上 下
19 / 40
運命の二人

3-4 Cランク喰魔の猛攻(後編)

しおりを挟む

 春たち四人がCランクの喰魔イーターと戦闘を繰り広げているとき、異界ボイドのどこかにある洞窟の奥底にソイツ・・・は居た。

『一体何だ? こいつの魔法は?』

 操る喰魔たちの視界を切り替えながら見ていると、変わった魔法を使う者が一人。
 黒い霧のような魔法を使い、魔力差が圧倒的であっても相手の魔法を壊していく。
 数多くの魔法を見てきたが、その中でも類を見ない特殊な魔法を使う少年に興味を惹かれていた。

『魔法を壊す魔法。そんな魔法が………いや、待てよ』

 春の魔法に心当たりがあるのか、突如として口を閉ざして考え込む。
 しかし、すぐに軽快な声で話し始めた。

『そうか! これが闇魔法か! ならばこの女の魔法は光魔法だな!』

 春の魔法と付随するように、耀の魔法の正体にもソイツは気づいた。
 謎が解けたことで愉快そうにしていたが、その正体に気づく要因となった者の言葉を思い出し、不機嫌そうに鼻を鳴らした。

『ふんっ、『光魔法と闇魔法の使い手は殺すな』だったか? 奴の話・・・が本当ならば面白いが、とても信用できるものではない。私が従う必要はないな』

 そう言うと、再び自分の操る喰魔たちへと意識を集中させる。

『あと少し。あと少しで私は………!』

 不気味に笑い、黒目の中の金色の瞳・・・・を輝かせる。
 それはまるで、何かを楽しみにする子供のようであった。







「せやあっ!」

 光を纏わせて強化した剣を振り下ろす耀。
 その斬撃は風魔法の喰魔に避けられるも、すぐさま次の剣撃へと繋げていく。
 その中で耀が左薙ぎに剣を振るったとき、喰魔はその斬撃を左腕を盾にして受け止める。
 耀の剣は喰魔の肉を斬るも、数センチ刃が入ったところで止まってしまう。

 力を込めて刃を押し込もうとするも、それ以上は進まない。
 そのとき、喰魔が大きく口を開く。
 口の中が輝いており、魔法を放とうとしていることが見て分かる。
 それを見た耀は剣を喰魔から引き距離を取ろうとするが、そのときにはもう魔法が放たれる寸前であった。

 その瞬間、炎の弾丸が右側面から喰魔の顔に直撃する。
 その衝撃で顔が耀から大きく逸らされ、魔法は全く違う方向へと放たれた。
 その隙を見計らい、耀はバックステップの要領で喰魔から篝の元まで戻った。

「ありがとう。助かったよ」

「どういたしまして。でも、耀の魔法も大したダメージにならないわね」

「閃光剣なら一撃で倒せると思うけど………」

「溜めの時間と当たるかが問題、でしょう?」

「うん。それに魔力の消耗も激しいから、使ったら魔力もほとんど無くなる」

 耀の閃光剣はCランクの喰魔を倒すには十分な威力を秘めている。
 しかし、それを放つまでの溜めの時間、溜めたとしても確実に当てられるか等の問題がある。
 さらに一撃で魔力をかなり使うため、一度放てば耀は事実上の戦線離脱となる。
 そのため、閃光剣を使うなら一撃で仕留める必要があった。

「不安要素も外れたときのリスクも大きすぎるわ。確実に当てる自信が無い限り使っちゃ駄目よ」

「うん。でも、どうするの? このままじゃ先にこっちがやられる」

「ええ。一体どうしたものかしら………」

 そう言うと、篝はちらりと十六夜の方を見る。
 春と一緒に喰魔を相手にしており、こちらと同じく苦戦している様子だった。
 その様子に篝は歯痒い思いをする。

(十六夜君とあの魔法が出来れば………! でも、あの魔法も溜めに時間が―――)

「来るよ!」

 耀の声に、十六夜へと向けていた意識を引き戻される。
 そして、迫りくる風の玉を耀とともに跳躍して回避した。

(一体どうすればいいの?)

