29 / 50
29、おっチャン、ハロルドは過保護です
しおりを挟む
*赤竜騎士団団長ハロルド目線
ナオキ、君はどうして"ナオキ"なんだ?
名前自体不思議なかんじだ。
この国にはない言葉のヒビキがある。
黒目黒髪、艶やかな髪質にクリームに
はちみつを入れたような肌色。
思わずつまみ食い……。
いや…日に日に欲深くなっていく自分がいる。
初めて目が合った瞬間、身体中の何かが
騒いだ気がする。
あの時から、まだここに来て日数は
経ってないのに、仕事は手につかないし
少し離れただけでモヤモヤする。
他の奴らと話してるだけで、相手を
ぶちのめしたい。
俺のだって確かなものがないから
不安なのか?
常に牽制したらいいのか?
抱きしめて寝たはずなのに、朝居なくなった
時には、自分の世界に戻ったのかと
ひどく落ち込んだし、迷子になってただけ
と分かった後、迷子にさせてしまった事に
罪悪感を感じた。
その上、サークラ王子、ナオキが助けた
相手だがお互いがあえば話すネタは
尽きないだろうし、下手したら気に入られ
王城に連れて行くかもしれない。
俺ならそうするかも。
王城に行くと、欲望渦巻く王城だ、
肉食獣の中に、上質の肉を入れるかのように
すぐ食べられてしまう。
既に君を狙うものが多数いる。
サークラ王子を迎えに来たはずの
黄色と青の団長と副団長もまんざらでも
なさそうだし、なんとか会話させないように
しているが、そろそろ限界だろう。
腕の中に閉じ込めておきたいのに、
こぼれおちてしまう。
メイ神よ、俺とナオキを恋愛成就、成婚、
ゆくゆくは……ムフッ。
やばい祈りをささげないとな。
教会を後にした後、俺はナオキを
お姫様抱っこして再び移動した。
このまま俺の部屋へ駆け込みたい。
黄の副団長のミーカ・コウ・セラミド
青の副団長のケラー・チナミン・プラセラは
赤の騎士団の新入りカーク、・ヒアー・ルロン
の親同士のいがみ合いを見抜いた
俺のナオキはすごい。
冒険者ギルドに呆気なく到着してしまい
下さなければならなかった。
俺の腕と心が寒い。
「初回登録料10メイメイになります。」
「10メイメイ?あっ。」
んっ?財布でも忘れたのか?
「おっ?これで。」
「えっ?あっ、ごめんなさい。」
「気づいてやれず、すまなかったな。」
俺はナオキの頭を撫でていた。
ずっと触り続けたい。
「はい、承りました。ではこのタグに
血を1滴とお名前お願いします。」
「はい。」
血の登録の為、小さな剣を見つめる
ナオキ。わかる、わかるぞ。その気持ち。
たとえ、血の登録の為だとはいえ、
ナオキの身体を傷つけるものは許さん。
仕方がないとはいえ、痛い思いはさせたくない。
剣先で指を…、ちょ、ちょっと待て、こら、
そこは危ない、ほら受付のものまで引いてる。
腕を斬り付けたナオキ。
痛そうってか、痛いだろう。
止血、止血だ。血は一滴でいいって
言ってただろう。
ナオキのように、聞き流したか勘違いしたのか
わからないものの為に、この登録の仕方に
問題ありとして、考え直しが必要だ。
俺は持ち歩いている応急処置セットの中から
俺の色の布を巻いてあげた。
細い腕に俺の色の布。
傷はナオキ本人が付けたものだが、
キスマークや違う印を俺自身が
付けたいと思った。
血を見たせいか、独占欲が強くなった気がした。
「あのー、すみません。私も彼と同じように
登録したいのですが、よろしいでしょうか?」
「カーク?どしたんだ?」
「はい、団長。ナオキさんの護衛兼
冒険者としてパーティーを組んいきたいんです。」
「……。」
俺のナオキと何で、わざわざ仲良しこよしで
パーティーを組むんだ?
