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8、ベルウッド家の人々
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ベルディアー王国にあるベルウッド侯爵家に
叫び声が響いた。
「マリィィィィィィィィィィィィー!!!」
お茶会から先に家に戻っていた
オスカル兄上とローズ姉上、そしてキオナと
名前を叫ばれているマリー(中身はキオナ)は
かなり驚いていた。
正装のままのベルウッド侯爵は、濃い茶色の髪を
自らかきむしる勢いで、頭を抱えていた。
紫の瞳には涙が潤むどころか、次々と
涙があふれでていた。
ベルウッド侯爵夫人である母もまた
プラチナゴールドの髪に乱れはないものの
青い瞳から次々と涙が流れだし、
母自ら刺繍をさしたきれいなハンカチは
涙でぐしょぐしょになっていた。
ベルウッド侯爵家の広い玄関ホールで
倒れそうになっている侯爵夫妻を
家令と侍女頭たちが支えていた。
「ち(父上、じゃなくて)お父様、お母様
おかえりなさいませ。」
あえて(俺は)どうしたんですか?とは
聞かなかったのだ。
マリー(中身キオナ)の名前を叫ぶくらい
王城で何かがあったは確かな事だからだ。
「マリィィィーおまえぇぇぇ……。」
「………あなた。」
皆からの視線が俺であるマリーに集まった。
「………っ?!」
「旦那様、奥様、まずは皆様とリビングに
行かれてはどうでしょうか?」
「ハーブティーをお淹れしますわね。」
家令と侍女頭は侯爵夫妻をリビングに
誘導し、俺たちもそれに従いついていった。
いや、俺は明らかに連行されている感じがした。
母上とローズ姉上にガッツリ手を繋がれたのだった。
中身がまり姉である外見キオナの視線は
他の誰よりもそして強く痛く感じたのだった。
俺自身に睨まれる体験はそうそうするもんじゃないと思う。
いつもと違う席に違和感を感じたが、
配置的にどうやら俺…マリー中心なのは確実だった。
余裕で2人から3人がけできるソファに
父上は上座(お誕生席)、俺を挟むように
母上とローズ姉上、オスカル兄上と
キオナ(中身マリー)が座った。
3人でも余裕の広さなのに、なぜか
圧迫感というか狭さや、息苦しさを感じてしまった。
目の前には、香り高いハーブティー。
かすかな琥珀色(こはくいろ)にハチミツを
入れたかのように、甘いのにスッキリする
ハーブティーだった。
皆が口を付けた頃、再度父上が話始めた。
「アネモーヌ王妃主催のお茶会で、
オザーム・フゥーリー・ベルブック
王太子殿下から正式な婚約の申し出があった。」
「「「「!!!」」」」
「マリー、オザーム王太子殿下から
口唇術での会話での婚約の申し出と
古式のプロポーズを受けたそうだな?」
「えっ?お(俺…じゃなくて、えーと)私?
ローズお姉様ではないのですか?」
「違うわ。マリーが体調不良で口唇術に
集中出来ていない様だったけど、オザーム
王太子殿下は、はっきりと"マリー"を
指名し婚約の話を出していたわ。」
姉上たちとオスカル兄上はうんうんと
同意を示す頷きをしていた。
「王族と血を濃くするつもりはないと思い、
父上に相談する前に、お茶会前のあの場で
私(わたくし)自らの判断で申し訳ございませんが
オザーム王太子殿下に
マリーとの婚約の件をお断りさせて
いただいたはずなのですが……。」
オスカル兄上は、顔をやや青ざめさせながら
父上と母上をみた。
「オスカル、ありがとう。お茶会前もだが
お茶会の最中に、王太子殿下いわく
古式のプロポーズをマリーにしたそうだ。
証人は、マリーがいた円卓についていた
者たち全員とルカ王女殿下だそうだ。」
「……。」
「どういう事ですか?」
「古式…プロポーズ?」
母上は黙ったまま涙を流しながら俺の
(外見はマリー)の手を握っていた。
もう片方の手はローズ姉上が握っていた。
微妙に力を入ってるので、手が地味に痛い。
ベルディア王国独自の古式なプロポーズの
やり方として、好意に思う相手に
デートとしてお茶に誘い、または
お茶会などの場で夫となる者が妻にしたいと
思う相手に、一生食べさせてあげる(養う)
と言う意味で食べ物を差し出すのだ。
その食べ物を相手が食べてくれたなら
婚約成立となるのだ。
「サンドイッチ!!」
「えっ?キオ…気をつけてはいなかった
のですか"マリー姉上"?!」
キオナ(中身はマリー姉上)は動揺したのか
珍しく言い間違えるところだったが
なんとか、言い止めた。
セーフ、なのか?
「も、申し訳ございません。うっかり…
(すみませんが、そんな事知りませんでした)。」
古式のプロポーズ?今どき使う人いたのか?
というか、この王国独自の古式プロポーズ自体
知らなかった。
日本なら、それって結婚式とかでする
ファーストバイトだよな?
新郎新婦がお互いに食べさせ合うことで
食べるものにお互いが一生困らないようにとか、
それぞれの立場で誓い合うとかの意味だよな?
順番として新郎から新婦に先に食べさせて
"あなたが食べるものに困らないように、
自分が一生懸命働きます。だから
一生ついてきてください。"だったはず。
友人のレストランでの結婚式でしてたのは
新婦が大きな口をあけなくてすむように、
新郎がケーキを小さめにスプーンに取って
食べさせてたが、新婦がケーキ好きだったから
"足りない"とか言って、何回も食べさせてたし
最後には自分でショートケーキ二つ分くらい
食べてたよな……。
友人は、新婦に一口サイズどころか
カットしたケーキそのまま食べさせられてたし
アレは面白い演出?だったはず。
ファーストバイトの他にも、自分の母親から
ケーキを食べさせてもらう、"ラストバイト"
もいいなあって思ったんだ。
自分たちが赤ちゃんのときから親に
食べさせてもらってたから、結婚を機に
新しい家庭を築きあげる前に
最後に親に食べさせてもらうラストバイト。
それぞれの親に、友人はケーキを
食べさせられてたなぁ、あのケーキ
美味しそうだったなぁ……。
つい、現実逃避してしまった。
ファーストバイトとラストバイト?!
古式プロポーズ、似てる、よな?
恥ずかしさからか前世の事を思い出していたら、
別れ際オザーム王太子殿下から手の甲に
口付けを落とされたのだった。
「!!!」
叫ばなかった俺自身を褒めたいくらいだった。
結局のところ10歳の双子である
マリー・リーン・ベルウッド
中身は俺キオナ・ラウル・ベルウッドは
オザーム・フゥーリー・ベルブック
王太子殿下との正式なプロポーズが成立し、
後日書類での婚約も成立してしまったのだった。
叫び声が響いた。
「マリィィィィィィィィィィィィー!!!」
お茶会から先に家に戻っていた
オスカル兄上とローズ姉上、そしてキオナと
名前を叫ばれているマリー(中身はキオナ)は
かなり驚いていた。
正装のままのベルウッド侯爵は、濃い茶色の髪を
自らかきむしる勢いで、頭を抱えていた。
紫の瞳には涙が潤むどころか、次々と
涙があふれでていた。
ベルウッド侯爵夫人である母もまた
プラチナゴールドの髪に乱れはないものの
青い瞳から次々と涙が流れだし、
母自ら刺繍をさしたきれいなハンカチは
涙でぐしょぐしょになっていた。
ベルウッド侯爵家の広い玄関ホールで
倒れそうになっている侯爵夫妻を
家令と侍女頭たちが支えていた。
「ち(父上、じゃなくて)お父様、お母様
おかえりなさいませ。」
あえて(俺は)どうしたんですか?とは
聞かなかったのだ。
マリー(中身キオナ)の名前を叫ぶくらい
王城で何かがあったは確かな事だからだ。
「マリィィィーおまえぇぇぇ……。」
「………あなた。」
皆からの視線が俺であるマリーに集まった。
「………っ?!」
「旦那様、奥様、まずは皆様とリビングに
行かれてはどうでしょうか?」
「ハーブティーをお淹れしますわね。」
家令と侍女頭は侯爵夫妻をリビングに
誘導し、俺たちもそれに従いついていった。
いや、俺は明らかに連行されている感じがした。
母上とローズ姉上にガッツリ手を繋がれたのだった。
中身がまり姉である外見キオナの視線は
他の誰よりもそして強く痛く感じたのだった。
俺自身に睨まれる体験はそうそうするもんじゃないと思う。
いつもと違う席に違和感を感じたが、
配置的にどうやら俺…マリー中心なのは確実だった。
余裕で2人から3人がけできるソファに
父上は上座(お誕生席)、俺を挟むように
母上とローズ姉上、オスカル兄上と
キオナ(中身マリー)が座った。
3人でも余裕の広さなのに、なぜか
圧迫感というか狭さや、息苦しさを感じてしまった。
目の前には、香り高いハーブティー。
かすかな琥珀色(こはくいろ)にハチミツを
入れたかのように、甘いのにスッキリする
ハーブティーだった。
皆が口を付けた頃、再度父上が話始めた。
「アネモーヌ王妃主催のお茶会で、
オザーム・フゥーリー・ベルブック
王太子殿下から正式な婚約の申し出があった。」
「「「「!!!」」」」
「マリー、オザーム王太子殿下から
口唇術での会話での婚約の申し出と
古式のプロポーズを受けたそうだな?」
「えっ?お(俺…じゃなくて、えーと)私?
ローズお姉様ではないのですか?」
「違うわ。マリーが体調不良で口唇術に
集中出来ていない様だったけど、オザーム
王太子殿下は、はっきりと"マリー"を
指名し婚約の話を出していたわ。」
姉上たちとオスカル兄上はうんうんと
同意を示す頷きをしていた。
「王族と血を濃くするつもりはないと思い、
父上に相談する前に、お茶会前のあの場で
私(わたくし)自らの判断で申し訳ございませんが
オザーム王太子殿下に
マリーとの婚約の件をお断りさせて
いただいたはずなのですが……。」
オスカル兄上は、顔をやや青ざめさせながら
父上と母上をみた。
「オスカル、ありがとう。お茶会前もだが
お茶会の最中に、王太子殿下いわく
古式のプロポーズをマリーにしたそうだ。
証人は、マリーがいた円卓についていた
者たち全員とルカ王女殿下だそうだ。」
「……。」
「どういう事ですか?」
「古式…プロポーズ?」
母上は黙ったまま涙を流しながら俺の
(外見はマリー)の手を握っていた。
もう片方の手はローズ姉上が握っていた。
微妙に力を入ってるので、手が地味に痛い。
ベルディア王国独自の古式なプロポーズの
やり方として、好意に思う相手に
デートとしてお茶に誘い、または
お茶会などの場で夫となる者が妻にしたいと
思う相手に、一生食べさせてあげる(養う)
と言う意味で食べ物を差し出すのだ。
その食べ物を相手が食べてくれたなら
婚約成立となるのだ。
「サンドイッチ!!」
「えっ?キオ…気をつけてはいなかった
のですか"マリー姉上"?!」
キオナ(中身はマリー姉上)は動揺したのか
珍しく言い間違えるところだったが
なんとか、言い止めた。
セーフ、なのか?
「も、申し訳ございません。うっかり…
(すみませんが、そんな事知りませんでした)。」
古式のプロポーズ?今どき使う人いたのか?
というか、この王国独自の古式プロポーズ自体
知らなかった。
日本なら、それって結婚式とかでする
ファーストバイトだよな?
新郎新婦がお互いに食べさせ合うことで
食べるものにお互いが一生困らないようにとか、
それぞれの立場で誓い合うとかの意味だよな?
順番として新郎から新婦に先に食べさせて
"あなたが食べるものに困らないように、
自分が一生懸命働きます。だから
一生ついてきてください。"だったはず。
友人のレストランでの結婚式でしてたのは
新婦が大きな口をあけなくてすむように、
新郎がケーキを小さめにスプーンに取って
食べさせてたが、新婦がケーキ好きだったから
"足りない"とか言って、何回も食べさせてたし
最後には自分でショートケーキ二つ分くらい
食べてたよな……。
友人は、新婦に一口サイズどころか
カットしたケーキそのまま食べさせられてたし
アレは面白い演出?だったはず。
ファーストバイトの他にも、自分の母親から
ケーキを食べさせてもらう、"ラストバイト"
もいいなあって思ったんだ。
自分たちが赤ちゃんのときから親に
食べさせてもらってたから、結婚を機に
新しい家庭を築きあげる前に
最後に親に食べさせてもらうラストバイト。
それぞれの親に、友人はケーキを
食べさせられてたなぁ、あのケーキ
美味しそうだったなぁ……。
つい、現実逃避してしまった。
ファーストバイトとラストバイト?!
古式プロポーズ、似てる、よな?
恥ずかしさからか前世の事を思い出していたら、
別れ際オザーム王太子殿下から手の甲に
口付けを落とされたのだった。
「!!!」
叫ばなかった俺自身を褒めたいくらいだった。
結局のところ10歳の双子である
マリー・リーン・ベルウッド
中身は俺キオナ・ラウル・ベルウッドは
オザーム・フゥーリー・ベルブック
王太子殿下との正式なプロポーズが成立し、
後日書類での婚約も成立してしまったのだった。
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