 明確な答えが見えない中、篝は喰魔に向かって引き金を引いた。







「らあっ!」

 少し遠くで戦う耀と篝の戦闘音を背景に、春は闇を纏った攻撃を次々に仕掛けていく。
 そんな春の猛攻に対し、喰魔は全ての攻撃を回避していた。
 喰魔は分かっていた。
 どんな防御をしても、春の攻撃をまともに受ければ無事では済まないと。
 ゆえに、防御ではなく回避に専念していた。

 春が攻撃の中で大きく右拳を振るったそのとき、喰魔はようやく反撃に出る。
 しゃがむ様に姿勢を低くして春の拳を避け、腹にカウンターとして右拳を叩き込む。
 春はその拳を左手で受け止めるも力が強く、勢いを殺しきれずに左手ごと腹に押し込まれる。

「ぐふっ」

 苦しそうに息を吐き出す春。
 最初のダメージとも重なり、体が一瞬だけ硬直してしまう。
 そこへ喰魔が追い打ちをかけようと左拳を振り上げるが、そのタイミングで十六夜が喰魔の脇腹に突くような蹴りを放つ。

 結晶を纏う喰魔にダメージは無い。
 しかし、その蹴りにより喰魔の体が揺らぎ、拳が振り下ろされるのを阻害した。
 その一瞬で春は体勢を立て直し、拳に闇を纏って喰魔へと飛び掛かる。
 それを見ると喰魔は自分を蹴った十六夜の右脚を掴み、そのまま春へと勢いよく投げつけた。
 春は背を向けて飛来する十六夜に反応できず、その勢いのまま一緒に吹き飛ばされてしまった。

「ぐっ」

「ぐおっ」

 硬い地面に落ちるとその衝撃に苦悶の声を漏らす。
 地面に落ちると二人はすぐに体を起こして喰魔の方を見る。
 が、そこに喰魔の姿は無い。
 一体どこに行ったと春は周りを見ようとするが、魔力感知の精度が高い十六夜は真っ先に頭上を見た。

「上だ!」

 十六夜の声に、春もハッと上を見る。
 そこには自分たちへと落下してくる影があり、二人はそれぞれ逆方向に体を転がした。
 その直後に影は二人の居た位置に落下し、大きな衝撃音と共に土煙を巻き上げた。
 春は転がる途中で地面に両腕を着け、その腕をバネにして飛び上がるように起き上がる。
 それと同時に土煙の中から喰魔がその姿を現し、春へと向かっていった。

「シャアアアア!」

 繰り出される喰魔の拳を春はギリギリで避けていく。
 その最中で、反撃に出ようと闇を纏った右拳を打ち出す。
 しかし、闇を纏っていない前腕の部分を喰魔の左腕に払われ、軌道を逸らされてしまう。
 そして、その後すぐに打ち出された喰魔の右拳が、春の頬にまともに入った。

「がっ………!」

 結晶を纏ったCランク喰魔の拳。
 その威力は凄まじく、春の頬は瞬時に内出血と外傷で赤くなり、口の中が切れて口の端から血を流した。

 その一撃にひるんだ春。
 腹、頬へと連続で喰魔の攻撃が当たる。
 春は痛みと衝撃で意識が飛びかけ、ふらふらと倒れそうになるもなんとか持ちこたえる。
 そんな春の項垂れた頭に、喰魔は渾身の右拳を振り下ろそうとする。

 そのとき、喰魔の背後に立った十六夜の渾身の後ろ回し蹴りが、喰魔の脇腹へと直撃した。
 先ほどよりも強力な蹴りに喰魔は大きく吹き飛ばされ、近くの大岩へとその体を打ちつけた。

