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12:腐れ縁の栽培
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学生がひとり増え、そのぶん講義にかかる諸経費も増えた。ロハノは学務課に行き追加の予算を申請した。却下された。
死神を連れてくるぞと職員を脅すと、副学長からストップをかけられていると白状した。
ロハノは腹を立てたが、だからといって予算の桁が勝手に増えてくれるはずもなかったし、副学長が翻意することはさらにありえないことだった。
それは滅亡した王国の空を根城にする<空覆い>が十回続けて超貴重な冠羽を落とすよりなお可能性の低いことだと思われた。
魔術師が魔法を用いるためには魔力が必須だった。これは戦士などといった武器での攻撃を主力とする職業と比べても格段に回復させづらいリソースだった。戦士は自分の体力を犠牲にすることによってスキルを発動させていた。
もちろん大技であればあるほど多くの生命力を削られることにはなるが、もともとそういった職業は重装備で身を固めることが可能で、守備力が高い傾向にあるため、多少の消耗はものともせず戦闘を続けることができるのだった。
そのうえ体力の回復が、そのままリソースの回復にもつながるのである。体力を回復させる手段は豊富に存在していた。
薬草や<慰めの花>を直接摂取してもよかったし、少し手を加えて薬を調合すれば、より多くの体力を回復させることができた。
神に仕える聖職者が起こす奇跡によっても傷を癒やすことができ、これはアイテムの所持数にどうしても限りのある少人数のパーティーで活動する時に重宝された。
高位の聖職者ともなれば、まさしく奇跡としか言いようのない、瀕死からの復活や死病の治癒さえも可能だった。
一方、魔術師が頼みとする魔力の回復手段は体力のそれと比べるとどうしても乏しかった。
魔力を成分に含む植物や素材はたいてい加工してポーションにしなければ役には立たないし、奇跡は基本的に魔術と対立するものであったから、魔力の回復を頼むなど望むべくもないのだった。
そのうえポーションの材料となる植物というのも、栽培が難しく、限られた環境にしか分布していないものがほとんどだった。
それは最も一般的とされるエムナープ草ですらそうだった。代表的な薬草である慰めの花と比較すれば一目瞭然である。
慰めの花は緑のあるところにならどこにでも生え、繁殖力も強かった。人家の庭先にすら生えることがあり、雑草扱いされることさえしばしばだった。
エムナープ草はきわめてへそ曲がりな植物であり、基本的に緑のある場所で見つかることは絶対になく、断崖や孤島といった到達困難な場所に、嫌がらせのようにぽつんと寂しく生えているのがたまに見られる程度だった。
正しい表現かどうかは知らないが、慰めの花は「人なつっこく」、むしろ馴れ馴れしいくらいで、かなり雑な管理であってもぐんぐんその数を増やしていった。
むしろちょっと冷淡に扱ったほうがちょうどよいくらいで、丹念に育ててしまったある農家など、自分の土地をすべて乗っ取られてしまったほどだった。
一方のエムナープ草はまるで自分を繁殖させようとする者すべてを憎悪しているようで、いくら丹精込め手塩にかけて育ててもさっぱり増えようとしなかった。
一攫千金を夢見て、あちこちから金を用立てて高価な種を買い集め畑に植えたある農家など、草が育つ前に自分の土地をすべて借金の形にとられてしまうほどだった。
見た目も、慰めの花が明るい白と緑で元気よくかわいらしいのに対し、エムナープ草はどんよりとした暗い赤紫色で、これがたまたま中庭に生えたある病院では、死亡者の割合が生えていなかった年と比べて二倍に増加していたとまことしやかに伝えられていた。
たまに突然変異かなにかにより明るい色となった個体も確認されているが、これはこれで極端過ぎる狂気じみた明るさで、見る人すべての頭を混乱させ、ある街で突如起こった大虐殺の原因はこれではないかとも言われていた。
