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第一章 2人の約束
8、マコト目線
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*マコト(浄化の神子)目線
"ナオクル・チロメドゥル総帥"
輝く様な長い白銀に紅色の瞳。
瞳だけで殺せそうなくらい鋭い目つきの持ち主。
この世界に来てから10年とちょっとだが
未だに笑ったところを見た事がない。
"チャベツ物語1"にも居なかったはず。
ゲームと似た異世界だから、知らない
設定…じゃなくて、知らない人がいても
不思議じゃないけど、"総帥"の顔を
初めて見た時は、あまりにも顔が整い過ぎて、
怖いくらいきれいな人だと思った。
顔良し、高い身長、身体もおそらく
素晴らしい体型だと思う。
いつも、体型が分かりにくいゆったりとした
服を着ているからわからないし、
なかなか触れない。
お友達になりたいと思い、色々話しかけたが
撃沈した。会話が続かない。
たまに、相づちを打つように「あぁ。」
とか「んっ。」とか言ってくれるんだけど、
二言目がないというか、単語しか聞いた事がない。
せっかく声も、重低音で落ち着くような
すっごく良い声なのに、もったいない。
もっと会話して、出来れば"イチャラブ"
してみたかった。
まあ、高望み以前にこのお方は、
人族ではない事に気づいた。
10年前から姿形は変わらないし、
歩いているのに音がしないし、なぜか
影がない。
ドラキュラ?って思うくらい、
体温?気配がない。
あと、ステータスを見ようとこっそり
スキルでみたら、名前しかわからなかったんだ。
レベル高すぎで見えないというか、
ボヤける感じ。
神々しいし、なんとなく神族かもしれない。
なぜお城の一室にいるかは、わからないけど
魔力も相当ありそうだ。
俺たち神子召喚された様に、神様のチート
魔力無限で、全部の属性使えそうだ。
朝早くにナオクルさんから連絡を貰った。
久々に話すナオクルさんは、相変わらず
単語で話す無表情のナオクルさんだった。
あと、1か月足らずで10周年だし、
ハルトさんは妊娠してるし、
瘴気の浄化するのは俺しかいないじゃん!
って思い名乗りあげたら、ナオクルさんも
一緒に行く事になった。
そこからは、驚きの連続だった。
転移装置を使わずに直接転移。
まさしく神業。
ナオクルさんもう、神様でいいんじゃない?!
カナップの領主の挨拶をぶった切り、
騎士団の団長たちと現場に直接の転移。
浄化がほぼ終わると、何かに気づき、
またまたの転移。
説明してからしてくれー!!って
叫びたかったけど、目の前の光景に
言葉を失った。
崖から落ちたのか、馬や人が亡くなっていた。
酷い、酷すぎた。
俺が驚いていると、潰れた馬車近くにいる
彼に目がいった。
ナオクルさんは瞬時に彼の目の前に行き
飛びかかった土属性のウルフをやっつけたのだ。
瞬間移動だよね?アレ?
あと…可愛いお兄さん、彼、
日本人?だよね?
これまた、違った雰囲気の美人さん。
ちっ。←舌打ち
俺よりちょっと、ほんのちょっと背が高い。
この世界では、お兄さんもチビの部類だよ。
パーカーにジーパン、スニーカー。
懐かしい格好。
足は、あの様子じゃ折れているよな。
ガケから馬車ごと落ちて、骨折だけなら……。
助かった命、大切にしなきゃ、な。
美人さんがお腹をさすると、
パーカーのあたりがもぞもぞ動いていた。
何かいる。
よく見えないから、見ようとしたら、
無意識だよなぁ?あれ?
ナオクルさん隠した?
それにしても、"リナリアさん""ハルト先生"。
ハルトさんいつ、先生になったんだ?
少し考えていたら、ナオクルさんは
彼を見た事ないくらいのやわらかな表情で
お姫様抱っこするし、自分の指を口に?!
えっ?何、なにが起きてるの?
ナオクルさんの指が、彼の口に入れたと
思ったら、その指を彼は…うっとり?!
あれ?ナオクルさんの表情も、優しい?!
指、舐めさせてるし、って、あれ?
彼はいつのまにか、気を失っているの?!
でもって、足、足が治っていってる?!
癒し効果を俺自身持ってるけど、
折れた足をあんなに早く治療出来ない。
ナオクルさん、やっぱり神族なのか?
ふぇぇーん、ふぇぇーん。
赤ちゃんの泣き声?
あっ、ナオクルさんも驚いてる。
「ケイちゃん、コウチャン……。」
ケイちゃん、"コウちゃん"?!
やっぱり、ハルトさんの知り合い?