俺でさえパーティー組んでないのに。
「あ、あのー、団長や副団長、軍師が
ナオキさんの護衛につけない時などで
構いませんので、補助要員的な者と
思ってくださればとおもいまして……。
よ、よろしければお願いします。」
俺はついついカークを
睨み付けるように見てしまった。
「……。」
「私は家を出たみですし、これからも
しっかり自立する為にも早く
お金を稼いで、好みの女性と出会って
早くあたたかい家庭を持ちたいんです。」
女性?カークの恋愛対象は異性か?!
「女性が好きなのか?」
一番大事な事だ、驚いてる場合じゃない。
早く答えろ。
「は、はい?」
「大事な事だ。希望する結婚相手は
女性なのだな?」
「は、はい。」
念押しするが、早く答えろ。
「もし、ナオキのように可愛い子がいても、
女性なのだな?」
「えっ?ナオキさんは男性ですよね?
確かに可愛いですが、私は、どちらかといえば
胸が豊かな方が好みです。」
胸か、胸が必要なのか?
「もしナオキが、胸がデカかったらどうする?」
「えっ?胸があるナオ……。」
スパパパ、スバーン。
「いっ、だだだぁぁぁ。」
この痛みは……。
俺を叩くのははオスカルしかいない。
冷静、沈着、クールビューティー?
周りに言われてるが、表情豊かで
美形だし怒らしたら怖い相手だ。
しかも普通の部屋履きの履物なのに
最近、ますます威力を増したぞ。
クラクラする。目から星が出たぞ。
痛い、やばい、しばらくたてないぞ。
俺じゃなければやばい。
"スリッパ"というもので、オスカルは
魔物大事ができそうだ。
ルロン侯爵の御子息カークと俺のナオキ
仲良く明日の約束をしている。
約束事?俺でさえ、まだ明日の約束
した事ないのに……。
悔しい。先を越された。
俺と同じような表情をしたサークラ王子と
目があった。
次に行く雑貨屋さんや服屋で、どちらが
ナオキ似合う物を見繕えるか競争だ。
自然とお互い闘争心が芽生え、結果
赤やピンク色の服や小物が増えたナオキだった。
行き帰りはもちろん誰にも譲らせる事なく
ナオキをお姫様抱っこしたのだった。
「明日の冒険楽しみだぁ。」
可愛く笑うな。襲いたくなる。
ああー、メイ神よ。
明日、どしゃ降りの雷雨にしてくれ。
ナオキ、君はどうして"ナオキ"なんだ?
名前自体不思議なかんじだ。
この国にはない言葉のヒビキがある。
黒目黒髪、艶やかな髪質にクリームに
はちみつを入れたような肌色。
思わずつまみ食い……。
いや…日に日に欲深くなっていく自分がいる。
初めて目が合った瞬間、身体中の何かが
騒いだ気がする。
あの時から、まだここに来て日数は
経ってないのに、仕事は手につかないし
少し離れただけでモヤモヤする。
他の奴らと話してるだけで、相手を
ぶちのめしたい。
俺のだって確かなものがないから
不安なのか?
常に牽制したらいいのか?
抱きしめて寝たはずなのに、朝居なくなった
時には、自分の世界に戻ったのかと
ひどく落ち込んだし、迷子になってただけ
と分かった後、迷子にさせてしまった事に
罪悪感を感じた。
その上、サークラ王子、ナオキが助けた
相手だがお互いがあえば話すネタは
尽きないだろうし、下手したら気に入られ
王城に連れて行くかもしれない。
俺ならそうするかも。
王城に行くと、欲望渦巻く王城だ、
肉食獣の中に、上質の肉を入れるかのように
すぐ食べられてしまう。
既に君を狙うものが多数いる。
サークラ王子を迎えに来たはずの
黄色と青の団長と副団長もまんざらでも
なさそうだし、なんとか会話させないように
しているが、そろそろ限界だろう。
腕の中に閉じ込めておきたいのに、
こぼれおちてしまう。
メイ神よ、俺とナオキを恋愛成就、成婚、
ゆくゆくは……ムフッ。
やばい祈りをささげないとな。
教会を後にした後、俺はナオキを
お姫様抱っこして再び移動した。
このまま俺の部屋へ駆け込みたい。
黄の副団長のミーカ・コウ・セラミド
青の副団長のケラー・チナミン・プラセラは
赤の騎士団の新入りカーク、・ヒアー・ルロン
の親同士のいがみ合いを見抜いた
俺のナオキはすごい。
冒険者ギルドに呆気なく到着してしまい
下さなければならなかった。
俺の腕と心が寒い。
「初回登録料10メイメイになります。」
「10メイメイ?あっ。」
んっ?財布でも忘れたのか?
