峰打ち攻撃兵の英雄伝

マサ

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Final Season

〜1話€ゲートに向けて~

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選ばれた人達はその日の夜遅くまで仲間と語り合い、ゲートに向かう準備をして翌日のシーマ達の迎えを待っていた

アルト「それにしてもよ?俺らが知らない真実っていったい何なんだ?」

ミネト「それは俺にも分からない…ただ、もうそれを知ってる人がいるのは確かだね」

アルト「え?誰だよそれ!」

キョウマ「お前本当にバカだな?今のは俺でも分かるぞ?」

アルト「え?…あ!」

リツ「アル、ミネトの言う通りだ、俺はそれを知ってアイツらに協力していたからな」

ステラ「それってどんなことなの?」

ユウ「まぁまぁ、それは教えてくれるって言ってた本人達に聞きましょ?」

ヨシタカ「噂をすれば…来たよ」

目の前にシーマ達3人とデノールから同行しているガンガレンも一緒に現れた
国家に残る隊員達の見送りを受けながら、ミネト達はデキムの能力でゲートに向かった

ユウ「お前は選ばれると思っていたよ」

ガンガレン「ユウ殿!今度は正真正銘の味方同士になったわけだな?これは頼もしい!ガッハッハッ」

そんな話をしながら13名の姿が一瞬でスプーン国家から消え、着いた先は・・・

シンジ「おい…俺らはゲートに向かったんだよな…ここって…」

ゼット「まさかここにゲートがあるのか?」

シーマ「えぇ、本来ここは私達の拠点を隠すための無人島だったはずなんですけどね」

デキム「まさか人が移り住んで1つの国家になるとはなぁ?」

ミヨ「地下に軍事施設とか出来ちゃったし、もうバレるんじゃないかって焦っちゃったよ!」

ゲートに向かうと言われたミネト達が着いた場所は半壊したままのプードル国家だった
隊員達が驚いている中、シーマが先導してプードル国家のセントラルシティにある1件の民家に来た

