっていうんだ。」
「こ、こんにちわ・・・。」
「こんにちわ、ミミ!衣装お揃いだね!!」
「あら、ホントね!」
「偶然だねー!」
「双子ちゃんみたいですぅ!!」
「ホントだ!私が二人いるみたいだね!」
ミミが二人・・・。
まあ、そう見えるな。
年齢も一緒ぐらいだし、背丈も一緒。
違うのは耳くらいだもんな。
二人いるように見えるよな。
二人・・・双子・・・
「そうだァァァァァァァ!!!!」
その場にいる者達がビクッとする!!
「いきにゃり、にゃんにゃのにゃ!?」
「どうしたの?お兄ちゃん?」
「でかした!リリ!ミミ!!
そうだよ!二人いればいいんだよ!!」
『へ?』
「ちょっと待ってろ!」
ハルトは一人、人通りのない場所に行く。
「ここなら大丈夫だな。
スキル創造!
スキル名、幻影のマリオネット!!
効果、指定した相手や自分を二人に増やすスキル!」
〈・・・〉
頼むぞ!創造神!!
〈スキル創造成功 てゆーか名前(笑)〉
また笑いやがったなァァァ!!
最近容赦ねえな!
まあ、創ってくれたから許してやろう。
はぁ・・・またポイントを使ってしまった。
また森に行って貯めてこようかな・・・。
最近、自分の為にスキル創ってないな・・・。
本当はもっとかっこいいスキルを創りたいのに・・・
まあ、分身はある意味かっこいいから、まだいいか・・・。
そして、みんなの前に戻る。
「ご主人様、どうしたの?いきなり!」
「くっくっくっ・・・
やはり我は神の使者だ!
我に不可能はない!!」
『へ?』
皆、ハルトの謎の言葉にキョトンとする。
「リリ、ミミ!
今から面白いスキルを見せてやろう!」
『面白いスキル??』
二人は首を傾げる。
《幻影のマリオット!!》
ハルトはハティに向かってスキルを発動させる!!
するとハティが光りだし、2体になる!!
『えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?!?!?』
「ハティが2体に!?」
「わあ!凄い!わんちゃんもう一匹増えた!!」
「ハティちゃんが増えた!わぁい!!」
『きゅぅぅぅぅぅん♡♡♡』
「愛しのハティ様が2体に♡妾はどちらを選べば・・・どちらも妾のハティ様じゃあ♡♡♡」
『ガウ!』
「我が増えるとは面白いスキルだな!」
「ってハティちゃんとアセナちゃんは言ってたよ!」
「どうだ!このスキルがあればあいつらを獣人界に連れていけるだろ!」
「お兄ちゃん!凄い!!」
「そうだ、リリ!
お前も獣人界に来ないか?」
「え!?いいの!」
「ああ。
リリには伝説の売り子のユニークスキルがあるだろ?
獣人界の販売員に接客を教えてほしい。」
「ええ!?私に出来るかな・・・?」
「ユニークスキル!?リリ凄いね!
きっとリリならできるよ!!」
「ミミが言うなら私頑張るよ!!」
リリは母親に許しを得る為に一度家に帰る。
その間に俺は再び作業所に向かう。
「あれ?また来たのですか?」
「私に・・・会いに来てくれた・・・♡」
「はぁ?ワタクシに決まってるでしょう!?」
「タナトス様、行きたいのは山々ですが、やはり・・・。」
「いや、お前たちには来てもらうぞ。」
「だから・・・!」
《幻影のマリオット!!》
3人が光りだし、二人に増える!!
『ギャァァァァァァァァァ!!3人がふえたぁぁぁぁぁ!?』
作業員が全員びっくりする!
『ええ!?ワタクシが二人に!?』
『凄い・・・!目の前に私がいる・・・!』
『こ、このスキルは一体・・・!?』
「お前たちを二人にした。
これで片方が来ても店は大丈夫だ!」
『なるほどね!
