上 下
67 / 225

第67話 もしかして もしかする?

しおりを挟む
目が覚めたら 次々と 
場所が変わってしまうので
眠いけど 眠るのを 
ひっしに我慢していた。
眠い……。限界………。
もぉ……ダメ…。
寝たくない……。
眠りたくない……。
「おーい。おーい。そこの黒いのん」
んっ?だれ……。私眠いの……。
まだ…寝てたいの……。
「おーい。」
「わからんかのぉ」
「あぁー。わかりにくかったかの。
よいしょ。」
シュワ~シュワ~

目の前には 木? 樹? 
きの人がいました。
「ふぉふぉふぉのふぉ」
「ワシは樹神族じゃ。黒いのん 
樹神族は  はじめてみるのかな?」
わー。手も足も 木だぁ。髪の毛 葉っぱ。
あれっ?この形の葉っぱは………。
「は はじめまして。私は……。」

バキッ
ガチャ

「あれー?ココさん? 
なんで、ここにいるの?」
…………………。
まーるいふわふわの 耳
身長2メートルくらいの 
くまの獣人族。
赤いワンピース姿。
「あれぇ?忘れちゃったかなぁ。
プリエラなの。」
「数ヶ月ぶりなの。」
知り合いに逢えた喜びに、
私は、泣いてしまいました。
プリエラさんは、あらあらって
言いながら、背中を、
ポンポン?バシッバシッ
してくれたので、
違う涙が出そうでした。
数ヶ月……だったかしら?
しばらく、再開を懐かしんでいました。

「カエデ様 はぁい。コレ。
頼まれた商品ねぇ。」
カエデ様…?
「ふぉふぉー。」
「ほれぇ。たしかに 受け取った
。毎回すまんのぉ。
じぁ  ワシは ほれぇ。コレじゃ。」
「わあ。ありがとうございますぅ。
これぇ。大好きなのぉ」
なんだろ?…気になるけど 眠い。
「あっ。大丈夫ぅ?ココさん…
あっ。あらぁあらぁ」

物物交換していたように 見えた
ツボのような入れ物から 
スプーンですくったものを
プリエラさんが 私の口に いれました。
ムグゥ
「どぉ?カエデ様の シロップ 甘いでしょ。」
「薬にもなるしぃ あまり出回らない 
超貴重品なのぉ」
シロップ……カエデ様……。
メイプルシロップ。
くまの獣人、プリエラさん。
つい笑顔になり、
「ありがとうございます。プリエラさん」
といいました。
「カエデ様に渡したのは 
アルヴァン王国のぉ、
えっ~と  《いたみやわらげ~る》
ゲル状の塗り薬よぉ~」
………………。
「カエデ様 体がこるってぇ
 言ったからぁマッサージしたのぉ。 
なのにぃ 痛い痛いって言われたのぉ」
………………。
「プリエラ。おぬしに マッサージ?
されたからワシの 手足が 折れて……
生えてくるまで だいぶ、
かかってるんじゃ。力 強すぎじゃ。」
………………………………。

占い師、水龍族ヴァン・アクリル目線
……見つけた。…たぶん。
…いいえ。わたくしに
 間違いなんかないわ。
…早く お知らせしましょ。
…ご褒美デート…楽しみ。

ジョルジュ 目線
ゾクっ ゾクっ なんだか寒気がする。
早く 長官とあいつに 知らせないとな。

魔法省長官 目線
見つかった。良かった。
まさか 神の国をさまよったなんてね。
ココちゃん すごいわ。

グラン 目線
ガタッ。
ドササ~。
ガサっゴソッ。
しゅっしゅ。
カチッ。
「ココぉ~」
バキッバキッバキッ。

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

シングルマザー 子供と、異世界へ行く!【完結】

チャップスティック
恋愛
クリスマスイブの夜、いきなり【異世界】へ召喚されてしまった主人公! 5歳の息子が【勇者】だと言われ… 【魔力】とか【魔王】とかよく分からない!! 紅い眼のイケメン騎士団長 金髪ウェーブの美形男子…etc. ココは顔のいい人しかいないの!? ときめきっぱなしの主人公 心臓は持つのか? 幼い息子は無事魔王を倒せるのか? 大人のファンタジーラブストーリー  ……ーーー………   18禁表現あり   誤字、脱字あれば ご指摘下さい( ´∀`)

「完結」公爵令嬢は奴隷になりました。でも騎士様に溺愛されているので大丈夫です!