「ねえねえ」ロハノは「薬草栽培学」のアンチハッシ氏に会うため氏が学内に持つ温室まで来ていた。「余ってる畑とかお持ちじゃありません?」
エムナープ草はそのまま食べると即死するため、魔力回復の用途に役立てるためには調合する必要があった。
ロハノは薬物調合が専門であるわけではないが、ギルドの暗がりにたむろして怪しげなクスリを売りつけようとするやくざな薬師に比べれば、まだ自分のほうが腕前が上なんじゃないかとは思っていた。
これはロハノに限ったことではなく、ある程度修練を経た魔術師ならば誰もがそうだった。
技術が研ぎ澄まされていくにつれ、いちいち回復用のポーションを買い求めることが煩わしくなり、旅先で適当な植物を見つけてはすぐ自分で入用の薬くらいは調合できるほどのスキルを身につけようと思い始めるのだ。
やはり専門職であり特化した能力をいくつも習得した薬師の調合には敵わないが、戦闘での軽い消耗をすぐさま補えるほどのポーションならば、魔術を学ぶ片手間にも十分身につけることができた。
ちなみにロハノはもうちょっと緊急に迫られて調合を試み始めたのであり、というのもある火山のカルデラに自身のサイフを落っことしてしまったため、宿屋の十分な睡眠を約束する等級の部屋を使うくらいの料金を払えず、タダで開放されている馬小屋もその日に限って貧乏な僧侶でいっぱいで、自分の魔力を回復させるためには自分自身でポーションを調合するしか道がなかったためである。
「はいありますよ。なにかに使うのですか」
着用者をとてつもないインテリに見せかける純銀縁の眼鏡ごしに、アンチハッシ氏はロハノを見た。
「予算不足を自給自足で補おうと思いましてね」ロハノは彼の両手を握って感謝しながら言った。
「必死こいて草を生やします」
まずは土を耕す。とにもかくにも土がなければ始まらなかった。たとえエムナープ草のような生きとし生けるものに中指を立てるがごとき植物と言えど、土に根を張らずして育つことはできなかった。
たまに石や水面や溶岩や空に生えている植物が見かけられないこともなかったが、それらはたいていが超攻撃的な特性を持っているため、あなたは見かけても決して手を出してはならない。
昨年度の冒険者の死因の一割はそうした異常な植物であるのだった。
エムナープ草の種については、大学の地下倉庫(ミナラコが守っていないほうの)をランチをおごるからと言って泣き落としたメミョルポンやブルーノと共に引っ掻き回したあげく、一度も封を切られた形跡のない大入り袋を見つけ出していた。
ちなみにリーシュアはモーニングもランチもディナーさえ約束すると言ったにも関わらず、まったく手伝おうとはしなかった。
しかし彼女はその後の騒動を予想していたために断ったのかもしれなかった。
感謝の言葉を述べたのち、契約を履行するためふたりに教職員用食堂へ連行されたロハノであったが、その顔は見るみるうち、馬一頭の血を一匹で吸い尽くすという<メガのヒル>に取りつかれたかのように青ざめていくのだった。
メミョルポンとブルーノはロハノの給与水準についてさっぱり考慮酌量斟酌勘弁手加減する気がないらしく、誰も一度も注文したことがないような高額な料理を片っ端から持ってこさせたため、いざ支払いの段となってふたりがふとロハノの席を見ると、そこには効果時間の限界のためちかちかと点滅し始めた精巧な彼のデコイが鎮座していたのだった。
危うく刃傷沙汰(というより魔剣沙汰)に発展しかけたものの、ともかく種を入手することはできた。
それは小さな鎌状の形をしており、へたに触れば皮膚組織がずたずたに切り裂かれ、自分の血で水をやるはめになりかねなかった。
アンチハッシ氏によれば、エムナープ草は種を植える間隔にまで気を配る必要があるとのことだった。近すぎればストレスのために枯れ、遠すぎれば孤独のために枯れるのだった。
万が一この草がなにかの間違いで擬人化されでもしたのなら、さぞかし面倒くさいやつとなるのだろうなあと一粒ひとつぶ丁寧に植えながらロハノは思った。
また、水やりにも気をつけるべき点があり、絶対に空から降ってきたもの以外の水を与えてはならないのだった。
