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第1章──幼年期1~4歳──

017 何事も切り替えは大切に

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 フェリシアにとって、この世界の家族よりも長い時間サッドを共にしているグーリフ。
 勿論そう彼女が思っている家族達だって、とても親切にしてくれている。頭では理解しているが、己の『記憶』による『性の不一致』が気に掛かっていた。
 家族が──特に両親が──求めているのは長女であるフェリシアであって、今の自分ではダメかもしれないと言う罪悪感がある。
 しかしながらきょうだい達は、フェリシアの外見的性別を知った上で、男としての選択も否定しなかった。
 つまりは、両親に話せば解決する問題かもしれないのだが、今のところそういった会話をする時間サッドが作られていない。それは孵化直後に誘拐事件があった為なのだが、現時点では相談する気力がフェリシアにないのだ。

「ちょ、御待ち下さいっ、フェリシア御嬢様!」

 軽く身支度を整え、部屋の扉から廊下に出ようとした──扉はネアンの魔力でグーリフが開けた──途端、これである。
 見張り──恐らくグーリフに対して──だと思われる護衛が、扉横に張り付いていた。開けられた扉からグーリフの馬面うまずらが出た瞬間、顔を真っ青にして叫んだのである。

≪名前……ジーダ・クブアント
年齢……28歳
種別……ヒト科獣属リス種
体力……D
魔力……+E【モコ
称号……【ラングロフ家の護衛】≫

 茶髪に小さな丸耳、背後に揺れる大きなふさふさとした尾は上に伸びている。年齢の割には童顔なのか、まぁ、可愛らしくもあるのだろう。──フェリシアの好みではないが。
 グーリフを引き留めるように身体全体で出口を塞いでいた為、フェリシアにもその人物のステータスが確認出来た。
 けれどそれだけで、護衛1に対する気遣いをするつもりはない。

「……シア、散歩に行きたいんだけど」
「お、おおお御待ち下さい。た、ただいま確認して参りますっ」
 フェリシアの言葉に可否を告げる資格がないのは分かるが、護衛1は非常に慌てた様子で、彼女の返答を待つ事なく、身をひるがえして走り去っていってしまった。
 軽く散歩、と思った結果がこれで、フェリシアは思い切り不満を顔に出してしまう。
 そもそも、この巨大な魔獣の背中に一歳児が乗っているのだ。周囲が驚愕しない筈はないのだが、フェリシアにとってグーリフは恐怖の対象ではない。
 この屋敷自体は、フェリシアの感覚的に無駄に大きく、体高が大人の背丈以上のグーリフでも、頭を下げれば難なく扉を通過する事が出来た。横幅も両開きの扉が各部屋の標準であり、勿論フェリシアが背中に乗っていても問題ない。
 しかしながら、周囲はそうとは見ないのだ。
 本来、屋敷内はヒト以外が──魔獣は当たり前だが──通過する事を考慮していない。広い通路や出入口は空間設計上、不快感を与えないように大きめなのであって、決して魔獣の背に乗って闊歩かっぽしてはならないのだ。

「……どうする、フェル」
「ん~。多分、父様とかに聞きに行ったんだろうけど……」

 グーリフが立ち止まったまま、フェリシアに問い掛ける。対するフェリシアは、短い腕を胸の前に組み、いかにも考えていますといった形をとった。
 進行を塞がれた事で、グーリフは不快感をあらわにしていたが、フェリシアの指示なく、行動に移しはしなかったようだ。

「決めた。グーリフ、このまま外に向かおう。何かあれば追い掛けて来るだろうけど、散歩に行くのを止める気はないもん」
「よし、分かった。決断が早いのは良いな、フェル」
「ほえっ?何か誉められたし。グーリフもさっき、ちゃんと我慢したじゃん。さすがだよね~」

 元々、フェリシアは、『なるようになれ精神』が根本にある。
 悩んだり迷ったりはするが、鬱々うつうつと長期に渡ってという事はないのだ。だからこそ、この異世界転生に早くも適応している。
 家族に対しての『性』への問題とは、かなり方向性が違うのだ。フェリシア自身は、己の肉体が女性である事を認めてはいるのだから。
 ともあれ、フェリシアとグーリフはその場で待機せず、玄関に向かって歩き出す。グーリフにとって、廊下は多少天井が低いものの、普通に通行出来る為、全く問題はなかった。

「お、御待ち下さい、フェリシア御嬢様っ」

 今度はフェリシアの知った声が聞こえる。
 その為、グーリフの首にれて制止を促した。そして、背後から──文字通り飛んできたミアに向き直る。

「ミア、何?」
「な、何?では御座いません、フェリシア御嬢様。御可愛らしいですが、御一人……と魔獣、様とで、どちらへ参られるのですか」

 小首をかしげて問うも、同性のミアにはきょうだい達程効果がないようだった。フェリシアのすぐ近くに降り立ち、見上げるようにして真顔で質問を向けられる。
 そして当たり前というか、グーリフに対して警戒を解いている様子はない。

「散歩に行くんだけど。それと、魔獣じゃなくて、グーリフ」
「いや、良いって。別に俺は、フェル以外から名を呼ばれたくはないっての」
「……御散歩でしたら、わたしも御供致します。魔獣……グーリフ、様に騎乗しているフェリシア御嬢様に、わたしでしたらついていけますので」

 フェリシアは目的を告げた後、グーリフの呼び名を訂正させようとした。しかしながらグーリフは嫌そうに返し、ミアはとりあえず名前を呼び変えたものの、引く気はなさそうである。
 しかも、無理矢理取って付けたように、グーリフに敬称をつけていた。恐らくは嫌々名を呼んでいるのだろう事が、深く考えなくても分かる。

「別に、嫌々ついて来なくても良いんだけど」
「本当だぜ。それに俺について来れるとか言っちゃって、生意気な鳥だな」
「いいえ、フェリシア御嬢様。御一人……グーリフ、様に御任せ出来ませんので、どうかわたしも御連れ下さい」

 フェリシアはグーリフとミアの双方と会話が可能な為、何だか遠い目をしてしまった。
 勿論、グーリフはヒトの言っている事が分かるので、都度それらに返している。ただ、ヒトはグーリフの言葉が分からないのだ。
 微妙なれ違いとも言うべき状態なのだが、それをいちいちフェリシアが通訳するのも面倒である。

「はぁ……、良いよ、もう。迷子にはならないでね」
「マジでか。コイツ、迷子になるの?鳥のくせに?」
「はいっ。ありがとうございます、フェリシア御嬢様っ」

 グーリフの反応に笑えてくるが、フェリシアは気合いで真顔を保持した。喜色満面のミアは、面と向かって貶めディスられているのに気付いていない。
 その嬉しそうな笑みに、フェリシアは気分転換の為のグーリフの散歩を邪魔された気持ちになり、少しだけ意趣返しをしたくなった。

「あ、ちょっと待って。その、フェリシア御嬢様って呼び方、長いから。シアって呼んで。じゃなきゃ、ついてきちゃダメだから」
「ええっ!?そ、そんな……命の恩人のフェリシア御嬢様を、わたしごときが愛称で御呼びするだなんて…………嬉し過ぎて鼻血が出そうです」
「……は?」

 ミアの驚き慌てた様子を見て、口角こうかくが上がりそうになったフェリシアだが、続けられた言葉に間抜けにも問い返してしまう。
 けれどもミアは頬を両手で押さえ、赤面しつつ身体をくねらせている。どうやらフェリシアの反応に気付いていないようだ。

「……変わった鳥だなぁ。フェル、これで大丈夫なんか?」

 なかあきれたようなグーリフの言葉に、フェリシアはどう返して良いか分からず苦笑する。ミアと接する時間サッドが短い為、まだ本性が読みきれていないのだ。
 しかしながらこの彼女の反応からして、わずかながら自分のヒトを見る目を疑ってしまいそうになる。

「あぁ~ん、やっぱり呼び捨てなんて出来ないですぅ~。シア様と御呼びする事で、御許し頂けませんでしょうか、はぁ、はぁ」
「………………それで良いから」
「あ、良いんだ、フェル。諦めんじゃねぇよ。ってか、コイツおかしいぞ?」

 ミアの言動を間近で見て、何だか酷く脱力感に襲われるフェリシアだった。
 グーリフが言うように『少し変』だが、フェリシアに対して義理堅い程の忠誠を見せている事も事実である。
 彼女のこれは、多少の見切りが必要なのだろうと、フェリシアは達観する事にした。『少し変』でも、実害がなければ良いのだ、実害がなければ。
 そして、その場であまり時間サッドを消費すれば、散歩自体がなくされる危険性もあった。

「グーリフ、行こう。これ以上足止めされたくないし」
「あ、あぁ。それもそうだな。いざとなったら、この変態をマジで迷子にさせてやるからよぉ」
「うん、頼りにしてるよ」
「任せとけっての」
「御任せ下さい、シア様……っ。きゃ~、呼んじゃったっ。こ、興奮するわぁ~っ、はぁ、はぁ」

 フェリシアとグーリフの会話だったが、内容を聞き取れないミアは『頼りにしてるよ』が、自分に向けての言葉だと思ったようである。
 突然、話に割り込んで来たかと思えば、興奮状態になって呼吸が荒くなっていた。

≪名前……ミア・レンナルツ
状態……【熱狂[大]】≫

≪名前……ミア・レンナルツ
称号……【白魔女の後継者】→【白魔女の後継者】【フェリシアの崇拝者】≫

 自動発動したスキル【神の眼】説明書を見てフェリシアは、本当に意識が遠退とおのきそうになる。

(何だこれ、何だこれ?!……マジで怖いよ、この子っ)

「大丈夫か、フェル?」

 無意識のうちに、グーリフにしがみついていたフェリシアだ。──ちなみに彼女の身体は、グーリフのネアンの魔力によって支えられている。
 心休まるグーリフの声に助けられ、すりすりと頬擦ほおずりをするフェリシア。最早、彼が一番の精神安定剤となっていた。
 するとここで、フェリシアの視界に『能力値を補正』と出る。

≪スキル……【神の眼】【天使の微笑み】→【神の眼】【天使の微笑み】【以心伝心】≫

 半目になって、「今度は何?」とばかりにスキル【神の眼】説明書に意識を向ければ、フェリシアに新たなスキルが追加されていた。
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