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第164話 もしも〇〇だったら パート1

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もしも、こころが、そのままの服装で、
異世界に、転生していたら?。

こころが、事故をした時は、長ズボン、
長袖、運動靴に軍手 。
普段から、ほぼ、ズボンをはいている。

グラン目線

今日は、久々の休みに俺の相棒、
守護獣フィリオと
フロージュの森に来ていた。

俺は、普段は、あまり
長距離移動をしないから、相棒に
窮屈な思いをさせてるだろうなぁと 
考え、早朝散歩を、計画してみた。

フィリオは、いつもよりそわそわしていた。
なぜか森に、急いでいる気がしたが
久々の、長距離に、
楽しんでるんだろと思っていた。

森に近づくほど、高魔力? 
森が ざわついていた。
相棒のフィリオに、低空飛行を指示し 
高魔力をたどると、
川の中に、見慣れない服装をした者が
いた。不審者?
しかも赤ん坊?を 抱っこしている。
人さらいか?

フィリオから降り、俺は気配を消した。
川の中の、不審者は、
「私だけなら……。」
子を、どうする気だ?
追われてる者か?
んっ。泣いてる?なぜ、泣いてる?

理由は ともかく、川の中から、
出した方が、いいな。

赤ん坊を抱っこした、不審者を
川の中から出す為、後ろから 
俺は、確保すると、
赤ん坊が、突然 激しく 泣き出した。
同時に魔力が、膨れ上がり
俺は、後ろにはじき飛ばされた。
ガシャン。

防御膜をはったが、強力な魔力に
一瞬、意識を失った。
あばらが、何本か折れたのか体が痛む。
回復薬 飲まなければ、やばいな。
赤ん坊?黒髪?

よく見ると、不審者は、女性にも、
見える。
俺は、女性に、乱暴を、したのか?

黒髪に、黒目。
赤ん坊らしきものからの魔力の
うねりや、珍しい服装を、
気にしながら、
「やめろ。話なら 聞いてやる。」
と 痛みを こらえながら  
話しかけてみると、
赤ん坊をギュっと、抱きしめながら
震えていた。

俺を見つめる目が、綺麗だった。
俺は、惹かれた。
目が離せなくなった。
「何なの?」
「‥‥‥。」
「‥‥‥。」
かわいい。

黒目 、黒髪で魔族のように見えるが、
小さい。しかも、かわいい。
赤ん坊?も気になるが、
服装も、気になる。
いやなにか違う気配がする。
不思議な気配だ。

女性も、俺を見つめてくれたので、
見つめ返してみた。
俺は、離したくないと思った。
思わず片ひざをついて、
胸に 手を当てた。
「失礼。アルヴァン王国第2騎獣隊団長の 
グラン・アーザだ。」
「出来れば ご同行 願いたい。」
「‥‥‥。」

女性は、俺を見つめながら震えていた。
彼女に不安定な魔力が、うずまいていた。
「どうか、落ち着いて。」と
俺なりに、優しい声で話してみた。
女性は驚いた表情をし、
急にふらついた。
赤ん坊を抱きしめながら、
意識を失った。
か弱いかわいい声がきこえた。
「‥‥守って‥‥。」
俺の腕の中に彼女は、
すっぽりおさまった。
離したくない。
『守ってやるから、安心しろ』
相棒のフィリオを呼び赤ん坊?
と彼女を抱きしめたまま
 ゆっくりと自宅に 戻った。

服装は、関係なく、俺は、
こころに、一目惚れしただろう。
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