りんりん
恋愛
私、ビアンカアレクセイ公爵令嬢とハイリア王太子は結婚を間近に控えていた。  なのに、ここのところ2人の仲に微妙なすきま風ふいている。 「きっとお二人とも、マリッジブルーなんですよ」  悩んでいる私に侍女のイエラはそう言った。 そして、イエラが私たちの為に独身最後の特別なデートを用意してくれることになる。  デート当日。  イエラに連れられてあるお店へ向かった。  店でハイリア王太子と落ち合ったものの、すぐに私は怪しげな獣人たちにさらわれる。  助けをもとめる私に王太子はこう言った。「ごめん。ビビ。   イエラは僕の最愛なんだ。  最愛の言うことには、従わなくちゃいけないでしょ」 と。  いつのにかハイリアとイエラはできていて、このデートは私を追い払う為に、イエラが仕組んだものだったのだ。  私はエラという女の元へさしだされた。  うさぎ獣人のエラは娼館を経営している。  私が娼婦になるのをこばむと、エラは私を奴隷商人に売り飛ばしたのだ。  奴隷市場で私は、王宮のビルダー騎士団長にセリおとされる。  ビルダーは笑わない男で知られていた。  市場では、私は男として売られていたのだ。 こうして私の奴隷としての生活が、ビルダーの邸で始まる。  そこでビルダーの以外な過去を知り、私は本当の愛に出会う事になる。

「ババアはいらねぇんだよ」と追放されたアラサー聖女はイケメン王子に溺愛されます〜今更私の力が必要だと土下座してももう遅い〜

平山和人
恋愛
聖女として働いていたクレアはある日、新しく着任してきた若い聖女が来たことで追放される。 途方に暮れるクレアは隣国の王子を治療したことがきっかけで、王子からプロポーズされる。 自分より若いイケメンの告白に最初は戸惑うクレアだったが、王子の献身的な態度に絆され、二人は結婚する。 一方、クレアを追放した王子と聖女はクレアがいなくなったことで破滅の道を歩んでいく。

英雄になった夫が妻子と帰還するそうです

白野佑奈
恋愛
初夜もなく戦場へ向かった夫。それから5年。 愛する彼の為に必死に留守を守ってきたけれど、戦場で『英雄』になった彼には、すでに妻子がいて、王命により離婚することに。 好きだからこそ王命に従うしかない。大人しく離縁して、実家の領地で暮らすことになったのに。 今、目の前にいる人は誰なのだろう? ヤンデレ激愛系ヒーローと、周囲に翻弄される流され系ヒロインです。 珍しくもちょっとだけ切ない系を目指してみました(恥) ざまぁが少々キツイので、※がついています。苦手な方はご注意下さい。

悪魔だと呼ばれる強面騎士団長様に勢いで結婚を申し込んでしまった私の結婚生活

束原ミヤコ
恋愛
ラーチェル・クリスタニアは、男運がない。 初恋の幼馴染みは、もう一人の幼馴染みと結婚をしてしまい、傷心のまま婚約をした相手は、結婚間近に浮気が発覚して破談になってしまった。 ある日の舞踏会で、ラーチェルは幼馴染みのナターシャに小馬鹿にされて、酒を飲み、ふらついてぶつかった相手に、勢いで結婚を申し込んだ。 それは悪魔の騎士団長と呼ばれる、オルフェレウス・レノクスだった。

【完結】社畜が溺愛スローライフを手に入れるまで

たまこ
恋愛
恋愛にも結婚にも程遠い、アラサー社畜女子が、溺愛×スローライフを手に入れるまでの軌跡。

【完結】政略結婚をしたらいきなり子持ちになりました。義娘が私たち夫婦をニヤニヤしながら観察してきます。

水都 ミナト
恋愛
私たち夫婦は祖父同士が決めた政略結婚だ。 実際に会えたのは王都でのデビュタントだけで、それ以外は手紙で長らく交流を重ねてきた。 そんなほぼ初対面にも等しき私たちが結婚して0日目。私たちに娘ができた。 事故で両親を亡くした遠い親戚の子を引き取ることになったのだ。 夫婦としてだけでなく、家族としてもお互いのことを知っていかねば……と思っていたら、何やら義娘の様子がおかしくて――? 「推しカプ最高」って、なんのこと? ★情緒おかしめの転生幼女が推しカプ(両親)のバッドエンド回避のため奔走するハイテンション推し活コメディです ★短編版からパワーアップしてお届け。第一話から加筆しているので、短編版をすでにご覧の方も第一話よりお楽しみいただけます!

乙女ゲーム攻略対象者の母になりました。

緋田鞠
恋愛
【完結】「お前を抱く気はない」。夫となった王子ルーカスに、そう初夜に宣言されたリリエンヌ。だが、子供は必要だと言われ、医療の力で妊娠する。出産の痛みの中、自分に前世がある事を思い出したリリエンヌは、生まれた息子クローディアスの顔を見て、彼が乙女ゲームの攻略対象者である事に気づく。クローディアスは、ヤンデレの気配が漂う攻略対象者。可愛い息子がヤンデレ化するなんて、耐えられない!リリエンヌは、クローディアスのヤンデレ化フラグを折る為に、奮闘を開始する。

処理中です...