24 / 74
第1章
(18)改めまして、私の家族です!
しおりを挟む
ソフィアが門の所へまで来ると、既に騎士と精霊や魔物が戦っていた。
「ちょっとおそかった…」
ソフィアがいつ出ようか悩んでいたとき、国王とスピーレの声が聞こえてきた。
「もう少し待っては貰えぬか!」
『人間の言うことなど容易く信用せぬ!』
なんか国王様とスピーレってどこか似てるよね……
「そんなことはいまどうでもいいんだって!」
ソフィアは首を左右に振る。すると…
「ソフィア!?なぜここに!」
「エリックさん!!」
戦っていると思ってたエリックが、多くの騎士を引き連れていた。
「あそこにいるんじゃなかったの!?」
「5番隊の代わりに……いや、それより!ソフィアは王の部屋にいろって言ったはずだろ!」
「ごめんなさい!でも、たぶんスピーレたちはわたしのいうことしかしんじないから…」
ちょうどそのとき、騎士と魔物達との間にいい感じの直線的な空間があいた。ソフィアはすぐに飛んで行った。
「ソフィア!」
「もうやめてぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
ソフィアはちょうど空いた空間をなぞるように手で一線を引くと、その地面が深くえぐれていった。
「『……なんだ!!』」
「もう戦っちゃダメなの!!」
『ソフィア!無事だったか』
スピーレはソフィアの様子に安堵する。一方国王はソフィアの背中に翼が生えていることに驚いていた。
「スピーレ!」
『は……はい』
ソフィアの強い威圧につい敬語になるスピーレ。
「わたしはほんとにほごされてただけ!それに、いつかかんもねこんだけど」
『5日間!』
「はなしはさいごまで!」
『すみません…』
「それで、わたしはずっとかんびょうしてもらってました!」
『…そうか』
「すべてのにんげんをしんじてとはいわないけど…このひとたちはしんじてほしいの」
「ソフィア……」
騎士達もソフィアの話を聞いて、武器を下ろし始めた。魔物や精霊達も戦う気は無くなったようだ。
『……すまなかったな、人間たちよ』
「い、いや、こちらこそ……」
「((ちょっとみんなこっちにきて?))」
《((なんだ?))》
『『なーに?』』
〈……ん?〉
みんなが揃うと、ソフィアは国王の方を向いた。
「あらためまして、こくおうさま。わたしのかぞくです!」
『ソフィア~!』
アズルが抱きつく。それを見てエルブも、
『私も!ソフィア!』
「アズルもエルブも、みんなも!ただいま」
《『〈『『おかえりなさい!』』〉』》
そういえば、この翼どうやってしまえばいいんだろう?
あ、魔力を翼に流さなきゃ良いんだ!
放出した魔力を収めると翼はなくなり、頭の花冠もいつの間にか消えていた。
「ソフィア、そなた…何者なんだ?」
「?わたしはにんげんだよ」
国王様とお話してる周りでは騎士さん達が天使様とか神様とか言ってる気がするんだけど……ほっとこう!
「ソフィア!」
「エリックさん!」
「うわっ!」
エリックさんは私がえぐらせた地面に驚いてる。
「……ああ、これからどう説明すれば良いのだ…?」
『神のいたずらとでも言っておけばよい』
「おお!承知した」
《……実際、そんなもんじゃしのう》
「グライ?なんていったの?」
《む?何も言っとらんよ?》
「ちょっとおそかった…」
ソフィアがいつ出ようか悩んでいたとき、国王とスピーレの声が聞こえてきた。
「もう少し待っては貰えぬか!」
『人間の言うことなど容易く信用せぬ!』
なんか国王様とスピーレってどこか似てるよね……
「そんなことはいまどうでもいいんだって!」
ソフィアは首を左右に振る。すると…
「ソフィア!?なぜここに!」
「エリックさん!!」
戦っていると思ってたエリックが、多くの騎士を引き連れていた。
「あそこにいるんじゃなかったの!?」
「5番隊の代わりに……いや、それより!ソフィアは王の部屋にいろって言ったはずだろ!」
「ごめんなさい!でも、たぶんスピーレたちはわたしのいうことしかしんじないから…」
ちょうどそのとき、騎士と魔物達との間にいい感じの直線的な空間があいた。ソフィアはすぐに飛んで行った。
「ソフィア!」
「もうやめてぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
ソフィアはちょうど空いた空間をなぞるように手で一線を引くと、その地面が深くえぐれていった。
「『……なんだ!!』」
「もう戦っちゃダメなの!!」
『ソフィア!無事だったか』
スピーレはソフィアの様子に安堵する。一方国王はソフィアの背中に翼が生えていることに驚いていた。
「スピーレ!」
『は……はい』
ソフィアの強い威圧につい敬語になるスピーレ。
「わたしはほんとにほごされてただけ!それに、いつかかんもねこんだけど」
『5日間!』
「はなしはさいごまで!」
『すみません…』
「それで、わたしはずっとかんびょうしてもらってました!」
『…そうか』
「すべてのにんげんをしんじてとはいわないけど…このひとたちはしんじてほしいの」
「ソフィア……」
騎士達もソフィアの話を聞いて、武器を下ろし始めた。魔物や精霊達も戦う気は無くなったようだ。
『……すまなかったな、人間たちよ』
「い、いや、こちらこそ……」
「((ちょっとみんなこっちにきて?))」
《((なんだ?))》
『『なーに?』』
〈……ん?〉
みんなが揃うと、ソフィアは国王の方を向いた。
「あらためまして、こくおうさま。わたしのかぞくです!」
『ソフィア~!』
アズルが抱きつく。それを見てエルブも、
『私も!ソフィア!』
「アズルもエルブも、みんなも!ただいま」
《『〈『『おかえりなさい!』』〉』》
そういえば、この翼どうやってしまえばいいんだろう?
あ、魔力を翼に流さなきゃ良いんだ!
放出した魔力を収めると翼はなくなり、頭の花冠もいつの間にか消えていた。
「ソフィア、そなた…何者なんだ?」
「?わたしはにんげんだよ」
国王様とお話してる周りでは騎士さん達が天使様とか神様とか言ってる気がするんだけど……ほっとこう!
「ソフィア!」
「エリックさん!」
「うわっ!」
エリックさんは私がえぐらせた地面に驚いてる。
「……ああ、これからどう説明すれば良いのだ…?」
『神のいたずらとでも言っておけばよい』
「おお!承知した」
《……実際、そんなもんじゃしのう》
「グライ?なんていったの?」
《む?何も言っとらんよ?》
0
お気に入りに追加
383
あなたにおすすめの小説
召喚されたけど不要だと殺され、神様が転生さしてくれたのに女神様に呪われました
桜月雪兎
ファンタジー
召喚に巻き込まれてしまった沢口香織は不要な存在として殺されてしまった。
召喚された先で殺された為、元の世界にも戻れなく、さ迷う魂になってしまったのを不憫に思った神様によって召喚された世界に転生することになった。
転生するために必要な手続きをしていたら、偶然やって来て神様と楽しそうに話している香織を見て嫉妬した女神様に呪いをかけられてしまった。
それでも前向きに頑張り、楽しむ香織のお話。
収納持ちのコレクターは、仲間と幸せに暮らしたい。~スキルがなくて追放された自称「か弱い女の子」の元辺境伯令嬢。実は無自覚チートで世界最強⁉~
SHEILA
ファンタジー
生まれた時から、両親に嫌われていた。
物心ついた時には、毎日両親から暴力を受けていた。
4年後に生まれた妹は、生まれた時から、両親に可愛がられた。
そして、物心ついた妹からも、虐めや暴力を受けるようになった。
現代日本では考えられないような環境で育った私は、ある日妹に殺され、<選択の間>に呼ばれた。
異世界の創造神に、地球の輪廻の輪に戻るか異世界に転生するかを選べると言われ、迷わず転生することを選んだ。
けれど、転生先でも両親に愛されることはなくて……
お読みいただきありがとうございます。
のんびり不定期更新です。
転生幼女ノアは、今日も異世界を満喫する
眠り猫
ファンタジー
鈴本 燐はこの日亡くなった。そして、転生した!イエ~イ!死んだのは悲しいけど異世界に転生出来たからまっいいや~!そして、私の名前はノアにする。鈴本 燐いや、…ノアは今日も異世界を満喫する!
はい!(≧∀≦)ちょっと、前の作品が進みにくなったのでこちらも書き始めました!
まぁ、まだまだ初心者ですがよろしくです!
あと、ノアの絵募集中です!可愛いけど知的な難しい顔ですがよろしくです!
神獣に転生!?人を助けて死んだら異世界に転生する事になりました
Miki
ファンタジー
学校が終わりバイトに行く途中、子供を助けて代わりに死んでしまった。
実は、助けた子供は別の世界の神様でお詫びに自分の世界に転生させてくれると言う。
何か欲しい能力があるか聞かれたので希望をいい、いよいよ異世界に転生すると・・・・・・
何故か神獣に転生していた!
始めて書いた小説なので、文章がおかしかったり誤字などあるかもしてませんがよろしくお願いいたします。
更新は、話が思いついたらするので早く更新できる時としばらく更新てきない時があります。ご了承ください。
人との接し方などコミュニケーションが苦手なので感想等は返信できる時とできない時があります。返信できなかった時はごめんなさいm(_ _)m
なるべく返信できるように努力します。
え?私、最強なんですか?~チートあるけど自由気ままに過ごしたい~
猫野 狗狼
ファンタジー
神様の手違いで転生してしまう主人公ナナキ、ちょっとボケた神様はステータスすらとんでもないことにしちゃって…!?ナナキの所に神様やら聖獣やら精霊王やら集まってくるけど、周りの人達のおかげで今日も今日とて元気に暮らせます。そして、自分からやらかすナナキだけどほとんど無自覚にやっています。そんな女の子が主人公の話です。
表紙は、左上がハデス、真ん中がナナキ、右上がゼウス、ナナキの隣がアポロ、右下がヘファイストスです。
ド素人な私が描いた絵なので下手だと思いますが、こんな感じのキャラクターなんだとイメージして頂けたら幸いです。他の人達も描きたかったのですが、入りきりませんでした。すいません。
稚拙ですが、楽しんでもらえたら嬉しいです。
お気に入り700人突破!ありがとうございます。
異世界に転生!堪能させて頂きます
葵沙良
ファンタジー
遠宮 鈴霞(とおみやりんか)28歳。
大手企業の庶務課に勤める普通のOL。
今日は何時もの残業が無く、定時で帰宅途中の交差点そばのバス停で事件は起きた━━━━。
ハンドルを切り損なった車が、高校生3人と鈴霞のいるバス停に突っ込んできたのだ!
死んだと思ったのに、目を覚ました場所は白い空間。
女神様から、地球の輪廻に戻るか異世界アークスライドへ転生するか聞かれたのだった。
「せっかくの異世界、チャンスが有るなら行きますとも!堪能させて頂きます♪」
笑いあり涙あり?シリアスあり。トラブルに巻き込まれたり⁉
鈴霞にとって楽しい異世界ライフになるのか⁉
趣味の域で書いておりますので、雑な部分があるかも知れませんが、楽しく読んで頂けたら嬉しいです。戦闘シーンも出来るだけ頑張って書いていきたいと思います。
こちらは《改訂版》です。現在、加筆・修正を大幅に行っています。なので、不定期投稿です。
何の予告もなく修正等行う場合が有りますので、ご容赦下さいm(__)m
(完結)もふもふと幼女の異世界まったり旅
あかる
ファンタジー
死ぬ予定ではなかったのに、死神さんにうっかり魂を狩られてしまった!しかも証拠隠滅の為に捨てられて…捨てる神あれば拾う神あり?
異世界に飛ばされた魂を拾ってもらい、便利なスキルも貰えました!
完結しました。ところで、何位だったのでしょう?途中覗いた時は150~160位くらいでした。応援、ありがとうございました。そのうち新しい物も出す予定です。その時はよろしくお願いします。
チートスキルを貰って転生したけどこんな状況は望んでない
カナデ
ファンタジー
大事故に巻き込まれ、死んだな、と思った時には真っ白な空間にいた佐藤乃蒼(のあ)、普通のOL27歳は、「これから異世界へ転生して貰いますーー!」と言われた。
一つだけ能力をくれるという言葉に、せっかくだから、と流行りの小説を思い出しつつ、どんなチート能力を貰おうか、とドキドキしながら考えていた。
そう、考えていただけで能力を決定したつもりは無かったのに、気づいた時には異世界で子供に転生しており、そうして両親は襲撃されただろう荷馬車の傍で、自分を守るかのように亡くなっていた。
ーーーこんなつもりじゃなかった。なんで、どうしてこんなことに!!
その両親の死は、もしかしたら転生の時に考えていたことが原因かもしれなくてーーーー。
自分を転生させた神に何度も繰り返し問いかけても、嘆いても自分の状況は変わることはなく。
彼女が手にしたチート能力はーー中途半端な通販スキル。これからどう生きたらいいのだろう?
ちょっと最初は暗めで、ちょっとシリアス風味(はあまりなくなります)な異世界転生のお話となります。
(R15 は残酷描写です。戦闘シーンはそれ程ありませんが流血、人の死がでますので苦手な方は自己責任でお願いします)
どんどんのんびりほのぼのな感じになって行きます。(思い出したようにシリアスさんが出たり)
チート能力?はありますが、無双ものではありませんので、ご了承ください。
今回はいつもとはちょっと違った風味の話となります。
ストックがいつもより多めにありますので、毎日更新予定です。
力尽きたらのんびり更新となりますが、お付き合いいただけたらうれしいです。
5/2 HOT女性12位になってました!ありがとうございます!
5/3 HOT女性8位(午前9時)表紙入りしてました!ありがとうございます!
5/3 HOT女性4位(午後9時)まで上がりました!ありがとうございます<(_ _)>
5/4 HOT女性2位に起きたらなってました!!ありがとうございます!!頑張ります!
5/5 HOT女性1位に!(12時)寝ようと思ってみたら驚きました!ありがとうございます!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる