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第5章 クロスフォードに迫る危機

第50の宴 ヴァーンの災難

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ヴァーン宅にて、風呂を借りることになった。
勿論、四人も一緒だ。
使用人達に驚かれたが、そんなの知らない。
今日一日俺は頑張ったんだ!
お風呂でイチャイチャしなきゃやってられん!!

ヴァーン宅の風呂はかなり広め。
5人で入っても余裕だ。
でも、問題はやっぱりお湯。

「ご主人様~!!
このお湯嫌だわ!!
温泉出して!!」
「ミーナも温泉で気持ちよくなりたいですぅ!!」
「妾は温泉を所望する!」
「お湯全部抜いていいー?」

こいつら・・・。
ただ買い物してきただけのくせにワガママばかり言いやがって!
四人とも裸じゃなければ怒ってるところだ!!
全くけしからんおっぱいしやがって!
もんでやろうか!?

「あん♡
ミーナのおっぱい揉んじゃだめですぅ!
温泉が先ですぅ!!」

はっ!しまった!
欲望が全面的に出てしまった!
しかし、手が離れない!
なんて柔らかいんだ!

「ミーナのだけじゃなくて私のも揉んでいいのよ?
温泉出した後で♡」
「妾はシャンプーとリンスも所望する!!」
「お湯全部抜いたよー!」
「さあ!早く温泉♡」

レナが俺の腕をおっぱいで挟みながらお願いしてくる。

「わかった、わかった。
今出してやるよ・・・。」

冷静なように見えるが俺のエクスカリバーは既に臨戦態勢だ!!
俺は湯船に温泉を入れる。

『わぁぁぁぁぁい!!』
「温泉入れている間にミーナがタナトス様のコレを気持ちよくさせるですぅ!!」
「あ、駄目よ!!私が先にするの!」
「私だよ!!お湯抜いたの私なんだから!!」
「ふふっ、妾のテクに溺れたいと見た・・・。
良かろう。貴様の反り立ったモノを舐めてやろう。」

結局4人で舐め始めることになった。
4人のテクにより、温泉が溜まるのが先か、暴発するのが先かのデットヒートだ!!

「ご主人様♡いつでも出していいのよ♡」
「私が全部受け止めてあげるよー♡」
「ミーナのおっぱいに出してくださいですぅ♡」
「ふふっ♡妾のテクニックに旦那様もメロメロだな♡」

そして、温泉が溜まると同時に俺も暴発する!!

『わぁぁぁ♡いっぱい♡♡』
それはどっちのことかな?
温泉?それとも俺の・・・

「先ずは頭洗うぞ。
順番に洗ってやる。」
「ミーナが一番ですぅ!!」
俺にミーナが抱きつく。
なんて破壊力のあるおっぱいなんだ!!

「あーズル~い!!」
「一番おっぱいの大きいミーナが一番ですぅ!」
「おっぱい関係ないでしょ!!
全くこの子は・・・!」
「妾も洗ってほしいぞ!!
早く洗うがよい!!」
「順番!!
全く・・・協調性ないな・・・。」

先程までは仲良く舐めてくれたけどね!
とりあえず、先にミーナを洗う。
洗ってもらってる間、ミーナは俺のエクスカリバーをおっぱいで挟む攻撃を繰り出す!!

「気持ちいいですかぁ?」
「ああ。優しさに包まれているみたいだ。」
「えへへ♡ミーナも気持ちいいですぅ♡」

「次は私♡ご主人様が洗ってくれるの好き♡」
そう言ってレナはエクスカリバーを咥えだす!!
「気持ちいい?」
「ああ。いいぞ、もっと頼む。」
「了解♡」
するとレナは激しくし始め、俺はまた暴発してしまう!!
「ごちそうさま♡」
そう言うレナはとても妖艶に見え、またもエクスカリバーは元気になる!

