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chapter⑦
敵情視察②
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ルーチェルは今朝方告げられた一次試験に対する結果を思い起していた。試験は二次まで行われ、最終的にテネーブル小国の女王陛下直々の面接試験を受けて総合的に判断され、合格判定が出される。
「#噂の__・_#発端はバルーン子爵の御令嬢、マリアナはエドワード皇帝陛下の大ファン。学園の卒業パーティーの際に『陛下って恋人はいらっしゃるのかしら? きっといらしても秘密になさってるでしょうね』という何の気なしに話した事が、『皇帝陛下には秘密の恋人がいらっしゃる』という噂に変化して広がり、巡りに巡ってそれが皇族世襲制復活希望派筆頭のドーソン侯爵の耳に入る。陛下は見目麗しい上に人格者で独身、バルーン子爵がたまたま皇族世襲制復活希望派だったのもあり、その噂を利用して世襲制に戻そうと皇族世襲制復活希望派が画策。そこから噂が捻じれに捻じれて『陛下が妃候補を探しているらしい』とか『秘密の恋人は実は〇〇らしい』などと広がっていく。クラリーチェ・タラント侯爵嬢にその秘密の恋人の噂が目立ったのはドーソン侯爵とタラント筆頭侯爵家は昔から確執の因縁で、ドーソン侯爵がこの噂を利用して蹴落とそうとしたのではないか? そこまで深いものではなく、嫌がらせ的な感覚。殺傷事件に関しては……噂が噂を呼んで『もし世襲制に戻ったら妃になるのは私よ!』『あんたじゃ無理よ! 私の方が相応しいわ』というような争い。キャットファイトに近いと推測。女性同士の殴り合いばかり、という理由に説明がつく。死者は突き飛ばされて打ちどころが悪くて……とか、カッとなって花瓶で殴った、という点からも矛盾はない」
提出したレポートを読み上げているのは、大先輩である兎系獣人族ガーデニア・グランデだ。鮮やかなオレンジ色のふわふわした髪と輝くグレーのくりくりとした瞳、鼻の中心に薄っすら散らばる雀斑、その全てを総称して『チャーミング』と呼ぶのに相応しい女性だ。密かにルーチェルの憧れている女性なのだ。このようにして、先輩たちの意見を真摯に傾聴しアドバイスを活かせるか? そう言ったところも評価ポイントとなる。因みに、これも出来て当たり前の事なので加算はされず出来なければ減点、という方式だ。
採点は誰がどこでどのようにしているかと言うと、俗に言うところの、古来から存在し秘匿されている王家の影によるものらしい。詳細に渡っては秘密とされているので、見習い期間中のルーチェルにはこの程度しか聞かされていない。
「さて、公表を述べるね。適格でとても良い線行ってると思うよ。合格圏内なのは間違いないと思うな」
ガーデニアは笑顔でそう言って、視線を寄り添うようにして右隣に立つ美丈夫に視線を向けた。紺色のスーツに身を包んだ背の高い男、ラウル・ヘイワード、現ラインゲルト辺境伯、ジルベルト様の専属護衛騎士も兼ねている。紺色の短髪に切れ長の金の双眸を持つ狼系獣人族で、氷結系の魔術を扱えると聞く。冷たく整ったその姿から、『氷の美形騎士様』という異名を持ち、うら若き乙女や奥様方に絶大な人気を誇っている。グレーのパンツスーツ姿のガーデニアとは誰がどう見てもお似合いの恋人同士だ。
その彼から心地よいテノールが響く。