じゃあワタクシが行くわ!!
・・・ちょっと!貴女はお留守番してなさい!!』
二人のレジーナは喧嘩する!
『私が・・・絶対に行く!!』
コリンも譲らない!
『どちらが行くか話し合いましょう・・・!』
アイルも行きたいようだ!
同じ二人が言い合っても埒が明かないので、じゃんけんで決める!!
・・・が。
「ねえ、ご主人様・・・。
ずっとあいこよ・・・。」
「お互い分身だから考えてること一緒なんだね・・・。」
「これじゃ永遠に決まらないですぅ!」
結局くじ引きにする。
当たった方は喜び、ハズレた方は膝から崩れ落ちた・・・。
なんか可愛そうなので、一日交代ということで話がついた。
これで3人ゲット。
あとはシルビアとおっさん・・・。
あとは誰にしようかな・・・。
続く。
俺はこれから働く職人と作業員達に商業施設の案内をする。
「ここは工房だ。
ここで剣や鎧、アクセサリーを作る。」
『すげぇぇぇ!!』
「こんな工房初めてだガウ!」
「なんて使いやすそうな工房だわん!!」
職人たちはひと目で気に入ったらしい。
目が輝いている!
そして、次に洋服を作る作業場に向かう。
中には沢山のミシン。
パターンを取る部屋や材料保管室、出来上がった服を保管する部屋を用意した。
『わぁぁぁぁぁぁ!』
「凄いわ!ミシンがたくさんだみゃー!」
「凄い設備だぴょん!」
作業員の方も気に入ってくれたみたいだ。
「あと、共有の休憩室、食堂がある。
基本、食堂はタダにするが、バカみたいに食うなよ?
特に男共!」
『えぇ!?』
「おかわりは一杯まで!
それ以降は有料だからな!」
『は~い・・・。』
タダと聞いて一瞬喜んだが、余り食べられないと聞いてがっかりする男達。
おかわり自由にしたら破産してしまいそうだからな。
我慢しろ。
「あと、お前達専用の温泉を創った。
仕事終わりに入るがいい。」
『温泉・・・?』
あ、そうか。
こいつらは知らないんだった。
「レルミー、説明を。」
「ふふ、任せて。
温泉は簡単に言うと大きなお風呂のことよ。
ただ、ご主人様が出す温泉は普通のお風呂とは全然違うわ。
肌はツルツル、スベスベ♡若返り効果もあるわよ♡」
「シャンプーとリンスを使えば髪はサラサラだよ!
ほら!」
ルナは自分の髪をサラリンと見せつける!
「しかもぉ、入ったら直ぐに疲れもとれるんですぅ!!
他にもぉ色んな病気に効くんですぅ!!」
『えぇぇぇぇぇぇぇ!!!』
「是非入りたいぴょん!!」
「そのサラ髪羨ましいメェー!!」
「あ、シャンプーとリンスには育毛効果もあるぞ。
人間界では今、ハゲ率が低下してるぞ。」
『何だってぇ!?』
男たちが奮い立つ。
獣人にもハゲいるもんな。
「是非そのシャンプーとリンスとやらを使わせてくれガウ!!」
「俺も使いたいギャン!俺の青春が蘇るギャン!!」
「ただし、ちゃんと仕事しろよ?
温泉は仕事が終わってから。
ノルマを達成出来なかった者は温泉なし!!」
『えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!』
「当たり前だろ?
