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第十一話 暗闇
しおりを挟む『スクエア』というまじない染みた遊びがある。
真っ暗な部屋の四隅に人を立たせ、一人が壁伝いに時計回りで移動し隅にいる人物に触れて停止。触れられた人物は同様に移動して次の隅で停止、それを繰り返し行うものだ。
四回の移動で触れる相手が居ない為終了になるが、何度か繰り返す内に五人目が現れて移動が終了にならない……そんな都市伝説。
しかし、現実にそれが起こった話は聞いたことが無い。
だが、彼……仮にNとしておこう。Nは霊を見る手法としてそれを試すと言い出した。
条件は同じ暗い部屋だが、行うのは一人きり。部屋の中心に座禅を組み瞑想から始める。
部屋の中を暗闇にして出来るだけ詳細に思い出した後、イメージの中でスクエアを行うのだ。
視点は移動している自分を優先。隅まで移動して肩を叩き移動交代。これを繰り返すと、いつの間にか一人増えて移動が終わらなくなる。
そこで一度瞑想を止め、現在二人いる筈の場所に懐中電灯を向けると、世にも恐ろしいものの姿が見えるのだとNは語った。
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