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第8章 神の使者、獣人界に降臨(獣王討伐編)

第69の宴 反逆軍マスティマVS獣王軍

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「お前達。今日が運命の日だ。
あっちは約200人に対してこちらは我らを含め65人。
圧倒的不利に感じると思うが、こちらには我らがいる。
数で負けていても、強さでは圧倒的我らが有利だ。
ビビることは無い・・・。
今日であのクソ獣王の時代を終わらせるぞ!!」

『ウオオオオオオオオオオ!!!』

到頭戦争が始まる。
獣王城の前には約200程の兵が獣王を守っている。
俺達はそれに立ち向かおうとしている。

何故、こんな状況になっているのか?
それは昨日のこと・・・。


「ちょっと獣王に喧嘩売ってくるよ!」

『えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?』

「ご主人様!何、ちょっとそこら辺で買い物してくるみたいなノリで言ってんの!?」
「だって喧嘩売るだけだし。」
「そんな!どうやって城に入るの!?」
「どうやってって、直接正門からだけど?」
「すぐに追い返されるですぅ!!」
「いや、大丈夫だ。なあ、ソフィア。」
「ああ。旦那様が何の苦労もせずに獣王に会えるように妾が細工しておいた。」

『細工?』

「この証明証だ。
この中に王の遣いで獣王に会えるように書いて貰ったんだ。」
「ホントにご主人様は抜け目ないわね!」
「これが一番手っ取り早いからな。
まあ、安心しろ。
喧嘩売るだけで倒したりはしないさ。
倒すなら大勢の前がいい。
そのほうが獣王の鼻っ柱をボキボキに折れるだろ?」
「そういうところも抜け目ない!」
「じゃあ、私も行くわ!」
「いや、ミーナがいればいいや。
お前達は明日の戦争に備えてくれ。」
「やはり、空間移動が出来るぅミーナが一番頼りにされてるですぅ!!
使えない皆はお留守番頼むですぅ!!」
『くっ!!空間移動とおっぱいだけのくせに!!』
「そんにゃことより・・・タニャトス・・・
今、明日の戦争って言わにゃかったかにゃ!?」
「え?言ったけど?」

『明日ァァァァァァァァ!?』

獣人全員が驚く!!
「当たり前だろ?
こんなのさっさと終わらせよう。
俺はやりたいことがいっぱいあるし、早く魔界にも行かないといけないしな。」
「旦那様・・・!
べ、別に嬉しいとか思ってないんだからね!!」

何故、ツンデレ?

「兎に角、今回はミーナだけでいい。
ミーナは俺の中に入っててくれ。」
「え~、こんなところでぇミーナに入れてくれるんですかぁ♡♡」
「違うわよ!逆でしょ!!
このエロ精霊!!」
「冗談ですぅ!!
じゃあ、お留守番頑張ってくださいねぇ!!
ミーナはタナトス様とデートしてくるですぅ♡♡」
『デートじゃない!!』

ミーナは紋章の中に入る。
全く・・・すぐ喧嘩するな。

「じゃあ行ってくる。
帰りに食材を買って帰るから2、3時間くらいだな。」

《ディメンションウォーク!!》
そして、ハルトは空間の向こう側に移動する。



空間の向こうは王都。
王城は王都より少し離れたところにある。
俺はアイテムボックスからバイクを取り出し、王城に向かう。
王城はデカいから道案内が無くても行けるな。

王城が見えたところでバイクをしまい、歩いて王城の門までやってくる。
「貴様!何用だガウ!!
そんなかっこいい鎧着て!
羨ましいガウ!!」
「人間の王の遣いでここに来た。
これが証明証だ。」

俺は証明証を門番に見せる。

「・・・確かに。
それで人間の王が獣王様に何用だ?」
「友好の証に贈呈品がある。
直接会って渡すよう言われている。」
「贈呈品?」
「最近見つかったオリハルコンとドラゴンの素材、そして獣王様にとても似合いそうな鎧だ。」

俺は敢えて、門番にその品をチラ見せする。

「た、確かにガウ!!
わかった。
今案内を連れてくるガウ。
少々待つガウ!」

5分後、獣王のお付の者が現れ俺を獣王の間に案内する。
「獣王様!!
先程言っていた人間の王の遣いの者を連れてまいりましたガル!」
「来たか!!入れ!!」

大きな門が開かれ王の間に入れるようになった。
玉座には黒い大きなライオンが座っていた。

「おお、人間の王の遣いよ!
待っておったぞ!!って・・・
貴様!!」

ん?何だ!?バレたか!?

