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可愛い子

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笑い声が聞こえたので、声のする方を
見た俺は驚いた。

いつの間にか、セバリンさんと
セバリーヌさんを先頭に、
カナップ侯爵家の執事長とメイド長、
他のメイドさんや執事さんが綺麗に
整列していた。その中にもふもふ、
ケモ耳の男の子もいた。
可愛いリームに可愛い男の子。
我慢出来ずヒューゴから、無理矢理降りて
薄ピンク色のケモ耳の男の子に話しかけた。
「わぁー、また、あえて良かった。
あの時は、ぶつかって飛んでいったり
してたけど大丈夫だった。」
「……は、はい…えっと。あの…んんっ、
あっ、あぁ…す、すみません…。」
俺は無意識に男の子の頭を触り、あまりの
触り心地良さにケモ耳を触り、
夢中になっていた。
「ハルト様、その辺でお許しくださいませ。
16歳と言え、まだまた不慣れで未熟者。
それに未経験な為、無作法があっては
大変ですので、もう少し、我が息子に
勉強させますので、もうしばらく
お時間いただけませんか?」
「えっ!セバリンさんの息子?」
「はい。私と妻のセバリーヌの息子です。
同世代がなかなかいないため、婚姻相手もまだで、
しかも、引っ込み思案な性格ですが、
よろしくお願いします。」
「でも、俺31歳だし、倍近く年の差あるよ。」
「「「「……。」」」」

その日、ヒューゴ以外、俺の年齢で驚かれた。
年齢の話した時、ヒューゴ驚いていたなぁ。
俺もまさか、ヒューゴが年下だと思わなかった。
あと、驚いた事と言えば、2m以上ある
身長のセバリーヌさん。セバリンさんより
少し大きめのセバリーヌさんは、
ド派手なピンク色の髪の毛と青ジョリ?
じゃなくて、同じくド派手なピンク色の
髭を剃った跡の色がついた、筋肉質の
オネエサマ?ウサギの獣人族だった。
筋肉ムチムチの、メイド長……。
耳と尻尾は、仕事中、普段は人型をとり
隠れているそうだ。
息子のシバリン……。
人とウサギの獣人族のシバリン君は、
目の色が茶色がかったピンク、髪は
薄ピンク色に、もふもふのケモ耳。
ちなみに獣人属は、尻尾や耳が
性感帯で、触ると発情する。
求愛する時にも、相手の耳を触ったり
引っ張るらしい。
そういえば……。耳を引っ張りは
しなかったけど、思いっきりもふもふしたよ。
しかも、親の前で。
セバリンさんはニコニコ笑顔。
セバリーヌさんはなぜか泣いている。
シバリン君は、目を潤ませ赤い顔で
「不束者ですが、よ、よろしくお願いしましゅ。」
最後噛んだでしまったシバリン君は
更に涙目になっていた。
"しましゅ"可愛いから、気にしなくていいのに…。

ふらつくと言っていたリーム、ヒューゴは、
何故か険しい顔になっていた。

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