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長い髪の男
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魔王が作った人形(壊れていても可)
回収する者。
魔王は力が強いが無限ではない。
魔族は、基本長命だが子どもは
出来にくい。
数百年に一度あるかないかだ。
私も魔王に作られた人形だ。
あれから何百年?
千年は経っているだろうか?
勇者に敗れた魔王、俺を作った魔王は
もういない。
感情はないはずの私?俺に、気になるものが
出来たかもしれない。
何度も何度も使い捨ての様に、
使われて壊れた人形を回収するのが私。
たまに、役に立つかもしれない
人間や魔物も回収する事がある。
回収したモノは魔王によって
どうなったかは、わからない。
何度かの回収で、私は手や足を
なくした事がよくあった。
その度に、魔王が私を改造したり
なおしてくれる。
人間の一部を身体に取り入れられたのか、
いつのまにか“感情"というのを
知った。喪失感、悲しみ、怒り。
魔王がいなくなり、喪失感というものなのか、
何をしたらいいのかわからなかった。
数百年は、城にいたかもしれない。
私は壊れたのか?
"なおす"ものはもういない。
私は生きているのか?なぜ?
私は回収者?
回収して魔王に渡す。
そんな時、森に蠢く怪しいモノが?がいた。
回収し損なった、魔王の人形かと
思ったが違った。
それが言うには、「金をやるから、隣国に
俺を連れて行け。そして、
ある女をさらって欲しい。」と言っていた。
他に何か言っていたが、あまり
覚えてない。
金?別に使い道はないが、
あってもなくてもいい。
だが、めんどくさい。
このモノが隣国へいく?
どうでもいい。
転移して適当な小屋に入れておいた。
うるさいから、喋れない様にした。
途中で、指定されてた男のモノも回収した。
そしてある女、それを見た瞬間、
私になんとも言えない
感情が湧き上がった。
"回収しなければならない?"
そう思った。
回収した後、魔王はいない。
どうしたらいいのかわからない。
人形?人間化したのか?
食糧がいる。
金をやるって言ったモノから、
金を貰おうとした。
このモノは金がほとんど無かったから、
"嘘"というものだったんだろう。
身包み剥がし、それを古着屋に持って行くと
金が出来た。
他の魔族から、古着屋で交換するという
作業を何度かした事があるので、
服や金どちらか選べたので、
今回は、金にしてみた。
小さな子どもが、親に何かを
ねだっているのが見えた。
それを買い与えた親と、それを貰った
子どもは、笑っていた。
あの女、回収したモノが笑ったら?
無意識に、その店でいくつか購入した。
“飴"と言うらしい。
同じように観察すると、“パン"も
人間には、必要らしい。
適当に購入し、回収したモノに与えた。
喋れなくしているから、わからないが
“飴"を与えたら、顔があの子どもの様に
笑う?私の感情も、よくわからないものになった。
しかし、時間が経つとこのモノの
不安な顔ばかり見ることになった。
どうしたんだろうか?
元にもどしたら元気になるのか?
魔王もいない。
人形もほぼいない。
回収した物は、魔王がいたあの城に
入れたままだか、なおすものはいない。
このものは、人形じゃなく
別物になっているが、なぜだか
離れたくない。
私は、壊れたのか…。
回収する者。
魔王は力が強いが無限ではない。
魔族は、基本長命だが子どもは
出来にくい。
数百年に一度あるかないかだ。
私も魔王に作られた人形だ。
あれから何百年?
千年は経っているだろうか?
勇者に敗れた魔王、俺を作った魔王は
もういない。
感情はないはずの私?俺に、気になるものが
出来たかもしれない。
何度も何度も使い捨ての様に、
使われて壊れた人形を回収するのが私。
たまに、役に立つかもしれない
人間や魔物も回収する事がある。
回収したモノは魔王によって
どうなったかは、わからない。
何度かの回収で、私は手や足を
なくした事がよくあった。
その度に、魔王が私を改造したり
なおしてくれる。
人間の一部を身体に取り入れられたのか、
いつのまにか“感情"というのを
知った。喪失感、悲しみ、怒り。
魔王がいなくなり、喪失感というものなのか、
何をしたらいいのかわからなかった。
数百年は、城にいたかもしれない。
私は壊れたのか?
"なおす"ものはもういない。
私は生きているのか?なぜ?
私は回収者?
回収して魔王に渡す。
そんな時、森に蠢く怪しいモノが?がいた。
回収し損なった、魔王の人形かと
思ったが違った。
それが言うには、「金をやるから、隣国に
俺を連れて行け。そして、
ある女をさらって欲しい。」と言っていた。
他に何か言っていたが、あまり
覚えてない。
金?別に使い道はないが、
あってもなくてもいい。
だが、めんどくさい。
このモノが隣国へいく?
どうでもいい。
転移して適当な小屋に入れておいた。
うるさいから、喋れない様にした。
途中で、指定されてた男のモノも回収した。
そしてある女、それを見た瞬間、
私になんとも言えない
感情が湧き上がった。
"回収しなければならない?"
そう思った。
回収した後、魔王はいない。
どうしたらいいのかわからない。
人形?人間化したのか?
食糧がいる。
金をやるって言ったモノから、
金を貰おうとした。
このモノは金がほとんど無かったから、
"嘘"というものだったんだろう。
身包み剥がし、それを古着屋に持って行くと
金が出来た。
他の魔族から、古着屋で交換するという
作業を何度かした事があるので、
服や金どちらか選べたので、
今回は、金にしてみた。
小さな子どもが、親に何かを
ねだっているのが見えた。
それを買い与えた親と、それを貰った
子どもは、笑っていた。
あの女、回収したモノが笑ったら?
無意識に、その店でいくつか購入した。
“飴"と言うらしい。
同じように観察すると、“パン"も
人間には、必要らしい。
適当に購入し、回収したモノに与えた。
喋れなくしているから、わからないが
“飴"を与えたら、顔があの子どもの様に
笑う?私の感情も、よくわからないものになった。
しかし、時間が経つとこのモノの
不安な顔ばかり見ることになった。
どうしたんだろうか?
元にもどしたら元気になるのか?
魔王もいない。
人形もほぼいない。
回収した物は、魔王がいたあの城に
入れたままだか、なおすものはいない。
このものは、人形じゃなく
別物になっているが、なぜだか
離れたくない。
私は、壊れたのか…。
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