「凄い、いい鎧着てんじゃねえか!!」
「お褒め頂きありがとうございます。
獣王様にもとても似合いそうな鎧を人間界と獣人界の交友の証としてお持ちしました。」

ハルトはアイテムボックスから獣王の鎧を出す。

「おお!!人間の王め!!
中々粋なことをするじゃねえか!!
確かにこの鎧は俺にしか合わねえな!!」
「どうぞ、お召になってくださいませ。
王も獣王様のサイズに合うか心配されてましたので。」
「そうだな。
貴様も報告しなきゃならねえもんな!」

獣王は今来ていた鎧を脱ぎ、獣王の鎧を着用する!
「おお!!ビッタリじゃねえか!!
とてつもなくかっこいいな!!
貴様、人間の王に俺が喜んでいたと伝えておけ!!」
「はい。かしこまりました。
それにしても本当にお似合いですね。」
「そうだろう?
この鎧はまさに俺のためにあるようなもんだな!!」
「ええ。本当にお似合いです。

・・・その間抜け面になァァァァァ!!!」

「な、なんだと!?
貴様!!もう一度言ってみろ!!」
「ほう、悪口をリクエストするとは・・・
貴様、ドMか?
悪態つかれて喜ぶ変態ライオンめ!!」
「貴様ァァァァァ!!
何者だ!!
王の遣いではないな!?」
「くっくっくっ・・・!そうだ・・・。
我があんな王如きに仕える訳無かろう・・・。
我は神の使者・タナトス!!
この国に蔓延る愚かな獣王を潰す者だ!!」
「か、神の使者だと・・・!
くくくっ!ガーハッハッハッハッハッハッ!!!!」 
「・・・何がおかしい?」
「神の使者かなんだか知らないが、所詮は人間!!
俺様に勝てるわけがない!!」
「大した自信だな・・・。」
「ふん!自信しか無いわっ!!
ひ弱な人間と違い、俺には大量の攻撃スキルがある!!
そして、奥の手もなぁ・・・!」
「はっ!大量のスキルがどうした?
そんなスキルも我の魔眼にかかれば無に等しい!!」

《不動の魔眼!!》
ハルトは魔眼を使うが・・・!

「・・・どうした?何も怒らんぞ?」
「なに・・・!?」
「くくくっ!貴様、俺に状態異常のスキルを使ったようだが、残念だったな。俺にはこの腕輪があるからな!!」 
「腕輪・・・?」

どこかで見た覚えがあるな・・・。

「これは獣人界、人間界、魔界に一つづつしかない女神の腕輪!!
この腕輪はあらゆる状態異常を防ぐ腕輪!
貴様の状態異常にするスキルは俺には効かねえ!!
これで貴様の勝ち目は無くなったな!!
ガーハッハッハッハッハッ!!」

「・・・」

「おいおい!さっきまでの威勢はどうした?
まあ、仕方ないよな!!
もう勝てる見込みがなくなったんだからなぁ!!」
「クックックッ・・・」
「あ?気でも狂ったか?」
「本当におめでたい馬鹿王だなァァァァァ!!」
「なんだとぉぉぉぉ!!」
「貴様如き、魔眼を使わなくても潰せるに決まっておろう?
状態異常を防げるだけで勝てた気になるなんて、貴様の頭の中は彼岸花でも咲き乱れているのか?」
「貴様ァァァァ!!
散々馬鹿にしやがってぇぇぇ!!
ぶっ殺してやるよォォォォォ!!!」

獣王は自分の隣においてあった斧でハルトに襲いかかる!!

ガキィィィィィィン!!

しかし、ハルトの真・覇王幻影剣によって阻まれる!!
「なにぃぃ!?」
「まあ、落ち着けよ、愚かなネコ科の獣王よ。
我は貴様とやり合う為に来たんじゃない。」
「貴様!
まだ馬鹿にするのかァァァ!!!」
「我は貴様らに喧嘩を売りに来ただけだ。

我らは反逆軍マスティマ!

明日みょうにち、我らマスティマはこの城を攻め込み、貴様を潰す。
獣王最後の一日を楽しむが良い!!
では、さらばだ!!」

《ディメンションウォーク!!》
ハルトの横に空間が現れる!
「お前ら!その小僧を逃がすな!!」
「は!!」

《永眠の魔眼!!》
襲いかかってきた兵士は眠ってしまう!!

そして、ハルトは空間の向こうへ消えていく・・・。

「あのクソガキャァァァァァ!!
散々馬鹿にしやがってぇぇぇぇ!!
兵を集めろ!!
奴らは明日ここに攻めてくる!!
返り討ちにしろぉぉぉぉ!!」
「はっ!!」
「あのやろぉぉぉ!!
明日は俺の奥の手でぶっ潰してやる・・・!!
俺を馬鹿にしたことを後悔させてやる!!」



そして、今に至る。
「行くぞ!貴様ら!!
狙うは獣王の首、ただ一つ!!
我に続けぇぇぇ!!」

『ウオオオオオオオオオ!!』
俺達は獣王軍に向かって走り出す!!


「来たぞ!!
弓部隊!!奴らを蜂の巣にしてやれ!!」
「放て!!」
無数の矢がハルト達を襲う!!

