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1145 リカルドが気にしている赤い女
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クインズベリー軍が進軍を再開してから、レイチェルとアラタとアゲハの三人は、軍が扱っている荷馬車の中で体を休めていた。
そして荷馬車が雪の中を一定の速度で進んでいると、ホロを開けてリカルドが足を踏み入れて来た。
「おーい、リカルドさんが来てやったぞ、みんな起きてっか?」
「ん、リカルドか?・・・どうした?」
横になっていたレイチェルが体を起こそうとすると、リカルドは寝てろと言うように手を前に出して静止をかけた。そして食料の入った樽に背中を預けて座っているアゲハに顔を向けた。
「ああ、アゲハにちょっと聞きたい事があってよ」
「私に?・・・なんだ?」
名前を呼ばれてアゲハはリカルドに向き直った。
いつになく真剣な面持ちのリカルドに、アラタも口を閉じたままリカルドに顔を向ける。
「あのよぉ、さっきみんなに話した赤い女の事だけど、お前なんか知らねぇの?お前元帝国じゃん?あんなやべぇヤツ、絶対なんか知ってると思うんだけど」
アゲハの前に腰を下ろしたリカルドは、猜疑心の混じった目でアゲハを見据えた。
赤い女とは、ブラックスフィアの爆発から逃れた時、樹の上からリカルド達をじっと見つめていた女の事である。
髪も瞳も身につけている装備さえも全てが赤く、そして妙な執着心を感じる視線を向けて来た女だった。
「ああ・・・さっき話してた女の事だな。残念だが本当に知らない、そんな特徴的な女だったら、一度会ったらさすがに忘れる事はない。私が帝国を抜けた後に入ってきたヤツなんじゃないか?」
なにか隠してるんじゃないのか?そう問うリカルドの視線を正面から受け止めて、アゲハも言葉を返した。
だがそれでも納得しきれていないように眉を寄せるリカルドを見て、アラタも横から口を挟んだ。
「なぁアゲハ、キミが抜けた後に入って来たって話しも十分ありえるけど、他になにか考えられそうな事ってないかな?例えば・・・帝国の秘密兵器みたいな感じとかさ?」
「秘密兵器?・・・ん~・・・あ、そう言えば・・・」
なにか思い当たる事があったのか、アゲハが少し眉を上げると、リカルドが食い入るように距離を詰めて来た。
「お!?やっぱなんか知ってんじゃねぇか!ほら、隠してねぇではけよ!」
「ちょっ!お前近い!近いって!別に隠してない!話すからちょっと離れろよ!」
リカルドの顔が間近に迫り、アゲハは両手で押しのけた。そして一度大きく息をついてから再び口を開いた。
「はぁ~・・・たくっ、お前はなんでそんなに必死なんだよ?まぁいいけどさ・・・えっと、その赤い女だけどさ、もしかしたら・・・皇帝の隠し玉かもしれない」
「あ?皇帝の隠し玉?」
「そうだ。と言っても具体的な話しを聞いた事があるわけではないし、私の推測も入っている。いいか、何の確証もない話しだぞ?ちょっ、だから近いんだよ!」
隠し玉という言葉に反応して、またしてもぐいっと顔を近づけてくるリカルドを両手で押さえると、アゲハは溜息をついて話しを続けた。
「はぁ~・・・まったく、なんだよお前?やけに食いついてくるな?・・・えっと、皇帝の隠し玉って話しだけど、今の皇帝ダスドリアン・ブルーナーだが、元は帝国軍の大将って事は知ってるよな?前皇帝が崩御した後、なぜか近親者が相次いで亡くなったため、暫定的にダスドリアンが選ばれたんだ。だけどそんな流れで決まったんだ。当然不信に思う者は多かった」
一旦そこで話しを切ると、アラタもレイチェルもリカルドも黙って頷き、続きを待った。
そしてアゲハはここからが本題だと言うように、一つ息をはいて話しを続けた。
「・・・それで一時期噂が立ったんだ。これはダスドリアンの陰謀だってね。軍の大将であるダスドリアンなら、誰にも明かしていない自分だけの手ごま、隠し玉を持っているんじゃないかって。そうでなければこうも都合よく、前皇帝の近親者に不幸が起きるはずがない。証拠は何もないが、私も可能性は高いと思った。それが一番腑に落ちる話しだったしな。けどな、その噂もすぐに聞こえなくなったんだ。なぜなら噂の出どころと思わしき人物数名が、突然行方不明になったんだ。誰も口にしなかったが、これは噂が事実だと証明しているようなものだって思ったよ・・・リカルド、お前が何をそんなに必死になってるか分からないが、これで納得してもらえたか?」