「次は私♡」
ルナもレナ同様エクスカリバーを咥えると激しい動きで暴発を誘う。
「ご主人様の美味しいよー♡」 
「ルナもうまくなったな。」
「ご主人様の気持ちよくなってる顔みたいからねー♡」

「そろそろ交代!
妾も旦那様を味わいたい♡」
ソフィアは手を使いながらエクスカリバーの先を舐める。
「ソフィアも上手くなってきたな。
もうイきそうだ!!」
「頂戴♡
いっぱいほしいわ♡♡」

三度暴発するエクスカリバー。
その後、みんなに体を洗ってもらい、お風呂の中でイチャイチャする。
人の家なので、一人一回。
まだ満足はしていないが、しょうがないな。

その後、部屋に戻りまた全員とイチャイチャした。


俺達が入った後、他の者達が風呂にはいった。
全員、温泉のお陰で疲れも吹っ飛び、良く眠れたそうな・・・。

次の日・・・。

「タナトス様!!
是非うちにも温泉をお願いします!!」
朝から開口一番、ヴァーンがお願いしてくる!!
「温泉があんな素晴らしいものだと知らず、壊そうとしたなんて・・・
なんと私は愚かな・・・!!
もう私の体は温泉無しでは生きていけません!!
どうか、どうかァァァァ!!」

土下座してくるヴァーン。
そして、隣に女性と女の子も一緒に土下座する!

「えっと・・・誰?」
「ああ!
申し遅れました!
私の妻と娘でございます!!
王都に私用で行っていて、本日朝帰って参りました!」

その二人は明らかに王都に行ってきた後であった。
なぜならば、格好がロリータファッション。
二人で買ったのであろう。

「あー!王都で衣装買ってきたのー?」
「はい!
王都で流行っていると聞いて買ってしまいました!
王都には別の用事があったのですが、たまたまオープンしていたので買うことができました!」
「じゃあ、あの中にいたのね!」
「あ!見たことあると思ったら、お店にいた人達!!
貴女達のも素敵ね!
あの店には売ってないデザインね?」
「これは妾の為に旦那様が創ってくれたのだ!!」

ドヤ顔のソフィア!!

『えぇぇぇぇぇ!!貴方が!?』
「まあ、それを創ったのは俺だが・・・。」
「タナトス様はうちの温泉の発案者でもあるんですよ!」
「え、アレン様の街の温泉も!?」
「うん。タナトス様は凄い人なんだよ、レイラ!」
「わぁ!アレン様が云うなら間違いないですね!!

ところでお父様・・・。

アレン様の街の温泉を壊そうとしたというのは本当ですか・・・?」
レイラから邪悪なオーラが放たれる!!
「ヒィィィ!」
「あら、私達が居ない間にあなたはそんなことを・・・?」
奥さんからも邪悪なオーラが放たれる!!

「ヒィィィィィィィィ!!」

「私のアレン様にご迷惑をかけるなんて・・・
お父様殺されたいんですか・・・?」
「アレンはレイラのフィアンセなのですよ・・・?
まさか将来の息子にそんなことするとは・・・。」
「え!?フィアンセ!?!?
私とレイラが!?聞いてない!!」
それを聞いたアレンが一番ビックリしている!!
どうやら初耳らしい。
本人が知らないところで話が進んでいるらしい・・・。

アレンとレイラは幼馴染・・・。
母親同士が同学年ということもあり、仲がいいみたいだ。(父親同士は昔は仲良かったが、アレンの父親の暴走や領主同士の争いにより、決別していた。)

レイラはアレンの優しいところに惚れている。
因みに婚約はアレンの知らないところで母親同士が勝手に決めていた。
知らないのはアレンだけ。
父親も弟も妹も知っているらしい。

「ヒィィィィィィィィ!!
ごめんなさいァァァい!!!
どうか許してくださァァァァァい!!
ほんの出来心でございます!!」

奥さんと娘に五体投地するヴァーン!!
余程怖いらしい!!

「罰として一週間、私達はアナタのことを無視します。」
「気軽に話しかけてくんなよ・・・?クズが・・・!!」
「ギャァァァ!!
それだけはァァァァァ!!」
『ふん!!』

ヴァーンにとってこれが一番の罰になった・・・。

「ところで・・・タナトス様は温泉が出せるんですよね!?
どうか私の家にもいつでも温泉が入れるようにしてくださいませ!!」

また土下座をする二人。
因みにヴァーンは部屋の隅でいじけている。

「・・・嫌だ。」
『えぇぇぇぇぇ!?』
「どうしてですか!?」
「あれはアレンの街と自分達の為に創ったものだ・・・。
入りたかったらアレンの街に行けばいい。
俺はここの領主であろうと特別扱いはしない。」
「そんな・・・!
アレン様の街まで一日はかかるんですよ!?」
「ふふふ!レイラよ!
これからはアレンの街まで二時間半で行けるようになったんだぞ!!」

