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13 女
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岩場の多い山の中腹あたりに、巨大な洞窟。
人間のそれとはまた違った風合いの"家"と思わしきその場所は、上空からも出入りできる大きな穴が開いていた。
笛の微妙な音の違いに応じて、イーライは翼が岩にぶつからないよう慎重に降りていく。
首をくるりと回しても全貌が見えないくらい、中は広い。
だって竜が三頭入ったし。
所々に植物が飾られていて、暗くなりすぎないようランプまで置いてある。
「ちょっと!いるんでしょ!?酒持ってきてやったわよ!出てきなさい!」
「?!ディ、ディランさん、声、お、大きい・・・っ!」
洞窟内で反響するディランさんのドスの効いた声。
グリムの飛行で馬酔いならぬ、竜酔いしたらしく、どうやら機嫌が悪いらしい。
ディランさんの反響声が静まると洞窟の奥、さらにくり抜いた小部屋のようなところからペタペタと裸足で歩く音が聞こえてくる。
「人間の客人とは、珍しいのお。」
「酒とつまみよ。ちょっとあんたの力貸しなさい。」
「おや、白竜とは珍しい。お前は西の竜だろう。なぜ人間と居る?」
《 ──── 》
ディランさんを丸無視した背の高い・・・女性。
真っ赤な髪を団子にして結っていて、瞳は俺と同じ黒色。
コルヴィに近づいて行き、話かけている。
俺にはいつもかなり強気なコルヴィが、何言ってるか聞こえないくらい小声だし、じりじりと後退りしてしまうくらいには迫力がある。
ちなみにイーライとグリムは女性が出てきたのを見てすぐ、入ってきた天井の穴から出て行った。(きっと逃げ遅れたコルヴィ)
「レヴィとやらは、お前かえ?」
すぐ近くから声がして、天井から視線を慌てて前へ戻す。
さっきまでコルヴィのところに居たはずなのに、目の前にあの女性が居て、今度は俺が後退りする羽目に。
そして、そのままよろけた。
すかさず横に立っていたジェイスさんが腰に腕を回して固定してくれたから、倒れずに済んだけど。
近くで見ると、この女性・・・めちゃくちゃ美人。
すとん、とした形のワンピースを着ていて、細身で引き締まった体なのがわかる。
そしてこの印象的な鋭い瞳は、竜と同じ縦型の瞳孔。
頭上には、二本の立派な角があった。
「っ、は、い、そう、です・・・お邪魔・・・してます・・・」
「これはまた、おもしろいなあ。酒はこいつの為か?」
「人間以外の強い魔力が混ざってる。俺じゃお手上げよ。あんたがどうにかして。」
「・・・え゛!?」
「・・・くふっ、ふふっ、もう少しで魔力暴走かえ?それは困ったなあ。」
「・・・・・・っ?!!」
何が何だか・・・・・・、自分のことなのに内容が衝撃すぎて何を言っていいかわからない。
口がぱくぱくと動く俺を見て「おもしろいなあ」と顎を撫でながら、四方八方から観察する美人。
その美人から俺の体を引き離すように、ぐんっと横に体を引かれる。
顔を上げると、眉間に皺を寄せたジェイスさんが美人をまっすぐ睨むように見ていた。
「貴方なら彼を何とかできるのですか?」
「んー・・・わからんなあ。」
「・・・では、もう御暇させていただきま、」
「だが、あいつなら・・・すぐ解決できるだろうなあ。くふっ、ふふっ、」
「・・・あいつ?誰のことですか。他の竜人ということでしょうか。」
「そうだ。連絡を飛ばしてやろう。」
ジェイスさんの毅然とした態度にも全く怯まない。
この竜人、という生き物は竜の中でもほんの数体の莫大な魔力を持った個体の総称で、もちろん竜の姿になって空を飛ぶこともできるし、こうやって人間によく似た姿にもなれるのだという。
魔人との違いは、人間との関係性。
竜人は基本、人間に干渉しない。
だけど、こうやって対価を差し出せば知恵を貸してくれる者もいて、ディランさんのような研究者は必要に応じて会いにくることがあるらしい。
例え来る途中で何かあっても、自己責任を前提として。
「おい、小僧。髪の毛を一束よこせ。」
「・・・はい?か、か、」
「髪の毛だ。指でも目玉でも構わんが?」
「・・・髪の毛で・・・お願いします・・・」
「騎士よ、そう睨むな。悪いようにはせん・・・・・・私はな。くふっ」
「・・・・・・・・・」
すぐにジェイスさんからピリッとした空気を察知。
俺のせいで揉め事は困るぞ、とすぐにぶちぶち髪を適当に引き抜いて手渡す。
女性はその髪の束を奥の部屋から持ってきた小瓶に詰めると、手紙のようなものと一緒に紐をくくりつけコルヴィの牙に引っ掛けた。
「"カタツノ"に使いを頼む。あいつの場所はわかるな?」
《 ──── 》
「いい子だ。お前には手を出さぬよう書いてある。」
《 ──── 》
「そう怖がらずとも良い。何かあったら私が必ず治してやろう。ほら、行け。」
コルヴィと一瞬だけ目が合った。
何か言いたげな雰囲気だったが、女性の押しに負けて天井穴から飛び立って行く。
「くふっ、どんな顔で来るかのお。楽しみじゃ。楽しみじゃ。」
「・・・あの、一体、誰を呼ぼうとしてるんですか・・・?」
「ほれ。あれを見ろ。」
「・・・あれ?」
やたら楽しそうな竜人の女性が指差したのは、人間の家でいう窓の部分から見える・・・山?
でも、山って・・・こう、頂上付近が丸みを帯びたように見えたり、尖ったように見えたりするもんだけど、そこの山は頂上がなかった。
「あの山はなあ、カタツノが吹き飛ばしたんだ。くふっ、気が短い奴は困るのお。」
「え゛?!」
「さて、酒でも飲んで待つとしよう。毛無し、はよ持ってこい。」
「俺は好きで髪を剃ってんだっつってんだろ!!」
「毛無しは、毛無しじゃ。ほれ、小僧とそこの騎士二人も来い。」
「クソ団子女が・・・っ!」
激怒のディランさんをまた無視して、ぺたぺたと足音を立てて歩き出す女性。
仕方なくあとをついていこうとしたら、腰に回された腕に力が入る。
もう少し危機感を持て、と一言漏らす呆れ顔のジェイスさんに、何とかなりますようにと願いを込めてとりあえずへらっと笑っておいた。
人間のそれとはまた違った風合いの"家"と思わしきその場所は、上空からも出入りできる大きな穴が開いていた。
笛の微妙な音の違いに応じて、イーライは翼が岩にぶつからないよう慎重に降りていく。
首をくるりと回しても全貌が見えないくらい、中は広い。
だって竜が三頭入ったし。
所々に植物が飾られていて、暗くなりすぎないようランプまで置いてある。
「ちょっと!いるんでしょ!?酒持ってきてやったわよ!出てきなさい!」
「?!ディ、ディランさん、声、お、大きい・・・っ!」
洞窟内で反響するディランさんのドスの効いた声。
グリムの飛行で馬酔いならぬ、竜酔いしたらしく、どうやら機嫌が悪いらしい。
ディランさんの反響声が静まると洞窟の奥、さらにくり抜いた小部屋のようなところからペタペタと裸足で歩く音が聞こえてくる。
「人間の客人とは、珍しいのお。」
「酒とつまみよ。ちょっとあんたの力貸しなさい。」
「おや、白竜とは珍しい。お前は西の竜だろう。なぜ人間と居る?」
《 ──── 》
ディランさんを丸無視した背の高い・・・女性。
真っ赤な髪を団子にして結っていて、瞳は俺と同じ黒色。
コルヴィに近づいて行き、話かけている。
俺にはいつもかなり強気なコルヴィが、何言ってるか聞こえないくらい小声だし、じりじりと後退りしてしまうくらいには迫力がある。
ちなみにイーライとグリムは女性が出てきたのを見てすぐ、入ってきた天井の穴から出て行った。(きっと逃げ遅れたコルヴィ)
「レヴィとやらは、お前かえ?」
すぐ近くから声がして、天井から視線を慌てて前へ戻す。
さっきまでコルヴィのところに居たはずなのに、目の前にあの女性が居て、今度は俺が後退りする羽目に。
そして、そのままよろけた。
すかさず横に立っていたジェイスさんが腰に腕を回して固定してくれたから、倒れずに済んだけど。
近くで見ると、この女性・・・めちゃくちゃ美人。
すとん、とした形のワンピースを着ていて、細身で引き締まった体なのがわかる。
そしてこの印象的な鋭い瞳は、竜と同じ縦型の瞳孔。
頭上には、二本の立派な角があった。
「っ、は、い、そう、です・・・お邪魔・・・してます・・・」
「これはまた、おもしろいなあ。酒はこいつの為か?」
「人間以外の強い魔力が混ざってる。俺じゃお手上げよ。あんたがどうにかして。」
「・・・え゛!?」
「・・・くふっ、ふふっ、もう少しで魔力暴走かえ?それは困ったなあ。」
「・・・・・・っ?!!」
何が何だか・・・・・・、自分のことなのに内容が衝撃すぎて何を言っていいかわからない。
口がぱくぱくと動く俺を見て「おもしろいなあ」と顎を撫でながら、四方八方から観察する美人。
その美人から俺の体を引き離すように、ぐんっと横に体を引かれる。
顔を上げると、眉間に皺を寄せたジェイスさんが美人をまっすぐ睨むように見ていた。
「貴方なら彼を何とかできるのですか?」
「んー・・・わからんなあ。」
「・・・では、もう御暇させていただきま、」
「だが、あいつなら・・・すぐ解決できるだろうなあ。くふっ、ふふっ、」
「・・・あいつ?誰のことですか。他の竜人ということでしょうか。」
「そうだ。連絡を飛ばしてやろう。」
ジェイスさんの毅然とした態度にも全く怯まない。
この竜人、という生き物は竜の中でもほんの数体の莫大な魔力を持った個体の総称で、もちろん竜の姿になって空を飛ぶこともできるし、こうやって人間によく似た姿にもなれるのだという。
魔人との違いは、人間との関係性。
竜人は基本、人間に干渉しない。
だけど、こうやって対価を差し出せば知恵を貸してくれる者もいて、ディランさんのような研究者は必要に応じて会いにくることがあるらしい。
例え来る途中で何かあっても、自己責任を前提として。
「おい、小僧。髪の毛を一束よこせ。」
「・・・はい?か、か、」
「髪の毛だ。指でも目玉でも構わんが?」
「・・・髪の毛で・・・お願いします・・・」
「騎士よ、そう睨むな。悪いようにはせん・・・・・・私はな。くふっ」
「・・・・・・・・・」
すぐにジェイスさんからピリッとした空気を察知。
俺のせいで揉め事は困るぞ、とすぐにぶちぶち髪を適当に引き抜いて手渡す。
女性はその髪の束を奥の部屋から持ってきた小瓶に詰めると、手紙のようなものと一緒に紐をくくりつけコルヴィの牙に引っ掛けた。
「"カタツノ"に使いを頼む。あいつの場所はわかるな?」
《 ──── 》
「いい子だ。お前には手を出さぬよう書いてある。」
《 ──── 》
「そう怖がらずとも良い。何かあったら私が必ず治してやろう。ほら、行け。」
コルヴィと一瞬だけ目が合った。
何か言いたげな雰囲気だったが、女性の押しに負けて天井穴から飛び立って行く。
「くふっ、どんな顔で来るかのお。楽しみじゃ。楽しみじゃ。」
「・・・あの、一体、誰を呼ぼうとしてるんですか・・・?」
「ほれ。あれを見ろ。」
「・・・あれ?」
やたら楽しそうな竜人の女性が指差したのは、人間の家でいう窓の部分から見える・・・山?
でも、山って・・・こう、頂上付近が丸みを帯びたように見えたり、尖ったように見えたりするもんだけど、そこの山は頂上がなかった。
「あの山はなあ、カタツノが吹き飛ばしたんだ。くふっ、気が短い奴は困るのお。」
「え゛?!」
「さて、酒でも飲んで待つとしよう。毛無し、はよ持ってこい。」
「俺は好きで髪を剃ってんだっつってんだろ!!」
「毛無しは、毛無しじゃ。ほれ、小僧とそこの騎士二人も来い。」
「クソ団子女が・・・っ!」
激怒のディランさんをまた無視して、ぺたぺたと足音を立てて歩き出す女性。
仕方なくあとをついていこうとしたら、腰に回された腕に力が入る。
もう少し危機感を持て、と一言漏らす呆れ顔のジェイスさんに、何とかなりますようにと願いを込めてとりあえずへらっと笑っておいた。
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