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マッチョな先生と恋人同士になった件(グレイルート)

★ グレイさんも、感じちゃうんだろうか、言葉で

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 深い口づけに合わせるように、グレイさんの腰の動きも変わっていく。

 さっきまでの激しい交わり合い。俺の浅い部分から奥までを、一息に擦り上げるものではない。かといって最奥か、あのしこりばかりを執拗に責めるものでもない。

 ほとんど動かさずに、時折、俺の身体を揺さぶるだけ。ひたすらに、淡い心地よさを与えてくれるだけになっていた。

 しっかりと腰を固定しなくても、よくなったからだろう。自由になった手で、俺の頭や背中を撫でてくれる。

 その手つきは、甘やかしてくれている時と同じく、分厚い手のひらで、撫で回してくれるものだったり。後ろの準備をしてくれている時みたいに、指先で、触れるか触れないかの絶妙な加減でなぞってくれたり。

「ふ、ぅん……んっ、んんっ……」

 グレイさんの手によって、気持ちよさを覚えてしまった、乳首を可愛がってくれたり。

「ん……シュン……ここ、摘まれながら弄られるのと、優しく撫でられるの……どっちが好きかい?」

 俺の好みを尋ねてくる間も、両手の動きは止まらない。左は人差し指と親指との間に挟んだまま、揉むように動かし、右は硬く尖った先端を、指の腹で擦るように撫でている。

 グレイさん的には、比べやすいようにしてくれているんだろう。けれども、俺にとっては比べる以前の問題だった。

 だって、どっちもスゴく気持ちいい。要するに、愚問ってヤツだ。

「は、ぁ……ん、あっ……選ばなくちゃ……ダメ?」

「ふふ、そうかい……ここも、どっちも好きなんだね……」

 濁しても、汲み取ってくれたグレイさんは、ご満悦そう。柔らかい笑みを深くしながら、そのまま俺の乳首を触ってくれている。俺を、気持ちよくしてくれている。

「うん……あっ、ふ……グレイさん、上手だから……俺、んっ……困っちゃう…………して、もらえること……全部気持ちいいから……」

 流れで、思っていたことを伝えた時だ。淡い快感が込み上げてきた。

「っあ、ぅ……」

 乳首からじゃない、後ろだ。奥まで挿れてもらっているけれど、今は動かしてもらっていなかったそれ。

 グレイさんのものが、ビクビクと脈打っていた。大きくなって、俺の中を押し広げていたんだ。

「あ、ん……グレイさんも、感じちゃう、の? 言葉で……」

「…………」

 図星らしかった。

 固まっているグレイさんの顔は真っ赤。優しい印象の眉毛を、困ったように下げている。照れているみたい。可愛い。

「……俺は、感じちゃうよ」

 両手で包むように触れた頬は熱かった。

 指先が触れた瞬間、少しビクリと震えたけれど、受け入れてくれている。俺が撫でるのを止めずに、好きにさせてくれている。

「グレイさんに、褒めてもらえるだけで……気持ちよくなっちゃ……っ……」

 結局、俺の方から止めることになってしまったけれど。
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