「そうだね、概ね同意だ。少しだけ先輩としてのドバイスを加えるなら……そうだな、『殺傷事件に関しては……噂が噂を呼んで『もし世襲制に戻ったら妃になるのは私よ!』『あんたじゃ無理よ! 私の方が相応しいわ』というような争い。キャットファイトに近いと推測。女性同士の殴り合いばかり、という理由に説明がつく。死者は突き飛ばされて打ちどころが悪くて……とか、カッとなって花瓶で殴った、という点からも矛盾はない』という部分に、被害者と加害者の婚約者などを含めた交友関係も絡むと推測するかな。というのも、最新情報によると加害者の婚約者が被害者に懸想していたらしい、という事だった。あくまで仮説だし、最終的な合否判定は上がする事になるけど、推論の参考になったらと思う」
……あぁ、確かに。そこまで最新情報に留意して居なかったかも……
「なるほど、その情報があるだけで推測の幅が広がりますね」
ルーチェルは納得しながらも、心の奥底で思い描く『理想の恋人同士』をうっとりとして見つめた。この二人の関係は理想なのだ。
……自然体で、尊重し合って。足りないところを補い合っていたり切磋琢磨したり。沈黙が苦にならない関係って素敵。私にもいつか、出会えたら良いのに……
「アロイス・グレンチェント伯爵! ようこそいらっしゃいました、お待ちしておりました」
トレーニングジムスタッフたちが揃えて張り上げるよそ行きの声に、我に返る。いよいよ、自分を捨てた男と対面するのだ。トラウマの直接の原因となったものとの対峙を通し、解放する為に。
敵情視察、何に変装するか迷った挙句。彼がほぼ毎日通っているというトレーニングジムの新人スタッフとして潜入する事にした。
周囲の聞き込み調査によれば、彼はかなりのナルシストで尊大な態度を取るらしい。但し、好みの女には優しいのだとか。短時間であの男の本性を暴くには、対抗意識を燃やさせて挑発するのが効果的だ。そこで、容姿はラウルを参考にさせて貰った。今のルーチェル紫紺色の短髪に暗緑色の瞳を持つ美丈夫、帝国近衛騎士団に非常勤で所属している、という設定だ。
黒の皮スーツに身を包み、肩まで伸ばされた栗色の髪を右手でかき上げながら気怠そうに前を見つめる男が足を踏み入れて来た。
ドクン、と鼓動がすくみ上がった。気持ちで負けてなるものか! と、頭を下げつつ男を見据える。
「#噂の__・_#発端はバルーン子爵の御令嬢、マリアナはエドワード皇帝陛下の大ファン。学園の卒業パーティーの際に『陛下って恋人はいらっしゃるのかしら? きっといらしても秘密になさってるでしょうね』という何の気なしに話した事が、『皇帝陛下には秘密の恋人がいらっしゃる』という噂に変化して広がり、巡りに巡ってそれが皇族世襲制復活希望派筆頭のドーソン侯爵の耳に入る。陛下は見目麗しい上に人格者で独身、バルーン子爵がたまたま皇族世襲制復活希望派だったのもあり、その噂を利用して世襲制に戻そうと皇族世襲制復活希望派が画策。そこから噂が捻じれに捻じれて『陛下が妃候補を探しているらしい』とか『秘密の恋人は実は〇〇らしい』などと広がっていく。クラリーチェ・タラント侯爵嬢にその秘密の恋人の噂が目立ったのはドーソン侯爵とタラント筆頭侯爵家は昔から確執の因縁で、ドーソン侯爵がこの噂を利用して蹴落とそうとしたのではないか? そこまで深いものではなく、嫌がらせ的な感覚。殺傷事件に関しては……噂が噂を呼んで『もし世襲制に戻ったら妃になるのは私よ!』『あんたじゃ無理よ! 私の方が相応しいわ』というような争い。キャットファイトに近いと推測。女性同士の殴り合いばかり、という理由に説明がつく。死者は突き飛ばされて打ちどころが悪くて……とか、カッとなって花瓶で殴った、という点からも矛盾はない」