シンジ「おいおい、まさかこんな身近な所にゲートがあったとはな」

ゼット「そろそろ話してくれないか?ゲートとは何なのか、この世界の真実を我々に教えてくれると言っていたな?」

シーマ「そうですね、ゲートを通る前に話そうと思っていたので…では皆さんにいくつか質問をしていきますので順番に答えて下さい」

シーマはそう言うと、いくつかの質問を隊員達に投げかけ始めた

シーマ「ではまず最年長のゼットさん、地球はどこですか?」

ゼット「ん?それはどうゆう意味だ?」

シーマ「そのままの意味ですよ?お答えください」

ゼット「それは我々が立っているこの地こそが地球だ」

シーマ「・・・では次に行きます」

ゼットの答えに少しニヤリとした表情でシーマは次の質問に移った

シーマ「コアがこの世界に普及し始めた頃に灰色の戦士となって戦った経歴を持つシンジさん、灰色の気とは何ですか?」

シンジ「今わかってることといえば灰色の気を持つ人にはもう1人の…宇宙人の存在が気の中にいる可能性があるってことだな!」

シーマ「はい、では次に行きます。ついこの前に真の覚醒…真醒を遂げたアルトくん、真の覚醒とは何ですか?」

アルト「えっと…俺とリツさんが共通してることって言ったら…2つの気が1つになることとかか?」

シーマ「はい、では最後に…私達と1番最初に出会ったミネトくん、私達3人は何者だと思いますか?」

ミネト「・・・端的に言えば、強い能力者を集めてゲートの向こうへ誘う者達…」

シーマ「端的に言えばということは他にも何かあるということですか?」

シーマは再びニヤリとした表情でミネトを見た

アルト「おいミネト、あいつらにそれ以外何かを感じたのか?」

ミネト「3人は灰色の気の所持者であり、2つの能力を使える。俺達は自分の気、灰色の気の場合は自分か宇宙人の気、どちらにしても1つの能力になるはずなんだ」

アルト「確かに…2つの能力が使える状態って…」

ミネト「何をしたかは分からないけど、俺達がいるこの世界の常識の範囲外…つまり、あなた達3人はゲートの向こうから来たのでは?」

シーマ「素晴らしい…」

デキム「さすが峰打ちの能力者と言ったところか…」

ミヨ「やっぱり私のミネトくんはすごいねっ!!」

シンジ「おいおい、ミネトの時だけそんな反応をするってことは…」

シーマ「はい、その前に答えていただいたことに関しては間違っているか、足りないことがあります」

隊員達は唖然とシーマの次の発言を待つ

シーマ「まず1つ目…地球はここではありません」

隊員達「!!!」

シンジ「どうゆう事だ…だって俺達今…」

デキム「じゃあお前達は外から自分達がいる場所を見たことがあるのか?」

ミヨ「無いよね~しかも人は小さい頃からそうだと思って生きてきたらそれが真実だと思っちゃうもんね~」

シンジ「じゃあ俺達がいるここは…」

ゼット「そこまで話すのならその真実というのを教えてくれるんですよね?」

シーマ「はい、今から質問の答え合わせをしていきます」

シーマは不敵な笑みを浮かべながら10人の顔を順番に見ながら話し始めた

シーマ「単刀直入に言いますとゲートの向こうというがその地球なんです」

シンジ「じゃあ俺達がいるのは…」

シーマ「疑似地球宇宙建造物…我々はファース・スペースコロニーと呼称しています」

ゼット「ファース…そのファースという名前で我々は地球と似た環境で生まれ育ってきたというのか?」

シーマ「そうです、後で改めて説明しますので今は次の質問に進みます」

シンジ「次は灰色の気についてか」

シーマ「えぇ、先程シンジさんは灰色の気には宇宙人の存在がいると答えました」

シンジ「そうだ!現にリツくんやデノールの隊員が変貌した姿を俺は見ているからな!」

シーマ「そうですね、灰色…それは宇宙人のDNAを注入された特別な因子を持った人物の気だからなんです」

シンジ「なんだと…」

アルト「ちょっと待て!リツさんと俺が違う経緯で2つの気を1つにしたところまでは分かってる!だが宇宙人のDNAを注入ってのはどうゆうことだ!!」

シーマ「そうですね…これは少し私達の話も混ぜて、アルトくんとミネトくんへの質問の答えと合わせてお話しましょう。まず器と呼ばれる人達の存在をあなた達はもう知っていますね?」

アルト「あぁ、俺の家族の話はこの前したからな…」

シーマ「つまり、普通の気ともう1つの気を混ぜる条件は…もう1人の存在を自分の体から消すこと…ということになります」

ゼット「まさか…」

デキム「リツは宇宙人の死によって気が1つになった、アルトは器の儀式を経て混ざりあった後の気を持つ親の遺伝によって元々混ざっていたものを解放した、だが他の灰色の気の所持者はまだ宇宙人の意識が眠っていることになるんだ」

シーマ「つまりシンジさん、ミネトくん、ヨシタカくん、この3人は器に宇宙人の意識を移さねばリツくんのようになっていた可能性が非常に高い中で何事もなくここまで生きてきたことになります」

シンジ「3人…まさか!!」

シーマ「そう、私達3人の灰色の気による能力はすでにそれぞれ1つになっている…」

デキム「んで、もう1つ持ってるって言ってた能力はこの時のために…」

ミヨ「つ・ま・り!あなた達のもう1つの気は私達が守っていたってこと!」

シンジ「何で俺ら3人の…」

シーマ「それだけあなた達の中にいた宇宙人は特別だったということです」

デキム「そして、今からお前らにこの気を返す」

こうして、シーマ達は自分達が預かっていた3つの能力をそれぞれ3人に渡した

シーマ「この力は私が使いこなせるものでは無かったみたいだ…君ならどんな使い方をするのか楽しみだよ」

ヨシタカ「あんまり実感湧きませんが、受け取っておきます」

デキム「ゲートの向こうへはこの能力が無くても行けるからな、返しておくぞ」

シンジ「ずっと気になってたんだ…リツ隊員が暴走した時に、最年長の俺が今まで暴走しなかったのはなぜかって…なるほどな、最初から俺の中にもう1人の存在が無かったからだったんだな…」

ミヨ「ミネトくん!これであなたは本来の強さを手にすることが出来るわ!だから一緒に頑張ろうねっ!」

ミネト「位置固定…最初にエンドウさんが教えてくれた相手の隙を作る手段が思いもよらぬ形で手に入った…これで俺はもう1段上の強さを目指すことができる」

シーマ「では、今までの私の話を踏まえて、これから…この世界の全てをお話します…」

そしてシーマは世界の真実を語り始めた

ついに語られる真実・・・
ミネト達がいるファースとは・・・
地球とファースとの関係は・・・
いよいよ始まるミネト達のゲートの向こうでの物語・・・
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