アゲハは樽に背中を預けながら片膝を立てて、返答を促すようにリカルドに手を向けた。
確かにこの話し対して、リカルドは妙にこだわっているように見える。
アラタもレイチェルもそれを感じていたから、アゲハにつられるようにリカルドに目を向けた。
「・・・あの女よぉ・・・超やべぇんだよ。俺は昔から親父と一緒に山に入ってたから、いろんな獲物を狩ってきたけど、あの女と目が合った時、ガキの頃にバッタリ出くわした巨大熊を思い出したんだよ。しかもよぉ、なんか俺らに恨みでもあんのかってくらい、執念深そうな目で見てくんだよな。そんで思い出したんだけどよ・・・アゲハ、お前のご先祖様ってヤヨイって言うんだよな?」
突然ヤヨイの名前を出したリカルドに、アゲハだけでなくアラタもピクリと反応を見せた。
しかしその意図が読めず、アゲハは少し首傾げながら、それがどうかしたのか?と、話しの続きを促した。
「・・・あの真っ赤な髪と目に加えて、胸当てやら肩当てやらマントも全部赤い。これってよぉ、どう思う?200年前のカエストゥスと帝国の戦争にも、そんなヤツいたよな?」
アゲハはハッとしたように目を開いた。そこまで聞いて、リカルドが何を言いたのか理解したのだ。
「全身赤い女・・・ま、まさか・・・」
信じられない思いもあるのだろう、アゲハはそれ以上言葉を紡げず、口を押えて視線を落とした。
「リ、リカルド、それってまさか・・・いや、でもそいつは弥生さんが倒したはずだろ?」
アラタもリカルドの思っている事は察した。だがそれはありえない。歴史上、新庄弥生が跡形も無く葬った相手なのだから。
「そう聞いてっけどよ、特徴がピッタリ一致してんじゃんよ?それにあの執念深そうに俺らを見る目は、ただ事じゃねぇぞ?兄ちゃんもあの赤い目で見られてみろよ?寿命が三分縮むぞ」
「・・・セシリア・シールズか・・・200年前の帝国軍第一師団長だった女で、火の精霊の強い加護を受けていたそうだな。視線を合わせるだけで、相手の体に熱を送り込んだとか・・・だがシンジョウ・ヤヨイに倒されたと言う話しだ。生きているはずがない。そうなると、可能性として高いのは・・・」
レイチェルは話しを冷静に分析し、アゲハに向き直った。
「セシリア・シールズの血を継ぐ者・・・こう考えるのが一番可能性が高いだろう。アゲハ、キミがシンジョウ・ヤヨイの血を受け継ぎここにいるように、セシリア・シールズの血も現代まで残っていたんだ」
言葉を向けられたアゲハも、傍で聞いていたアラタもリカルドも、誰も口を開く事ができなかった。
赤い瞳の女、セシリア・シールズ。
かつてヤヨイと死闘を繰り広げた帝国の戦士の血が、時を超えて再び立ちはだかろうとしているのか・・・
「・・・運命ってのは、こういう時に使う言葉なのかね・・・・・」
しばしの沈黙の後、アゲハは前髪を掻き上げて言葉を発した。
レイチェルの言った事はあくまで推測である。だがその推測は核心を突いている、アゲハはそう飲み込んだ。
「あ~、なるほど、だからか。あの執念深そうな目は、俺らレイジェスの事を知ってたからだな。アゲハが一緒にいる事も知ってんだよ。仇討ちってヤツじゃね?うへぇ~、200年も根に持ってんのかよ?めっちゃしつこいじゃん!俺絶対に関わりたくねぇわ!」
リカルドが露骨に顔をしかめてアゲハから距離を取る。まるで巻き込まれたくないと言わんばかりだ。
さっきまでぐいぐい距離を詰めてきたくせに、あまりの変わりようにアゲハもアラタも苦笑いを浮かべるしかなかった。
「・・・アゲハ、今話した事は確証は高いかもしれない。だがあくまでまだ推測でしかないんだ。必要以上に考えこまないでくれ。もちろんキミになにかあれば、私達も全力で助けよう。もうキミも私達の仲間であり、レイジェスの一員なんだからな。遠慮せず頼ってくれ」
リカルドの反応に肩をすくめながら、レイチェルが話しをまとめてアゲハに微笑む。
帝国を抜けて成り行きでレイジェスに入ったが、もうレイジェスはアゲハにとって帰るべき場所になっていた。仲間として認めてもらい、なにかあれば力になると言ってもらえた事が嬉しかった。
祖先であるシンジョウ・ヤヨイが築き上げたレイジェスという絆は、今もこうして受け継がれている。
それを心から感じる事ができた気がした。