提出したレポートを読み上げているのは、大先輩である兎系獣人族ガーデニア・グランデだ。鮮やかなオレンジ色のふわふわした髪と輝くグレーのくりくりとした瞳、鼻の中心に薄っすら散らばる雀斑、その全てを総称して『チャーミング』と呼ぶのに相応しい女性だ。密かにルーチェルの憧れている女性なのだ。このようにして、先輩たちの意見を真摯に傾聴しアドバイスを活かせるか? そう言ったところも評価ポイントとなる。因みに、これも出来て当たり前の事なので加算はされず出来なければ減点、という方式だ。
採点は誰がどこでどのようにしているかと言うと、俗に言うところの、古来から存在し秘匿されている王家の影によるものらしい。詳細に渡っては秘密とされているので、見習い期間中のルーチェルにはこの程度しか聞かされていない。
「さて、公表を述べるね。適格でとても良い線行ってると思うよ。合格圏内なのは間違いないと思うな」
ガーデニアは笑顔でそう言って、視線を寄り添うようにして右隣に立つ美丈夫に視線を向けた。紺色のスーツに身を包んだ背の高い男、ラウル・ヘイワード、現ラインゲルト辺境伯、ジルベルト様の専属護衛騎士も兼ねている。紺色の短髪に切れ長の金の双眸を持つ狼系獣人族で、氷結系の魔術を扱えると聞く。冷たく整ったその姿から、『氷の美形騎士様』という異名を持ち、うら若き乙女や奥様方に絶大な人気を誇っている。グレーのパンツスーツ姿のガーデニアとは誰がどう見てもお似合いの恋人同士だ。
その彼から心地よいテノールが響く。
「そうだね、概ね同意だ。少しだけ先輩としてのドバイスを加えるなら……そうだな、『殺傷事件に関しては……噂が噂を呼んで『もし世襲制に戻ったら妃になるのは私よ!』『あんたじゃ無理よ! 私の方が相応しいわ』というような争い。キャットファイトに近いと推測。女性同士の殴り合いばかり、という理由に説明がつく。死者は突き飛ばされて打ちどころが悪くて……とか、カッとなって花瓶で殴った、という点からも矛盾はない』という部分に、被害者と加害者の婚約者などを含めた交友関係も絡むと推測するかな。というのも、最新情報によると加害者の婚約者が被害者に懸想していたらしい、という事だった。あくまで仮説だし、最終的な合否判定は上がする事になるけど、推論の参考になったらと思う」
……あぁ、確かに。そこまで最新情報に留意して居なかったかも……
「なるほど、その情報があるだけで推測の幅が広がりますね」
ルーチェルは納得しながらも、心の奥底で思い描く『理想の恋人同士』をうっとりとして見つめた。この二人の関係は理想なのだ。
……自然体で、尊重し合って。足りないところを補い合っていたり切磋琢磨したり。沈黙が苦にならない関係って素敵。私にもいつか、出会えたら良いのに……
「アロイス・グレンチェント伯爵! ようこそいらっしゃいました、お待ちしておりました」
トレーニングジムスタッフたちが揃えて張り上げるよそ行きの声に、我に返る。いよいよ、自分を捨てた男と対面するのだ。トラウマの直接の原因となったものとの対峙を通し、解放する為に。
敵情視察、何に変装するか迷った挙句。彼がほぼ毎日通っているというトレーニングジムの新人スタッフとして潜入する事にした。
周囲の聞き込み調査によれば、彼はかなりのナルシストで尊大な態度を取るらしい。但し、好みの女には優しいのだとか。短時間であの男の本性を暴くには、対抗意識を燃やさせて挑発するのが効果的だ。そこで、容姿はラウルを参考にさせて貰った。今のルーチェル紫紺色の短髪に暗緑色の瞳を持つ美丈夫、帝国近衛騎士団に非常勤で所属している、という設定だ。
黒の皮スーツに身を包み、肩まで伸ばされた栗色の髪を右手でかき上げながら気怠そうに前を見つめる男が足を踏み入れて来た。
ドクン、と鼓動がすくみ上がった。気持ちで負けてなるものか! と、頭を下げつつ男を見据える。
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