天然の雨しかこの草は受け付けようとせず、たとえ万の病を癒やすと名高い伝説の<星霜の深井戸>の水でさえ、この植物にとってはマントルをぶっかけられるに等しい苦痛であるらしかった。
「面倒くさいですね」ロハノは正直な感想を漏らした。
「そのぶん見返りは大きいのです」アンチハッシ氏は深く何度もうなずいた。
死神を連れてくるぞと職員を脅すと、副学長からストップをかけられていると白状した。
ロハノは腹を立てたが、だからといって予算の桁が勝手に増えてくれるはずもなかったし、副学長が翻意することはさらにありえないことだった。
それは滅亡した王国の空を根城にする<空覆い>が十回続けて超貴重な冠羽を落とすよりなお可能性の低いことだと思われた。
魔術師が魔法を用いるためには魔力が必須だった。これは戦士などといった武器での攻撃を主力とする職業と比べても格段に回復させづらいリソースだった。戦士は自分の体力を犠牲にすることによってスキルを発動させていた。
もちろん大技であればあるほど多くの生命力を削られることにはなるが、もともとそういった職業は重装備で身を固めることが可能で、守備力が高い傾向にあるため、多少の消耗はものともせず戦闘を続けることができるのだった。
そのうえ体力の回復が、そのままリソースの回復にもつながるのである。体力を回復させる手段は豊富に存在していた。
薬草や<慰めの花>を直接摂取してもよかったし、少し手を加えて薬を調合すれば、より多くの体力を回復させることができた。
神に仕える聖職者が起こす奇跡によっても傷を癒やすことができ、これはアイテムの所持数にどうしても限りのある少人数のパーティーで活動する時に重宝された。
高位の聖職者ともなれば、まさしく奇跡としか言いようのない、瀕死からの復活や死病の治癒さえも可能だった。
一方、魔術師が頼みとする魔力の回復手段は体力のそれと比べるとどうしても乏しかった。
魔力を成分に含む植物や素材はたいてい加工してポーションにしなければ役には立たないし、奇跡は基本的に魔術と対立するものであったから、魔力の回復を頼むなど望むべくもないのだった。
そのうえポーションの材料となる植物というのも、栽培が難しく、限られた環境にしか分布していないものがほとんどだった。
それは最も一般的とされるエムナープ草ですらそうだった。代表的な薬草である慰めの花と比較すれば一目瞭然である。
慰めの花は緑のあるところにならどこにでも生え、繁殖力も強かった。人家の庭先にすら生えることがあり、雑草扱いされることさえしばしばだった。
エムナープ草はきわめてへそ曲がりな植物であり、基本的に緑のある場所で見つかることは絶対になく、断崖や孤島といった到達困難な場所に、嫌がらせのようにぽつんと寂しく生えているのがたまに見られる程度だった。
正しい表現かどうかは知らないが、慰めの花は「人なつっこく」、むしろ馴れ馴れしいくらいで、かなり雑な管理であってもぐんぐんその数を増やしていった。
むしろちょっと冷淡に扱ったほうがちょうどよいくらいで、丹念に育ててしまったある農家など、自分の土地をすべて乗っ取られてしまったほどだった。
一方のエムナープ草はまるで自分を繁殖させようとする者すべてを憎悪しているようで、いくら丹精込め手塩にかけて育ててもさっぱり増えようとしなかった。
一攫千金を夢見て、あちこちから金を用立てて高価な種を買い集め畑に植えたある農家など、草が育つ前に自分の土地をすべて借金の形にとられてしまうほどだった。
見た目も、慰めの花が明るい白と緑で元気よくかわいらしいのに対し、エムナープ草はどんよりとした暗い赤紫色で、これがたまたま中庭に生えたある病院では、死亡者の割合が生えていなかった年と比べて二倍に増加していたとまことしやかに伝えられていた。
たまに突然変異かなにかにより明るい色となった個体も確認されているが、これはこれで極端過ぎる狂気じみた明るさで、見る人すべての頭を混乱させ、ある街で突如起こった大虐殺の原因はこれではないかとも言われていた。
