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★【新婚旅行編】一日目:彼にその気はなかったんだろうが
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「アオイ……こちらを引っ張って頂けますでしょうか?」
俺の手を取り導いたのは、高い位置にある彼の腰。握らされたのは、リボン結びにされた下着の紐だった。
「購入した際に、お願いしておいたでしょう? 貴方様の手でと……」
細められた眼差しが艶っぽい。
浮かれている心音が響いているみたい。指先が震えてしまう。けれども、バアルさんの支えもあり、解くことが出来た。一箇所だけだったけど、彼のものを解放するには十分だった。
それにしても、一体全体どうやって収めていたんだろうか。隆起した腹筋の前でそそり立っている彼のものは、力なく下がっている黒い布地のサイズから余裕ではみ出してしまうほど。太い竿に血管を浮かばせて、脈打っている。
「ありがとうございます」
まだまだ彼は余裕なご様子。胸に手を当て会釈をしてから、握っていた俺の薬指に、根元で輝いている彼との永遠の証にキスを送ってくれた。
ひんやりとしたシーツへと俺の手を丁重に下ろしてくれてから、いつの間にやら握っていた小瓶の蓋を開けた。そのトロリとした中身をたっぷり垂らし、天を向いている陰茎へと満遍なく馴染ませていく。
大きな手のひらが太い幹を、大きな先端を撫でる度に、いやらしく濡れた音がした。また少し、大きくなったような。
しっかりと彼の準備を眺めてしまっていたからだろう。もう疼いてしまっている。さっき以上に欲しくなってしまっている。
「お待たせ致しました……さあ、手を繋ぎましょうか……お力を抜いていて下さいね……」
温かい手のひらが重なって、熱く硬い先端が俺の穴にあてがわれた。
抵抗はなかった。圧迫感には、まだ慣れないが。
「は……は、アオイ……大丈夫、ですか?」
「あ、あ……ん、ぁ……ひぅ……」
彼にその気はなかったんだろうが、結果的に焦らされていた俺にとっては強烈だった。
内側から押し広げられながら、内壁を擦られるだけで太ももを小刻みに震わせてしまう。全身に広がっていく快感に頭の中が蕩けそうになってしまう。大丈夫だと、気持ちがいいと、口にすることすら難しい。
何度も頷くことで彼に伝えてみる。上手く伝わったんだろうか、不安そうに寄っていた眉間のシワが綻んでいく。でも、つかの間だった。
「っ……く、ぁ……」
すぐにまた深いシワが刻まれてしまった。柔らかく微笑んでいた口元を歪まさせてしまった。俺のせいで。
「あ、アオイ……喜んで頂けているのは、この身に余る光栄……ですが、あまり……締めつけられてしまうと……」
これでも抜こうとしているんだ。でも、気持ちがよくて勝手に力が。
「は、ひ……ごめ、なさ……ん、ふ……」
そっと重ねてもらえただけ。あんなに上手く抜くことが出来なかった身体の強張りがなくなっていく。ついばむようなキスをもらっている内に、先端しか入っていなかった熱が奥へと進んでいく。
「ん、は……んっ、ん……んぅっ……」
最高記録のところまで、大きな亀頭が辿り着いた瞬間、目の前が白く明滅し始めた。
手足が裏まで、指の一本一本まで、ジンと熱くなっていく。腰の辺りから、駆け上ってくる熱にお腹が切なくなってしまう。目眩がするような快感に飲み込まれていく最中、繋いでもらっている手に思いっきり力を込めてしまっていた。
レースを貫通したんだろう。飛び散ってしまった熱が胸元の辺りにまでかかってしまった。
「……アオイ……お可愛らしい、ですね……」
直接的な言葉では指摘されなかった。でも、満足そうな顔で見つめられてしまうと、かえって。
