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1章
不穏の幕開け
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家に着いた俺は、不安そうな顔の凜音に出迎えられた。
「悪かったな、怪我させしまって」
首を大きく横に振る凜音。
「元はと言えば、着いていきたいって言った私が悪いの 足引っ張ってごめんね」
しゅんとした顔で謝る。何だかこっちが申し訳なくなるから辞めて欲しい。
「俺こそ、守ってやれなくてすまん」
そう言いながら、俺は輪廻の傷口に手を伸ばす。そしてそっと触れ、手を離す。
そこにはもう傷はなかった。
「すごい!治癒能力もあるの?!」
「まあな、この仕事上必要な能力だからな」
後にわかるだろうが、俺は片手では収まらないほどの能力をまだ秘めている。これもその一つだ。
「それよりさ... 隣の女の子誰?!」
少し、不満げに俺に問いかけてくる。この場合、それよりも先に、先程の仕事の話を普通なら聞いてくるだろ...
つくづくよく分からん奴だ。
「そうですよご主人!この女は誰ですか!」
「黙れ麗華」
余計面倒になりそうな発言をするな。これじゃあまるで、浮気がバレたクズ野郎みたいじゃないか。
「こいつは、俺の能力でテレポートを付与した指輪が擬人化したやつだ でこっちが幼なじみだ 説明は以上」
「白夜の能力って付与するだけじゃないの?」
説明は以上と言っているのに、まだ質問してくるかこいつ。何故俺がお前に能力の説明をしないといけないんだ。
「ご主人に幼なじみなんていう、親しい中の女子がいたんですか?!」
もうこいつは、面倒だから放置でいいだろう。俺は、仕方なく凛音に説明してやる事にした。
「まあ、この擬人化能力は付与能力の延長みたいなもんだよ だから別にほかの能力を使ってるって訳じゃないんだ」
ぽかんとした顔で俺の事を見ている凜音。そりゃそうだ、この説明で納得するのは不可能に近い。がこれ以上の説明は特にないのだから仕方が無い。
「まあ、そう深く考えるな」
一言俺は、そういった。納得したのかそれ以上は何も聞いてこなかった。
「ご主人ー、久しぶりに呼んでくれたんですから どっか行きましょーよー」
こいつは空気が読めないのか。つい手が出てしまいそうになるが、俺はぐっとこらえた。
「仕事が終わったらどっか連れてってやるよ」
とても嬉しそうにはしゃぐ麗華。これだから、あまりこの能力は使いたくない。
「とりあえず、アジトに報告しに行くから アジトに行くぞ」
「了解!」
麗華の返答とともにテレポートでアジトに行こうとしたが、凛音によって引き留められてしまった。
「待って......」
なんだ?まだ質問があるのか?そんなことを考えていたが、それは無意味な事だった。
「私もお出かけ行きたい......」
俺は一瞬戸惑ったが、別に断る理由もない。俺の答えは決まっていた。
「別にいいぞ?」
そう言うと、凛音は喜びを隠しつつも
「ありがとう!行ってらっしゃい!」
そう俺と麗華を、送り出してくれた。
おかしな奴だ。そう思いながら、俺と麗華はアジトへテレポートした。
CROWのアジト
「あんたにしちゃ遅かったね」
ジェシカに少し心配される。まあ、1人ならこんなに時間はかかってないが、ここで凛音のことを言うのは違う気がしたので俺は言うのをやめた。
「少し、目標と話をしてたんだ」
「そうなの、珍しいこともあるのね」
そして俺は、ジェシカにそいつの話ロイヤル財団についての話をした。
「へー、ロイヤル財団の社長が裏社会と繋がってるねー」
「ジェシカはどう考える?」
ジェシカは少し悩み口を開いた。
「今後うちに、ちょっかいかけてくるようなら 要注意ね」
少し重苦しそうにそう答えた。
「まあ、今は考えても仕方ないわ とりあえず仕事お疲れ様! 今日は帰ってゆっくり休みなさい!」
そう言って、俺の背中を叩くジェシカ。とても、仕事終わりの奴を叩く威力ではない。この馬鹿力め。こんなことを言ったらジェシカに何をされるかわかったものじゃないから言わないが。
そして俺は、外に待たせていた麗華を迎えに行き、家へとテレポートした。
同刻 ロイヤル財団本社 社長室
「あのクズはもうくたばったのか 思ったより使えなかったがまあ良い 白の畏怖はそのうち俺の手で何としても消す」
そう言い青山は、電話をきり椅子に座って不敵な笑みを浮かべながらワインを口にするのだった.........