「・・・」

「れ、レイラ!タナトス様のお陰で私の街まで二時間半で来れるようになったよってヴァーンさんが言ってるよ?」
無視されるヴァーンに尽かさずアレンがふぉを入れる。
「えぇぇぇぇぇ!?
二時間半でぇぇぇぇぇ!?
本当ですか!?アレン様!!」
「えぇぇぇぇぇ!?
露骨に無視された!?
最初に私が言ったのに!!」
「ああん!?気軽に話しかけるなと言っただろうがァァァ!!クズがァァァァァ!!」
「酷い!!」

更に落ち込むヴァーン。

「まあまあ。だからいつでも私の街に来れるよ。」
「それは嬉しいですけど、一体どうして・・・?」
「タナトス様がここの名産として、バイクと車と言う乗り物を創ってくれたんだ。
馬車の何倍も速いんだよ!!
凄いだろ!!」
「まあ!そんなものが!?
是非、アレン様と乗りたいですわ♡」
「駄目だよ、今から街の職人の方達と話し合いがあるんだ。
バイクや車がないと話し合いにならないだろう?」
「そんなァァ!折角、アレン様がうちにいらっしゃるのに!!」
「レイラ、旦那様の言うことは聞かなきゃ駄目なのよ?
将来の領主夫人として。
それが出来る領主の嫁なのよ?」
「では、私の言うことも・・・。」
「ああん?何か言ったか・・・?」
「何でもありません!!」

どん底に落ちるヴァーン。
もう哀れとしか言いようがないな。

そして朝食を食べた後、街の職人達が集まってくる。
「ヴァーンさん、俺達に何か用なのか?
俺達も暇じゃないんだぞ?」
「忙しい所済まない。
実はお前たちに作ってもらいたい物があって呼んだんじゃ!」
「作ってもらいたいもの?」
「ああ。このタナトス様がこの街の名産にと考えてくれたものだ!」
ヴァーンは職人達にハルトを紹介する。
しかし・・・

「はぁ?こんな若造が考えたものをぉ?」

俺が若いというだけで物凄く見下してくる職人達。
ぶっ殺してやろうかな?

「こ、こら!!
タナトス様に無礼ではないか!!
間違ってもこの方を怒らせてはいかん!!」
「ヴァーンさん、こんな若造に何びびってるんすか(笑)」
「こんな小僧、俺達で・・・」

《不動の魔眼!!》

職人達は全員麻痺状態になる!!
「ぐっ!何だ!動けねえ・・・!」
「てめぇ・・・何をした・・・!?」

「貴様ら・・・さっきから黙って聞いてれば・・・。
我は神の使者だぞ・・・?
人間風情が我に楯突くとは・・・
貴様らの命、冥界へと誘ってやろうか・・・?」
「な、何だと・・・!」
「若造の分際で・・・!」
「ほう・・・まだ楯突くか。では・・・」

ハルトはアイテムボックスからオリハルコンを取り出す。

「そ、それはオリハルコン・・・!?」
「何でてめえが・・・!?」
「流石に職人である貴様らは知っていたか・・・。
じゃあ勿論、この石の硬さも知っているよな・・・?」
「世界一・・・硬いんだろう・・・?」
「そうだ。だが、我にかかれば・・・」

ハルトは真・覇王幻影剣を取り出し、オリハルコンを上に投げる!

「我に楯突いたらこうなることを教えてやろう!!」

ハルトはオリハルコンを何度も斬りつける!!

スパッスパッスパッスパッスパッ!!

投げられたオリハルコンは何回も斬られ、細かくなってしまう!!

『ギャァァァァァァァ!!オリハルコンがァァァァァ!!もったいなァァァァい!!』
いや、驚くとこそこかよ!!
「いや、違う・・・!
オリハルコンがあんなにも・・・!」
「まるで豆腐のように・・・!
やっぱり勿体ない!!」
「我にかかればオリハルコンなど、豆腐と同じ。
さあ、次は我に楯突いた貴様らの番だ・・・。」

『ギャァァァ!!化け物ォォォォォォ!!!』

逃げたくても逃げれない職人たち!

「さあ、どいつからいこうか・・・?」
『申し訳御座いませんでしたァァァァァ!!!!』
全員口を揃えてハルトに非礼を侘びた!
「・・・次はないと思えよ・・・?」

魔眼が解除され、全員が腰を抜かす。

「タナトス様・・・やりすぎですぞ・・・。
脅さなくともタナトス様のバイクと車を見れば此奴らもひれ伏しますぞ。」

ちょっと苛ついたからやっただけだ。
気にすんな。
おかげで気が晴れた。

数分後、やっとのことで立ち上がる職人たち。

「で、このこ・・・この方が作ったというのは何だ?」
今、小僧と言いかけたな?

「これだ!!」

ヴァーンは職人たちにバイクと車を見せる。

「な、何だこれ・・・?」
「初めて見るぞ・・・?」
初めて見るバイクと車に首を傾げる職人達。

「ふふ!聞いて驚け!
この乗り物はなぁ・・・
なんと!ここからクロスフォードまでわずか二時間半で行ける代物なんじゃァァァ!!」

何故かドヤ顔のヴァーン!!

『2時間半~~!?』
驚く職人達!!

「そんな馬鹿な!」
「こんなものでどうやって!?」
「・・・アレン、乗って見せてやれ。」
「は、はい!」

アレンはハルトの言われるがままバイクに乗る。
何故か後ろにレイラも乗っている。

いつの間に・・・!?

アレンは浮上ボタンを押し、車体が浮かび上がらせる。

「う、浮いた・・・?」
そして、アランは1stギアボタンを押し、少し進んで見せる。

「進んだ!あれで移動するってことか・・・?
でも、馬車くらいのスピードしか出てないぞ・・・?」
「驚くのはまだ早い!」
ヴァーンがニヤニヤしながら職人たちに言い放つ。
アレンが2ndギアボタンを押し、更に加速する!
「は、速くなった・・・!!」
「更にこの上がある。
これに乗れば二時間半でクロスフォードに行ける。
ちゃんと乗って測ったから間違いはない。
貴様らにはこれらを大量に生産してもらう。」
「大量にって・・・こんなの俺達に作れるのか・・・!?」
「仕組みは簡単だ。
お前らでも作れるような構造だからな。」

《クリエイトアイテム!!》

ハルト達の前にもう一台のバイクが現れる。
「ギャァァァ!!いきなり出てきたァァァ!!」
「これを分解して構造を調べてみろ。」

見たこともないモノを目の前にして職人の血が騒いだのか、黙々と解体を始める職人たち。

「ま、マジか・・・!?」
「こんな簡単な構造だったのか・・・!?」
「こ、これならオレたちでも余裕で作れる・・・!」

職人達が立ち上がり、一斉に俺の方に振り返る。

『申し訳ございませんでしたぁぁぁぁ!!!!』

皆が90度の礼をする!!
「こんなにすげえもん創れるなんてアンタ天才だ!!」
「馬鹿にして悪かった!!許してくれ!!」
「どうか俺たちに作らせてくれ!!」

皆がハルトに非礼を詫びる。

「・・・分かればよい。
そもそも、お前達じゃないと作れないだろう?
先ずは工場の設立。
そして、材料の確保。
特に風の魔石。
街に行って買い漁ったほうがいい。
初期費用は我が出してやろう。」

「いえ!タナトス様!!」

ヴァーンが俺の前にやってくる。

「費用は私の街で払います!
ここまでして頂いて、おんぶにだっこでは領主失格じゃ!」

ヴァーンが強い眼差しで俺に訴える!

「・・・ふっ!流石はナンバーワン領主だな。
どこかの半人前の領主とは違うな。
なあ、アレン?」
「・・・すいません。おんぶにだっこで・・・。」
アレンが恥ずかしそうに謝る。
「わかった。
じゃあ、せめて工場だけは創ってやろう。
必要な機械を言ってくれ。」
「はい!ありがとうございます!
今話し合って必要なモノを書き出すので少々お待ちを!
出来れば、その車も解体させて欲しいです!」
「わかった。」
そして、車を解体しつつ、必要なモノを割出していく。
職人達も先程と違い、職人の顔になっている。

さあ、後はやることはあれだな・・・。
できれば関わりたくないのだがな・・・。
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