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第4章 神の使者、王都に降臨

第36の宴 ハルトの誤算

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到頭、オープンの日がやってきた・・・。
先日雇った従業員達が出来上がった衣装を次々と並べてゆく。
アクセサリーや小物は万引防止の為、ショーケースに飾ってあり、番号を言って買うシステムになっている。

お店はロリータ服一色。

前にあった衣装は倉庫に眠っている。
コスプレ衣装は、シルビアが本物と変わらないデザイン作っているので、本職の方に配る予定だ。

お店には大量の衣装が並べられた。
並びきれない衣装は売れたら従業員達が補充する。
倉庫にも大量の衣装。

そう、作業員達は遂に目標の500着を作り上げたのだ!

時は遡り、昨夜・・・

「出来た!
遂に出来たわ!!
500着!完成よ!!」

『やったぁぁぁぁ!!!』

目標の500着が出来たのは昨夜遅く。
昨夜は従業員チームも手伝いに来ていた。
主に荷物を運んだり、食事を作ったりしただけだが、それでも一分、一秒無駄に出来ない作業員達にとってはかなりありがたい応援となった。

「皆良くやった・・・。
この4日間、遅くまで本当にありがとう。
従業員チームも手伝いありがとう。
よくこの短時間で500着達成した!
全員の力が合わさったからこそ、達成出来た・・・。
お前たちは最高の作業員だ!!」
『わァァァァァァァァァァ!!』
「タナトス様・・・ありがとうございます!
私、凄い嬉しいです!!
両親が元気になった時と同じくらいに!!」
「大変・・・だった・・・。
でも・・・楽しかった・・・。
凄い・・・達成感・・・!!」
「うぅ・・・。」
「ん?どうしたのよ、レジーナ。」
リースが俯くレジーナに話しかける。
「うわぁぁぁぁぁん!!」
「ええ!?何で号泣してるのよ!?
ちょっと!!」
レジーナのいきなりの号泣に戸惑うリース。
「だってぇ・・・!
こんなに嬉しいのは初めてだから・・・!!」
「!!!」
「レジーナちゃん・・・。」
「ここに来て・・・初めて仕事をして・・・初めて仲間が出来て・・・初めて苦労して・・・初めて怒られて・・・
何度も挫けそうになったけど・・・皆がいたから・・・!
どんなに遅くまで働いても・・・皆と一緒だったから・・・!
だから・・・皆とだから達成出来たの!!
こんなに嬉しくて・・・こんなに達成感を感じたのは初めてだから・・・!
自分達の力で何かを達成するのって・・・
こんなにも嬉しいのね・・・!!」
「レジーナちゃん!!
私も嬉しいよ!!
本当に大変だったけど・・・いつもレジーナちゃんが明るく盛り上げてくれたから頑張れたよ!
皆が頑張れたのはレジーナちゃんのお陰だよ!!」
「うわぁぁぁぁぁん!
余計に泣かさないでぇぇぇ!!
ワタクシ、こんなに泣いたのも初めてなんだからぁぁ!!」
「レジーナ!皆、貴女が大好きよ!」
「最初はちょっとアレだったけどね(笑)」
「アレって何よぉぉぉぉ!
うわぁぁぁぁぁん!!!
ワタクシも皆さんの事・・・大好きよォォォ!!」
皆涙を流しならが喜びあった・・・。
レジーナがこんな風に思っていたとはな・・・。
まあ、公爵の娘だからな。
今まで苦労したこともなかったのだろう。
最初は一番の問題児かと思ったが、見事ムードメーカーとして皆を盛り上げてくれていた。

よくやったな、レジーナ・・・。

従業員達ももらい泣きしている。

リースを除いて・・・

リースはレジーナから少し離れ、じっとレジーナを見つめていた・・・。
「・・・・。」
あの時、リースは何を思っていたんだろう・・・。
いつものように睨んでいたわけでもない。
あの表情は・・・。 

「感動しているところ悪いが、お前達。
まだ始まったばかりだぞ?
これから毎日作るんだからな?」
「な、何で貴方は何時も水指すこと言うのよ!!
折角、感動で喜び合ってたのに!!」

「今のはご主人様が悪いわね・・・。」
「空気読み人知らずだね・・・。」
「感動台無しですぅ!!
クラッシャーですぅ!!」
「え!?俺悪者!?」

皆がため息をつく。
あ!アイルまで!!