「春! 大丈夫か!?」

「………ああ。なんとか」

 焦った様子の十六夜の声に、春は口の端から流した血を袖で拭いながらしっかりと答える。
 攻撃を受けた直後は意識が朦朧としたものの、今は意識がハッキリとしていた。
 腹を痛そうに抑えてはいるが、しっかりと受け答えのできる春。
 その様子から十六夜は落ち着きを取り戻す。
 そして、地面からゆっくりと立ち上がる喰魔を見据えながら話し始めた。

「接近戦だと向こうが上か」

「俺たちの攻撃を裁く技術にあの硬い結晶。俺の攻撃は効かないし、お前の闇でしかあの結晶は破れないだろうな」

「お前と篝でも無理そう?」

「分からねえ。あの結晶は壊せるだろうが、確実に倒せるとまでは断言できない」

「なら、どうするか………」

 喰魔の倒し方に頭を悩ませる二人。
 その方法が思いつく前に、喰魔は右脚を後ろに下げて走るような姿勢を見せ、二人を睨み付ける。
 その姿勢と眼光に仕掛けてくると分かった二人も、攻撃に備えて構える。
 そのとき、十六夜が決意に満ちた面持ちで春へと話しかけた。

「春、少しの間アイツを抑えてくれ」

「何か思いついたか?」

「ああ。俺と篝で先に風の喰魔を倒す。そのためにはお前と、そして白銀にそれぞれ喰魔を抑えてもらう必要がある。出来るか?」

 相手は二人で戦っていたときでさえ、春を追い詰めたCランクの喰魔。
 十六夜のサポート無しで相手をするなど危険極まりないことだ。
 最悪、死ぬ可能性も十分にある。
 しかし、現状を打破する作戦を十六夜はこれしか思いつけなかった。

 そして、そんな自分が死ぬかもしれない要望に、春は笑って答えた。

「分かった」

 戸惑う素振りもなく即答する春。
 その回答の早さと春の笑みに、十六夜は目を丸くさせる。

 春も分かっていた。
 十六夜の作戦を聞いた時点で、現状を打破するにはそれしかないことを。
 そして、友が死ぬかもしれないという恐怖、それを自ら提案するという苦しさを抱えて十六夜がその提案をしてきたことを。
 だからこそ、春はそれを払拭するべく笑って答えた。

「………そうか」

 春の即答に呆気に取られていた十六夜だったが、込み上げてくる高揚感にいつものような不敵にニヤついた笑みを見せる。
 春の強い覚悟と自分達のことを信じてくれていること。
 この二つが、十六夜のことを笑わせていた。

 そして二人が作戦を定めたのと同時に、喰魔は動き出した。

「シャアアアア!」

 喰魔が雄叫びを上げながら二人へと駆け出す。
 それと同時に二人も動き出した。

「頼んだ!」

「頼まれた!」

 十六夜は篝の元へと駆け出し、春はその場に留まって喰魔を迎え撃つ姿勢を見せる。
 その行動に喰魔は危機感を覚え、十六夜を追いかけようとする。
 しかし、その前に春が立ち塞がった。

「行かせる―――かっ!」

 闇を纏った蹴りを放つ春。
 その蹴りを喰魔は後ろへと跳躍することで回避する。
 そして、自分の行く手を塞いだ春を忌々しそうに睨みつけた。

「お前の相手は俺だ」

 春は喰魔の睨みに怖気づくことなく、挑発的な笑みを浮かべながら拳を構えた。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

小型オンリーテイマーの辺境開拓スローライフ~小さいからって何もできないわけじゃない!~

渡琉兎
ファンタジー
◆『第4回次世代ファンタジーカップ』にて優秀賞受賞! ◆05/22 18:00 ~ 05/28 09:00 HOTランキングで1位になりました!5日間と15時間の維持、皆様の応援のおかげです!ありがとうございます!! 誰もが神から授かったスキルを活かして生活する世界。 スキルを尊重する、という教えなのだが、年々その教えは損なわれていき、いつしかスキルの強弱でその人を判断する者が多くなってきた。 テイマー一家のリドル・ブリードに転生した元日本人の六井吾郎(むついごろう)は、領主として名を馳せているブリード家の嫡男だった。 リドルもブリード家の例に漏れることなくテイマーのスキルを授かったのだが、その特性に問題があった。 小型オンリーテイム。 大型の魔獣が強い、役に立つと言われる時代となり、小型魔獣しかテイムできないリドルは、家族からも、領民からも、侮られる存在になってしまう。 嫡男でありながら次期当主にはなれないと宣言されたリドルは、それだけではなくブリード家の領地の中でも開拓が進んでいない辺境の地を開拓するよう言い渡されてしまう。 しかしリドルに不安はなかった。 「いこうか。レオ、ルナ」 「ガウ!」 「ミー!」 アイスフェンリルの赤ちゃん、レオ。 フレイムパンサーの赤ちゃん、ルナ。 実は伝説級の存在である二匹の赤ちゃん魔獣と共に、リドルは様々な小型魔獣と、前世で得た知識を駆使して、辺境の地を開拓していく!

女神に可哀想と憐れまれてチート貰ったので好きに生きてみる

紫楼
ファンタジー
 もうじき結婚式と言うところで人生初彼女が嫁になると、打ち合わせを兼ねたデートの帰りに彼女が変な光に包まれた。  慌てて手を伸ばしたら横からトラックが。  目が覚めたらちょっとヤサグレ感満載の女神さまに出会った。  何やら俺のデータを確認した後、「結婚寸前とか初彼女とか昇進したばっかりと気の毒すぎる」とか言われて、ラノベにありがちな異世界転生をさせてもらうことに。  なんでも言えって言われたので、外見とか欲しい物を全て悩みに悩んで決めていると「お前めんどくさいやつだな」って呆れられた。  だけど、俺の呟きや頭の中を鑑みて良い感じにカスタマイズされて、いざ転生。  さて、どう楽しもうか?  わりと人生不遇だったオッさんが理想(偏った)モリモリなチートでおもしろ楽しく好きに遊んで暮らすだけのお話。  中味オッさんで趣味が偏っているので、昔過ぎるネタや下ネタも出てきます。  主人公はタバコと酒が好きですが、喫煙と飲酒を推奨はしてません。  作者の適当世界の適当設定。  現在の日本の法律とか守ったりしないので、頭を豆腐よりやわらかく、なんでも楽しめる人向けです。  オッさん、タバコも酒も女も好きです。  論理感はゆるくなってると思われ。  誤字脱字マンなのですみません。  たまに寝ぼけて打ってたりします。  この作品は、不定期連載です。

俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない

亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。 不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。 そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。 帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。 そして邂逅する謎の組織。 萌の物語が始まる。

