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第168話 こころ

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私たちの元へ、来てくれて、ありがとう。
そして、生まれてきてくれて、
ありがとう。
あなたに、出逢えて、すごく感謝します。
あなたと、出逢えて、すごくうれしい。
一緒に、小さな幸せを、拾い集めて、
生きていこうね。

カイザの、前世には、正直、びっくり
より、前の両親に、腹が立ちました。

一つの生命を、生み出すにも、
痛み喜び悲しみがあるのに、
やっと、出逢えた我が子を、
殺したり、殺されたり……。

色んな人がいるのは、わかるけど、
私には、わからない感じだった。
嫌な事も、苦手な事もあるけど、
皆、通る道。
赤ちゃん時代で、空腹、息苦しさを
感じ取ってたなんて……。

カイザを抱きしめながら、自分が、
守れる力があるうちに、出来る事が、
したい、我が子だけじゃなく、
ミィのような、子を作らないように、
保護施設にも、力を入れたいと、
思うようになりました。

まずは、自分の家族、そして、領民から、
飢えることが無いように、
鑑賞用の植物を減らし、実がなる、
植物を領地に植えるようにしました。

なった実は、誰でも、好きに
食べれるようにしました。
個人的な利益の為の売買は禁止。
余った果実などは、ジャムに、皆で、
加工したり、栗などは、
お菓子や、日持ちする非常食にしたり、
色々作りました。
ここでも、カイザの知識や、
マリーチェお母様の、知識が役にたち、
農業にも、いかされました。

お祭りで、使う広場にも、
いざという時のために、炊き出し用の、
カマドを作り、大きな鍋も、職人に
作ってもらい、炊き出しが出来るように、
してみました。

社交シーズンには、ジョルジュ様のツテで
領地改革の話で、盛り上がり、
人見知りの私の代わりに、
社交デビューをした、チュリンとファニー、
を中心に、広めていきました。

車椅子は、前世では、当たり前のように、
あったけど、ここの世界には、
ありませんでした。
体の不自由な方は、割と多く、
出かけるのも、少なくなり、
病気や怪我した方は、短命が、
当たり前に、なっていました。
自殺も、少なくはありませんでした。

多少魔力に頼りましたが、試作品の、
台車の様な、車椅子を作ると、
それを元に、カイザや、職人さんが、
意見を出し合い、立派な、車椅子が、
出来上がりました。

何台か作り、体の不自由な方に、
半ば強引に使ってもらいました。
モニター、使ってもらって、感想や、
意見をしてもらうと、謝礼が出るように
したら、申し込みが、殺到して
しまいました。
予想以上に、手ごたえありで、
職人さんの数も増やして、
条件を付けて、車椅子の、ほぼ無料
レンタルをしました。

職人さんの、賃金も、私の魔石作りからの
収入で、賄ってます。
体の不自由な方の中には、魔力が、
わりとある方もいたので、
魔力を動力にした、電動車椅子みたいな、
魔力車椅子も、出来上がりました。

噂を聞いてやってきた、スラム街の
リーダー的存在の子と、10人の子ども、
全部で11人の子が、アーザ家を
訪ねてきました。

犯罪すれすれの生活をしていた子の
事も、教えてもらい、
場所を動けない子や、大人がいて、
国から孤立して、無法地帯な、
場所になり、強制労働の施設、
犯罪奴隷を、繰り返しているものが
多くいる街。
グラン様に、連絡し、対策を、
練ってもらうことにしました。

スラム街出身の子のうち、一人は、
来る途中で、亡くなったそうです。
皆、着のみ気ままに、サイズの合わない
服を着て、足は、ほぼ裸足。

ホーンさんと、新しい執事見習いの
ジーンさんが、スラム街の子ども達を
診たあと、お風呂と、食事をとって
もらうことにしました。
15~0歳児、亡くなった子どもは、
0歳児。
リーダー的な男の子、アールと、
名乗り自分でつけた名前と、
言っていました。

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