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俺は、騎士団団長のジーン・サントス・ニール。
この国の第3王子だった男。
第2王子だった兄王と、"サファイア"
何らかの手違いで、彼女の運の
ほとんどが兄王にいってしまったらしい。
彼女の運命を戻すために、神様と
取引をした。
その神様とやらはどう見ても男の格好だった。
他の人皆には"聖女"に見えてるらしい。
オネェ口調の神様……。

腹黒神父は、俺たちが来た初日、
俺の彼女への気持ちを見透かされた上に
むさ苦しい鎧姿では子どもたちが
怯えるとの事で、鎧を脱ぐ事を
強要されたのだった。
可憐で可愛い彼女"サファイア"を
かげながら見守りもうすぐ2年。
彼女はもうすぐ成人する。

あの日、初めて湖に行った日、
魔物が出た。
湖には、他国の商人やスラム街の
人たちがたくさんいたのだった。
ベールをかぶった彼女に向かった
魔物を仕留めようとした。
だがその前、彼女は無詠唱で
子どもたちや湖にいた人たちを
障壁で守りながら、魔物を瞬殺
したのだった。

何が起こったのかは、一瞬わからなかった。
ただわかるのは、守る立場の俺らが
彼女に守られながら助けられたのだった。
あたりは騒然となり、数カ月経った
今でも教会には人が押し寄せていた。
このままでは、あの国王に伝わるのも
時間の問題だった。

打開策として、自分の領地に匿う事を
提案したのだった。
事態が収束するまで自分の領地に
居てもらい、彼女を愛でたいと思った。
「サ、サファイア、お、俺に…俺の
領地に…一緒についてきて欲しい。」
「……はい?」
「……そ、そうか。ありがとう。大切にする。」
「えっ?」
「あっ、い、いや。ち…違う。いや…
た、大切にするのは当たり前だが、君が…す
き、君を…俺の傍で安心出来る場所で
いて欲しい。心配しないで来て欲しい。」

生暖かい眼差しと、泣き顔の子どもたちに
見守れながら、2日かけて馬で移動したのだった。
馬車?
わざわざ危険をおかしながら時間を
かけて移動はしたくなかった。

小さな彼女をこの腕に抱きながらの
移動は、幸せを感じるには短すぎた。
なるべくゆっくりと移動し早めに
宿を取り一緒の部屋で一夜を過ごした。
やましい気持ちはないが、男として
見られていないのか、俺の腕まくらで
彼女はスヤスヤ寝てしまったのだった。

俺は一睡もできず美しい彼女の顔を
見つめていたのだった。
これほど忍耐力、理性を使ったのは
初めてだったかもしれない。
張り詰めた俺のモノは痛くて、
苦しくて辛かったのだった。
彼女が目覚め、着替えのためわずかな
時間でおさめた早技は、自分で自分を
褒めたいくらいだった。

スープとパンで簡単に朝食を済ませ、
再び馬にゆっくりしながら乗り
夕方には領地に着いてしまった。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

公開順序、間違えてすみません。
読んでくださり、ありがとうございますm(__)m

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