「おっ?これで。」
「えっ?あっ、ごめんなさい。」
「気づいてやれず、すまなかったな。」
俺はナオキの頭を撫でていた。
ずっと触り続けたい。
「はい、承りました。ではこのタグに
血を1滴とお名前お願いします。」
「はい。」
血の登録の為、小さな剣を見つめる
ナオキ。わかる、わかるぞ。その気持ち。
たとえ、血の登録の為だとはいえ、
ナオキの身体を傷つけるものは許さん。
仕方がないとはいえ、痛い思いはさせたくない。
剣先で指を…、ちょ、ちょっと待て、こら、
そこは危ない、ほら受付のものまで引いてる。
腕を斬り付けたナオキ。
痛そうってか、痛いだろう。
止血、止血だ。血は一滴でいいって
言ってただろう。
ナオキのように、聞き流したか勘違いしたのか
わからないものの為に、この登録の仕方に
問題ありとして、考え直しが必要だ。
俺は持ち歩いている応急処置セットの中から
俺の色の布を巻いてあげた。
細い腕に俺の色の布。
傷はナオキ本人が付けたものだが、
キスマークや違う印を俺自身が
付けたいと思った。
血を見たせいか、独占欲が強くなった気がした。
「あのー、すみません。私も彼と同じように
登録したいのですが、よろしいでしょうか?」
「カーク?どしたんだ?」
「はい、団長。ナオキさんの護衛兼
冒険者としてパーティーを組んいきたいんです。」
「……。」
俺のナオキと何で、わざわざ仲良しこよしで
パーティーを組むんだ?
俺でさえパーティー組んでないのに。
「あ、あのー、団長や副団長、軍師が
ナオキさんの護衛につけない時などで
構いませんので、補助要員的な者と
思ってくださればとおもいまして……。
よ、よろしければお願いします。」
俺はついついカークを
睨み付けるように見てしまった。
「……。」
「私は家を出たみですし、これからも
しっかり自立する為にも早く
お金を稼いで、好みの女性と出会って
早くあたたかい家庭を持ちたいんです。」
女性?カークの恋愛対象は異性か?!
「女性が好きなのか?」
一番大事な事だ、驚いてる場合じゃない。
早く答えろ。
「は、はい?」
「大事な事だ。希望する結婚相手は
女性なのだな?」
「は、はい。」
念押しするが、早く答えろ。
「もし、ナオキのように可愛い子がいても、
女性なのだな?」
「えっ?ナオキさんは男性ですよね?
確かに可愛いですが、私は、どちらかといえば
胸が豊かな方が好みです。」
胸か、胸が必要なのか?
「もしナオキが、胸がデカかったらどうする?」
「えっ?胸があるナオ……。」
スパパパ、スバーン。
「いっ、だだだぁぁぁ。」
この痛みは……。
俺を叩くのははオスカルしかいない。
冷静、沈着、クールビューティー?