温泉は頑張った者へのご褒美だ。
適当に仕事やって温泉入りますなんて許されるわけない・・・。」
「うう・・・!じゃあやるしかないわメェー!!」
「温泉の為に頑張るぴょん!!」
あ、動機が不純になった・・・。
まあ、やる気出してるからいいか。
「あとは講師だな。
俺達は今から人間界に戻る。
それまで特別に温泉を使うことを許可しよう。」
『わぁぁぁぁぁぁぁぁい!!!』
そして、獣人たちが温泉に行っている間、俺達は人間界に戻る。
ミミも人間界に行きたいというので連れて行く。
レオンは留守番させた。
あんな、そのまんまライオンみたいな奴を人間界に行かすわけにいかないからな。
ティナとミミは女の子に猫耳と尻尾があるだけだからいいがな。
ミーナの空間魔法で王都に向かう。
先ずはシルビアの店の作業所に向かった。
「シルビアはいるか?」
『あ~~~~~!!』
俺を見るなり、作業員全員が俺に向かってくる!
「タナトス!!会いたかったですわ!!」
レジーナが1番に俺の元に来て抱きしめてくる。
こいつ、見かけによらずいいおっぱいしてるんだよな。
もっと押し付けていいぞ!
「なんだ、寂しかったのか?」
俺はレジーナの頭を撫でながら問う。
「ワタクシの髪の毛も変えて頂戴!!」
「・・・は?」
「貴方なんでしょう?
第2王女の髪の色変えたの!!
現にレルミー達の色も違うわ!!」
「くっ、アリスめ・・・!
余計な事を・・・!
そんなことより、お前たちにお願いがあって来たんだ!」
「は?嫌よ。」
「は?まだ何も・・・」
「タナトス・・・貴方、ワタクシ達のお願いも聞かないのに、自分のお願いだけ聞いてもらえると思って?」
「くっ!ムカつくが一理あるな・・・。」
「でしょう?
ワタクシは赤にしてほしいの!!
ミーナより少し暗めの!
ワインレッドよ!!」
「私は・・・薄い紫がいい・・・。」
さり気なくギュッとしてくるコリン。
Cカップのおっぱいが俺の肘にあたる!!
柔らかい!!
「タナトス様、すいません!!
皆、第2王女様の髪の毛を見て、あれは絶対にタナトス様がやったに違いないと言い出して・・・ずっとタナトス様の帰りを待っていたんです・・・。」
「そうか。余り帰ってこれなくて済まなかったな、アイル。」
「いえ、タナトス様に会えて嬉しいです・・・♡
そして出来れば、私の髪もオレンジにしてくれたら・・・。」
お前もかよ!!
全く・・・。
これは全員変えないと話が進まなそうだ。
《偽りの色彩!!》
ハルトがスキルを発動すると、レジーナはワインレッド。
コリンは薄い紫。
アイルは明るいオレンジになる!
『わぁぁぁぁぁぁぁ!!』
作業員全員の目が輝く!
「ほら!やっぱりタナトスだったのよ!!
みて、ワタクシの髪!!
とても素敵だわ♡」
髪が変わった瞬間、離れて行くレジーナ。
くっ、もう少し柔らかい感触を味わいたかったのに!!
因みにコリンは髪が変わっても俺の側にいた。
可愛い奴め。
「わあ!タナトス様ありがとうございます!!
憧れの髪色です!!嬉しいです♡」
「3人だけずるい!!
タナトス様!私にも!!」
「私は白がいいです!!」
「私は黒になりたい!!」
俺を囲む従業員達!
みんなのおっぱいが柔らかい!
もう少し焦らしてやろうかな?
いや、コリンが膨れてるからやめておこう。
ヤキモチ妬いて可愛い奴め!
「分かった!順番だ!並べ!!」
ハルトがそう言うと一瞬で列が出来る。
髪色変えるためなら従順になるんだな・・・。
そして、皆の髪色を変えているとシルビアがヒョコッと現れる。
「あらあら、騒がしいと思ったらタナトスさんじゃないですか!
あら?みんな髪の色が・・・。」
「タナトスに変えてもらったのよ!!」
「シルビアも変えるか?」
「いえ、私はいいです!
