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第4章 神の使者、王都に降臨

第28の宴 ハルトの夢

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「ご主人様!ただいま~!」
ルナが元気よく帰ってくる。
二人も後ろから大量の荷物を持って帰ってきた。
因みに、3人が宿に帰ってきたのはお店が閉店してからだった・・・。
「お前らよくこんな時間まで買い物できるな・・・。」
「だってぇ・・・お洋服屋さんいっぱいだから楽しいんだもの!」
「葉っぱ以外選ぶの初めてだから楽しかったですぅ!!」
「これで当分買い物行かなくていいな。」

『え!?』

「え!?何その反応!?」
「明日もいくよ・・・?」
「なんでだよ!!
もう全店回ったんだろ!?」
「明日は洋服屋以外のお店でしょ・・・?」
「何言ってんの、こいつ?みたいな顔しないでくれる!?
こっちが何言ってんの?って言いたいのに!」
「明日はタナトス様も行くですぅ!
一緒なら楽しいですぅ!」
「は?嫌だよ!
どうせ荷物持ちたくないだけだろ!!」
「・・・そ、そんなことないですぅ・・・。」
「はい、嘘ォォォォォォ!!
目が泳いでるし!!
完全にバタフライしてる!!」
「とにかく、明日から杖探しだ!」

『え~。』

「おい、ミーナ・・・。
イザベルの杖探してんだよな・・・?」
「も、勿論ですぅ!!
でも、何処にいるか分からないしぃ・・・。」
「今日、情報を得た。」
『えっ!?』
「犯人はこの王都の何処かにいる!」
『えぇぇぇぇぇ!?』
「ギルドマスターに聞いたんだ。
あの杖を持ったやつを王都で見たと。
ただ、その時だけの記憶が曖昧らしい。
多分というか、絶対奴は記憶と心を操るスキルを持っている。」
「記憶と心・・・?」
「ああ。ミーナもそうだっただろう?
心を操られ、記憶を曖昧にさせた。
奴は自分の正体がバレぬよう綿密に出会った人の記憶を操作している。」
「だから誰も情報を持ってなかったのね!」
「きっとそうだ。」
「でも、ギルドマスターは何で覚えていたの?」
「杖だ・・・。
あの杖のことだけは何故か覚えてたんだ。」
「・・・それはきっとぉ、イザベル様の力ですよぉ!」
「イザベルの?どういうことだ?」
「はいですぅ!
あの杖にはイザベル様の魔力が蓄積されてるのですぅ!
イザベル様の魔力は強力ですからぁ、犯人の能力に負けなかったんですよぉ!!」
「だから、杖のことだけは覚えていたのか・・・。
犯人は杖を盗んだことが仇となったか・・・。」
「それでも、この広い王都から人を探すのは厄介ねぇ・・・。」
「街の十倍はいるみたいだよ!!」
「根気よく探すしかないのか・・・。」
「皆でお風呂で考えるですぅ!!」
「ただミーナがお風呂入りたいだけだろ?」
「ち、違うですぅ!
タナトス様に気持ちよくしてもらいたいだけですぅ!!」

いや、もっとだめだろ?

「気持ちよくと言えば・・・じゃん!!
どう、この衣装!!
病院の衣装!
なんか一店舗、こーゆー衣装しか売ってないお店があって買ったのよ!!」

そ、それは!!
まさしく、ナース服!?
この世界にもあるのか!?

「私も買ったよー!
病院の服とメイドさんの服!!」

メイド服だとォォォォォォ!?
コスブレは異世界共通なのか!?

「ミーナはこれですぅ!
タナトス様が好きそうな服ですぅ!!」

ご、ゴスロリだってぇぇぇえ!?
大好物ではないかァァァ!!

「あら、その服、似たようなもの私も買ったわよ!!
ご主人様みたいだから!」

「あ、私も!!
この服、あんまり人気ないみたいだから買ったの!!
ご主人様みたいでしょ!!」

ご、ゴスロリ三人娘・・・だと・・・!?

「今から貴様らに使命を与える・・・。」
『え、いきなり!?』
「全員、その服に着替えろ。」
「え、いいけど・・・」
「ご主人様、急にどうしたの?」
「変な使命ですぅ!」

《クリエイトアイテム!!》
目の前にアクセサリー、ヘッドドレス、ミニハット、リボンカチューシャ、靴、ニーソックスなど、ゴスロリに欠かせないアイテムが沢山出てくる!

「貴様らがその衣装を着た暁にはこのアクセサリーを好きなだけ持っていくがいい。
そして、最強のゴシックロリィタを俺に見せつけるのだ!!」
「きゃぁぁぁ!!何、この可愛いアクセサリーは!?
今すぐ着替えるわ!!」
「お姉ちゃん狡い!
私も着替えるんだから!!」
「ミーナもすぐに着替えるですぅ!!
早くしないとぉレナっちに全部取られるですぅ!!」

競うように着替える3人!

