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28、おっチャン、冒険者になる
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黄の副団長のミーカ・コウ・セラミド
青の副団長のケラー・チナミン・プラセラは
赤の騎士団の新入りカーク、・ヒアー・ルロン
に"チャチャ"を入れていた。
数分前、俺はハロルド団長にまたもや
抱っこされながら教会をあとにし
冒険者ギルドに来ていた。
説明を受け、いざ冒険者登録と思いきや
お金を持っていなかった。
「初回登録料10メイメイになります。」
「10メイメイ?あっ。」
1メイメイは、約100円位の価値で
10メイメイだから約1000円なのだが、
ナオキは持っていなかった。
この異世界に来てからお金がどういう
物なのか、見た事も聞くのも忘れていた。
女神もすっこーんと忘れていた。
「おっ?これで。」
「えっ?あっ、ごめんなさい。」
「気づいてやれず、すまなかったな。」
そう言いながらハロルドさんは
お金を払ってくれたのだった。
冒険者になって稼いで、数倍にして
必ず返します。
そう思いながらナオキは頭を下げたのだった。
*
「はい、承りました。ではこのタグに
血を1滴とお名前お願いします。」
「はい。」
「あのー、すみません。私も彼と同じように
登録したいのですが、よろしいでしょうか?」
「カーク?どしたんだ?」
「はい、団長。ナオキさんの護衛兼
冒険者としてパーティーを組んいきたいんです。」
「……。」
「あ、あのー、団長や副団長、軍師が
ナオキさんの護衛につけない時などで
構いませんので、補助要員的な者と
思ってくださればとおもいまして……。
よ、よろしければお願いします。」
ハロルドはマジマジとカークを
睨み付けるように見ていた。
「……。」
「私は家を出たみですし、これからも
しっかり自立する為にも早く
お金を稼いで、好みの女性と出会って
早くあたたかい家庭を持ちたいんです。」
「女性が好きなのか?」
えっ?ハロルドさんは、何の確認だ?
「は、はい?」
「大事な事だ。希望する結婚相手は
女性なのだな?」
「は、はい。」
「もし、ナオキのように可愛い子がいても、
女性なのだな?」
「えっ?ナオキさんは男性ですよね?
確かに可愛いですが、私は、どちらかといえば
胸が豊かな方が好みです。」
「もしナオキが、胸がデカかったらどうする?」
「えっ?胸があるナオ……。」
スパパパ、スバーン。
「いっ、だだだぁぁぁ。」
またもやハロルド団長を、叩いた人がいた。
その名はオスカル軍師。
冷静、沈着、クールビューティーな
イケメン俳優を軽く超える美形なイケメン。
最近、ますます威力を増した
オスカル軍師の華麗なスリッパ叩きで
団長は、しばらく頭を押さえ痛みが治るまで
うずくまっていたのだった。
叩いたとき、見えないはずの煙が
見えたのは気のせいだろう……。
殺人的な威力。
普通の人ならかなりヤバイだろう。
冒険者登録し終えた俺と、ルロン侯爵の
御子息カークは、ちょうど明日は休み
という事で、明日クエストを受けることにした。
薬草つみとレベルの低い魔物のクエストだ。
今からワクワク、ドキドキしていた。
本当はこれからにでも冒険したかったのだが、
放置気味にされたサークラ王子と
ハロルド団長により、雑貨屋さんや
武器、魔道具のハシゴをさせられ
いつも以上にぐったりとしてしまったのだ。
帰りには、疲れたナオキはありがたく
ハロルド団長に抱っこされたのだった。
青の副団長のケラー・チナミン・プラセラは
赤の騎士団の新入りカーク、・ヒアー・ルロン
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冒険者ギルドに来ていた。
説明を受け、いざ冒険者登録と思いきや
お金を持っていなかった。
「初回登録料10メイメイになります。」
「10メイメイ?あっ。」
1メイメイは、約100円位の価値で
10メイメイだから約1000円なのだが、
ナオキは持っていなかった。
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物なのか、見た事も聞くのも忘れていた。
女神もすっこーんと忘れていた。
「おっ?これで。」
「えっ?あっ、ごめんなさい。」
「気づいてやれず、すまなかったな。」
そう言いながらハロルドさんは
お金を払ってくれたのだった。
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必ず返します。
そう思いながらナオキは頭を下げたのだった。
*
「はい、承りました。ではこのタグに
血を1滴とお名前お願いします。」
「はい。」
「あのー、すみません。私も彼と同じように
登録したいのですが、よろしいでしょうか?」
「カーク?どしたんだ?」
「はい、団長。ナオキさんの護衛兼
冒険者としてパーティーを組んいきたいんです。」
「……。」
「あ、あのー、団長や副団長、軍師が
ナオキさんの護衛につけない時などで
構いませんので、補助要員的な者と
思ってくださればとおもいまして……。
よ、よろしければお願いします。」
ハロルドはマジマジとカークを
睨み付けるように見ていた。
「……。」
「私は家を出たみですし、これからも
しっかり自立する為にも早く
お金を稼いで、好みの女性と出会って
早くあたたかい家庭を持ちたいんです。」
「女性が好きなのか?」
えっ?ハロルドさんは、何の確認だ?
「は、はい?」
「大事な事だ。希望する結婚相手は
女性なのだな?」
「は、はい。」
「もし、ナオキのように可愛い子がいても、
女性なのだな?」
「えっ?ナオキさんは男性ですよね?
確かに可愛いですが、私は、どちらかといえば
胸が豊かな方が好みです。」
「もしナオキが、胸がデカかったらどうする?」
「えっ?胸があるナオ……。」
スパパパ、スバーン。
「いっ、だだだぁぁぁ。」
またもやハロルド団長を、叩いた人がいた。
その名はオスカル軍師。
冷静、沈着、クールビューティーな
イケメン俳優を軽く超える美形なイケメン。
最近、ますます威力を増した
オスカル軍師の華麗なスリッパ叩きで
団長は、しばらく頭を押さえ痛みが治るまで
うずくまっていたのだった。
叩いたとき、見えないはずの煙が
見えたのは気のせいだろう……。
殺人的な威力。
普通の人ならかなりヤバイだろう。
冒険者登録し終えた俺と、ルロン侯爵の
御子息カークは、ちょうど明日は休み
という事で、明日クエストを受けることにした。
薬草つみとレベルの低い魔物のクエストだ。
今からワクワク、ドキドキしていた。
本当はこれからにでも冒険したかったのだが、
放置気味にされたサークラ王子と
ハロルド団長により、雑貨屋さんや
武器、魔道具のハシゴをさせられ
いつも以上にぐったりとしてしまったのだ。
帰りには、疲れたナオキはありがたく
ハロルド団長に抱っこされたのだった。
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