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第220話 婚約式 2日前
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招待状を出して、極力少なくしたが、
数百人規模の、お披露目パーティーに
なるだろう。慌ただしい毎日の中、
カーミ様とコトミ様は、領地も
遠く、2人の仲を反対されている
こともあり、成人の儀のパーティから、
アーザ邸に、逗留していた。
毎日、保護施設を中心に、子ども達の
お世話しながら、魔力アップも、
していたガーミ様は、今では、子ども達に、
魔法を教えたり、遊び相手として、
子ども達からも、大人気の先生に、
なっていた。
自分が助けた、保護した方たちにも、
同じように、魔法や、本人が出来そうな
仕事を提案していきたいと、
考えを巡らせていたみたいだった。
カーク公爵夫妻も、前日にアーザ邸に、
到着しました。
挨拶を済ませて、ご自身のご子息たちと
話し込んでいる様子でした。
言い合いに、なっているようでした。
グラン様と私、こころは踏み込みの
タイミングを、見計らっていた。
執事にお茶のお誘いの、声かけを
頼もうかとしたけど、ドアが開き、
殴られたカーミ様が、出てきました。
コトミ様は、ぼろぼろ泣いていました。
「こんばんわ。何事でしょうか?」
気まづくなっている、カーク公爵夫妻と
カーミ様とコトミ様、場所替えをし、
保護施設とアーザ邸の間にある、
東屋に、移動した。
夜だったけど、大きめの子ども達も、
まだ、起きていて、明日の為の、
飾り付けをしていました。
「長男のアーザと、ステラの婚約式に、
来ていただき、誠にありがとう
ございます。」
「まだ、準備中で館が騒がしく、
申し訳ございません。」
程よい近さで、子ども達と、大人が、
楽しそうに、何かを作っていました。
「お忙しいところ、すみません。
我が事ですので、お気にしないで、
頂きたい。」
「気にする?ただ、私どもは、お茶に
誘っただけですよ。この、お茶と、
クッキーは、保護施設の、
子ども達が、育てた物を、
使ってるんですよ。どうぞ。」
カーク夫妻と、カーミ様たちは、
ハーブティーとクッキーに、
目を落とし一口、飲んでいました。
「香ばしいような、甘いような
不思議な味、美味しいけど、何の
ハーブでしょうか?」
「主な原料は、こちらですね。」
カゴに入れられている、材料を見て、
カーク夫妻も、カーミ様も、口を
抑えていました。
「この、クッキーには、乾燥したものを
細かくすり潰して、このお茶は、
適度にカットした、物を使用してますよ。
どれも、見慣れた雑草です。」
「ご冗談を。」
半分怒ったようなカーク公爵に、
ポットの中身を見せました。
「スラム街で、作られた、美味しい
お茶、食べられる雑草で、作った
ギッシュに、雑草入りのパンケーキ。」
「効能も、こちらのキッシュには、
この草をたっぷり使用していて、
お肌に、ハリがでるし、便秘にも
いいんですよ。」
私は、奥様と、コトミ様にススメ、
自分も、目の前で、たべてみました。
「あらっ。美味しい。美容に、
いいですの?」
「ええ。このお茶とお菓子は、
妊婦さんにも、好評ですし、
むくみにも、きくんですよ。」
「雑草なのに、すごい効き目なん
ですねー。すごいわ。」
「ハーブや薬味に使う物も、元は
雑草だったんですし、私たちが、
使ってる、今では高級なハーブ類も、
誰かが、使い始めたもの
なんでしょうねー。」
「かー先生、こー先生、今忙しい?」
小さな女の子が、私たちを見つけ、
手を振りながら、走ってきました。
「皆さま、こんばんはわ。」
年上の女の子が、私たちに、
挨拶してくれました。
「こんばんは、皆、どうしたの?」
「こころ先生、飾り付けの、
お花作ってたんだけど、
看板デッカくしたら、お花足りなくて、
作ってるけど、間に合わないの。」
「かー先生、こー先生、忙しい、
よね?お話のお邪魔様です。
ごめんなさいです。」
「大丈夫だ。あと何個作る予定なの?」
「あと、20個は、ほしいの。」
「すぐ作れるね。ちょっと待ってね。」
「父上、母上、少し、子ども達の
お手伝いしてきても
よろしいでしょうか?」
「ああ。」
頭を下げて、カーミ様と、コトミ様は、
子ども達と、手を繋ぎ、さっきから、
作っていた場所で、作業をしていました。
「かー先生?こー先生?花?」
カーク公爵夫妻に、ここで、カーミ様
達が、子供たちの、臨時の教師と
して、色々、教えたり、何かを一緒に、
作ったりしていることを、伝えました。
「2人とも、とても人気の高い先生で、
愛称で呼ばれるくらい、子どもたち
からも、取り合いになるくらいの、
いい先生なんですよ。」
しばらく、公爵夫妻は、花飾りを
作り終えるまで、カーク様たちを、
みつめていました。
数百人規模の、お披露目パーティーに
なるだろう。慌ただしい毎日の中、
カーミ様とコトミ様は、領地も
遠く、2人の仲を反対されている
こともあり、成人の儀のパーティから、
アーザ邸に、逗留していた。
毎日、保護施設を中心に、子ども達の
お世話しながら、魔力アップも、
していたガーミ様は、今では、子ども達に、
魔法を教えたり、遊び相手として、
子ども達からも、大人気の先生に、
なっていた。
自分が助けた、保護した方たちにも、
同じように、魔法や、本人が出来そうな
仕事を提案していきたいと、
考えを巡らせていたみたいだった。
カーク公爵夫妻も、前日にアーザ邸に、
到着しました。
挨拶を済ませて、ご自身のご子息たちと
話し込んでいる様子でした。
言い合いに、なっているようでした。
グラン様と私、こころは踏み込みの
タイミングを、見計らっていた。
執事にお茶のお誘いの、声かけを
頼もうかとしたけど、ドアが開き、
殴られたカーミ様が、出てきました。
コトミ様は、ぼろぼろ泣いていました。
「こんばんわ。何事でしょうか?」
気まづくなっている、カーク公爵夫妻と
カーミ様とコトミ様、場所替えをし、
保護施設とアーザ邸の間にある、
東屋に、移動した。
夜だったけど、大きめの子ども達も、
まだ、起きていて、明日の為の、
飾り付けをしていました。
「長男のアーザと、ステラの婚約式に、
来ていただき、誠にありがとう
ございます。」
「まだ、準備中で館が騒がしく、
申し訳ございません。」
程よい近さで、子ども達と、大人が、
楽しそうに、何かを作っていました。
「お忙しいところ、すみません。
我が事ですので、お気にしないで、
頂きたい。」
「気にする?ただ、私どもは、お茶に
誘っただけですよ。この、お茶と、
クッキーは、保護施設の、
子ども達が、育てた物を、
使ってるんですよ。どうぞ。」
カーク夫妻と、カーミ様たちは、
ハーブティーとクッキーに、
目を落とし一口、飲んでいました。
「香ばしいような、甘いような
不思議な味、美味しいけど、何の
ハーブでしょうか?」
「主な原料は、こちらですね。」
カゴに入れられている、材料を見て、
カーク夫妻も、カーミ様も、口を
抑えていました。
「この、クッキーには、乾燥したものを
細かくすり潰して、このお茶は、
適度にカットした、物を使用してますよ。
どれも、見慣れた雑草です。」
「ご冗談を。」
半分怒ったようなカーク公爵に、
ポットの中身を見せました。
「スラム街で、作られた、美味しい
お茶、食べられる雑草で、作った
ギッシュに、雑草入りのパンケーキ。」
「効能も、こちらのキッシュには、
この草をたっぷり使用していて、
お肌に、ハリがでるし、便秘にも
いいんですよ。」
私は、奥様と、コトミ様にススメ、
自分も、目の前で、たべてみました。
「あらっ。美味しい。美容に、
いいですの?」
「ええ。このお茶とお菓子は、
妊婦さんにも、好評ですし、
むくみにも、きくんですよ。」
「雑草なのに、すごい効き目なん
ですねー。すごいわ。」
「ハーブや薬味に使う物も、元は
雑草だったんですし、私たちが、
使ってる、今では高級なハーブ類も、
誰かが、使い始めたもの
なんでしょうねー。」
「かー先生、こー先生、今忙しい?」
小さな女の子が、私たちを見つけ、
手を振りながら、走ってきました。
「皆さま、こんばんはわ。」
年上の女の子が、私たちに、
挨拶してくれました。
「こんばんは、皆、どうしたの?」
「こころ先生、飾り付けの、
お花作ってたんだけど、
看板デッカくしたら、お花足りなくて、
作ってるけど、間に合わないの。」
「かー先生、こー先生、忙しい、
よね?お話のお邪魔様です。
ごめんなさいです。」
「大丈夫だ。あと何個作る予定なの?」
「あと、20個は、ほしいの。」
「すぐ作れるね。ちょっと待ってね。」
「父上、母上、少し、子ども達の
お手伝いしてきても
よろしいでしょうか?」
「ああ。」
頭を下げて、カーミ様と、コトミ様は、
子ども達と、手を繋ぎ、さっきから、
作っていた場所で、作業をしていました。
「かー先生?こー先生?花?」
カーク公爵夫妻に、ここで、カーミ様
達が、子供たちの、臨時の教師と
して、色々、教えたり、何かを一緒に、
作ったりしていることを、伝えました。
「2人とも、とても人気の高い先生で、
愛称で呼ばれるくらい、子どもたち
からも、取り合いになるくらいの、
いい先生なんですよ。」
しばらく、公爵夫妻は、花飾りを
作り終えるまで、カーク様たちを、
みつめていました。
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