擽ったさのあまり、つい目を逸らしたくなってしまう。しかし、彼は俺以上に俺のことを理解しているのだ。すぐさま宥めるように口づけられて、夢中にさせられてしまった。恥ずかしさを喜びで塗り替えられてしまった。
俺の手を取り導いたのは、高い位置にある彼の腰。握らされたのは、リボン結びにされた下着の紐だった。
「購入した際に、お願いしておいたでしょう? 貴方様の手でと……」
細められた眼差しが艶っぽい。
浮かれている心音が響いているみたい。指先が震えてしまう。けれども、バアルさんの支えもあり、解くことが出来た。一箇所だけだったけど、彼のものを解放するには十分だった。
それにしても、一体全体どうやって収めていたんだろうか。隆起した腹筋の前でそそり立っている彼のものは、力なく下がっている黒い布地のサイズから余裕ではみ出してしまうほど。太い竿に血管を浮かばせて、脈打っている。
「ありがとうございます」
まだまだ彼は余裕なご様子。胸に手を当て会釈をしてから、握っていた俺の薬指に、根元で輝いている彼との永遠の証にキスを送ってくれた。
ひんやりとしたシーツへと俺の手を丁重に下ろしてくれてから、いつの間にやら握っていた小瓶の蓋を開けた。そのトロリとした中身をたっぷり垂らし、天を向いている陰茎へと満遍なく馴染ませていく。
大きな手のひらが太い幹を、大きな先端を撫でる度に、いやらしく濡れた音がした。また少し、大きくなったような。
しっかりと彼の準備を眺めてしまっていたからだろう。もう疼いてしまっている。さっき以上に欲しくなってしまっている。
「お待たせ致しました……さあ、手を繋ぎましょうか……お力を抜いていて下さいね……」
温かい手のひらが重なって、熱く硬い先端が俺の穴にあてがわれた。
抵抗はなかった。圧迫感には、まだ慣れないが。
「は……は、アオイ……大丈夫、ですか?」
「あ、あ……ん、ぁ……ひぅ……」
彼にその気はなかったんだろうが、結果的に焦らされていた俺にとっては強烈だった。
内側から押し広げられながら、内壁を擦られるだけで太ももを小刻みに震わせてしまう。全身に広がっていく快感に頭の中が蕩けそうになってしまう。大丈夫だと、気持ちがいいと、口にすることすら難しい。
何度も頷くことで彼に伝えてみる。上手く伝わったんだろうか、不安そうに寄っていた眉間のシワが綻んでいく。でも、つかの間だった。
「っ……く、ぁ……」
すぐにまた深いシワが刻まれてしまった。柔らかく微笑んでいた口元を歪まさせてしまった。俺のせいで。
「あ、アオイ……喜んで頂けているのは、この身に余る光栄……ですが、あまり……締めつけられてしまうと……」
これでも抜こうとしているんだ。でも、気持ちがよくて勝手に力が。
「は、ひ……ごめ、なさ……ん、ふ……」
そっと重ねてもらえただけ。あんなに上手く抜くことが出来なかった身体の強張りがなくなっていく。ついばむようなキスをもらっている内に、先端しか入っていなかった熱が奥へと進んでいく。
「ん、は……んっ、ん……んぅっ……」
最高記録のところまで、大きな亀頭が辿り着いた瞬間、目の前が白く明滅し始めた。
手足が裏まで、指の一本一本まで、ジンと熱くなっていく。腰の辺りから、駆け上ってくる熱にお腹が切なくなってしまう。目眩がするような快感に飲み込まれていく最中、繋いでもらっている手に思いっきり力を込めてしまっていた。
レースを貫通したんだろう。飛び散ってしまった熱が胸元の辺りにまでかかってしまった。
「……アオイ……お可愛らしい、ですね……」
直接的な言葉では指摘されなかった。でも、満足そうな顔で見つめられてしまうと、かえって。
擽ったさのあまり、つい目を逸らしたくなってしまう。しかし、彼は俺以上に俺のことを理解しているのだ。すぐさま宥めるように口づけられて、夢中にさせられてしまった。恥ずかしさを喜びで塗り替えられてしまった。
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