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第8章 神の使者、獣人界に降臨(獣王討伐編)

第68の宴 自由と美容の為に!

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「さて、犯罪奴隷も悪さが出来なくなったところで、お前たちには働いてもらう・・・。」

『ヒィ・・・!』
奴隷達は先程のこともあり、ビビっている!
「まず、男共は戦闘訓練だ。」
「戦闘・・・訓練・・・?」
「そうだ。
貴様らには獣王軍と戦ってもらう。」

『えぇぇぇぇぇ!?』

「無理だワン!
戦ったことなんて一度もないワン!!」
「あんな強そうな奴らと戦ったら死んでしまうメェー!」
「だから、訓練するんだろう?
それにあんな雑魚共に負けるわけ無いだろう?
我は貴様らに機会を与えようとしてるんだぞ?」

『機会・・・?』

「ああ。そうだ。
今まで只強いだけと言う理由で偉そうにしていた獣王の手下共に復讐する機会をなァァァ!!」

『!!!!』

「それはいいガル・・・!」
「あいつら、前から気に入らなかったウホ・・・!」
「前線では貴様ら、犯罪奴隷が戦う。
そして、後ろからは戦いに馴れていないお前たちが援護する。
勿論、この場合の戦争は犯罪ではないからな。
貴様らには暴れて貰うぞ・・・?」
「任せておけガオ!!」
「援護なら俺たちにも出来るかもしれないぶー!」 

「そして、女共・・・。」
ビクッとするメスの獣人達。

「お前たちには特に働いてもらうぞ・・・?」
『ヒィ・・・!』
皆が恐怖で震えている。
「お前達は飯の準備、洗濯、風呂掃除だ。」

『へ!?』
ハルトの言葉に気の抜けた声が漏れる。
「戦闘に出たい者は出てもいいが、それ以外の者は家事をしてもらう。
腹が減っては戦はでき無いだろ?」
「あ、あの夜のお相手とかは・・・?」
「なんだ、お前は夜の相手がしたいのか・・・?
したいならしてもいいぞ?」
「絶対に駄目ぇぇぇぇ!!」
「そうよ!それは妻である私の役目よ!!」
「妻はミーナですぅ!!
タナトス様はミーナが責任持って気持ちよくするですぅ!!」
「ご飯の支度をしなくていいのは助かるな!
妾も旦那様に集中できるしな♡」
「え、エッチにゃのはだめにゃんよ!!」
全然だめじゃないぞ?

「と、言うことで、お前たちに入る隙間はないらしい。
残念だったな・・・。」
俺も少し残念だ!
「う・・・うわぁぁぁぁぁん!!」
なんだ!?そんなに俺としたかったのか!?
モテる男は辛いな!!
「あ、ありがとうございます・・・!
奴隷落ちになってからずっと怖くて・・・!
毎日、震えていました・・・!」
他のメスの獣人達も泣き出す。
「・・・皆怖かったんだね・・・。」
「いきなり奴隷だもの・・・。
当たり前よ。」
「助かって良かったですぅ!」
「やはり、奴隷制度は間違っている!!
魔界より最悪だな!」
「うう、皆助かってよかったにゃん!!」

それを見た男達もウルウルとする。

「は?まだ助かってないぞ?
お前達は俺の奴隷なんだからな。
泣いてる暇があるなら、しっかりと働け。
時間が惜しい。」

『えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!??』

先程まで泣いていた奴隷たちが呆気にとられる!
「出たわ!!ムードクラッシャー!!」
「ご主人様は何故いつもムードを壊すの!?
趣味なの!?」
「折角の感動が台無しですぅ!!
無神経の極みですぅ!!」
「貴方はスキルよりも感情を創った方がいいわ!」
「創れるかっ!!
俺は普通のことを言ってるだけだ!
それに感動するのは獣王を倒してからにしろ!!
獣王を倒して初めて自由になるんだからな!」
「そして、いつもの正論返し!!」
「お決まりのパターンだね!!」
「言ってることがぁ正しいから言い返せないですぅ!!」
「いつかはギャフンと言わせたいわ・・・!」

ふん!
俺がお前なんかに負けるか!!

「先ずはここに俺たちの街を創るぞ。
俺達は獣王に反逆する者共。
反逆の街を拠点とし、獣王を潰す・・・。」

『反逆の街・・・?』

「こんな何にも無い場所に街を立てるなんて、何ヶ月もかかるチュー!」
「我は神の使者だぞ?
我に不可能は無い!!」

《クリエイトアイテム!!》
目の前の空き地に次から次へと家が立ち並ぶ!!