「悪かったな、怪我させしまって」
首を大きく横に振る凜音。
「元はと言えば、着いていきたいって言った私が悪いの 足引っ張ってごめんね」
しゅんとした顔で謝る。何だかこっちが申し訳なくなるから辞めて欲しい。
「俺こそ、守ってやれなくてすまん」
そう言いながら、俺は輪廻の傷口に手を伸ばす。そしてそっと触れ、手を離す。
そこにはもう傷はなかった。
「すごい!治癒能力もあるの?!」
「まあな、この仕事上必要な能力だからな」
後にわかるだろうが、俺は片手では収まらないほどの能力をまだ秘めている。これもその一つだ。
「それよりさ... 隣の女の子誰?!」
少し、不満げに俺に問いかけてくる。この場合、それよりも先に、先程の仕事の話を普通なら聞いてくるだろ...
つくづくよく分からん奴だ。
「そうですよご主人!この女は誰ですか!」
「黙れ麗華」
余計面倒になりそうな発言をするな。これじゃあまるで、浮気がバレたクズ野郎みたいじゃないか。
「こいつは、俺の能力でテレポートを付与した指輪が擬人化したやつだ でこっちが幼なじみだ 説明は以上」
「白夜の能力って付与するだけじゃないの?」
説明は以上と言っているのに、まだ質問してくるかこいつ。何故俺がお前に能力の説明をしないといけないんだ。
「ご主人に幼なじみなんていう、親しい中の女子がいたんですか?!」
もうこいつは、面倒だから放置でいいだろう。俺は、仕方なく凛音に説明してやる事にした。
「まあ、この擬人化能力は付与能力の延長みたいなもんだよ だから別にほかの能力を使ってるって訳じゃないんだ」
ぽかんとした顔で俺の事を見ている凜音。そりゃそうだ、この説明で納得するのは不可能に近い。がこれ以上の説明は特にないのだから仕方が無い。
「まあ、そう深く考えるな」
一言俺は、そういった。納得したのかそれ以上は何も聞いてこなかった。
「ご主人ー、久しぶりに呼んでくれたんですから どっか行きましょーよー」
こいつは空気が読めないのか。つい手が出てしまいそうになるが、俺はぐっとこらえた。
「仕事が終わったらどっか連れてってやるよ」
とても嬉しそうにはしゃぐ麗華。これだから、あまりこの能力は使いたくない。
「とりあえず、アジトに報告しに行くから アジトに行くぞ」
「了解!」
麗華の返答とともにテレポートでアジトに行こうとしたが、凛音によって引き留められてしまった。
「待って......」
なんだ?まだ質問があるのか?そんなことを考えていたが、それは無意味な事だった。
「私もお出かけ行きたい......」
俺は一瞬戸惑ったが、別に断る理由もない。俺の答えは決まっていた。
「別にいいぞ?」
そう言うと、凛音は喜びを隠しつつも
「ありがとう!行ってらっしゃい!」
そう俺と麗華を、送り出してくれた。
おかしな奴だ。そう思いながら、俺と麗華はアジトへテレポートした。
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ジェシカに少し心配される。まあ、1人ならこんなに時間はかかってないが、ここで凛音のことを言うのは違う気がしたので俺は言うのをやめた。
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「そうなの、珍しいこともあるのね」
そして俺は、ジェシカにそいつの話ロイヤル財団についての話をした。
「へー、ロイヤル財団の社長が裏社会と繋がってるねー」
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ジェシカは少し悩み口を開いた。
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少し重苦しそうにそう答えた。
「まあ、今は考えても仕方ないわ とりあえず仕事お疲れ様! 今日は帰ってゆっくり休みなさい!」
そう言って、俺の背中を叩くジェシカ。とても、仕事終わりの奴を叩く威力ではない。この馬鹿力め。こんなことを言ったらジェシカに何をされるかわかったものじゃないから言わないが。
そして俺は、外に待たせていた麗華を迎えに行き、家へとテレポートした。
同刻 ロイヤル財団本社 社長室
「あのクズはもうくたばったのか 思ったより使えなかったがまあ良い 白の畏怖はそのうち俺の手で何としても消す」
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