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5、料理番任命?

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東の騎士団、簡単クッキング。
朝晩は少し肌寒く、遠征ならではの
主に女性騎士からの情報によると
肌荒れや便秘がちになるし、食事は
良い時で塩味のスープに、塩で焼いた魔物肉が
主流、ほとんどが干し肉をかじりながら
あまり具が入ってないスープを
飲むだけと聞いていた。
朝晩はスープと肉、昼は干し肉と硬いパン
そんな感じだった。
遠征でも美味しい方がいいし、
肌荒れや便秘は体に良くない。
2泊3日ならまだいいが、団長と副団長は
俺のせいで4泊5日になってしまっている。
ジュライ団長にお願いしスープを
作ってもいいかと聞くと
「トオル無理だけはするな。」
と言いながら許可を貰えた。
食材は魔物の肉と食べれる雑草?野草
小麦粉もあるので水で練って薄ーくのばして
ちょっとペラペラな水団(すいとん)にした。
魔物の複数の骨でダシをとり、骨についた
肉と肉の切れ端を使いみじん切りにし
ひき肉?にした。
団員さんが採取してきた食べれる野草を
たっぷり使い、ネギのような野草、
俺のマジックバック状態になっている
ビジネスカバンから取り出した
塩こしょう、鶏ガラスープの素、しょうゆ、
しょうがで味を整えた、具沢山スープが完成した。
その他は魔物肉を薄~く切り、
野草を薄く切った肉で巻いて、塩こしょう、
刻みしょうが、しょうゆで味付けをした。
皆、奪い合うように食べてくれた。
「野草がうまい。」
「こんなに野草がうまいなら、もっと
とってくる!!」という団員も出だし
本来なら休憩時間に野草採取をする
団員が増えた。料理番は基本6人
魔物狩りをする時は基本3人ひと組
でするそうで、2泊3日のうち
朝晩の団員全体の料理をする料理番に
最低でも一回入るように組まれているそうだ。
昼はそれぞれで準備するそうだ。
料理の合間に、スパルタリハビリ?
ジュライ団長の天幕で気持ちいい
マッサージと痛いストレッチが済んだ後
たつ練習をしていた。
「……ンンッ、痛い。」
「トオル大丈夫だ。前よりほぐれてる。」
「あっ……あぁ、やめ……っ動かさないでぇ。」
「動かさないと、良くならないぞ。」
「いやぁ~…痛っ……。」
足のひざ関節と、股関節を動かすのが
すごく痛くて、申し訳ないほど涙が出る。
ストレッチが終わったあと
「よく頑張ったな。また後でしてやるから
今は休んどけ。」
そう言って涙やら鼻水まででた
俺の汚い顔を拭いてくれたり
足に巻いた布を巻き直したりしてくれるのだった。
小休憩した後は、ジュライ団長か
ツキノ副団長のどちらかが俺を
料理番の所まで運んでくれるのだが、
俺も恥ずかしいが、他の団員も
団長たちにお姫様抱っこされた俺を見て
顔を赤くしたり目を逸らされたりした。
穴があったら入りたい。
リハビリ頑張って早く立てるようになるぞ!!

☆サンムーン王国イーストエステ騎士団

第7王子が率いる東の騎士団イーストエステ
そこに在籍する団員たちは驚いていた。
第7王子であるジュライは13歳で
精通したらしく早々と成人を迎えた。
第7王子と双子であるツキノは
身長差もあまりなく体格が少々
違うだけで髪の長さも顔の作りも
ほぼ一緒だった。
常日頃一緒にいる団員ですら
間違えそうになるほどだったが
この遠征で人が変わった様になっていた。
第一弾の騎士団はいきなり現れた
トオルをチラッとしかみていないが
いつも冷静沈着、淡々と話すお方が
表情豊かになったのは驚きでしかなかった。
ツキノ副団長がジュライ団長に
耳打ちしたかと思えば、怒りをあらわに
青い炎が身体から出てる様にも見えた。
ツキノ副団長の天幕から出てきた
ジュライ団長の腕には成人間近の
見知らぬ者が腕に抱かれていた。
上半身裸のジュライ団長とぐったりした
見知らぬ可愛い男。
団長、まさか未成年に手を出したのか?
翌朝、団長の天幕から痛みを訴える
色っぽい声が聞こえてきた。
一瞬、何事かと天幕に行こうかと思ったが
ツキノ副団長の声も聞こえ、2人がかりで
昨日の男に何かをしていた。
顔が赤くなりながら、朝の生理現象を
おさめたあと、魔物狩りしながらの
帰城準備をすすめた。
団長も副団長も大人になったんだ、
勘違いしながら第1弾の団員たちは
魔物狩りをして行った。

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