「ありがとう・・・私もみんなのためにこの力を使うよ。一緒に戦おう」
相手が誰であろうと必ず全員で生きて帰る。アゲハも微笑みを返してそう心に誓った。
そして荷馬車が雪の中を一定の速度で進んでいると、ホロを開けてリカルドが足を踏み入れて来た。
「おーい、リカルドさんが来てやったぞ、みんな起きてっか?」
「ん、リカルドか?・・・どうした?」
横になっていたレイチェルが体を起こそうとすると、リカルドは寝てろと言うように手を前に出して静止をかけた。そして食料の入った樽に背中を預けて座っているアゲハに顔を向けた。
「ああ、アゲハにちょっと聞きたい事があってよ」
「私に?・・・なんだ?」
名前を呼ばれてアゲハはリカルドに向き直った。
いつになく真剣な面持ちのリカルドに、アラタも口を閉じたままリカルドに顔を向ける。
「あのよぉ、さっきみんなに話した赤い女の事だけど、お前なんか知らねぇの?お前元帝国じゃん?あんなやべぇヤツ、絶対なんか知ってると思うんだけど」
アゲハの前に腰を下ろしたリカルドは、猜疑心の混じった目でアゲハを見据えた。
赤い女とは、ブラックスフィアの爆発から逃れた時、樹の上からリカルド達をじっと見つめていた女の事である。
髪も瞳も身につけている装備さえも全てが赤く、そして妙な執着心を感じる視線を向けて来た女だった。
「ああ・・・さっき話してた女の事だな。残念だが本当に知らない、そんな特徴的な女だったら、一度会ったらさすがに忘れる事はない。私が帝国を抜けた後に入ってきたヤツなんじゃないか?」
なにか隠してるんじゃないのか?そう問うリカルドの視線を正面から受け止めて、アゲハも言葉を返した。
だがそれでも納得しきれていないように眉を寄せるリカルドを見て、アラタも横から口を挟んだ。
「なぁアゲハ、キミが抜けた後に入って来たって話しも十分ありえるけど、他になにか考えられそうな事ってないかな?例えば・・・帝国の秘密兵器みたいな感じとかさ?」
「秘密兵器?・・・ん~・・・あ、そう言えば・・・」
なにか思い当たる事があったのか、アゲハが少し眉を上げると、リカルドが食い入るように距離を詰めて来た。
「お!?やっぱなんか知ってんじゃねぇか!ほら、隠してねぇではけよ!」
「ちょっ!お前近い!近いって!別に隠してない!話すからちょっと離れろよ!」
リカルドの顔が間近に迫り、アゲハは両手で押しのけた。そして一度大きく息をついてから再び口を開いた。
「はぁ~・・・たくっ、お前はなんでそんなに必死なんだよ?まぁいいけどさ・・・えっと、その赤い女だけどさ、もしかしたら・・・皇帝の隠し玉かもしれない」
「あ?皇帝の隠し玉?」
「そうだ。と言っても具体的な話しを聞いた事があるわけではないし、私の推測も入っている。いいか、何の確証もない話しだぞ?ちょっ、だから近いんだよ!」
隠し玉という言葉に反応して、またしてもぐいっと顔を近づけてくるリカルドを両手で押さえると、アゲハは溜息をついて話しを続けた。
「はぁ~・・・まったく、なんだよお前?やけに食いついてくるな?・・・えっと、皇帝の隠し玉って話しだけど、今の皇帝ダスドリアン・ブルーナーだが、元は帝国軍の大将って事は知ってるよな?前皇帝が崩御した後、なぜか近親者が相次いで亡くなったため、暫定的にダスドリアンが選ばれたんだ。だけどそんな流れで決まったんだ。当然不信に思う者は多かった」
一旦そこで話しを切ると、アラタもレイチェルもリカルドも黙って頷き、続きを待った。
そしてアゲハはここからが本題だと言うように、一つ息をはいて話しを続けた。
「・・・それで一時期噂が立ったんだ。これはダスドリアンの陰謀だってね。軍の大将であるダスドリアンなら、誰にも明かしていない自分だけの手ごま、隠し玉を持っているんじゃないかって。そうでなければこうも都合よく、前皇帝の近親者に不幸が起きるはずがない。証拠は何もないが、私も可能性は高いと思った。それが一番腑に落ちる話しだったしな。けどな、その噂もすぐに聞こえなくなったんだ。なぜなら噂の出どころと思わしき人物数名が、突然行方不明になったんだ。誰も口にしなかったが、これは噂が事実だと証明しているようなものだって思ったよ・・・リカルド、お前が何をそんなに必死になってるか分からないが、これで納得してもらえたか?」
アゲハは樽に背中を預けながら片膝を立てて、返答を促すようにリカルドに手を向けた。
確かにこの話し対して、リカルドは妙にこだわっているように見える。
