峰打ち攻撃兵の英雄伝

マサ

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Final Season

〜6話€両者、行動開始~

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平和な日常が一変するのは…
その時に向けて準備していた者達が衝撃を受けるのは…
物語の最後の戦いは…
それは…ミネト達が地球に到着してから15日目になろうとする朝方のことだった…

とても唐突なものだった・・・

ドォーン!!!!
ドォーン!!!!
ドォーン!!!!

地球のあらゆる地上に空からミサイルが落ちたような爆発が各地で起きた

隊員達は就寝からすぐさま起床して戦闘準備に取り掛かる者、見張りから上層部に伝達に行く者…
突然の事で各支部の施設内は大混乱になっていた…
しかし、限られた者達はすでに何かが落ちた場所へ現着していた…


北の地では…


ユウ「未確認の能力か…」

ガンガレン「まだまだ我々が知らない能力が敵にはあるということだな!戦うのが楽しみだ!ガッハッハッ・・・ユウ殿、来たみたいだな…」

ユウ「あぁ…敵がどんな戦い方をする奴らだろうと俺らがやるべきことは1つだ」

シアロ{おい!お前達!勝手な行動は許さんぞ!俺の指示に…}

地球防衛対策チームの隊員は支部長や本部からの情報を得るために激しい戦闘でも取れない仕組みのインカムを装着している
そのインカムから北支部の支部長シアロから無線が届いた

ユウ「その指示を待って敵の後手になっては守れる人々も国も守れなくなるぞ!良い加減その狭い視野でものを言うのはやめろ!!」

ブチッ…

ユウは北支部からの着信を手動で切った

ガンガレン「お、おい良いのか?我々の指揮官にあんなこと…」

ユウ「あースッキリした!よっしゃ!じゃあ行くかぁ!!」

ガンガレン「相変わらず底知れぬ男だ…」


南の地では…


ステラ「ちょっとリツくん!早く来て!」

リツ「はぁーあ、もうそんな叫ぶなよ~寝起きにはキツイぞぉ…」

ステラ「朝弱いのは本当に小さい頃から治らないわね!もっとシャキッとして!!」

リツ「こんなことならよっしーと組んでいたかったよ~」

ステラ「よっしーが気を利かせて私達を一緒の支部にしてくれたのよ!?その好意をちゃんと受け取りなさい!」

リツ「はぁ~全く…」

クルージュ「えっと…あのぉ…」

リツ&ステラ「なに!!」

クルージュ「いえ…なんでも…」

ストリア{2人とも!今あなた達の目の前にいるのが敵です!気をつけてください!!}

ステラ「あーそれは分かってますよ、ストリアさん」

リツ「来たやつをみんな倒せば良いんだろ?単純な事だ」

ストリア{こ、心強いです…}

リツ「だがこの爆弾の能力はおそらく…」


西支部では…


ヨシタカ「・・・これも灰色の能力…」

ゼット「ヨシタカくん!どうやら他の隊員達も同じ物を見つけてるようだ!あと…」

ヨシタカ「これは目印…」

ゼット「あ、あぁ…たった今リツくんも全く同じことを本部に連絡してきたそうだ」

ヨシタカ「ふっさすがお兄ちゃんだね…」

ゼット「目印と言ったが、それはいったい…」

ヨシタカ「おそらく最初に爆弾の能力を持った敵が地上を混乱させ、次にその混乱に乗じて敵が攻め込んでくる作戦だと思われます!なので…」

クルージュ「波導拳!!」

ヨシタカ「チャージバリア!」

ヨシタカは瞬時にクルージュの攻撃を吸収すると同時に防いだ
そして能力を使うことなく、気具の刀を振り下ろした

シャキーン!!!