「感動するのは構わないが、まだオープンすらしてないんだぞ!?
500着作ってここからがスタートなんだからな!
明日から100着づつ毎日作るぞ。」
「毎日100着!?
タナトスさん、そんなに作ったら在庫で溢れてしまいますよ!!」
「果たしてそうかな・・・?
最初のうちは売れると思うぞ?」
「そんなに売れるものなのですか・・・?」
「王都に何人の人がいると思ってるんだ?
お前たちもここで雇ってもらう時、見なかったか?
ここで働きたいと言った人間の数を・・・。
少しこの前のシルビアの店は1日何人客がきた?」
「・・・多くて20人くらい・・・。」
「そんなお店に応募者が殺到した。
それは何故だ?
コリン、お前は何でここに応募した?」
「・・・ゴスロリが・・・着たかったから・・・。」

少し顔を赤くするコリン。

「そうだ。
殆どの人がこの衣装に釣られて応募していると思う。
勿論、悪いことではない。
それだけこの衣装が認められたと言うことだからな。
つまり、ここの衣装を欲しいと思っている人間は多い。
しかも、一人一着では済まないだろ?
リース、お前は洋服を何着持っている?」
「私ですか!?
軽く100はありますけど・・・」

『え!?100着も!?』

「ふん!ワタクシはそれ以上あるわよ!!」
「レジーナより私のほうが多いに決まってるでしょう!!」

バチバチバチバチ!!

「済まない。
聞いた人間を間違えた。 
この二人は次元が違った。
まあ、つまり、一人何着かは必ず持つだろう。
この衣装を200人が欲しがるとしよう。
その200人が3着買ったら必要な衣装は600着。
お前達が頑張って作ってくれた500着では足りないだろう?
しかも、この国は王都だけではない。
他にも街はいっぱいある。
噂が噂を呼び、他所の街からも客が来るだろう・・・。
王都はこの人間界で1番来やすい所だからな。
そう思うと500着なんてスタートに過ぎないだろ?」

『・・・・』

「ご主人様が初めて鬼に見えたわ・・・!」
「今は鬼の使者だね・・・。」
「鬼畜ですぅ!!悪鬼ですぅ!!」
「何故だ!?
俺は当たり前のことを言っただけだろ!?」
「・・・タナトスさんの言うとおりね・・・。
今まで私の作った服は殆ど私の趣味で着る人も少なかった・・・。
3人がアクセサリー等で着飾ったとき、私はかなりの衝撃を食らったわ・・・。
そして、皆を募集した時・・・。
今までにない人が私の店に訪れた。
皆、この衣装を着たいと言ってくれた。
王都には約一万人くらいの人がいます。
半数以上が女性。
それを考えると500着なんて・・・」

それを聞いて作業員達はゾッとする・・・!
「つ、作らないと!!
タナトス様!
もう少し残業よろしいですか!?」
「駄目だ!
もう何時だと思ってるんだ!
親も心配するだろ!!
休むときは休む!!
お前達は充分頑張った!
今日は休んで、明日からまた頑張れ!!」
「・・・はい。」
「アイル、明日からまた頑張りましょう!!
大丈夫よ!
明日からもワタクシ達ならやってやれるわ!!」
「そうだね、レジーナちゃん。」
「頑張りすぎるの・・・よくない・・・。
貴女の代わりは・・・他にいない・・・。」
「コリンちゃん・・・」
「あんたはリーダーなんだからね!
頑張りすぎて倒れるなんてサブリーダーのワタクシが許さないわよ!!」
「誰が・・・サブリーダー・・・?」
「ワタクシに決まってるでしょう!!」
「誰も・・・認めてない・・・。」
「なんですってぇぇぇ!!」

『あはははははは!!』


そして、今に至る・・・。
開店一時間前・・・。
俺は外の様子を見る・・・。

「なんじゃありゃァァァァ!!」

「ど、どうしたの!?ご主人様!!」
「ルナ、外を見てみろ!!」

ルナは言われたとおり外を覗く。

「なんじゃありゃぁぁぁ!!」
「そうなるだろ!!
これは想像以上だ!!」

外には溢れんばかりの人間の数。

店内の装飾や準備で全く気にしてなかった!
「もう店内の準備は2、3人でいい!
従業員は外に集まれ!!」
「どうしたのですか?タナトスさん。
そんなに慌てて?」
「シルビア、外を覗いてみろ・・・。」
「へ?外?」

シルビアも外を覗いてみる。

「なんじゃありゃァァァァァァァ!!!!」

俺より強いなんじゃありゃが出たな!!

「し、信じられない!!
私の店にこんな数のお客さんが・・・!!」
感動というより驚愕という顔のシルビア。
「外でお客の列を整理しよう!
これでは他のお店の迷惑になる!!
レナ、上で働いてる作業員が作った服をどんどん下に持ってきてくれ!
ミーナはおっさんの所に行って、今出来ている分で良いからアクセサリーを回収!
ルナは俺が今パーテーションを出すから従業員と一緒にこれで仕切りを作ってお客の列を正してくれ!」

《クリエイトアイテム!!》
目の前に沢山のポールパーテーションが現れる!
『御意!!』

ルナと従業員達は俺が出したパーテーションを持って外にでる。
可愛く着飾った従業員を見てザワザワしだす!
「わあ!カワイイ!!」
「早くほしいわ!!」
「お揃いで買おうよ!!」

なんとか列を正すことが出来た。
開店まであと20分・・・
更に列は増えている!

やばいな・・・。

作業員達は大丈夫か・・・?
「アイル、出来た衣装を下に持っていくわ。
急いで集めて頂戴!」
「へ?レナさん!
急にどうしたのですか?
一応少し出来てますが・・・」
「外を見てご覧なさい。」
「外?」
作業員達が外を覗くと沢山のお客が・・・!

『なんじゃありゃぁぁぁぁ!!!』

「嘘・・・!
こんなに並んでるなんて!!」
「まさか・・・ここまでとは・・・!」
「こ、こうしちゃいられないわ!!
皆やるわよ!!
お客なんかに負けてられないわ!!」

『おお~!!』

急ピッチ作業が再開される!

一方、ミーナは・・・
「ボルトンさぁぁん!
アクセサリー取りに来たですぅぅ!!」
「ああ?
アクセサリーなら昨日届けたじゃろ?」
「タナトス様がぁ足りないかもってぇ!」
「何じゃと!?
金、銀、銅合わせて500は作ったじゃろ!?
一応、50は出来ておるが・・・。」
「見に来れば分かるですぅ!」

ボルトンはミーナの空間移動で店の近くにやってきた。

「なんじゃありゃァァァァァァァァァ!!!!!」

今までで一番大きく一番似合う「なんじゃありゃ」!!
「こんなに客が来とるのか!?
500人はいるんじゃないか!?」
「だからやばいんですぅ!
ボルトンさんのぉアクセサリーなら瞬殺するですぅ!」
「まあそうじゃろうな!!
こうしてはいられん!!
赤髪の娘よ!
ワシも戻って直ぐ作るから、後でまた取りに来い!」
「わかったですぅ!!
頑張ってくださいですぅ!!」

ボルトンは走って工房に戻っていった!


まさかここまで並ぶとは・・・!
完全に読み違えた!
おばあちゃんまで並んでいる!!
その時、親子連れが話しかけてくる。
「あの・・・すいません・・・。
ここの店の方ですよね?」
「ああ、そうだが?」
「この子でも着れるサイズありますか?」

母親の横に5歳くらいの女の子。
とても可愛らしい。

「私もあの可愛いの着たいの!」

子供服!!
しまった!!
そこまで考えてなかった!!
しかし、こんなに並んでくれてるのに無いなんて言えない!!
この子も従業員の衣装を見て目をキラキラさせている!
こんな子供を泣かせてしまうなんて神の使者としてあってはならない!!

