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第2章
(42)まさかのお客様!?
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あの豚貴族が起こした事件から1ヶ月が過ぎて、私は未だにギルドに行けず街にも出歩けず…で、リーリエさんに来てもらったの。
「ソフィアちゃん、今日は何を勉強しましょうか?」
う~ん、この1年で魔法学のリーリエが知るほぼ全てを学んだのだった。リーリエもソフィアの吸収力の高さには驚いたが、教えがいがあると張り切ってしまったのもその原因の1つ。
「あ、そういえば先日の地理学での、国外についての続きが聞きたいです!」
「ああ、あのときの話ね?」
このベイフロー公国の周りには2つの国が隣接しており、昔から国同士の交流がある。
「2国のうちの1つが獣人族がほとんどを占める“ザリシア国”っていうのは、前に言ったわよね」
「はい!」
後で調べたけど、ザリシア国は内陸国なのに水産物がいっぱいある不思議な国なんだって!
「残りの1つは、“ウドブァ国”よ。ほとんどが私達と同じ、人間なの。私もギルド職員になる前に何度か行ったことあるわ」
「そうなんですね!どんなところなんですか?」
「そうね……治安も良くて、人柄もいい人がたくさんにたわ。商工業も発展してて……そういえば、ウドブっていう御神木があってその枯葉や折れた枝、花や木の蜜などの使った作り物やアクセサリー、食べ物に飲み物といったものの職人が色んなところにいたわ」
「ウドブが有名な国なんですね!」
私も行ってみたいな。でもあの事件からエリックさんは外に出させてくれないし、ここにある本も全部読破しちゃったし……せめて図書館くらい行けたらいいのに。
「なんだか外に出られなくて、暇を持て余してしまいます……」
「そうよね…庭くらい出てもいいような気がするけど」
「ですが、もしものことがあれば……と思うとまだ外に出られるのは早いかもしれません」
「マイルさん……」
あれ以来、エリックやマイルはソフィアの傍にいる頻度が高くなった。始めはソフィアも嬉しかったが、最近は風呂場やお手洗いにまで付いてくることが度々あり、過保護さが増していた。
「ベラです。失礼します」
「はーい!」
ベラさんが中に入ってきた。私専属のメイドさんになってから、シェラさんに色んなことを手取り足取り教えてもらってるみたい。姿もボロボロのメイド服からきっちりとした黒のロングワンピースに白いフリルのついたエプロンのメイド服に変わってから張り切ってるみたい。
「ソフィア様にお客様がいらしてます」
え、お客様?
「それじゃ、私はこれで」
「はい、ありがとうございました!リーリエさん」
ベラさんが扉を開けてリーリエさんが部屋を出る。その去り際にお客様?の方を見て驚いてたけど、誰かな?王家の方々ではなさそうだけど……
「どうぞ、お入り下さい」
部屋に入ったのは本来ならここにいるはずのない───アーノルド・レイブン、その人だった。
「は、初めまして。ようこそいらっしゃいました」
ソフィアは一瞬驚いたがすぐ表情を戻して他人行儀な挨拶をする。
「初めまして……ではありませんよね?」
「なんの事でしょうか?」
「(やはり、誕生祭のときに感じたあの感覚は──)髪や瞳の色は違っても、ハンネと同じ顔をしている……」
き、気づいてた…?分からないと思ったのに!
「ハンネとは、あの誘拐された……?」
できるだけ、しらばっくれておこう。レイブンさんには悪いけど、バレると不味いことになっちゃうかもしれない。
「貴方のことは誰にも言うつもりはありません。俺はただ真実が知りたいだけです」
「………………」
もう……隠せないかも。
「((もう…………話す?))」
私は後ろにいるスピーレをの方を見る。スピーレはため息をついて頷く。もう言っちゃうしかないみたい。
「はい、私がハンネ・フラーデです。今まで騙しててごめんなさい」
「いえ、大丈夫です…その姿なら隠さなきゃいけないのにも、物怖じしないのにも合点がいきました」
レイブンさんはうんうんって頷く。
「あっ、レイブンさんにはまだ家族全員紹介してませんでした!」
私はレイブンさんにスピーレ、エルブ、アズルを包み隠さず紹介する。みんなはレイブンさんに軽く会釈をする。
「(上位精霊達に精霊王、グリフォンそしてフェンリル……オリハルコンランクでさえ敵わないな)」
「((レイブンさんに会ったらギルドに行きたくなってきちゃったな~))」
《((エリック達が許してくれるかのお?))》
「((……無理そう))」
〈((ソフィア、諦めが肝心だぞ))〉
「ええ~、そんなあ!」
「ぶっ!…っはははは!!」
ソフィア達の表情を見て、アーノルドが笑った。ソフィアは目をぱちくり。
「あーやっぱり、ハンネはハンネだな!」
「レイブンさんはそっちの方がいいですよ。敬語使うレイブンさんはちょっと違うかも?」
ソフィアにそう言われると、アーノルドはニヤッと笑って、
「ハンネ……いや、ソフィアにそう言われたら仕方ないな!敬語はなしだ、なーし!」
「良いのですか?ソフィア様」
ベラさんはじろっとレイブンさんを睨む。
「全然いいですよ~!ベラさんも、私に様付けしなくてもいいんですよ?」
「いえ!私はメイドですので」
「マイルさんだって敬語じゃなくても大丈夫ですよ?」
「俺も今のままで大丈夫です」
「そうなんですか……?」
「「はい!」」
2人に断言されちゃった。2人がいいなら…まあ、いっか!
「慕われてるな。あっ、そうだ。マシューからのお見舞いだって貰ってきたぞ?」
「マシューさんが…………えっ、私がソフィアってこと知ってるんですか!?」
「いやいや、俺ハンネの家に行くとしか言ってないぞ?!」
「そうですか………ってあれ?私、レイブンさんに家の場所言いましたっけ?」
「あーそれは、ギルマスから聞いたんだ」
「はい」ってレイブンさんに貰ったのは2冊の本。1冊は紐で綴っただけの本。もう1冊は題のない緑色の本。何だろう……?
「何でも、ソフィアの役にたつものらしいが……何にも書いてないな」
ソフィアは始めに緑色の本をパラパラと捲る。記されていたのは植物と魔物の説明とその挿絵。
「この本は図鑑ですね。植物と魔物の挿絵付きで分かりやすいです!」
「採取の依頼のときに役立つな。マシューめ……中々分かってやがるなぁ」
「ふふっ!それからこれは……?」
もう1冊の本を捲ってみるが、見るとこ全て白紙。この本、間違ってレイブンさんに渡したのかな?
「何にもな……あれ?この印は何だろう?」
うねうねした印が本の表紙の裏に書いてあった。
「あれ、この印どこかで……あっ、あの本の!」
ソフィアは本棚にぎっしり入った中から1つ手に取る。その本は「カリバスの手記」。ソフィアはこのシリーズに何故か惹き付けられ、図書館にあるシリーズの本を全て読破していたのだ。更には図書館に無かった部分は本屋で探して買っていた。現在39章まで読み切って以降は、その後の本が見つからずにいた。
「これカリバスの手記の印にそっくり!ほら」
ソフィアはアーノルドに2冊を見比べさせる。どちらにも表紙の裏にあった。
「これって、もしかして───わっ!」
すると突然、白紙の本が輝き出した──。
◇◆◇◆◇
やっと投稿出来た…!!
いつも見て下さっている方もちょっとだけの方も閲覧ありがとうございます(*´罒`*)
ちょっと見てない間に登録者数120を超えていて驚いちゃいましたΣ(⊙ω⊙)
投稿が遅れることが度々あると思いますが、これからもよろしくお願いします。
「ソフィアちゃん、今日は何を勉強しましょうか?」
う~ん、この1年で魔法学のリーリエが知るほぼ全てを学んだのだった。リーリエもソフィアの吸収力の高さには驚いたが、教えがいがあると張り切ってしまったのもその原因の1つ。
「あ、そういえば先日の地理学での、国外についての続きが聞きたいです!」
「ああ、あのときの話ね?」
このベイフロー公国の周りには2つの国が隣接しており、昔から国同士の交流がある。
「2国のうちの1つが獣人族がほとんどを占める“ザリシア国”っていうのは、前に言ったわよね」
「はい!」
後で調べたけど、ザリシア国は内陸国なのに水産物がいっぱいある不思議な国なんだって!
「残りの1つは、“ウドブァ国”よ。ほとんどが私達と同じ、人間なの。私もギルド職員になる前に何度か行ったことあるわ」
「そうなんですね!どんなところなんですか?」
「そうね……治安も良くて、人柄もいい人がたくさんにたわ。商工業も発展してて……そういえば、ウドブっていう御神木があってその枯葉や折れた枝、花や木の蜜などの使った作り物やアクセサリー、食べ物に飲み物といったものの職人が色んなところにいたわ」
「ウドブが有名な国なんですね!」
私も行ってみたいな。でもあの事件からエリックさんは外に出させてくれないし、ここにある本も全部読破しちゃったし……せめて図書館くらい行けたらいいのに。
「なんだか外に出られなくて、暇を持て余してしまいます……」
「そうよね…庭くらい出てもいいような気がするけど」
「ですが、もしものことがあれば……と思うとまだ外に出られるのは早いかもしれません」
「マイルさん……」
あれ以来、エリックやマイルはソフィアの傍にいる頻度が高くなった。始めはソフィアも嬉しかったが、最近は風呂場やお手洗いにまで付いてくることが度々あり、過保護さが増していた。
「ベラです。失礼します」
「はーい!」
ベラさんが中に入ってきた。私専属のメイドさんになってから、シェラさんに色んなことを手取り足取り教えてもらってるみたい。姿もボロボロのメイド服からきっちりとした黒のロングワンピースに白いフリルのついたエプロンのメイド服に変わってから張り切ってるみたい。
「ソフィア様にお客様がいらしてます」
え、お客様?
「それじゃ、私はこれで」
「はい、ありがとうございました!リーリエさん」
ベラさんが扉を開けてリーリエさんが部屋を出る。その去り際にお客様?の方を見て驚いてたけど、誰かな?王家の方々ではなさそうだけど……
「どうぞ、お入り下さい」
部屋に入ったのは本来ならここにいるはずのない───アーノルド・レイブン、その人だった。
「は、初めまして。ようこそいらっしゃいました」
ソフィアは一瞬驚いたがすぐ表情を戻して他人行儀な挨拶をする。
「初めまして……ではありませんよね?」
「なんの事でしょうか?」
「(やはり、誕生祭のときに感じたあの感覚は──)髪や瞳の色は違っても、ハンネと同じ顔をしている……」
き、気づいてた…?分からないと思ったのに!
「ハンネとは、あの誘拐された……?」
できるだけ、しらばっくれておこう。レイブンさんには悪いけど、バレると不味いことになっちゃうかもしれない。
「貴方のことは誰にも言うつもりはありません。俺はただ真実が知りたいだけです」
「………………」
もう……隠せないかも。
「((もう…………話す?))」
私は後ろにいるスピーレをの方を見る。スピーレはため息をついて頷く。もう言っちゃうしかないみたい。
「はい、私がハンネ・フラーデです。今まで騙しててごめんなさい」
「いえ、大丈夫です…その姿なら隠さなきゃいけないのにも、物怖じしないのにも合点がいきました」
レイブンさんはうんうんって頷く。
「あっ、レイブンさんにはまだ家族全員紹介してませんでした!」
私はレイブンさんにスピーレ、エルブ、アズルを包み隠さず紹介する。みんなはレイブンさんに軽く会釈をする。
「(上位精霊達に精霊王、グリフォンそしてフェンリル……オリハルコンランクでさえ敵わないな)」
「((レイブンさんに会ったらギルドに行きたくなってきちゃったな~))」
《((エリック達が許してくれるかのお?))》
「((……無理そう))」
〈((ソフィア、諦めが肝心だぞ))〉
「ええ~、そんなあ!」
「ぶっ!…っはははは!!」
ソフィア達の表情を見て、アーノルドが笑った。ソフィアは目をぱちくり。
「あーやっぱり、ハンネはハンネだな!」
「レイブンさんはそっちの方がいいですよ。敬語使うレイブンさんはちょっと違うかも?」
ソフィアにそう言われると、アーノルドはニヤッと笑って、
「ハンネ……いや、ソフィアにそう言われたら仕方ないな!敬語はなしだ、なーし!」
「良いのですか?ソフィア様」
ベラさんはじろっとレイブンさんを睨む。
「全然いいですよ~!ベラさんも、私に様付けしなくてもいいんですよ?」
「いえ!私はメイドですので」
「マイルさんだって敬語じゃなくても大丈夫ですよ?」
「俺も今のままで大丈夫です」
「そうなんですか……?」
「「はい!」」
2人に断言されちゃった。2人がいいなら…まあ、いっか!
「慕われてるな。あっ、そうだ。マシューからのお見舞いだって貰ってきたぞ?」
「マシューさんが…………えっ、私がソフィアってこと知ってるんですか!?」
「いやいや、俺ハンネの家に行くとしか言ってないぞ?!」
「そうですか………ってあれ?私、レイブンさんに家の場所言いましたっけ?」
「あーそれは、ギルマスから聞いたんだ」
「はい」ってレイブンさんに貰ったのは2冊の本。1冊は紐で綴っただけの本。もう1冊は題のない緑色の本。何だろう……?
「何でも、ソフィアの役にたつものらしいが……何にも書いてないな」
ソフィアは始めに緑色の本をパラパラと捲る。記されていたのは植物と魔物の説明とその挿絵。
「この本は図鑑ですね。植物と魔物の挿絵付きで分かりやすいです!」
「採取の依頼のときに役立つな。マシューめ……中々分かってやがるなぁ」
「ふふっ!それからこれは……?」
もう1冊の本を捲ってみるが、見るとこ全て白紙。この本、間違ってレイブンさんに渡したのかな?
「何にもな……あれ?この印は何だろう?」
うねうねした印が本の表紙の裏に書いてあった。
「あれ、この印どこかで……あっ、あの本の!」
ソフィアは本棚にぎっしり入った中から1つ手に取る。その本は「カリバスの手記」。ソフィアはこのシリーズに何故か惹き付けられ、図書館にあるシリーズの本を全て読破していたのだ。更には図書館に無かった部分は本屋で探して買っていた。現在39章まで読み切って以降は、その後の本が見つからずにいた。
「これカリバスの手記の印にそっくり!ほら」
ソフィアはアーノルドに2冊を見比べさせる。どちらにも表紙の裏にあった。
「これって、もしかして───わっ!」
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◇◆◇◆◇
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