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17.二人のルール
二人のルール②
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「ひゃんっ……」
胸元で片倉がくすくす笑っている。
「可愛い声」
浅緋にはその笑う時も話す時の息すらも、胸の先端に感じてしまって、お腹の辺りがきゅんとしてしまうのに。
「いい。もっと感じて?」
舐めたり、吸われたり、口の中で転がすようにされたり、その度に身体がびくっと揺れたり、足をぎゅっとしたりする。
その感覚に、浅緋は口から漏れる甘い吐息を抑えることが出来ないのだ。
時間をかけて弄られた先が赤くなってしまって、濡れた唾液で光っているのが妙に隠微で浅緋はそこから目をそらす。
こんなところが感じるなんて、知らなかった。
「浅緋……」
そこで、話さないでほしい。
敏感になり過ぎて、話すために息がかかるだけでも身体がびくびくしてしまうから。
それが、とても恥ずかしいから。
「前にさ、子供が欲しいねって言っていたよね。僕はあまり子供は得意じゃないんだけど、浅緋との子なら、いつかは欲しい。でも、今は2人でいたい。僕達にはまだ2人の時間も必要だよ。そう思わない?」
「……んっ……そこ、や……」
「ん? ここ?」
浅緋の身体が反応していると分かっていて、片倉はそこでわざと息を吹きかけるようにして、話している。
「すごく感じるみたいで、可愛い。話しただけでびくびくしているし、足がきゅっとなるの、すごくいいよ。浅緋、子供ってどうやって作るか知ってる?」
「っそ、それくらいは……知ってます」
「そう?」
片倉は身体を起こして、にっこり笑った。
2人ともまだ、下着は付けたままだ。
けれど、片倉が身体を起こしたことで、浅緋にもその変化がしっかりと目に入ったのである。
それは、想像していたよりも……ずっと大きくて。
「あ……の、知ってはいますけど……」
「そう。僕のコレ、がね、浅緋のココ、に入る」
そう言って下着の上から、その部分を指でなぞられた。
そして、なぞられて初めて分かった。
その濡れた感触。それを片倉が先程からじっと見ていることも。
足を閉じたくても片倉がしっかり足の間にいるから、閉じさせてくれないのだ。
「あ、やです……恥ずかしいから、見ちゃダメ……」
「何言ってるの? 堪らないんだけど。下着、すごく濡れていて浅緋の大事なところが濡れて透けてる。すごく……エロくて、いい」
「……っ、や」
「濡れていて、気持ち悪い?」
こくこく浅緋は頷く。
すると、片倉はするりと浅緋からそのショーツを取り払ってしまったのである。
「やんっ……」
「浅緋……」
その濡れたものを片倉は指に纏わせて、浅緋の狭間に塗り広げるように何度も指を行き来させた。
ぬるぬるとしたその感触が、浅緋には未知のもので、こんなに自分が濡れてしまうなんて知らなかった。
けれど、そこが濡れる意味は知っている。
感じている、と言われたけれど、それが本当なんだということがよく分かった。
「多分これだけ濡れていれば大丈夫だと思うけれど」
浅緋の手を取った片倉が、きゅっと指を絡めて手を繋ぐ。
その逆の手の指が浅緋の中に入った。
ぎゅっと浅緋はその手を握る。手と同じようにぎゅっと目も瞑ってしまった。
「浅緋……」
浅緋の中の指は動かないで少し、慣れるのを待ってくれている。
「目を開けて。僕を見て」
思わず瞑ってしまっていた目を浅緋はそうっと開く。
目の前の片倉はいつもよりも色香を含んでいるけれど、いつもと同じくとても優しくて甘い表情だ。
胸元で片倉がくすくす笑っている。
「可愛い声」
浅緋にはその笑う時も話す時の息すらも、胸の先端に感じてしまって、お腹の辺りがきゅんとしてしまうのに。
「いい。もっと感じて?」
舐めたり、吸われたり、口の中で転がすようにされたり、その度に身体がびくっと揺れたり、足をぎゅっとしたりする。
その感覚に、浅緋は口から漏れる甘い吐息を抑えることが出来ないのだ。
時間をかけて弄られた先が赤くなってしまって、濡れた唾液で光っているのが妙に隠微で浅緋はそこから目をそらす。
こんなところが感じるなんて、知らなかった。
「浅緋……」
そこで、話さないでほしい。
敏感になり過ぎて、話すために息がかかるだけでも身体がびくびくしてしまうから。
それが、とても恥ずかしいから。
「前にさ、子供が欲しいねって言っていたよね。僕はあまり子供は得意じゃないんだけど、浅緋との子なら、いつかは欲しい。でも、今は2人でいたい。僕達にはまだ2人の時間も必要だよ。そう思わない?」
「……んっ……そこ、や……」
「ん? ここ?」
浅緋の身体が反応していると分かっていて、片倉はそこでわざと息を吹きかけるようにして、話している。
「すごく感じるみたいで、可愛い。話しただけでびくびくしているし、足がきゅっとなるの、すごくいいよ。浅緋、子供ってどうやって作るか知ってる?」
「っそ、それくらいは……知ってます」
「そう?」
片倉は身体を起こして、にっこり笑った。
2人ともまだ、下着は付けたままだ。
けれど、片倉が身体を起こしたことで、浅緋にもその変化がしっかりと目に入ったのである。
それは、想像していたよりも……ずっと大きくて。
「あ……の、知ってはいますけど……」
「そう。僕のコレ、がね、浅緋のココ、に入る」
そう言って下着の上から、その部分を指でなぞられた。
そして、なぞられて初めて分かった。
その濡れた感触。それを片倉が先程からじっと見ていることも。
足を閉じたくても片倉がしっかり足の間にいるから、閉じさせてくれないのだ。
「あ、やです……恥ずかしいから、見ちゃダメ……」
「何言ってるの? 堪らないんだけど。下着、すごく濡れていて浅緋の大事なところが濡れて透けてる。すごく……エロくて、いい」
「……っ、や」
「濡れていて、気持ち悪い?」
こくこく浅緋は頷く。
すると、片倉はするりと浅緋からそのショーツを取り払ってしまったのである。
「やんっ……」
「浅緋……」
その濡れたものを片倉は指に纏わせて、浅緋の狭間に塗り広げるように何度も指を行き来させた。
ぬるぬるとしたその感触が、浅緋には未知のもので、こんなに自分が濡れてしまうなんて知らなかった。
けれど、そこが濡れる意味は知っている。
感じている、と言われたけれど、それが本当なんだということがよく分かった。
「多分これだけ濡れていれば大丈夫だと思うけれど」
浅緋の手を取った片倉が、きゅっと指を絡めて手を繋ぐ。
その逆の手の指が浅緋の中に入った。
ぎゅっと浅緋はその手を握る。手と同じようにぎゅっと目も瞑ってしまった。
「浅緋……」
浅緋の中の指は動かないで少し、慣れるのを待ってくれている。
「目を開けて。僕を見て」
思わず瞑ってしまっていた目を浅緋はそうっと開く。
目の前の片倉はいつもよりも色香を含んでいるけれど、いつもと同じくとても優しくて甘い表情だ。
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