「ねえねえ」ロハノは「薬草栽培学」のアンチハッシ氏に会うため氏が学内に持つ温室まで来ていた。「余ってる畑とかお持ちじゃありません?」
エムナープ草はそのまま食べると即死するため、魔力回復の用途に役立てるためには調合する必要があった。
ロハノは薬物調合が専門であるわけではないが、ギルドの暗がりにたむろして怪しげなクスリを売りつけようとするやくざな薬師に比べれば、まだ自分のほうが腕前が上なんじゃないかとは思っていた。
これはロハノに限ったことではなく、ある程度修練を経た魔術師ならば誰もがそうだった。
技術が研ぎ澄まされていくにつれ、いちいち回復用のポーションを買い求めることが煩わしくなり、旅先で適当な植物を見つけてはすぐ自分で入用の薬くらいは調合できるほどのスキルを身につけようと思い始めるのだ。
やはり専門職であり特化した能力をいくつも習得した薬師の調合には敵わないが、戦闘での軽い消耗をすぐさま補えるほどのポーションならば、魔術を学ぶ片手間にも十分身につけることができた。
ちなみにロハノはもうちょっと緊急に迫られて調合を試み始めたのであり、というのもある火山のカルデラに自身のサイフを落っことしてしまったため、宿屋の十分な睡眠を約束する等級の部屋を使うくらいの料金を払えず、タダで開放されている馬小屋もその日に限って貧乏な僧侶でいっぱいで、自分の魔力を回復させるためには自分自身でポーションを調合するしか道がなかったためである。
「はいありますよ。なにかに使うのですか」
着用者をとてつもないインテリに見せかける純銀縁の眼鏡ごしに、アンチハッシ氏はロハノを見た。
「予算不足を自給自足で補おうと思いましてね」ロハノは彼の両手を握って感謝しながら言った。
「必死こいて草を生やします」
まずは土を耕す。とにもかくにも土がなければ始まらなかった。たとえエムナープ草のような生きとし生けるものに中指を立てるがごとき植物と言えど、土に根を張らずして育つことはできなかった。
たまに石や水面や溶岩や空に生えている植物が見かけられないこともなかったが、それらはたいていが超攻撃的な特性を持っているため、あなたは見かけても決して手を出してはならない。
昨年度の冒険者の死因の一割はそうした異常な植物であるのだった。
エムナープ草の種については、大学の地下倉庫(ミナラコが守っていないほうの)をランチをおごるからと言って泣き落としたメミョルポンやブルーノと共に引っ掻き回したあげく、一度も封を切られた形跡のない大入り袋を見つけ出していた。
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メミョルポンとブルーノはロハノの給与水準についてさっぱり考慮酌量斟酌勘弁手加減する気がないらしく、誰も一度も注文したことがないような高額な料理を片っ端から持ってこさせたため、いざ支払いの段となってふたりがふとロハノの席を見ると、そこには効果時間の限界のためちかちかと点滅し始めた精巧な彼のデコイが鎮座していたのだった。
危うく刃傷沙汰(というより魔剣沙汰)に発展しかけたものの、ともかく種を入手することはできた。
それは小さな鎌状の形をしており、へたに触れば皮膚組織がずたずたに切り裂かれ、自分の血で水をやるはめになりかねなかった。
アンチハッシ氏によれば、エムナープ草は種を植える間隔にまで気を配る必要があるとのことだった。近すぎればストレスのために枯れ、遠すぎれば孤独のために枯れるのだった。
万が一この草がなにかの間違いで擬人化されでもしたのなら、さぞかし面倒くさいやつとなるのだろうなあと一粒ひとつぶ丁寧に植えながらロハノは思った。
また、水やりにも気をつけるべき点があり、絶対に空から降ってきたもの以外の水を与えてはならないのだった。
天然の雨しかこの草は受け付けようとせず、たとえ万の病を癒やすと名高い伝説の<星霜の深井戸>の水でさえ、この植物にとってはマントルをぶっかけられるに等しい苦痛であるらしかった。
「面倒くさいですね」ロハノは正直な感想を漏らした。
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