『完結』人見知りするけど 異世界で 何 しようかな？

第２０８話 バザー

カイザと、ステラは、お庭や、お屋敷など、
あちこち散歩し、珍しい和装に、保護施設
の子どもや、大人たちは、興味津津でした。
新年やイベント用のカタログ用の、
サンプルの和装だったので、顔出しなしで、
カタログ用に、撮影し、瞬時に、配布して
いきました。
撮影し、カタログに載せたので、
ステラに、バイト料を示し出すと、
驚いていました。
カタログ製作の、モデルの事など、
説明すると「噂の夢の街。」と
呟いていました。

保護施設の、子どもの中には、裁縫や、
小物作りに興味を示し、
お小遣い稼ぎにつくる子、
趣味で作る子もいました。
子どもたちが、作ったものは、
月に一度、寄付集めのバザーを開き、
そこで、売り物として、出品して、
いました。

カタログ用のサンプルも、一度は
袖を通しているので、古着として、
バザーで、出品していました。
バザー出展2回目ですが、
バザーの日には、数件の
臨時のお店も出店しているので、
子どもたちは、街のバザーが、
大好きでした。

今年は、保護施設のお披露目も
兼ねて、自宅の目の前での、
バザー会場となり、子供たちは、
緊張している子、楽しみにしている子、
不安がっている子、色々いました。
ほとんどの子どもたちが、未体験
だったので、護衛を増やし、
店番や、他のお店に行くのも、数人毎に
行動するように、してもらいました。

順番に、お店番をするためバザーの制服
として、ハッピを作り大人サイズから、
子どもサイズ、赤ちゃんサイズも、
作りました。
ひと目で、お店の売り子と
わかるようにしました。
購買意欲をあおるため、赤いハッピに
ハチマキも作りました。
子どもたちが、嫌がらないか
心配でしたが、珍しい形と、みんなと
お揃いだからか、喜んでくれました。

お店番以外にも、着たがる子たちも
いました。
バザーとは別口で、飲食系のお店を
営んでいる方から、お揃いのハッピの
注文もありました。
新しい注文も入り、保護施設の事も
宣伝になりました。

スラム街と定期的に、連絡、物流もし、
徐々に、スラム街での、レース編みや
小物作り、手工業品などが、盛んに
なりました。
手に職をつけよう、とプリエラさんの
お店の人などが、指導して、
身体が弱い人も、小物作りなど、
売り物を作れるように、材料を無料提供、
完全出来高制にしたそうです。
 一点物、手作りを推しにしている為、
貴族層で、レース編みを使った商品は、
すごく売れるそうです。
刺しゅうされたハンカチや、
レースハンカチ、コースターなどは、
売れ筋だそうです。
スラム街も、荒れ果てた街ではなく、
手工業の街としての第一歩を、
踏み出しました。