『ギャァァァァァァ!!街が一瞬で出来たァァァァァ!!!』

もちろん真ん中には俺の家と温泉施設を創った。
これで泊まるところは確保出来たな!

「先ずは街に入れ。」
奴隷達は言われるままに街に入る。
「うわ!
前に住んでいたところよりキレイだにゃー!!」
「必要なものは揃えてある。
風呂はあの真ん中の施設を共同で使え。」
「施設?」
「あれは温泉だ。人間界では好評だぞ。
後で入ってみるといい。
それと・・・」

《デリート!!》
奴隷たちの手錠が全て消える!

『わぁぁぁぁぁ!』
手錠が消えて喜ぶ奴隷達。
因みに犯罪奴隷達は既に手錠を引きちぎっているが手には残っていたのでそれも消した。

「よし、これで・・・」
「おっと、逃げようなんて思うなよ?
手錠がなくても貴様らは我の奴隷だ。
主人から逃げ出すことは犯罪だ。

つまり、わかるよな・・・?」

『ヒィィィィィィィィ!!逃げられない!!』
「そうゆうことだ。
先ずは家を決めるがいい。
一人用や家族用がある。
決めたら早速働いてもらう。
温泉の前にあつまれ。」

『はい!!』

そして、各自家を決め、広場に集まってくる。
何人かはアセナに引きずられて来てたな。

「よし、先ずは全員温泉に入れ。
お前ら汚い。」

『言い方っ!!』
「女は二階、男は一階だ。
男共、覗きは犯罪だからな?」

『ヒィィィィィィィィ!!絶対に覗きません!!』
そして、全員温泉へ。

『ふぅぅぅぅぅぅ』
男湯に至福のため息が溢れる。
「凄えな、温泉とやらは!
日頃の疲れが抜けていくパオ!」
「最高ですチューねぇ・・・。」
「なあ、犯罪犯さなければここって天国じゃねえのかガウ?」
「どうしてだわん?」
「こんないい風呂があって、この調子だと飯も出るだろ?
お前達は大変だろうけど、犯罪奴隷の俺達からしたら戦闘訓練なんて楽勝ガウ。」
「確かにそうだブー。
まあ、僕達も後方の支援になるから、激しい訓練にはならないと思うブー。」
「早くあいつらボコボコにしてえギャン!」
「タナトス様は獣王を倒したらどうするつもりにゃんねぇ?」
「まさか、あの最強最悪な人間が獣王になるんじゃないガオ!?」
「我々は別にそれでもいいですがメェー。」
「俺達からしたらある意味地獄になるんじゃねぇかガオ!?」

「誰が最悪だ!!」

『ヒィィィィィィィィ!!聞いてましたか!?』
いつの間にかいたハルト。
「全く・・・。
獣王を倒しても我は獣王になる気はないぞ?」
「え!?」
「そもそも俺がここに来たのはついでだ。」
「ついで?」
「我らは魔界に用があるんだ。
獣人界は通り道だからな。
神の使者として巨悪を見逃せないだけだ・・・。」
「じゃあ、次の獣王は・・・?」
「そんなの知らん。
貴様ら達の誰かがなればいいんじゃないか?」

『俺たちの!?』

ザワザワする男たち。
「先のことより、今は獣王を倒すことだ。
我が獣王と一対一で戦う。
貴様らは邪魔が入らないように周りの奴らを倒すんだ。
獣王を倒せたら、お前らは奴隷ではなくなる。」

『え!?』

「当たり前だろう?
この国から奴隷制度をなくすのが我の真の目的。
奴隷じゃなくなったら何処へでも好きな所に行けばいい。」
「本当かガウ!?
俺達は自由なんだな!?」
「ああ。
だが、我のスキルは一生続くからな?
犯罪は起こせない。
それでも犯罪を起こせば起こすほど、悪夢は長引くからな?
下手したら永遠に悪夢を見続ける・・・。」

『ヒィィィィィィィィ!!』
「犯罪を起こさなきゃいいだけの話だろ?
簡単じゃねえか!」

するとライオンの獣人が俺に訴える!