おっぱい丸出しで着替えてる姿に俺のエクスカリバーも反応しそうだ!!
いや、落ち着け!我がエクスカリバーよ・・・
まだ、その刻ではない・・・。
それぞれが着替え、アクセサリーを物色する!

「これがいいかしら・・・!?
いや、これもありね!」
「お姉ちゃん、独占しないで!!
私が最初に選んだのに!!」
「この服にはこれが似合うですぅ!!」 
「はっはっはっ!
まだまだ出してやろう!!
好きなだけ持っていくがよい!!」

『わぁぁぁぁい!!!選びたい放題!!』 

普段は余り創ってくれないハルトが馬鹿みたいに創り出すので、大興奮の3人!
そして、やっとのことでアクセサリーや装飾品が決まる!!
「ご主人様、どうかしら?」
「かわいいでしょ!!」
「とっても素敵ですぅ!!」

す、素晴らしい・・・!!
3人とも俺に合わせて黒を基調としているが、
レナはセクシーな編み上げの衣装にミニハットにネックレスやお袖止めやロングブーツのヒールでセクシーに決める!

ルナはフリッフリのジャンパースカートにグローブ、リボンカチューシャ、編み上げブーツ、ベルトにチェーンがついようなチョーカーをロリータの王道のような仕上がり!

ミーナは爆乳を包み込む白の乳袋が特徴のメイドドレスに、ヘッドドレス、ニーソックス、厚底のレースアップのシューズで可愛さを演出!

「・・・俺はお前達に会えて、心から良かったと思っている・・・。」
『え、今更!?』
「そして・・・もう我慢が出来ない!!」
『え!?』

先ずはレナから押し倒す!

「レナ!!」
「あん♡いきなり入れるなんて~♡♡
凄い♡ご主人様♡♡
いつもより激しいわ・・・あああん♡♡
もっとちょうだ~い♡♡
ああ♡いっちゃうぅぅぅぅぅ♡♡♡」

「ルナ!!」
「ご主人様~♡♡凄い♡いつもよりおっきい♡♡
あんあん♡奥に凄い届いてるよ~♡♡
ご主人様、この格好好きなんだね♡♡
いいよ♡♡もっと激しくして~♡
もうだめ~♡♡♡♡」

「ミーナ!!」
「やん♡お洋服伸びちゃいますぅ♡♡
おっぱい弄りすぎですぅ♡♡
あんあん♡いつもより感じちゃうですぅ♡♡
凄いですぅ♡もういかされちゃいますぅ♡♡♡
あああ~ん♡♡♡♡」

「ハァハァハァ♡
ご主人様・・・♡温泉じゃないのに・・・まだ元気♡♡」
「もっとしていいよ♡
ご主人様の好きにして・・・♡」
「タナトス様の気の済むまでぇ・・・ミーナを無茶苦茶にしてぇ♡♡」
「ああ!言われなくてもお前らまとめて愛してやる!!」
『ああ~ん♡♡』

夜遅くまで4人の熱い夜は続いた。


一方ハティは眷属モンスター専用の部屋で・・・。
※モンスター語を訳しています。

〈やれやれ、何故この神の使者の眷属の我がこんな下等な種族の奴らと一緒にならなければならぬのだ・・・。
まあ、飯は美味いから我慢するとするか・・・。〉

ハティは部屋の中でも一番良さそうな所でくつろぐ。
すると・・・

〈おい、新入り!!
何、俺の特等席でくつろいでやがる!!〉
〈ここが一番いいからに決まっているであろう?〉
〈新入りの癖に生意気な!!
犬のモンスターの分際で!!
俺はサーベルウルフだぞ!?〉
〈はっ!サーベルウルフの分際で我に歯向かうなど・・・。
進化してから出直してこい。〉
〈貴様~!!犬の癖にぃぃぃ!!〉
ハティに襲いかかるサーベルウルフ!
〈うるさい!!〉
ハティは一撃でサーベルウルフをふっとばす!!
〈ぐはぁぁ!!〉
〈先程から犬、犬と・・・
我は犬ではない!!
今は主によってこんな姿ではあるが、我はフェンリル!!
貴様のような下等な種族が我に襲いかかるとは百年早い!!〉

とてつもないオーラでサーベルウルフを威嚇するハティ!

〈フェ、フェンリル!?
そ、そのオーラは確かに神獣のもの・・・!!
も、申し訳ありませんでした!!〉
サーベルウルフはその場で服從のポーズをする!
〈分かればよい。
もう二度と我に歯向かうな。〉

そしてハティは寝床に戻る。

すると・・・

〈フェンリル様♡♡
どうか私に子種をくださいませ♡♡〉

話しかけてきたのはフォースウルフのメス。

〈貴様と我では所属が違う。
子など生まれぬぞ?〉
〈構いません♡
貴方様に交尾していただくだけで幸せです♡♡〉
〈なら、仕方ない!
貴様に施しをくれてやろう!!〉
〈きゃぃぃぃぃん♡♡♡
フェンリル様~♡♡〉
メスオオカミと激しく交尾するハティ!!
〈フェンリル様♡♡
私にも施しを♡♡〉
他のオオカミや犬モンスターもこぞってハティの虜になる!!

次の日・・・

「ハティ・・・またやったのか・・・。」
〈ガウ!〉
「このメス共の望みを叶えてやったまで!ってドヤ顔してるよ!!」
「早くここから立ち去ろう・・・。」
「ホントにハティはご主人様そっくりね♡」
「眷属は主人に似るですぅ!」
他の飼い主にバレないうちに逃げ出すハルトであった・・・。

そして、今日は杖探し!
ではなく、昨日、三人が衣装を買ったお店に。

行き交う人が三人を凄い凝視してくる!!
何故ならば、三人はゴスロリの格好のままだからだ。
「3人とも何でその姿なんだ・・・?」
「だってぇ・・・ご主人様はこの服好きだから♡」
(この衣装の方が普段、余り創ってくれないアクセサリーいっぱい創ってくれるもの!)
「ご主人様が好きな服を着たいんだよー!」
(可愛いアクセサリーいっぱいだしね!)
「この服着てるとタナトス様が喜んでくれるですぅ!!」
(アクセサリーいっぱい創ってくれるからミーナも嬉しいですぅ!)

アクセサリーの為なら何でも着る3人。

「ねえ、あの衣装あそこで売ってるやつよねぇ・・?」
「嘘、あんなに可愛い衣装だったの!?」
「あのファッションアイテムつけるとあんなに素敵になるなんて!!」
「私もあれ着たい!!」
「俺の彼女にも着てもらいたい!!」
「他の衣装は嫌だけど、あんなにオシャレな衣装なら!!」

ハルトが創り出したアクセサリーやアイテムのお陰でロリータファッションが行き交う人に好評だった!

「ここで買ったのよ!!」
「・・・なんか如何にもって感じだな・・・。」
前の世界でも秋葉とか原宿にありそうなお店だった。
そして、俺達は中に入る。
「いらっしゃいませ~!
やや!あなた達は昨日、うちで一番売れなかった衣装を買ってくれた方達!
え!?それはウチの衣装ですよね!?
凄い!!見違えるほど素敵になってます!!」
「どうだ?
この衣装はこういうアイテムがあって更に輝くのだ!」
「す、素晴らしい!!」
「どうだ、主人よ。
我と共同販売をしないか・・・?」
「きょ、共同販売ですか・・・!?」
「お前は衣装やアイテムを作るんだ。
我はお前にアイデアを授けよう。」
「しかし、確かに素敵ですが、売れますかねえ・・・?」
「店の外を見るがいい。」
「へ?」
店の主人は外を除く。
すると先程、三人を見て、自分も欲しいと騒いでいた女性が大量に集まっている!!
「こ、これは!?」
「この3人を見て、この衣装の求める女性客だ。
どうだ?
我と手を組めばお前の店の売上は何倍、いや何百倍にもなると思わないか・・・?」
「す、凄い・・・!!
是非、私と共同販売してください!!
お願いします!!」
店主の女は俺に頭を下げる。
「お前のセンスは素晴らしい。
きっと素晴らしい店になるだろう。」
「やっとこの衣装たちが報われる日が来るんですね・・・!」
「ああ!
他の衣装達も輝くようなアイテムも作り出し、この王都でNO1の店にしてやろう!!」
「お、お願いします!!」
土下座をする女主人!!
「先ずは外の客たちだな。」

ハルトは3人を連れて外にでる!
すると女性客が騒ぎ出す!!

「キャ~!あの人たちよ!!」
「凄い可愛いわ!」
「このお店で売ってるのかしら!?」

「皆の者、よく聞け!
この3人が来ている衣装やアクセサリー、ファッションアイテムを一週間後、この店で売り出す!!
この3人のようになりたい者は一週間後ここに訪れるがよい!!」

『一週間後・・・!!』

「それまでにお金を貯めるがよい!!
お前たちが満足するようなアイテムを販売することを盟約しよう!!」

『ワァァァァァァ!!!!』

女性軍はお金の工面をするため、動き出す。

「さて、計画の幕開けだ!!
お前達にも手伝ってもらうからな!!」
『喜んで!!』

我の計画が始まる!!
俺の夢!!
目指せ!全国民、ロリータ計画!!


完全に杖探しを忘れているハルトであった・・・。
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