ゼット「兄に勝るとも劣らないその戦闘能力はさすがだな…」

ヨシタカ「感心してる場合じゃないですよ!ここからが本番です!!」

ヨシタカとゼットの頭上には多数の波導の能力者クルージュ、そして朦朧化の能力者ドバンが降りてきていた

フラス{こちらの戦力がフォーター数人だけだと思わないで頂きたい!}

ヨシタカ「さすがですね…」

フラスの指示により、すでに隊員達の半数がヨシタカとゼットと同じく爆弾の襲撃にあった地点に到着していた

ゼット「フラス支部長、見事な采配です!」

フラス{これが我々の仕事ですから、ですがここからはあなた達の仕事です!くれぐれもお気をつけて…}

ヨシタカ&ゼット「了解!!」


東支部では…


リメア{戦況は聞いての通りだ!本部からまた指示があればそれに従って欲しいところだが、まずは2人には敵の撃退及び早急な隊員達との合流を頼む!!}

シンジ「簡単に言ってくれるぜリメア支部長!!」

キョウマ「とりあえず引き気味に戦いましょう!!」

シンジとキョウマは攻めてくるクルージュ、ドバンの攻撃を払い除けながら対策チームの隊員達との合流を目指す


本部にいるミネト達は…


ミネト「だいぶいるな…」

立花「こちら立花、爆弾の地点に現着した…進藤さん、どうしますか?」

アルト(何で俺らは隠れてるんだ…)

先行部隊として爆弾が落ちた地点に到着したミネトとアルトは立花の指示によって近くの物陰に隠れながら敵の様子を伺っていた

ミネト「アルトお前自分1人でも敵に戦いに行こうとか思ってないだろうな?」

アルト「げっ!」

立花「げって言った」

ミネト「言いましたね」

アルト「だって敵が何を企んでるかを知るために隠れて見てるって立花さんが提案してくれた時は名案だって思ったけどよ!」

ミネト「敵が目の前にいるのに戦わないのはアルトには無理があったか… 立花さんここは俺達が…」

立花「分かるぞ!その気持ちよく分かるぞアルト!やっぱり敵には正面突破あるのみだよな!」

アルト「そうなんですよ!さすが立花さんだ!!」

立花「今進藤さんから戦闘許可も出たし、敵もあそこに集まっていくだけで動きを見せないし!行くか!!」

アルト「おぉ!!」

ミネト(あ、あれだ…この2人…似た者同士ってやつだ…)

各地で戦闘が始まり、対策チームは敵の数を順調に減らしていった

先行部隊のクルージュとドバンを送り続ける宇宙人の飛行艇では…

ザクト「思ったよりやりそうじゃねぇか地球人!!」

サムレイク「歴代の文書によれば地球人は鉄の玉を打ってくるだけの弱惑星なんだがな」

アルディ「惑星も進化し続けるということだな」

ジュール「まぁでもあの3人が1つずつ各地点から壊滅させていくことは目に見えてるけどな」

アルディ「そうだな、そうなってくれるとありがたい…」

ザクト「良いぜ俺は?このままテンベローが制圧しきれなかった地球人達を俺が皆殺しにしてやるってのも悪くねぇ!!」

アルディ「一応準備しといてくれ、ジバル、パキナ」

ジバル「我々はいつでも出れるぞ」

パキナ「この飛行艇にいる人の考えてる事は同じ…聞いている話と"何かが違う"」

そしてナージョ、イルミノ、メモタンが最初に狙うことに決めた場所は…

イルミノ「メモタン?あの子が良いの?」

メモタン「うん!あの子の能力を使えばボク達勝てる!!」

ナージョ「じゃあ、早速コピーしに行こうかね?まずはウチが先行するから隙をついてコピー頼むね?」

イルミノ「それより何であの子なの?そんなに強そうには見えないけど…」

メモタン「だってあの子の能力ってトライズのセンヌ様と同じ能力だもん」

イルミノ&ナージョ「え!?」

イルミノ「あのセンヌ様の反射の能力!?」

ナージョ「そんな風には…」

メモタン「なんでか分からないけどあの子…反射の能力の中で最弱級のものしか使ってないんだよね…」

イルミノ「それはもう…」

ナージョ「ウチらが存分に使わせてもらうしかないねぇ…」

そう…メモタンが目をつけたのは…
反射の能力を持つヨシタカがいる西支部だった…

なぜか能力の1部しか使っていないという宇宙人達、その真相とは・・・
ヨシタカの狙いが明かされる、次なる敵との戦闘が始まる・・・
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