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第九十一話 廃病院
しおりを挟む大学の友人達が集まり肝試しに向かうことになった。
場所は廃病院。全国的な知名度は低いが、“出る”と有名な心霊スポットだった。
一同は車で病院の駐車場まで乗り付け、そこからほんの僅かな距離を歩く。
そうして辿り着いた病院の入り口。いざ中へ……と思ったところで、上方から呼び掛ける声が……。
“おう!おう!”と呼び掛ける声に懐中電灯の灯りを向ければ、病院の窓には青い検査服を着た老人が立っていた……。しかし……その姿は透けていて、明らかに生きた者では無い。
そして一同は、そんな老人から発された言葉に凍り付くことになる……。
「おう!今から行くぞぉ~?」
そう言って姿を消した老人……。大学生達が呆けていると、病院の中をスリッパで走る音が近付いてくる。
パニックになった大学生達は、走って車に戻り急加速で逃げ出した。
信じられないものを見た……しかし、とにかく一安心。と思いきや、車の後方には走る老人の姿が……。
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それ以来、大学生達は二度と肝試しをしなかったそうだ。
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