周りに言われてるが、表情豊かで
美形だし怒らしたら怖い相手だ。
しかも普通の部屋履きの履物なのに
最近、ますます威力を増したぞ。
クラクラする。目から星が出たぞ。
痛い、やばい、しばらくたてないぞ。
俺じゃなければやばい。
"スリッパ"というもので、オスカルは
魔物大事ができそうだ。
ルロン侯爵の御子息カークと俺のナオキ
仲良く明日の約束をしている。
約束事?俺でさえ、まだ明日の約束
した事ないのに……。
悔しい。先を越された。
俺と同じような表情をしたサークラ王子と
目があった。
次に行く雑貨屋さんや服屋で、どちらが
ナオキ似合う物を見繕えるか競争だ。
自然とお互い闘争心が芽生え、結果
赤やピンク色の服や小物が増えたナオキだった。
行き帰りはもちろん誰にも譲らせる事なく
ナオキをお姫様抱っこしたのだった。
「明日の冒険楽しみだぁ。」
可愛く笑うな。襲いたくなる。
ああー、メイ神よ。
明日、どしゃ降りの雷雨にしてくれ。
0
お気に入りに追加
42
あなたにおすすめの小説
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
冷宮の人形姫
りーさん
ファンタジー
冷宮に閉じ込められて育てられた姫がいた。父親である皇帝には関心を持たれず、少しの使用人と母親と共に育ってきた。
幼少の頃からの虐待により、感情を表に出せなくなった姫は、5歳になった時に母親が亡くなった。そんな時、皇帝が姫を迎えに来た。
※すみません、完全にファンタジーになりそうなので、ファンタジーにしますね。
※皇帝のミドルネームを、イント→レントに変えます。(第一皇妃のミドルネームと被りそうなので)
そして、レンド→レクトに変えます。(皇帝のミドルネームと似てしまうため)変わってないよというところがあれば教えてください。
異世界転生したらよくわからない騎士の家に生まれたので、とりあえず死なないように気をつけていたら無双してしまった件。
星の国のマジシャン
ファンタジー
引きこもりニート、40歳の俺が、皇帝に騎士として支える分家の貴族に転生。
そして魔法剣術学校の剣術科に通うことなるが、そこには波瀾万丈な物語が生まれる程の過酷な「必須科目」の数々が。
本家VS分家の「決闘」や、卒業と命を懸け必死で戦い抜く「魔物サバイバル」、さらには40年の弱男人生で味わったことのない甘酸っぱい青春群像劇やモテ期も…。
この世界を動かす、最大の敵にご注目ください!
チートな幼女に転生しました。【本編完結済み】
Nau
恋愛
道路に飛び出した子供を庇って死んだ北野優子。
でもその庇った子が結構すごい女神が転生した姿だった?!
感謝を込めて別世界で転生することに!
めちゃくちゃ感謝されて…出来上がった新しい私もしかして規格外?
しかも学園に通うことになって行ってみたら、女嫌いの公爵家嫡男に気に入られて?!
どうなる?私の人生!
※R15は保険です。
※しれっと改正することがあります。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
虐げられた令嬢、ペネロペの場合
キムラましゅろう
ファンタジー
ペネロペは世に言う虐げられた令嬢だ。
幼い頃に母を亡くし、突然やってきた継母とその後生まれた異母妹にこき使われる毎日。
父は無関心。洋服は使用人と同じくお仕着せしか持っていない。
まぁ元々婚約者はいないから異母妹に横取りされる事はないけれど。
可哀想なペネロペ。でもきっといつか、彼女にもここから救い出してくれる運命の王子様が……なんて現れるわけないし、現れなくてもいいとペネロペは思っていた。何故なら彼女はちっとも困っていなかったから。
1話完結のショートショートです。
虐げられた令嬢達も裏でちゃっかり仕返しをしていて欲しい……
という願望から生まれたお話です。
ゆるゆる設定なのでゆるゆるとお読みいただければ幸いです。
R15は念のため。
魔境に捨てられたけどめげずに生きていきます
ツバキ
ファンタジー
貴族の子供として産まれた主人公、五歳の時の魔力属性検査で魔力属性が無属性だと判明したそれを知った父親は主人公を魔境へ捨ててしまう
どんどん更新していきます。
ちょっと、恨み描写などがあるので、R15にしました。
乙女ゲームの断罪イベントが終わった世界で転生したモブは何を思う
ひなクラゲ
ファンタジー
ここは乙女ゲームの世界
悪役令嬢の断罪イベントも終わり、無事にエンディングを迎えたのだろう…
主人公と王子の幸せそうな笑顔で…
でも転生者であるモブは思う
きっとこのまま幸福なまま終わる筈がないと…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる