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18.煽り運転注意です!
煽り運転注意です!②
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その時、先程まで指で探っていた場所にもっと熱くてツルツルとしたものが当てられた。
「え……、あ、あぁっ……」
ゆっくりと美冬の中に入ってきたそれは指とは比べ物にならない圧迫感で、力が抜けていたはずの身体に力が入ってしまう。
美冬の上にいる槙野の眉がきゅっと寄った。
「悪い……痛い、か?」
痛くはない。
唇を噛み締めて、美冬は首を横に振った。それを見た槙野は美冬の中から自身を抜こうとする。
「待って……、や。抜いちゃ……だめ」
槙野は優しく美冬の髪をかきあげてくれる。
「でも痛そうだ」
「痛い、より、祐輔をすごく感じる……んだもん。ね、ちゃんと……できてる?」
「ん。ちゃんとできてる。はぁ……、すげぇ可愛い。奥まで入れてもいいか? もっと入れたい」
「うん。全部入れて?」
その美冬の言葉を聞いて、槙野がゆるゆると腰を遣いつつ、奥まで入る頃には美冬は先程の言葉をちょっと後悔しかけていた。
それでも声を掛けてくれたり、撫でてくれたり、優しくキスしてくれたりするから、最後までできたのだ。
とんっ……と槙野の腰を感じた時は美冬は安心して息を吐いてしまった。
「あんなにおっきいの、入らないと思ったけど、入るものなのね……」
はあ……と今度は槙野から息を吐く音が聞こえる。
「動くぞ」
──動くの!?
けれど、激しくではなくてもどかしいくらいにゆるゆるとした動きで、初めての美冬に気を使ってくれているのだろうと言うことを強く感じた。
そういうところが……好きなのだ。
痛くならないように気づかって慣らしてくれて、きっと激しく動きたいだろうに、美冬のためにゆるゆる動いてくれる。
その気持ちがとても嬉しくて幸せだった。
「ね、祐輔……」
「ん?」
「すごく……幸せ……」
中で槙野のものがぐんっと質量を増した気がする。
「んっ……あんっ……」
「お……まえなあ、そういうことを……」
槙野は髪をかきあげた。そうして、にっと笑う。
「余裕そうだな?」
ん……?
その腰の動きと抽挿が激しくなる。中の壁を擦られる感覚と、奥をとんとんされる刺激で、美冬はチカチカしてきた。
それが沢山集まって大きな波になる。
「やっ……やぁぁんっ……」
思わず腰が反ってしまうのを、槙野が引き寄せる。それによってさらに奥まで感じることになった。
「んっ……あ、」
槙野に強く抱きしめられた。
「好きだ……」
低くて真っ直ぐな声。
気持ちよさの大きな波の中、包み込まれるような幸せを美冬は感じたのだ。
「あっ……あ、ん……」
その幸せと一緒に、お腹の奥が熱くなってきゅうっとなってしまったのも。
多分ナカにいた槙野には気付かれた。
「み……ふゆ? 今、イった?」
「だって……好き、とか言うからぁ」
「や……ばっ! お前、なんでそんなに可愛いんだよっ」
今の今まで、余裕そうだったのに何かの箍が外れたかのように美冬の腰を抱えて、槙野は強く腰を打ちつける。
最初は圧迫感があったはずなのに、気づいたらはしたないくらいに逃すまいと絡みついてしまっていて、槙野の荒い吐息にすらも感じてしまっていた。
槙野が強く腰を穿ち、美冬が必死に受け止める。
一際強い律動に、美冬はがくがくっと痙攣する。
「美冬っ……美冬……」
耳元で深く甘い声で何度も名前を呼ばれながら、美冬は高みに登りつめた。
「え……、あ、あぁっ……」
ゆっくりと美冬の中に入ってきたそれは指とは比べ物にならない圧迫感で、力が抜けていたはずの身体に力が入ってしまう。
美冬の上にいる槙野の眉がきゅっと寄った。
「悪い……痛い、か?」
痛くはない。
唇を噛み締めて、美冬は首を横に振った。それを見た槙野は美冬の中から自身を抜こうとする。
「待って……、や。抜いちゃ……だめ」
槙野は優しく美冬の髪をかきあげてくれる。
「でも痛そうだ」
「痛い、より、祐輔をすごく感じる……んだもん。ね、ちゃんと……できてる?」
「ん。ちゃんとできてる。はぁ……、すげぇ可愛い。奥まで入れてもいいか? もっと入れたい」
「うん。全部入れて?」
その美冬の言葉を聞いて、槙野がゆるゆると腰を遣いつつ、奥まで入る頃には美冬は先程の言葉をちょっと後悔しかけていた。
それでも声を掛けてくれたり、撫でてくれたり、優しくキスしてくれたりするから、最後までできたのだ。
とんっ……と槙野の腰を感じた時は美冬は安心して息を吐いてしまった。
「あんなにおっきいの、入らないと思ったけど、入るものなのね……」
はあ……と今度は槙野から息を吐く音が聞こえる。
「動くぞ」
──動くの!?
けれど、激しくではなくてもどかしいくらいにゆるゆるとした動きで、初めての美冬に気を使ってくれているのだろうと言うことを強く感じた。
そういうところが……好きなのだ。
痛くならないように気づかって慣らしてくれて、きっと激しく動きたいだろうに、美冬のためにゆるゆる動いてくれる。
その気持ちがとても嬉しくて幸せだった。
「ね、祐輔……」
「ん?」
「すごく……幸せ……」
中で槙野のものがぐんっと質量を増した気がする。
「んっ……あんっ……」
「お……まえなあ、そういうことを……」
槙野は髪をかきあげた。そうして、にっと笑う。
「余裕そうだな?」
ん……?
その腰の動きと抽挿が激しくなる。中の壁を擦られる感覚と、奥をとんとんされる刺激で、美冬はチカチカしてきた。
それが沢山集まって大きな波になる。
「やっ……やぁぁんっ……」
思わず腰が反ってしまうのを、槙野が引き寄せる。それによってさらに奥まで感じることになった。
「んっ……あ、」
槙野に強く抱きしめられた。
「好きだ……」
低くて真っ直ぐな声。
気持ちよさの大きな波の中、包み込まれるような幸せを美冬は感じたのだ。
「あっ……あ、ん……」
その幸せと一緒に、お腹の奥が熱くなってきゅうっとなってしまったのも。
多分ナカにいた槙野には気付かれた。
「み……ふゆ? 今、イった?」
「だって……好き、とか言うからぁ」
「や……ばっ! お前、なんでそんなに可愛いんだよっ」
今の今まで、余裕そうだったのに何かの箍が外れたかのように美冬の腰を抱えて、槙野は強く腰を打ちつける。
最初は圧迫感があったはずなのに、気づいたらはしたないくらいに逃すまいと絡みついてしまっていて、槙野の荒い吐息にすらも感じてしまっていた。
槙野が強く腰を穿ち、美冬が必死に受け止める。
一際強い律動に、美冬はがくがくっと痙攣する。
「美冬っ……美冬……」
耳元で深く甘い声で何度も名前を呼ばれながら、美冬は高みに登りつめた。
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