《ファイヤーシールドぉ!!》
大型の炎のシールドがハルト達に襲いかかる無数の矢を燃やし尽くす!!
「よくやった!ミーナ!!」
「えへへ♡」

「第2部隊、放て!!」
ハルト達にまたも矢が放たれる!!
「こんなもの!跳ね返してあげるわ!!」
《リフレクショントルネード!!》

放たれた矢がレナが放った竜巻により獣王軍に向かって跳ね返る!!

『ギャァァァァァァァァァ!!』
弓矢部隊は全員腕をやられて全滅する!!
「くっ!魔法か!!
弓矢はもういい!!
全員で迎え討てぇぇぇぇ!!」

獣王軍が俺たちに向かって襲いかかってくる!!

「よくやった!レナ!
お前ら!到頭出番だ!!
俺達は獣王の元にいく!任せたぞ!!」
「任せろギャウ!!
やるぞ!てめえらァァァ!!
日頃の鬱憤を晴らしてやろうぜ!!」

『オオオオオオオオオオオ』

「アセナ行くぞ!」
〈グワギャァァァァァ!!!〉

ハルトはアセナに乗って先を急ぐ。
精霊3人は妖精になってハルトに付いていく!!
因みにソフィア、ティナは留守番している。

危ないと判断したからだ。

そして、犯罪奴隷対兵士の戦いが始まった!!
「てめえら奴隷如きに俺達は倒せないガウ!!
死ねぇぇぇぇ!!」

スパッ!!

兵士の剣が真っ二つになる!!
「な、何!!」
「そんなナマクラじゃ俺たちには勝てないガル!!
オラァァァァ!!」
「ギャァァァ!!」

兵士は体を鎧ごと切られ、倒れる!!

「いつも偉そうにしやがって!
ざまあみろガル!!」

こうやって次々と兵士を倒していく犯罪奴隷たち!
ハルトが渡したオリハルコンの武器で次々と倒していく。
因みにこの武器には〈不殺さず〉という伝説の人斬りの様な付与が付いてるため、致命傷は与えられるが、殺すことは出来なくなっている。
順調に倒していくが、次から次へと増えていく兵士。

「くっ!
簡単に倒せるがキリがないギャウ!!」
「お前ら!1人に最低3人で立ち向かえ!
数で対抗すれば勝てるガル!!」
「ぐっ!卑怯な奴らギャウ!!」

その時!!

兵士に向かって火の玉が飛んでくる!!
「ギャァァァ!!あちぃーガウ!!」
「お前ら!!」
「援護射撃は任せろワン!!」
後方の奴隷たちには灼熱の魔石がついたロッドで攻撃をする!!

ボタンを押せば炎が出る優れものだ!
「そのまま援護射撃頼むギャウ!!
行くぞ!!
タナトスの旦那の邪魔をさせるんじゃねえギャウ!!」

『ウオオオオオオオオオ!!』

そして、ハルトは獣王の元に辿り着く。
「よう・・・。
昨日ぶりだな・・・。
マヌケ面のドMライオン。」
「このガキ・・・!
わざわざ殺されに来たか!!」
「何を言っている?
我は神の使者だぞ・・・?
貴様如きにやられるわけ無いだろう?」

「・・・貴様の事を調べたぞ。
テッサの街で取り立てに行った奴らを捕らえたらしいな?」
「何故それを知ってるんだ?」
「取り立てに行っている奴らは情報を共有できるスキルを持っている!!
獣人だけが覚えることが出来るスキルだ!!
それを使えばどんな情報も共有できる!
今頃、テッサの街に応援が行ってるだろうなァァァ!!
街の奴らは今頃どうなってんだろうなぁぁ?
貴様は神の使者なんだろう?
こんなところに居ていいのか?
早く死体を埋葬してやった方がいいんじゃねえかァァァ!!
ガーハッハッハッハッハッ!!!」

「ご主人様!!皆が!!」
「なんてクソなのかしら!!」
「性格最悪ですぅ!!」
「はっ!!俺は獣王だぞ!!
俺が何しようと俺の勝手だろうがァァァ!!
さあ、どうするんだよ!!
街の奴らが死ぬぞ!!」

「・・・それがどうした?」

「何!?
貴様!街の奴らがどうなってもいいのか!?」
「ご主人様!?」
「街の人が死んじゃうよ!?」
「早く助けに行くですぅ!!」

3人がハルトに訴えるが、ハルトは違う方を向く。

「・・・やっと来たな・・・。」

『え?』

「ああ!?
何いってんだ!?てめえ!?」

〈ギャンギャン!!〉
アセナがハルトと同じ方向を向き、尻尾を振りだす!!
「え!どうしたのよ!?アセナ!!」
「あ、そうだ!そうだよね!!」
「ルナっち、どうしたんですぅ??」

「これで心置きなく貴様を倒せるな・・・!
なあ、我が眷属よ!!」

〈アオォォォォォォォン!!!!!〉


戦場に遠吠えが響き渡る・・・!!
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