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第三十九話
百鬼夜行? ワルプルギス?
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馬車は馬ごと、そして央雅の漆黒の馬も含めてエターナル王家専用の倉庫があるのには驚いた。倉庫と言っても、某人形のハウスにありそうな北欧風の白い建物だ。しかも、黒い軍服に身を包んだ男が二名ほど、見張り役として配置されていた。リアンと二言三言交わした感じからして、訪問する事は予め伝えてあったようだ。
人々の笑い声や楽しそうな音楽は、森の中から響いて来る。森を切り開いて歩きやすく作られ道を進んで行く。他にも祭りに参加する人たちが歩いている。親子連れだったり、同性同士だったりと様々だ。着ている物はデニムにトレーナーとかハワイアン風とか個人によってまちまちだ。髪の色が黄緑とかピンク色とかいう人を見ると、やっぱり異世界なんだなーと思う。ウィッグじゃなくて地毛だもんな。そういや蛍光縦ロール頭兄弟、どうしてるだろう? 王子は今頃、ゆっくり寛いでいるだろうか……
会場に近づくにつれ、人々が音楽に合わせて歌っている声や、「いらっしゃいいらっしゃい、美味しい焼きトウモロコシだよー」「揚げたてポテトはいかが?」など、活発に飛び交う売り子たちの声もこだましてきた。同時に漂って来る食欲をそそる香り。食べ物や着る物とか、あっちの世界と共通しているのが親しみを増すし何より俺としてはとても助かる。
更に子供たちがはしゃぎ回る姿や、犬を抱いている夫婦などを見掛けるようになった。そうか、犬もあっちの世界と共通しているのか。何だかホッとするなぁ。あ、アーチ型の白い門だ。門の中央に、上弦の月をかたどった銀色のプレートに黒字で『月祭り』と書かれて飾られている。
リアンは俺に近づくと片膝をつき、
「ここが会場入り口ですね。まぁ、月祭りと言っても色々なお店が出店したり、踊ったり、奥の舞台でショーを見たりとか各自が楽しんだり、参加者同士で盛りあがったりしてシンプルに楽しむものとなっています」
と説明してくれた。俺は笑みを浮かべて頷く。あっちの世界と同じような感じなのが妙に嬉しい。
「では、行きましょう。何か気になるものがありましたら遠慮無く隣のレオナードかノアにお申し付けください」
リアンはそう言って立ち上がり、再び先頭に立って歩き始めた。訪れる人も、販売している人もとにかく楽しそうだ。屋台が道を作るように左右に立ち並んでいる。綿あめやベビーカステラ、唐揚げ、冷やしキュウリ……あ、あくまで見た感じで、実際には似ているだけで呼び名や味は違うかもだけど……おっ! あれは焼きそばというかナポリタンを焼いている感じだな。店が立ち並ぶところどころに白の丸テーブルと椅子がいくつも用意されていて、そこではミニワゴンみたいな乗り物を売り場に改造した風なお店があって、そこでビール(?)を始め飲み物も売られている。どこもかしこも満席になるくらい盛況だ。大人も子供も、色んな国の人も入り混じって笑顔でいる、それだけでこちらも口元が綻ぶ。
そうだな、あっちの世界のドイツのビアガーデンと日本の屋台を上手く融合させたら、こんな雰囲気になりそうだ。
「何か食べてみたいものはございませんか?」
レオナードが屈み込んで聞いて来た。そうだな、食べてみたい気もするけど……
「うん、有難う。気にはなるけど、食事はレオやノアが作ってくれたものがいいな」
と答えた。それが一番、健康を考えてあるものだと思うし。
「「あ、有難うございます!」」
また照れて赤くなる二人。ホント、可愛いなぁ。
しばらく行くと、屋台が途切れて大きな広場に着いた。音楽や歌声はそこから響いて来たようだ。森を切り開いた利点を最大に活かしているようで、大地なんかは土と雑草が程よい絨毯の役割をしている。そこにも白の丸テーブルと椅子がかなり用意されており、そこで食べ物や飲み物を片手に人々が談笑している。
音楽はアコーディオンみたいな楽器とハーモニカのようなもので演奏する二人のふくよかな中年男性がいた。二人とも赤い作業着を着ているせいか、とても快活で朗らかな人物に見える。その周り大勢の同性同士、異性同士のカップルが集いダンスを踊っていた。皆、本当に楽しそうだ。
ふと気づくと、陽が傾き始めている。もう夕日の時間帯か? まだ昼ぐらいの筈だけど……
「どうかさないましたか?」
ノアがすぐに屈み込んで声をかけてくれる。よく見ていてくれるなぁ。
「うん、もう日が傾いて来たんだ、と思ってね」
「あ、はい。夢夜界ではお昼を過ぎたあたりでこのような感じになります。もう少ししますと、黄昏時となりまして逢魔が時となりますから、魔物に遭遇しやすくなります。といってもそうそうある事ではありませんが。しっかり御守りしますね」
「うん、有難う」
なるほど。夜の時間が長い、て言ってたもんな。逢魔が時か、ちょっとゾクッとするな。そんな風に思っていると、ところどころ設けられているランタンみたいな外套が一つ、また一つと付き始めた。何だか幻想的だ。少しずつ、空が淡い紫色へと移り変わる。何となく王子の瞳を思い出した。
ん? あれ? ふと、左斜め奥の茂みに、幼い子供の姿が目に入った。おいおい、保護者はどこ行ったよ? 周りを見回してみる。焦って子供を探している人は……見たところ居ない。あ、こらこらボク、奥に行かない行かない! 危なっかしいなぁ。余計なお世話かもしれないけど、保護した方が良いかな。
子供は何かに惹かれるように、森の奥へヨチヨチ歩いて行く。子供の視線の先を追って見ると、何やら明かり……炎だ。誰かキャンプファイヤーでもやっているのか?