【書籍化決定】TSしたから隠れてダンジョンに潜ってた僕がアイドルたちに身バレして有名配信者になる話。

あずももも
大衆娯楽
「あれがヘッドショット系ロリなハルちゃんだ」「なんであの子視界外のモンスター一撃で倒せるの……?」「僕っ子かわいい」「見た目は幼女、話し方はショタ……これだ」「3年半趣味配信して今ごろバズるおかしな子」「なんであの子、保護者から何回も脱走してるの?」「野良猫ハルちゃん」」「百合百合してる」「ヤンヤンしてる」「やべー幼女」「1人でダンジョン壊滅させる幼女」「唯一の弱点は幼女だからすぐ眠くなることくらい」「ノーネームちゃんとか言う人外に好かれる幼女」「ミサイル2発食らってぴんぴんしてる幼女」(視聴者の声より) ◆1年前に金髪幼女になった僕。でも会社は信じてくれなくてクビになったから生計のためにダンジョンに潜る生活。ソロに向いてる隠れながらのスナイパー職で。◇今日も元気に姿を隠して1撃1殺しながら稼いでたところに救助要請。有名配信者って後で知ったアイドルの子をFOE的に出て来たボスからなんとか助けた。で、逃げた。だって幼女ってバレたらやばいもん。でも僕は捕捉されて女の子になったこととか含めて助けてもらって……なぜかちょっと僕に執着してるその子とかヘンタイお姉さんとかポニテ委員長さんとか、追加で髪の毛すんすんさんと実質的に暮らすことに。 いやいや僕、男だよ? 心はまだ……え、それで良いの? あ、うん、かわいいは正義だよね。でも僕は男だから女の子な君たちはお風呂とか入って来ないで……? 別に着替えさせるのは好きにすれば良いから……。 ◆TSロリが声出しまで&フェイクの顔出しでダンジョン配信するお話。ヒロインたちや一部の熱狂的ファンからは身バレしつつも、大多数からは金髪幼女として可愛がられたり恐れられたりやべー幼女扱いされます。そして7章でこの世界での伝説に…… ◆配信要素&掲示板要素あり。他小説サイト様でも投稿しています。 ◆フォローやブクマ、レビューや評価が励みになります! ◆130話、7章で一旦完結。8章が箸休めのTS当初な場面、9章から7章の続きです。 ◆Xアカウントにたどり着くと、TSネタ、ハルちゃんのイラストや告知が見られます。

宿敵の家の当主を妻に貰いました~妻は可憐で儚くて優しくて賢くて可愛くて最高です~

紗沙
恋愛
剣の名家にして、国の南側を支配する大貴族フォルス家。 そこの三男として生まれたノヴァは一族のみが扱える秘技が全く使えない、出来損ないというレッテルを貼られ、辛い子供時代を過ごした。 大人になったノヴァは小さな領地を与えられるものの、仕事も家族からの期待も、周りからの期待も0に等しい。 しかし、そんなノヴァに舞い込んだ一件の縁談話。相手は国の北側を支配する大貴族。 フォルス家とは長年の確執があり、今は栄華を極めているアークゲート家だった。 しかも縁談の相手は、まさかのアークゲート家当主・シアで・・・。 「あのときからずっと……お慕いしています」 かくして、何も持たないフォルス家の三男坊は性格良し、容姿良し、というか全てが良しの妻を迎え入れることになる。 ノヴァの運命を変える、全てを与えてこようとする妻を。 「人はアークゲート家の当主を恐ろしいとか、血も涙もないとか、冷酷とか散々に言うけど、 シアは可愛いし、優しいし、賢いし、完璧だよ」 あまり深く考えないノヴァと、彼にしか自分の素を見せないシア、二人の結婚生活が始まる。

W職業持ちの異世界スローライフ

Nowel
ファンタジー
仕事の帰り道、トラックに轢かれた鈴木健一。 目が覚めるとそこは魂の世界だった。 橋の神様に異世界に転生か転移することを選ばせてもらい、転移することに。 転移先は森の中、神様に貰った力を使いこの森の中でスローライフを目指す。

貧乏冒険者で底辺配信者の生きる希望もないおっさんバズる~庭のFランク(実際はSSSランク)ダンジョンで活動すること15年、最強になりました~

喰寝丸太
ファンタジー
おっさんは経済的に、そして冒険者としても底辺だった。 庭にダンジョンができたが最初のザコがスライムということでFランクダンジョン認定された。 そして18年。 おっさんの実力が白日の下に。 FランクダンジョンはSSSランクだった。 最初のザコ敵はアイアンスライム。 特徴は大量の経験値を持っていて硬い、そして逃げる。 追い詰められると不壊と言われるダンジョンの壁すら溶かす酸を出す。 そんなダンジョンでの15年の月日はおっさんを最強にさせた。 世間から隠されていた最強の化け物がいま世に出る。

処理中です...