異世界に来ちゃったよ!?

いがむり

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第1章

(12※)告げられる過去…ソフィアの夢の中

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◇◆◇◆◇
すみません、ここの話の後半で鬱表現が含まれます。

苦手な方は最後の2文だけ把握して頂けたら何となく次の話に繋がるのではないかと……!思います。

いつも見てくださっている方もそうでない方もありがとうございます。

それでは失礼します|彡ッバタン

◇◆◇◆◇








フェンリルは開いた口が塞がらない。

<((ヘラムント様はもっと硬い感じのお方だと聞いていたが……))>

『((まあ、間違いではない…))』

『間違いではりませんよ』

ヘラムントは聞こえていた。

『私がこんな感じになったのも…全てはあの怠けアビラスのせいですからね』

スピーレの顔が引きつり、グライは顔をそむける。

『……まあそれはともかく、ソフィアのことですね』

グライ達は姿勢を正す。

『ソフィアは元々…ここで言う平民の家に生まれた普通の子どもでした。あの容姿の生まれたときから。しかし、ソフィアの両親が中々のクズでしてね……今でも腸が煮えくりかえそうです』

初めて神様からクズという言葉を聞いたとグライ達は驚く。それ程酷い親だったのか。

『ソフィアの母親はソフィアに嫉妬したのか、いつもソフィアに向かって暴言と虐待。父親はソフィアに自分の言うことしか聞かないようにし、背けば殴る蹴る。しかも彼女を……いいえ、これは止めておきましょう』

《……わしらには、聞かせられないような?》

『あなたたちには聞かせても多分大丈夫でしょうが……私が口にしたくないものです。恐らく貴方たちも同じ思いになるでしょう』

ヘラムントの怒りと後悔が表情ににじみ出ていた。

『……続きを。親は、莫大な借金をソフィアを売ることで帳消しにしました。売った先は、遠縁の金持ちの家です。ここでは、どうにか衣食住はできたものの養子に入れておきながら、使用人より酷い扱いで…体も心も自我すらもありませんでした』

 

 

 

 

 

 

…………あれ?ここどこ?

【あら、可愛らしい子ね?ようこそ】

おばさん。だあれ?

【お前が、うちの子を痛めつけたんだろう!なんて野蛮な子なの!】

な、なに言ってるの…?

【化け物!ここから出ていけ‼】

待って、どうして‼

【白い髪だなんて恐ろしい、気持ち悪い】

【バッケモノ!バッケモノ!】

【お前なんか、もういらないよ】

なんで……なんで?

【生まなけりゃ良かったよ……汚らわしい】

【お前は俺の言うことだけ聞けばいいんだ】

【お前はずっとここにいるんだ】

くらいよ…こわいよ…

【喚くな!静かにしてろ】

【どうして俺の言うことが聞けない】

痛い痛い……いたい……ヤダよ。

……………

………………誰か

助けて。

 

 

 

【「教会においで、いつでも待ってるわ」】

 

 

 

シスターマリー……。

 

 

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