「何か気になりますか?」
「何かございましたか?」
「何か気掛かりでも?」
今度はノア、レオナード、そしてリアンにも声をかけられた。駄目だ、放っておけないよ。
「あそこに幼児が一人でいます。奥のキャンプファイヤーが気になるみたいで危なっかしいです」
と指差した。茂みでこのままの体勢では行けそうにない。一列で行かないと。
「では、私がお供しましょう」
静かに、されどよく通る低めの声が背後から響いた。央雅だ。
「有難う」
礼を述べると同時に、車椅子が押され幼児の方向を目指す。央雅はすぐに言葉を発した。
「キャンプファイヤーですか? 自分には何も見えませんが」
「え? ほら、あそこだよ?」
指差して見せる。
「ええ、幼児しか見えません」
嘘だ、だってあんなに燃えて……
「あ……」
手を伸ばせば幼児に触れられる位置まで着いた。そして燃え盛る炎を見て愕然とした。何だ? 百鬼夜行? ワルプルギス? 炎を囲んで全身真っ赤な鬼や、フードを頭からすっぽりと被った全身黒づくめの者、餓鬼? のような奇怪なもの、山羊の上半身、下半身は人間の男など……妖や魔物たちが炎を囲んで踊り狂っていた。幼児は嬉しそうにそこに向かおうとしていた。
駄目だ! 奴らに見つかっては! そう直感した。だから央雅が「惟光様っ!」と慌てて声を立てても、構わずに立ち上がって飛び出し、幼児を抱き上げる。すると同時に、魔物(?)たちは踊りを辞め、一斉にこちらを見つめた。拙い! 気付かれた! 早く逃げないと! 急いで車椅子に戻り、央雅に伝えようと振り向いた。
「え……?」
確かにそこに居る筈の央雅と車椅子は忽然と消えていた。あるのは果てしなく続く深い森の闇……
人々の笑い声や楽しそうな音楽は、森の中から響いて来る。森を切り開いて歩きやすく作られ道を進んで行く。他にも祭りに参加する人たちが歩いている。親子連れだったり、同性同士だったりと様々だ。着ている物はデニムにトレーナーとかハワイアン風とか個人によってまちまちだ。髪の色が黄緑とかピンク色とかいう人を見ると、やっぱり異世界なんだなーと思う。ウィッグじゃなくて地毛だもんな。そういや蛍光縦ロール頭兄弟、どうしてるだろう? 王子は今頃、ゆっくり寛いでいるだろうか……
会場に近づくにつれ、人々が音楽に合わせて歌っている声や、「いらっしゃいいらっしゃい、美味しい焼きトウモロコシだよー」「揚げたてポテトはいかが?」など、活発に飛び交う売り子たちの声もこだましてきた。同時に漂って来る食欲をそそる香り。食べ物や着る物とか、あっちの世界と共通しているのが親しみを増すし何より俺としてはとても助かる。
更に子供たちがはしゃぎ回る姿や、犬を抱いている夫婦などを見掛けるようになった。そうか、犬もあっちの世界と共通しているのか。何だかホッとするなぁ。あ、アーチ型の白い門だ。門の中央に、上弦の月をかたどった銀色のプレートに黒字で『月祭り』と書かれて飾られている。
リアンは俺に近づくと片膝をつき、
「ここが会場入り口ですね。まぁ、月祭りと言っても色々なお店が出店したり、踊ったり、奥の舞台でショーを見たりとか各自が楽しんだり、参加者同士で盛りあがったりしてシンプルに楽しむものとなっています」
と説明してくれた。俺は笑みを浮かべて頷く。あっちの世界と同じような感じなのが妙に嬉しい。
「では、行きましょう。何か気になるものがありましたら遠慮無く隣のレオナードかノアにお申し付けください」
リアンはそう言って立ち上がり、再び先頭に立って歩き始めた。訪れる人も、販売している人もとにかく楽しそうだ。屋台が道を作るように左右に立ち並んでいる。綿あめやベビーカステラ、唐揚げ、冷やしキュウリ……あ、あくまで見た感じで、実際には似ているだけで呼び名や味は違うかもだけど……おっ! あれは焼きそばというかナポリタンを焼いている感じだな。店が立ち並ぶところどころに白の丸テーブルと椅子がいくつも用意されていて、そこではミニワゴンみたいな乗り物を売り場に改造した風なお店があって、そこでビール(?)を始め飲み物も売られている。どこもかしこも満席になるくらい盛況だ。大人も子供も、色んな国の人も入り混じって笑顔でいる、それだけでこちらも口元が綻ぶ。
そうだな、あっちの世界のドイツのビアガーデンと日本の屋台を上手く融合させたら、こんな雰囲気になりそうだ。
「何か食べてみたいものはございませんか?」
レオナードが屈み込んで聞いて来た。そうだな、食べてみたい気もするけど……
「うん、有難う。気にはなるけど、食事はレオやノアが作ってくれたものがいいな」
と答えた。それが一番、健康を考えてあるものだと思うし。
「「あ、有難うございます!」」
また照れて赤くなる二人。ホント、可愛いなぁ。
しばらく行くと、屋台が途切れて大きな広場に着いた。音楽や歌声はそこから響いて来たようだ。森を切り開いた利点を最大に活かしているようで、大地なんかは土と雑草が程よい絨毯の役割をしている。そこにも白の丸テーブルと椅子がかなり用意されており、そこで食べ物や飲み物を片手に人々が談笑している。
音楽はアコーディオンみたいな楽器とハーモニカのようなもので演奏する二人のふくよかな中年男性がいた。二人とも赤い作業着を着ているせいか、とても快活で朗らかな人物に見える。その周り大勢の同性同士、異性同士のカップルが集いダンスを踊っていた。皆、本当に楽しそうだ。
ふと気づくと、陽が傾き始めている。もう夕日の時間帯か? まだ昼ぐらいの筈だけど……
「どうかさないましたか?」
ノアがすぐに屈み込んで声をかけてくれる。よく見ていてくれるなぁ。
「うん、もう日が傾いて来たんだ、と思ってね」
「あ、はい。夢夜界ではお昼を過ぎたあたりでこのような感じになります。もう少ししますと、黄昏時となりまして逢魔が時となりますから、魔物に遭遇しやすくなります。といってもそうそうある事ではありませんが。しっかり御守りしますね」
「うん、有難う」
なるほど。夜の時間が長い、て言ってたもんな。逢魔が時か、ちょっとゾクッとするな。そんな風に思っていると、ところどころ設けられているランタンみたいな外套が一つ、また一つと付き始めた。何だか幻想的だ。少しずつ、空が淡い紫色へと移り変わる。何となく王子の瞳を思い出した。
ん? あれ? ふと、左斜め奥の茂みに、幼い子供の姿が目に入った。おいおい、保護者はどこ行ったよ? 周りを見回してみる。焦って子供を探している人は……見たところ居ない。あ、こらこらボク、奥に行かない行かない! 危なっかしいなぁ。余計なお世話かもしれないけど、保護した方が良いかな。
子供は何かに惹かれるように、森の奥へヨチヨチ歩いて行く。子供の視線の先を追って見ると、何やら明かり……炎だ。誰かキャンプファイヤーでもやっているのか?
「何か気になりますか?」
「何かございましたか?」
「何か気掛かりでも?」
今度はノア、レオナード、そしてリアンにも声をかけられた。駄目だ、放っておけないよ。
「あそこに幼児が一人でいます。奥のキャンプファイヤーが気になるみたいで危なっかしいです」
と指差した。茂みでこのままの体勢では行けそうにない。一列で行かないと。
「では、私がお供しましょう」
静かに、されどよく通る低めの声が背後から響いた。央雅だ。
「有難う」
礼を述べると同時に、車椅子が押され幼児の方向を目指す。央雅はすぐに言葉を発した。
「キャンプファイヤーですか? 自分には何も見えませんが」
「え? ほら、あそこだよ?」
指差して見せる。
「ええ、幼児しか見えません」
嘘だ、だってあんなに燃えて……
「あ……」
手を伸ばせば幼児に触れられる位置まで着いた。そして燃え盛る炎を見て愕然とした。何だ? 百鬼夜行? ワルプルギス? 炎を囲んで全身真っ赤な鬼や、フードを頭からすっぽりと被った全身黒づくめの者、餓鬼? のような奇怪なもの、山羊の上半身、下半身は人間の男など……妖や魔物たちが炎を囲んで踊り狂っていた。幼児は嬉しそうにそこに向かおうとしていた。
駄目だ! 奴らに見つかっては! そう直感した。だから央雅が「惟光様っ!」と慌てて声を立てても、構わずに立ち上がって飛び出し、幼児を抱き上げる。すると同時に、魔物(?)たちは踊りを辞め、一斉にこちらを見つめた。拙い! 気付かれた! 早く逃げないと! 急いで車椅子に戻り、央雅に伝えようと振り向いた。
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