アラタもレイチェルもそれを感じていたから、アゲハにつられるようにリカルドに目を向けた。
「・・・あの女よぉ・・・超やべぇんだよ。俺は昔から親父と一緒に山に入ってたから、いろんな獲物を狩ってきたけど、あの女と目が合った時、ガキの頃にバッタリ出くわした巨大熊を思い出したんだよ。しかもよぉ、なんか俺らに恨みでもあんのかってくらい、執念深そうな目で見てくんだよな。そんで思い出したんだけどよ・・・アゲハ、お前のご先祖様ってヤヨイって言うんだよな?」
突然ヤヨイの名前を出したリカルドに、アゲハだけでなくアラタもピクリと反応を見せた。
しかしその意図が読めず、アゲハは少し首傾げながら、それがどうかしたのか?と、話しの続きを促した。
「・・・あの真っ赤な髪と目に加えて、胸当てやら肩当てやらマントも全部赤い。これってよぉ、どう思う?200年前のカエストゥスと帝国の戦争にも、そんなヤツいたよな?」
アゲハはハッとしたように目を開いた。そこまで聞いて、リカルドが何を言いたのか理解したのだ。
「全身赤い女・・・ま、まさか・・・」
信じられない思いもあるのだろう、アゲハはそれ以上言葉を紡げず、口を押えて視線を落とした。
「リ、リカルド、それってまさか・・・いや、でもそいつは弥生さんが倒したはずだろ?」
アラタもリカルドの思っている事は察した。だがそれはありえない。歴史上、新庄弥生が跡形も無く葬った相手なのだから。
「そう聞いてっけどよ、特徴がピッタリ一致してんじゃんよ?それにあの執念深そうに俺らを見る目は、ただ事じゃねぇぞ?兄ちゃんもあの赤い目で見られてみろよ?寿命が三分縮むぞ」
「・・・セシリア・シールズか・・・200年前の帝国軍第一師団長だった女で、火の精霊の強い加護を受けていたそうだな。視線を合わせるだけで、相手の体に熱を送り込んだとか・・・だがシンジョウ・ヤヨイに倒されたと言う話しだ。生きているはずがない。そうなると、可能性として高いのは・・・」
レイチェルは話しを冷静に分析し、アゲハに向き直った。
「セシリア・シールズの血を継ぐ者・・・こう考えるのが一番可能性が高いだろう。アゲハ、キミがシンジョウ・ヤヨイの血を受け継ぎここにいるように、セシリア・シールズの血も現代まで残っていたんだ」
言葉を向けられたアゲハも、傍で聞いていたアラタもリカルドも、誰も口を開く事ができなかった。
赤い瞳の女、セシリア・シールズ。
かつてヤヨイと死闘を繰り広げた帝国の戦士の血が、時を超えて再び立ちはだかろうとしているのか・・・
「・・・運命ってのは、こういう時に使う言葉なのかね・・・・・」
しばしの沈黙の後、アゲハは前髪を掻き上げて言葉を発した。
レイチェルの言った事はあくまで推測である。だがその推測は核心を突いている、アゲハはそう飲み込んだ。
「あ~、なるほど、だからか。あの執念深そうな目は、俺らレイジェスの事を知ってたからだな。アゲハが一緒にいる事も知ってんだよ。仇討ちってヤツじゃね?うへぇ~、200年も根に持ってんのかよ?めっちゃしつこいじゃん!俺絶対に関わりたくねぇわ!」
リカルドが露骨に顔をしかめてアゲハから距離を取る。まるで巻き込まれたくないと言わんばかりだ。
さっきまでぐいぐい距離を詰めてきたくせに、あまりの変わりようにアゲハもアラタも苦笑いを浮かべるしかなかった。
「・・・アゲハ、今話した事は確証は高いかもしれない。だがあくまでまだ推測でしかないんだ。必要以上に考えこまないでくれ。もちろんキミになにかあれば、私達も全力で助けよう。もうキミも私達の仲間であり、レイジェスの一員なんだからな。遠慮せず頼ってくれ」
リカルドの反応に肩をすくめながら、レイチェルが話しをまとめてアゲハに微笑む。
帝国を抜けて成り行きでレイジェスに入ったが、もうレイジェスはアゲハにとって帰るべき場所になっていた。仲間として認めてもらい、なにかあれば力になると言ってもらえた事が嬉しかった。
祖先であるシンジョウ・ヤヨイが築き上げたレイジェスという絆は、今もこうして受け継がれている。
それを心から感じる事ができた気がした。
「ありがとう・・・私もみんなのためにこの力を使うよ。一緒に戦おう」
相手が誰であろうと必ず全員で生きて帰る。アゲハも微笑みを返してそう心に誓った。
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