俺は、表情が柔らかくなったナオクルさんと
美人な彼と赤ちゃんと共に、
ナオクルさんの転移で
城に直接転移したのだった。
"ナオクル・チロメドゥル総帥"
輝く様な長い白銀に紅色の瞳。
瞳だけで殺せそうなくらい鋭い目つきの持ち主。
この世界に来てから10年とちょっとだが
未だに笑ったところを見た事がない。
"チャベツ物語1"にも居なかったはず。
ゲームと似た異世界だから、知らない
設定…じゃなくて、知らない人がいても
不思議じゃないけど、"総帥"の顔を
初めて見た時は、あまりにも顔が整い過ぎて、
怖いくらいきれいな人だと思った。
顔良し、高い身長、身体もおそらく
素晴らしい体型だと思う。
いつも、体型が分かりにくいゆったりとした
服を着ているからわからないし、
なかなか触れない。
お友達になりたいと思い、色々話しかけたが
撃沈した。会話が続かない。
たまに、相づちを打つように「あぁ。」
とか「んっ。」とか言ってくれるんだけど、
二言目がないというか、単語しか聞いた事がない。
せっかく声も、重低音で落ち着くような
すっごく良い声なのに、もったいない。
もっと会話して、出来れば"イチャラブ"
してみたかった。
まあ、高望み以前にこのお方は、
人族ではない事に気づいた。
10年前から姿形は変わらないし、
歩いているのに音がしないし、なぜか
影がない。
ドラキュラ?って思うくらい、
体温?気配がない。
あと、ステータスを見ようとこっそり
スキルでみたら、名前しかわからなかったんだ。
レベル高すぎで見えないというか、
ボヤける感じ。
神々しいし、なんとなく神族かもしれない。
なぜお城の一室にいるかは、わからないけど
魔力も相当ありそうだ。
俺たち神子召喚された様に、神様のチート
魔力無限で、全部の属性使えそうだ。
朝早くにナオクルさんから連絡を貰った。
久々に話すナオクルさんは、相変わらず
単語で話す無表情のナオクルさんだった。
あと、1か月足らずで10周年だし、
ハルトさんは妊娠してるし、
瘴気の浄化するのは俺しかいないじゃん!
って思い名乗りあげたら、ナオクルさんも
一緒に行く事になった。
そこからは、驚きの連続だった。
転移装置を使わずに直接転移。
まさしく神業。
ナオクルさんもう、神様でいいんじゃない?!
カナップの領主の挨拶をぶった切り、
騎士団の団長たちと現場に直接の転移。
浄化がほぼ終わると、何かに気づき、
またまたの転移。
説明してからしてくれー!!って
叫びたかったけど、目の前の光景に
言葉を失った。
崖から落ちたのか、馬や人が亡くなっていた。
酷い、酷すぎた。
俺が驚いていると、潰れた馬車近くにいる
彼に目がいった。
ナオクルさんは瞬時に彼の目の前に行き
飛びかかった土属性のウルフをやっつけたのだ。
瞬間移動だよね?アレ?
あと…可愛いお兄さん、彼、
日本人?だよね?
これまた、違った雰囲気の美人さん。
ちっ。←舌打ち
俺よりちょっと、ほんのちょっと背が高い。
この世界では、お兄さんもチビの部類だよ。
パーカーにジーパン、スニーカー。
懐かしい格好。
足は、あの様子じゃ折れているよな。
ガケから馬車ごと落ちて、骨折だけなら……。
助かった命、大切にしなきゃ、な。
美人さんがお腹をさすると、
パーカーのあたりがもぞもぞ動いていた。
何かいる。
よく見えないから、見ようとしたら、
無意識だよなぁ?あれ?
ナオクルさん隠した?
それにしても、"リナリアさん""ハルト先生"。
ハルトさんいつ、先生になったんだ?
少し考えていたら、ナオクルさんは
彼を見た事ないくらいのやわらかな表情で
お姫様抱っこするし、自分の指を口に?!
えっ?何、なにが起きてるの?
ナオクルさんの指が、彼の口に入れたと
思ったら、その指を彼は…うっとり?!
あれ?ナオクルさんの表情も、優しい?!
指、舐めさせてるし、って、あれ?
彼はいつのまにか、気を失っているの?!
でもって、足、足が治っていってる?!
癒し効果を俺自身持ってるけど、
折れた足をあんなに早く治療出来ない。
ナオクルさん、やっぱり神族なのか?
ふぇぇーん、ふぇぇーん。
赤ちゃんの泣き声?
あっ、ナオクルさんも驚いてる。
「ケイちゃん、コウチャン……。」
ケイちゃん、"コウちゃん"?!
やっぱり、ハルトさんの知り合い?
俺は、表情が柔らかくなったナオクルさんと
美人な彼と赤ちゃんと共に、
ナオクルさんの転移で
城に直接転移したのだった。
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