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「ジルのどこが氷の副団長なんだろう、こんなに表情豊かなのに」と僕はこの耐えがたい恥ずかしさを誤魔化すために別のことを考えていた。

すると突然ジルが僕の小さなソレをペロン、と舐めた。
驚きすぎて僕の口からは声にもならない音が漏れた。





「ひゃあっ、ジル!舐めないで!わぁ、んん、や、だぁ!んんっ、ジ、ルぅ、やぁっ、」





ペロン、ペロン、と形をなぞるように舐めた後、次は口に含んだ。
唾液でちゅぷちゅぷといやらしい水音ががする。
僕は初めての快感に身を捩ったけど、腰をがっしりジルに掴まれていて逃げることができなかった。





「あ、あ、ああっ、ジ、ル!ジルぅ、怖い、やあ、」

「怖くないよ。気持ちいいなら素直にそう言えばいいだけだ。ラピ、分かった?」

「んっ、んん、気持ち、いい、ジル、ああっ、」





僕の反応に合わせるようにじゅぷ、じゅぷ、と吸い付く力が強くなったり、動きが速くなったりする。
そして「あっ、」と一際甲高い僕の声と共に小さな鈴口から、トロっと白濁液が溢れた。
普段自分でも自慰をすることはあるけど、ここまで強い快感じゃない。
息をなかなか肺まで吸えなくて、口がぱくぱくと動く。
そのだらしない口にジルが吸い寄せられるように寄ってきて、また深い口付けが始まった。

ジルの舌は少し苦い変な味がする。
僕の精液が残っているからだ、と気付いて複雑な気持ちになった。







「ジ、ル、不味かった、でしょ。ごめん、き、気持ち・・・よくて、我慢、できなかったの・・・うう・・・」

「ラピのもので不味いものなどない。何でも美味しいよ。」

「そ!そんなわけ、ないでしょ!~~っ、もう!」





全く力がこもってない手でポカっとジルの胸元を叩くと、ジルは堪らないといった顔で目を細める。
ちゅ、ちゅ、と顔中に口付けられると僕はまた目がとろん、としてきて、幸せな気持ちでいっぱいになった。


すると耳元で「そろそろ準備をしてもいいか?」とジルの声がした。
触られたのはさっき風呂場で入念に洗われたところで、僕はそれを思い出し、顔が赤くなったり、青くなったりする。
そんな僕を優しい目で気長に待ってくれているジルに「や、優しくしてね・・・?」と恐る恐る答えると「もちろん」という優しい笑顔と共にまた沢山の口付けが降ってきた。



そしてその後ジルによる、またもや入念な準備が始まったのだった。



----------------⭐︎



花の香りがする香油をジルが自分の指と僕のお尻にかけてからもうだいぶ経った気がする。
ねちゃ、ねちゃ、という粘質が伝わる音が寝室に響いた。
僕は四つん這いの格好で、最初お尻に指を挿れられた違和感に声も出ず、ハッ、ハッ、と浅い呼吸をしていた。
ジルは僕の背中やお尻にも口付けを繰り返したり、香油を足したりしながら、ゆっくりゆっくり慣らしてくれているようだった。



しばらくそれが続くとお尻の感覚が敏感になってきて、僕の口からは涎が垂れながら喘ぎ声が出るようになった。
ジルの位置からはそんなぐちゃぐちゃな僕の顔が見にくいらしく「後でちゃんとラピの可愛い顔を見せてくれ」と懇願された。
「こんなぐちゃぐちゃな顔見られたくないな」と声にはならなかったけど、首を振る。

ジルの細めの指が僕の中でぐりぐり動いていた時、ある部分を強く押さえられた。
その瞬間、僕は「あ゛あっ」と叫ぶような声が出て、突っ張っていた腕がぐしゃり、と折れてベッドに横たわった。ピクピクと身体が勝手に痙攣している。
ジルの指も完全に抜けてしまった。




「な、にぃ?今の・・・ジル、もう、ゆび終わりぃ・・・ジルの、挿れてぇ・・・お願い・・・」

「・・・お望み通りに。」

「ふぇ・・・?あっ、あ゛あっ、あーーーー」




ずぷぷ・・・と指とは太さも熱さも違う硬いジルの大きなモノが僕のお尻を割り開いて入ってくる。そしてさっき強い刺激が走ったある場所を、ぐりっと押していく。
継続して圧迫されて、僕の身体は四つん這いでジルの身体にのし掛かられたまま、ビクビク、と大袈裟に痙攣を繰り返した。





「・・・っ、ラピ、力を抜いて、くれ、持たない・・・っ」

「あ゛ぇ?む、りぃ、あ゛あっ、はぁ、んんっ、」

「も、う、噛ませてくれ。ラピ、愛してるよ。」





苦しそうな声のあと僕の頸にかかった黒髪を左右にかき分けたジルは、ペロン、とそこを舐めた。
そして、ガブッと思いっきり頸に噛み付く。
その瞬間、電流が走ったような感覚になって僕の身体は弓形にしなった。


「あ・・・あ・・・」と涎がたらたら下に垂れていく。







「・・・・・・っ、ラピ、加減が、できなかった、すまない。ラピ、も、噛めるか?番になろう。」





僕は声が出せなかったけど必死に、こくり、と頷いた。
身 体の向きを変えてもらって今目の前には、ジルの日に焼けた頸がある。
そこからは物凄く甘くて、いい匂いがする。
匂いを嗅いだだけで僕の口の中から涎が溢れてきた。



力がなかなか入らなくて、少し時間がかかったけど、カプリ、と頸を噛む。



僕の体から、ぶわっと、幸せが次から次へと溢れてくるみたいだった。自然と涙がポロポロと出てきて、止まらない。




「ジ、ル。僕・・・僕ね、いまとっても幸せなんだぁ。大好きだよ、ジル。愛してる。」

「うん・・・うん。俺も・・・こんなに心が温かいのは初めてだ。愛してるよ、ラピ。」





僕たちはぎゅう、と抱きしめあってお互いの匂いを確かめた。

甘くていい匂い。
愛する人の匂い。

僕の涙はしばらく止まらなかった。
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