「そんなこと言っても、俺たちみたいなのは犯罪に手を出さなければ生きて行けねぇんだギャウ!!
どこ行っても雇ってもらえねえ!!
仕事がなければ食うことも出来ねえ!!
俺たちに生きていく場所なんてねえんだギャウ!!」

俯く犯罪奴隷達。

「はん。そんなことか。」
「そ、そんなこととはなんだギャウ!!
俺たちにとっては死活問題ギャウ!!」
「だったらここにいればいい。
ここでなら、この温泉を商売に使ったり、俺が新しい商売を考えてやる。
実際に人間界では温泉を使った商売が大繁盛してるぞ?
ここは貴様らの街だ。
悪ささえしなければ好きに使え。
神の使者として、貴様らを救うのも立派な我の使命だ・・・。
だから、悪いことをする前に我を頼れ。
我は貴様ら達の味方だ。」
「・・・いいのか・・・?
こんなどうしようもない俺たちにこんな立派な街までくれて、仕事までくれるギャウか・・・?」
「自分たちをどうしようもないと思うならここでやり直せばいい。
どうせ、貴様らは悪いことがもうできないんだ。
だったら1からやり直すしか無いだろう?
貴様らがやり直す方法なんていくらでもある。
あとはやるかやらないかだけだ。」

『!!!!!』

「・・・すまねぇ・・・・。
あんたは本当に神の使者なんだな・・・。
反抗して悪かったギャウ・・・。」
「俺もだウホ!!
奴隷の間はアンタに従うウホ!!」
「俺も!」「俺もだ!!」

犯罪奴隷たちが次から次に俺に忠誠を誓う。
初めからこうしてくれればよかったのに・・・。
そうすれば、拷問なんて受けなかったんだ。
・・・馬鹿な奴らめ。

「あ、あの!!」
「ん?なんだ?」
「私達もここにいていいでしょうかにゃー!!」
「ん?お前らには帰る場所があるんじゃないのか?」
「私達も助けてくれた恩に報いたいですわん!
どうか、この人達と一緒にここに住まわせてくださいわん!!」
「別に恩に報うことはないが、ここにいたかったら勝手にすればいい。
まあ、居てくれた方がこいつらに色々教えてやれるからいいかもな。」
「あ、ありがとうございます!!
犯罪奴隷の皆さん!!
共にこの街を盛り上げて行きましょうわん!」

『ウオオオオオオオオオ!!』

男湯に歓声が響き渡る!
「先ずは獣王の野郎だな!!」
「ああ!俺たちの自由の為にぶっ潰してやろうぜ!!」
「当たり前だ!!
獣王は必ず我が潰す!!
獣人界は我らで救うぞ!!」

『ウオオオオオオオオオオオ!!!!!』
男たちが団結した!

一方女風呂では・・・

「な、なんて不思議な液体だにゃん!!
毛並みがサラサラになったにゃん!!」
「すごいでしょー!!
シャンプーとリンスだよー!!」
「これを使ってるから貴女達は髪がツルツルなのガウね!!」
「そうよ!
ここの温泉に入れば、肌はすべすべ、髪はサラサラ!そして、若返り!
あっという間に美獣人になれるのよ!!」

『わぁぁぁぁぁぁ!!』

「最高にゃー!
ずっとここにいるにゃーよ!!」
「私もここにいたいワン!!」
「旦那にここに永住するように頼むメェー!!」
「皆でここに住むギャウ!!」

『さんせぇぇぇぇい!!』

女達は別の欲望でここに永住することを誓ったのだった・・・。

全員が風呂に上がり、男たちは意気投合。
女達はツルツルの髪にうっとりしていた。

「これから早速働いてもらう。
先ずは男たちから。」

《クリエイトアイテム!!》
男共の前に沢山の武器と防具が現れる!!
勿論、俺デザインの特別製だ!!

『ギャァァァァァァ!!超かっこいいィィィィ!!!』
「そうだろう?わかってるな!
これを着て戦闘訓練だ!!」

『ウオオオオオオ!!テンション上がるぅぅぅぅ!!』

早速選んで着替えだす男達。

「女性軍はこれを!!」

《クリエイトアイテム!!》
女性軍の前には沢山のロリータ服やアクセサリー、小物が現れる!!

「好きなものを選べ。
これを着て料理をすればいい。」

『わぁぁぁぁぁい!!』

喜ぶ女性軍。
バーゲンのように取り合う女性軍。
おい、レナ!
お前のはない!!
一番張り切るな!!

アセナによって退場させられるレナ。
「うわぁぁぁん!!ひどい~!!」
酷くない!
酷いのはお前の欲望だ!!
全く・・・。



なんだかんだで一段落し、早速訓練に取りかかる獣人達。

男の中に何人かの女犯罪奴隷が混じっていた。
鎧をあげたが、今はこれがいいと、ロリータ服で訓練している。
なんかシュールな光景だな。


そして、二日後・・・


到頭戦争が始まる!!
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