「も、勿論、ご用意してますよ!」
「わあ!やったぁ~!」
「この子、前に3人の女性が着ているのを見て、ずっと欲しがっていたんです!!」
「ママとおそいで着るのー!」
「そうか。
もうすぐ開くからな。
楽しみにしてろよ?」
「うん!!」

俺はお辞儀をしてその場を去る。
よく見てみるとアチラコチラに子供の姿が!!
俺は急いで店の中に戻る!

「シルビア!
緊急事態だ!」
「どうしたんですか!?」
「子供が沢山いる・・・。」
「子供・・・?ま、まさか!!」
「そのまさかだ・・・。
この衣装を着たがってるのは大人だけじゃなかった!
完全に俺の誤算だ!
よく考えればそうだよな・・・。
子供は大人の着てるものを羨ましがるよな・・・!
くそっ!」
「ど、どうするんですか!?
今からでは間に合いません!!」
「余り使いたくなかったが、子供達を泣かせるのは神の使者としてありえない!!
今日だけは俺が創り出す!!」

《クリエイトアイテム!!》

目に前に沢山の子供用のロリータ服に小物アイテム。
そして、アルミで出来たアクセサリー。
アルミで出来ている分、安くて軽いので子供用だ。
勿論、子供にしか販売しない!
「わあ!ちっちゃくて可愛いですね!!」
コリンの妹、カリンが感動する!
「ミリア、リース、カリン!
今すぐ、この子供用衣装を並べてくれ!
このアクセサリーは子供用だから子供以外には絶対に売るな。
アクセサリーはちゃんとショーケースに入れてくれ。
新しい番号もな!」

『はい!!』

俺は直ぐに作業場に向かう。
「アイル!
お前、子供服作れるよな?」
「へ?まあ、スラム街でよく作ってましたから大丈夫ですけど・・・?」
「皆、外で並んでいるよく見てみろ・・・。」

再び、外を見る作業員達。

「あちらこちらに子供が並んでいるだろ・・・。」
「ま、まさか子供服ですか・・・!?」
「そうだ・・・。
この衣装に憧れてるのは大人だけではなかった・・・。」
「まさか・・・子供もまでも・・・!」
「どうするのよ!!
子供用なんて作ってないわよ!!」

他の作業員達も慌てだす!!

「大丈夫だ。
俺が創り出してある。
今日はそれで凌ぐ。
しかし、これからは子供服も作らないといけない・・・。」
「子供用を作るのは大丈夫です。
サイズを変えるだけなので・・・。
しかし・・・。」
「全く人手が足りないわよ!!
大人サイズだけでもいっぱいいっぱいなのに!!」
「このままだと・・・どちらも間に合わない・・・」
「わかった。作業員の増員をしよう。
このままだと皆休みを取れなくなってしまうからな。
しかし、即戦力でないと意味がない・・・」
「・・・タナトス様!
私が講習会を開きます!」
「アイルが・・・?」
「それで即戦力の人員を育てれば、皆の負担が軽くなる筈です!
どうかお願いします!」
「・・・お前に任せる。
リーダーはお前だ。」
「ありがとうございます!!」
「アイル、貴女が講習会をしている間はサブリーダーであるワタクシに任せなさい!」
「それじゃ・・・不安で・・・アイル・・・講習会・・・出来ない・・・。」
「なんですってぇ!!」
「喧嘩してる場合じゃないよ!!
私が子供服用のパターンを作るから、何人かで子供服を作りましょう!!」

「わかった!」

作業員達が慌ただしく動き出す。

俺は邪魔しないよう、そっとその場から去ることにした・・・。


そして、遂に開店の時刻がやってくる・・・!!





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