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マコトは起きました
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見知らぬ天井。ふかふかの枕とベッド。
あたたかい背中……。
ここはどこなんだろう?
また、国王と第一王子は、
くるのかな?嫌だな……。
このまま、寝てたいよ。
ゆっくりと寝返りをした。
すー、すー、すー。
そこには、ピンクがかった金色の髪。
少し天然パーマなのか、前髪や
うなじの後れ毛がクルンっとしていて
可愛さが増した、あどけない顔……。
「…キオナ?」
眠っているキオナを見るのは、
初めてかもしれない。
いつも、照れながらも優しく起こしてくれる
キオナは、俺にとって唯一の癒し系だった。
俺は、キオナのほっぺにちゅっ。として
再び眠りについた。
コンコン
控え目なノック音の後、遠慮がちに
俺たちの名前を呼んでいた。
部屋には返事が出来ない2人の寝息だけ。
入ってきたこの御屋敷の執事は、
静かに微笑みながら、メモと着替えなどを
残し、静かにドアを閉めていった。
「……ま。……様。マコト様…はぁ~。」
いつもの呆れて混じりの優しい声がする。
聞こえる声に癒される。
まだ、寝てたいよー。
「キオナ~。」
「はい、マコト様、おはようございます。」
「おはよう、キオナ大好きだよ。」
「……。」
そーっと開けたまぶたから見えたキオナは
顔を真っ赤にし、口をパクパクさせていた。
「……可愛い。」
起き上がり、見たことがない服装のキオナに
そっと口付けた。
「ママママ、マコト様…。」
「ん?」
慌てすぎだよキオナ。
それにしても、ここは?
コンコン。
遠慮がちなノック音。
「はい。」
キオナが返事をした。
「マコト様、キオナ様おはようございます。
ご準備がお済みでしたら、我が主人が
是非お食事をご一緒にとの事ですが
ご都合はいかがでしょうか?」
俺はキオナと目を合わせ頷いた。
「はい、是非。ありがとうございます。
すぐに支度を済ませてお伺いします。」
「了解致しました。では後ほど、
お迎え上がりますね。」
「……は、はい。」
ドアの向こう側の気配がなくなった。
キオナは緊張したのか、ヘナヘナと
床に座り込んでしまった。
昨日の出来事を簡単に説明して貰いながら
ソルトル伯爵が用意してくれたり服を着た。
カポッとかぶって着るゆったりとした
ワンピースの様な服。
腰に飾りベルトで結ぶタイプの
簡単な服だった。
キオナと同じキレイな青色だった。
「ペアルックか、なんだか照れるなぁ。」
「ぺ、ペアルック?」
「仲が良い恋人同士が、同系色や
色違いなどの同じ物を身につける事を
ペアルックって言うんだよ。」
「な、仲が良い、ここここ……。」
キオナが、可愛いニワトリみたいだ。
笑いながら、少し上目遣いでキオナを
つっついてみた。
「恋人に見えるのは嫌かな?」
「い、嫌じゃなくて、た…た大変
こ、光栄でありましゅ。」
「可愛い。」
緊張なのか照れたキオナは真っ赤かだった。
コンコン。
「は、はい。」
キオナは裏返った声を出してしまった。
「マコト様、キオナ様、ご準備は
お済みでしょうか?」
「は…はい。」
「開けてもよろしいでしょうか?」
「は、はい。」
「失礼します。」
カチャ。
あたたかい背中……。
ここはどこなんだろう?
また、国王と第一王子は、
くるのかな?嫌だな……。
このまま、寝てたいよ。
ゆっくりと寝返りをした。
すー、すー、すー。
そこには、ピンクがかった金色の髪。
少し天然パーマなのか、前髪や
うなじの後れ毛がクルンっとしていて
可愛さが増した、あどけない顔……。
「…キオナ?」
眠っているキオナを見るのは、
初めてかもしれない。
いつも、照れながらも優しく起こしてくれる
キオナは、俺にとって唯一の癒し系だった。
俺は、キオナのほっぺにちゅっ。として
再び眠りについた。
コンコン
控え目なノック音の後、遠慮がちに
俺たちの名前を呼んでいた。
部屋には返事が出来ない2人の寝息だけ。
入ってきたこの御屋敷の執事は、
静かに微笑みながら、メモと着替えなどを
残し、静かにドアを閉めていった。
「……ま。……様。マコト様…はぁ~。」
いつもの呆れて混じりの優しい声がする。
聞こえる声に癒される。
まだ、寝てたいよー。
「キオナ~。」
「はい、マコト様、おはようございます。」
「おはよう、キオナ大好きだよ。」
「……。」
そーっと開けたまぶたから見えたキオナは
顔を真っ赤にし、口をパクパクさせていた。
「……可愛い。」
起き上がり、見たことがない服装のキオナに
そっと口付けた。
「ママママ、マコト様…。」
「ん?」
慌てすぎだよキオナ。
それにしても、ここは?
コンコン。
遠慮がちなノック音。
「はい。」
キオナが返事をした。
「マコト様、キオナ様おはようございます。
ご準備がお済みでしたら、我が主人が
是非お食事をご一緒にとの事ですが
ご都合はいかがでしょうか?」
俺はキオナと目を合わせ頷いた。
「はい、是非。ありがとうございます。
すぐに支度を済ませてお伺いします。」
「了解致しました。では後ほど、
お迎え上がりますね。」
「……は、はい。」
ドアの向こう側の気配がなくなった。
キオナは緊張したのか、ヘナヘナと
床に座り込んでしまった。
昨日の出来事を簡単に説明して貰いながら
ソルトル伯爵が用意してくれたり服を着た。
カポッとかぶって着るゆったりとした
ワンピースの様な服。
腰に飾りベルトで結ぶタイプの
簡単な服だった。
キオナと同じキレイな青色だった。
「ペアルックか、なんだか照れるなぁ。」
「ぺ、ペアルック?」
「仲が良い恋人同士が、同系色や
色違いなどの同じ物を身につける事を
ペアルックって言うんだよ。」
「な、仲が良い、ここここ……。」
キオナが、可愛いニワトリみたいだ。
笑いながら、少し上目遣いでキオナを
つっついてみた。
「恋人に見えるのは嫌かな?」
「い、嫌じゃなくて、た…た大変
こ、光栄でありましゅ。」
「可愛い。」
緊張なのか照れたキオナは真っ赤かだった。
コンコン。
「は、はい。」
キオナは裏返った声を出してしまった。
「マコト様、キオナ様、ご準備は
お済みでしょうか?」
「は…はい。」
「開けてもよろしいでしょうか?」
「は、はい。」
「失礼します。」
カチャ。
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