そんなことより、今新作のデザインを考えているんですが、中々良いデザインが浮かばなくて・・・。」
そういえば、シルビアはおしゃれよりデザインだったな。
そして、全ての髪の色を変える。
「新しいデザインか・・・。
じゃあ、こんなのはどうだ?」
《クリエイトアイテム!》
目の前に出てきたのはメイドロリータにミミと尻尾、猫の手の形の手袋がついた獣人界とコラボした衣装。
「こ、これは・・・!!」
まあ、冗談で出したからな。
採用はされないだろう!!
「た・・・滾る!!
アイデアがどんどん溢れ出てきますよぉぉぉぉ!!」
「え!?」
「流石はタナトスさん!
実はお客様の要望で、夜にこの衣装を着て行為に及ぶ方が増えているのですが、男の人をもっと喜ばせる衣装はないかと言われてまして!!
これなら世の男性もメロメロです!!」
まさかのクリティカルヒット!!?
「早速デザインを書いてきます!!」
「あ、ちょっと待て!」
「へ?なんですか?
私はデザインを・・・!」
「獣人界にこの店の二号店を作ることになった。」
「ええ!?私の店の二号店!?
はぁ・・・!遂に私もお店を2店舗もつ店長に!!」
「それで、少しの間、シルビアとこの三人を借りたい。」
『え!?』
シルビアと3人は驚く。
「む、無理に決まってるでしょ!!
貴方、今の状況知らないでしょう!?
一人減っただけでもやばいのに、3人と店長が居なくなったらこの店は大変なことになるわ!!」
「レジーナの言うとおりです!!
タナトス様が王子スタイルを提案してから更に需要が増え、今ではギリギリの状態なんです!!」
あれ?俺のせいになってね?
「本当は・・・こうやって・・・話してる暇もない・・・。」
その割には俺から離れないな。
更におっぱいを密着させてるし。
いいぞ!
「私もデザインを書きたいので、行ってる暇なんてないですよ!!」
くっ!俺の才能が裏目に出たな・・・。
結局、作業所から追い出されてしまう。
コリンは名残惜しそうだったな・・・。
可愛い奴め。
「ご主人様、どうするの?」
「この調子だと、ボルトンのおじさまも無理じゃないかしら?」
「絶対絶命ですぅ!!」
くっ、そうだよな・・・。
よくよく考えれば、あいつらにそんな暇はないよな・・・。
人間界で1番売れてる服屋出しな・・・。
さあ、どうする・・・。
「タナトス様!
あのお店がこの洋服を売ってるお店なんだね!!
とても可愛い服がいっぱいだったね!!」
「そうだ。
獣人界にも同じような店を作ろうと思ってるんだけどな・・・。
教える人間がいないんだよな・・・。」
その時だった・・・。
「お兄ちゃん!!」
声のする方に振り向くとリリが手を降っている!
「お兄ちゃん!久しぶり!!
王都に来てたんだね!!」
「おお、リリか!店の方はどうだ?」
「うん!お兄ちゃんのお陰で今は新しいお店を作ってる所だよ!!
って、あれ?その子は・・・?」
「ああ。獣人界で知り合ったミミっていうんだ。」
「こ、こんにちわ・・・。」
「こんにちわ、ミミ!衣装お揃いだね!!」
「あら、ホントね!」
「偶然だねー!」
「双子ちゃんみたいですぅ!!」
「ホントだ!私が二人いるみたいだね!」
ミミが二人・・・。
まあ、そう見えるな。
年齢も一緒ぐらいだし、背丈も一緒。
違うのは耳くらいだもんな。
二人いるように見えるよな。
二人・・・双子・・・
「そうだァァァァァァァ!!!!」
その場にいる者達がビクッとする!!
「いきにゃり、にゃんにゃのにゃ!?」
「どうしたの?お兄ちゃん?」
「でかした!リリ!ミミ!!
そうだよ!二人いればいいんだよ!!」
『へ?』
「ちょっと待ってろ!」
ハルトは一人、人通りのない場所に行く。
「ここなら大丈夫だな。
スキル創造!
スキル名、幻影のマリオネット!!
効果、指定した相手や自分を二人に増やすスキル!」
〈・・・〉
頼むぞ!創造神!!
〈スキル創造成功 てゆーか名前(笑)〉
また笑いやがったなァァァ!!
最近容赦ねえな!
まあ、創ってくれたから許してやろう。
はぁ・・・またポイントを使ってしまった。
また森に行って貯めてこようかな・・・。
最近、自分の為にスキル創ってないな・・・。
本当はもっとかっこいいスキルを創りたいのに・・・
まあ、分身はある意味かっこいいから、まだいいか・・・。
そして、みんなの前に戻る。
「ご主人様、どうしたの?いきなり!」
「くっくっくっ・・・
やはり我は神の使者だ!
我に不可能はない!!」
『へ?』
皆、ハルトの謎の言葉にキョトンとする。
「リリ、ミミ!
今から面白いスキルを見せてやろう!」
『面白いスキル??』
二人は首を傾げる。
《幻影のマリオット!!》
ハルトはハティに向かってスキルを発動させる!!
するとハティが光りだし、2体になる!!
『えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?!?!?』
「ハティが2体に!?」
「わあ!凄い!わんちゃんもう一匹増えた!!」
「ハティちゃんが増えた!わぁい!!」
『きゅぅぅぅぅぅん♡♡♡』
「愛しのハティ様が2体に♡妾はどちらを選べば・・・どちらも妾のハティ様じゃあ♡♡♡」
『ガウ!』
「我が増えるとは面白いスキルだな!」
「ってハティちゃんとアセナちゃんは言ってたよ!」
「どうだ!このスキルがあればあいつらを獣人界に連れていけるだろ!」
「お兄ちゃん!凄い!!」
「そうだ、リリ!
お前も獣人界に来ないか?」
「え!?いいの!」
「ああ。
リリには伝説の売り子のユニークスキルがあるだろ?
獣人界の販売員に接客を教えてほしい。」
「ええ!?私に出来るかな・・・?」
「ユニークスキル!?リリ凄いね!
きっとリリならできるよ!!」
「ミミが言うなら私頑張るよ!!」
リリは母親に許しを得る為に一度家に帰る。
その間に俺は再び作業所に向かう。
「あれ?また来たのですか?」
「私に・・・会いに来てくれた・・・♡」
「はぁ?ワタクシに決まってるでしょう!?」
「タナトス様、行きたいのは山々ですが、やはり・・・。」
「いや、お前たちには来てもらうぞ。」
「だから・・・!」
《幻影のマリオット!!》
3人が光りだし、二人に増える!!
『ギャァァァァァァァァァ!!3人がふえたぁぁぁぁぁ!?』
作業員が全員びっくりする!
『ええ!?ワタクシが二人に!?』
『凄い・・・!目の前に私がいる・・・!』
『こ、このスキルは一体・・・!?』
「お前たちを二人にした。
これで片方が来ても店は大丈夫だ!」
『なるほどね!
じゃあワタクシが行くわ!!
・・・ちょっと!貴女はお留守番してなさい!!』
二人のレジーナは喧嘩する!
『私が・・・絶対に行く!!』
コリンも譲らない!
『どちらが行くか話し合いましょう・・・!』
アイルも行きたいようだ!
同じ二人が言い合っても埒が明かないので、じゃんけんで決める!!
・・・が。
「ねえ、ご主人様・・・。
ずっとあいこよ・・・。」
「お互い分身だから考えてること一緒なんだね・・・。」
「これじゃ永遠に決まらないですぅ!」
結局くじ引きにする。
当たった方は喜び、ハズレた方は膝から崩れ落ちた・・・。
なんか可愛そうなので、一日交代ということで話がついた。
これで3人ゲット。
あとはシルビアとおっさん・・・。
あとは誰にしようかな・・・。
続く。
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お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
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